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2007年4月25日 (水)

どこ集合?

いよいよ残すところあと二ヶ月ほどとなり、
さすがに最近は寂しい気もしてきた。

店ではお客さんに、毎日のように
「どうしてお店をやめちゃうの?」
「本当に六月で閉めてしまうの?」
「六月の何日までやるの?」
「ここはその後どうなるの?」
「終わった後はなにするの?」と、聞かれ
同じことを繰り返し答える日々。

そのうち飽きてくるので、たまには違うことを
言ってみたりして....。

ま、基本的には
「腰痛のため」「他にやりたいことがあるので」
「本当です」
「最終日は、まだ決めてません」「いつの間にか終わってます」
「多分オフィスになるでしょう」
「フラフラします」「小説を書きます」「まだ決めてません」
と、答えるようにしている。

もちろん社交辞令だろうが、ほとんどの方が
「寂しい」「惜しい」「もったいない」と、言って下さるし
「店を引き継ぎたい」とまでおっしゃてくれる方もいるのは
大変ありがたいことだし、心からうれしく思う。

でも、これはもう決定事項なので、
残念ながら六月中には閉店することになる。


さて、その後、僕は寂しくなったときどこへ行こうか?
と、ふと思った。
女子とデートするのではなく、みんなでアホな話とかする時は
いったいどこへ集合するのかと。

そう考えると「ココ」という店がなかなか思い浮かばない。

場所が便利で、長居ができて、カウンター席があって、
車を駐めやすく、ネットができて、遅くまでやっていて、
値段が安くて、食べ物もそこそこおいしくて、
音が良くて、居心地が良くて、気の効いた店員がいる店。

う〜ん、どこだ?

やっぱり「n.v.」か?

僕がもし「n.v.」のスタッフでなかったならば、
きっとここへは普通に遊びにきていただろうな。

そして、店が無くなってしまうと聞けば、
やっぱり寂しいと思うんだろうな。

もちろん、カフェやバーなんて、
この辺りには数えきれぬほどあるし
いい店だって、きっとたくさんあることだろう。

ただ、なんといったらいいか、その店の「空気感」が自分に
「しっくり」くるところを見つけるのはなかなか大変なのかも。

最近は、昔よく来ていた古い「常連客」が、閉まることを知り、
ひさしぶりにひょっこり寄ってくれたりすることが多くて、
そんな懐かしい顔を見ていると、郷愁が強襲だ。
ん?ちょっと違うか。

ある人と、想い出話に花を咲かせながら、勢いがよかった頃の
ウチに続く店が出て来ないのは何故だろう?という話題になり、
「それはひょっとしたら、ウチがあるからなんじゃないか?」
という結論に達した。

つまり、「スナック本多」になったとは言え、まだ
「n.v.」が存在する以上、それが「目の上のタンコブ」
状態になっていて、けっこう鬱陶しいのでは?ということだ。

だから、ウチがなくなってしまえば、きっと
一つの時代が終わりを告げ、また新たなムーブメントを
起こすような、この街のシンボリック的な店が
登場するに違いないと。

そういうことでもないか?

ま、よくわからないが、期待を込めてそう願う次第である。


というわけで、「どこ集合」にしようかと、現在悩み中。

六月までには、どこかいいお店が見つかるといいな。

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2007年4月23日 (月)

柿の種?

ウチの店では今、コーヒー系のお客さんには
「ココナッツサブレ」を、お酒のお客さんには
「柿ピー」をサービスで出している。
と言っても少しだけどね。

チャージも取ってないのに何してんねん!?
という話だけど、まあほんの気持ちだ。

お酒のお客さんには、辛いものを食べさせて
お替わりをたのませようという魂胆が、
全くないわけではないこともないような気がしなくもない。

ただ、女子はなぜか「柿ピー」の「柿」だけを食べて
「ピー」を全て残すコが多く、袋に戻すわけにもいかないので
結局、だいたいは僕が食べることになるのだが、
やはり「ピー」だけではさみしいので「柿」も食べていると
だんだん「ピー率」が高くなっていくのが悩みの「種」だ。

別にうまくないって。


さて、前回の続きでもないが
「柿の種」という商品名はいかがなものなのだろう?

実は僕、柿という果物が好きではなく、食べたことは数回しか
ないが、種がどんなものなのかということくらいは知っている。
あのお菓子、色も形も本物の種とは全く違うが、それはさておき
「柿の種だよ」と言われれば、もうそうとしか思えない。

お菓子が出来上がってからその名を思いついた人のセンスは
素晴らしいし、逆に「柿の種風のお菓子を作ってみよう!」と
思いついてアレが完成したのだとしたら、それはそれでスゴい。

だから、文句など全くないし「JARO」に電話もしないよ。

ところで、ウチの店は昔から外国人の方がけっこう多くて、
今でもよく見かけるのだが、彼らに「柿ピー」を持って行くと
(なんじゃこりゃ?)みたいな顔をされる。

説明しようと思うが(あれ?柿って英語でなんていうんだっけ?)
と、まず柿がわからないし、わかったとしても
「それは柿のシード&ピーナッツというフードなんだけど、現物
 には似ても似つかないし、しかもテイストはピリ辛なんだよね。
 でも、ビールにはよくマッチするよ♪」
などと、片言の英語で伝えるのは困難だろう。

で、「あ〜」とか「う〜」とか言っていると、
「ナニコレ?」と、普通に日本語で聞かれるのだ。

まあ、ほとんどの人は日本語ペラペ〜ラなのよね。

「辛いあられだよ」と教えると
「フーン」と言って、手をつけない人が多いなあ。

結局「柿ピー」は、国際交流には全く役に立たないのである。

そうそう、ピーナッツを半分に割ると、中に核みたいな
小さな部分があって、食べずに残す人が大半だが、
「あれはものすごい高カロリーだから食べない方がいい」
という話は本当なのだろうか?
そしてあの部分の名前はなんというのだろう?

う〜ん謎だ。

あと、サブレというお菓子をたまに見かけるが、
「サブレ」と「クッキー」と「ビスケット」の
明確な違いもよくわからない。

さっき、お客さんから差し入れで
「海葡萄」なる食べ物をもらったので、
パックから出して一緒に食べてみたが、
そんなもの今まで見たことも食べたこともなかった。

緑色の海藻状の物体は、ショボい数の子のような食感であり
なにがどう「ぶどう」なのかさっぱりわからない。


この年になっても、世の中には
まだまだ知らないことがいっぱいだ。

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2007年4月11日 (水)

販促戦略

某明治「おいしい牛乳」という商品があるのをご存知だろうか?
当店でも使っているが、このネーミングは実に素晴らしいと思う。

ぎりぎりのラインを うまく衝いている。

たしかに「おいしいって誰目線やねん?」
「自画自賛も甚だしい」「なぜそう言い切れる?」と、
ツッコみたくもなるが、JAROの基準から考えても 
きっとこれは文句をつけにくいのではないだろうか。
これが「日本一おいしい牛乳」となれば即アウトのはず。

実際に飲んで
「あの牛乳はクソまずいぞ!どうなっているのだ!?」と、
激怒してJAROに電話する人はあまりいないだろう。

(まあ、おいしいといえばおいしいかなあ....)
と思えるこのミルク、プラシーボ効果絶大の
僕のようなタイプならヤラレてしまうのでは?
思わず「ジャケ買い」である。

そもそも商品名に形容詞がつくのも珍しい。

似た感じだと、例えばこの地方では有名な
「なめらかプリン」なんていうのもある。

まあ普通のプリンにくらべて
「なめらか」ではあるし、実際に食べて
「あのプリンカッチカチやんけ!どういうことやねん!?」と、
激怒してJAROに電話する人はあまりいないだろう。

「白い恋人達」というクッキーもあるが、あれはどうも洒落臭いな。
某マルちゃん「赤いきつね」「緑のたぬき」「黒い豚カレー」
の方が、意味不明ではあるがまだ好感は持てる。

形容詞はつかぬが、日本酒の
「鬼ころし」というのもスゴいよね!?
商品名に「殺し」という言葉を入れるなんて
まったくもって斬新である。発想が違うね。うん。


さて、商品の販促戦略で気になるのは、某再春館製薬所
「ドモホルンリンクル」の考え方である。

「初めてのお客様にはお売りできません」

(おお スゴいなあ)と思ってしまう。
つい、おばちゃんのフリして「無料お試しセット」請求の
電話を掛けてしまいそうになるほどだ。

よほど商品に自信があるのだろう。
だって、CMも含め、そこにかかる経費は相当のものだろうし 
実際に買ってもらえるかどうかは謎だもんね。

某やずやの「発芽十六雑穀」も、同じシステムかと思って
今調べてみたら、送料が無料なだけだった。残念。

とにかく、ウチの店で同じことをしたら
とてもやっていけるわけがない。

「すみませ〜ん、カフェラテ下さい」
「初めてのお客様にはお売りできません」
「は?」
「無料お試しセットはいかがですか」
「はあ....じゃあそれでいいです」
「お待たせしました。無料カフェラテお試しセットです」
「ほお、なかなかおいしいねえ」
「ありがとうございます。是非またお越し下さい」
「うん。また来るよ」

来るかっ!?

そういえば、ウチの店の近くにオムライス屋さん?があって
行列ができるほどの人気店なのだが、少し前に通りかかったら
看板に「おいしさの秘密は高カロリ−!」という
キャッチコピーがでかでかと書いてあった。

(あーあ。やっちゃったな〜)と思ったが、
案の定、しばらくすると消されていた。

だって、うまいものが高カロリーなのは誰もが知っているが
そんなこと敢えて教えられても困っちゃうよねえ....

TVのCMでは「ファンデーションは使ってません!」
というのが、僕の中では相当インパクトがあった。
柴咲コウの美しさも含めて、かなり印象に残っている。
たしかあれって化粧品のCMだよね。
う〜ん、それにしても大胆だ。

とにかく、ウチの店で同じことをしたら
とてもやっていけるわけがない。

「コーヒー豆は使ってません!」
「え?じゃあ何使ってるの?」
「えっと....いや実は....あの....工場から濃縮した
 液状のコーヒーを無菌パックで送ってくるんです。はい」
「へえ、そうなんだあ....」
「お待たせしました。コーヒー豆は使ってません!」
「ほお、それにしてはなかなかおいしいねえ」
「ありがとうございます。是非またお越し下さい」
「うん。また来るよ」


来るかっ!?

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2007年4月 6日 (金)

良心

ギンビスさんごめんなさい。
僕が穿った見方をしていました。反省してます。

あれから消費者相談センターに電話をしてみたら
答えが明確に返って来た。

まず、最近某99ショップで扱っている商品は
「ミニ アスパラガスビスケット」というもので
以前からあったそうだ。
サイズは従来の半分で、
食べやすいように、と作ったらしい。

そして、通常の「アスパラガスビスケット」は
現在も生産しているとのことで、
変わってしまったわけではないのだ。

ただし、中部地区では扱っている店が少なく
某「ユニー」の一部店舗のみ、ということだ。

某カルビー「じゃがりこ」のように、99ショップ用に
内容量が少ない商品を作ったというわけでもなさそう。

とにかく、電話で対応してくれたおねえさんが
ものすごく感じよくて、それだけでもう
(ギンビスという会社はスゴいな)と思ってしまった。

というわけで、僕は
「アスパラガスビスケット」ノーマルヴァージョンを
探す旅に出たいと思います。

捜さないで下さい。


さて、先週から今週にかけて、ちょっと
普通では考えられないようなひどい目に遭ったので、
実はとても落ち込んでいる。

本人の名誉の為詳しくは言えないが、
簡潔に説明すれば「騙された」わけであり
しかも、明らかに自分が悪い、というか自業自得な内容。

「欲」という、ある意味人間の汚い部分を衝かれて
それを簡単に曝け出してしまったことに対し、
激しい自己嫌悪を感じると共に、今までやってきたことを
「ガーン」と否定された気がして、かなりショックを受けた。

もし僕が誰かに恨みをかっていて、
そのことに対する復讐であるならばその方がよほどいい。
そうでなければ「他人を信用してはいけない」
ということになってしまう。

もちろんそれはある意味正しいことなのかもしれない。

ただ、僕は今まで八年間ウチに来てくれるお客さんのことは
全面的に信用して仕事をしてきた。それは、お客さん側も
ウチの店を信用して来てくれていると思うからだ。
だって、飲食店なんてハッキリ言って
どんなものが出てくるかわからないからね。

極端な話、殺そうと思えばそれすら不可能ではない。

だから、お客さんに対しては素直に誠意を持って
対応してきたつもりだが、もう少しで閉店するという
この時期にこんな事件が起こるなんて、あまりにもヒドすぎる。

今さら考え方を根本から変えろというのか?
商売って何?取引って?約束って?

僕は常々、自分の身に起こることは「運命」だと思っている。
「偶然」だってある種「必然」だと考えるし、
いいことも悪いことも何かの「啓示」であって、
そこには必ず「意味」があるものなのだと。

では、今回の一件にはいったいどんな意味があるのだろう。
このことに関し、僕は自分の中でどう消化し、
今後どのように活かしていけばよいのだろう。

考えれば考えるほど、
切なくてやりきれない気持ちになっていく。

世の中に正義はないのか?

心から失望した。


というわけで、僕は
「良心」を、
探す旅に出たいと思います。


捜さないで下さい。

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2007年4月 2日 (月)

アスパラガス

自分で飲食店をやっていると、少しは食品の価格に詳しくなる。
とはいっても、店で扱っているものに限るが....

コーヒー豆や紅茶を始めお酒類の値段もかなり覚えたし、
料理も少しは作るので、食材も、
だいたいの相場はわかるようになった。

野菜など、旬や天候などの条件によって変化するものは
ある程度幅があるが、飲料や乾物などの既製品は
いつ買っても同じであり、どうせ同じものならば
少しでも安く仕入れたいと思うのが当たり前である。

ただし、十円安いものを隣町に買いに行く主婦のように
なってしまわぬよう、自分が動くコストを考えると、
実はこれがなかなか難しいのだ。

お酒類の場合、例えば輸入品だと並行ものの方が安価であり、
酒屋とディスカウントストアでは扱うアイテムにズレが
あるので、ものによってどうしても価格に差が出るが、
買いに行く手間を考えれば配達してもらった方が
いいような気がする。けっこう重いしね。

しかし、食材となるとウチの規模では配達してもらうには
量が少なく、全て自分で買いに行くのだが、店舗によって
かなり価格が違うのでややこしくてとても苦労する。

ま、そんなことはいい。
今日のテーマは「減量という名目の値上げ」である。


少し前に、固定メニュウの「ハーブソーセージ」が
従来の八本入りから、七本に減量してしまった。

ネタをバラしてしまうと、某ニッポンハムの
「無塩せきウインナーうまみと香りのハーブ&スパイス
 アンティエ(レモン&パセリ)」(名前、長っ!!)
を使っているのだが、店では一人前四本出しているので
1パック七本では、非常に都合が悪い。

とてもとてもとても困る。

価格はというと、1パック398円なので
一本当たり49.75円から56.85円に
14%も値上がりしたことになる。

ウチの売値は600円であり、原価も
33%から38%に上がってしまった。
正確に言うとマスタードとオリーブオイルと
白ワインと胡椒とパセリの価格も入れたら
あわわわわわわわわわわわ。

メーカーの言い訳は
「原油価格の高騰による商品のビニイルパックのコスト高」
というもの。
まあそれはわからぬでもないが、こちらとしては
一本減らすよりは価格を上げてもらった方がよかった。


そしてつい最近、これは店と全く関係ないが、
僕が日頃からアイスクリームと一緒によく食べている
「ギンビスアスパラビスケット」という商品が、
160gから100gに減量してしまったのである。

換算すると37.5%の値上げではないか。
おいおい、これは尋常ではないぞ!

パックもビニイルからアルミ包装に変わったのだが、
以前の商品の横には
「おかげさまで、皆様に親しまれてきた<アスパラガス>は、
 今のお手元にあるようなパッケージスタイルになって早くも
 30有余年になります。本品をいつもおそばにおいて、末永く
 心温まる友のようにご愛用ください。これからも真心こめて、
 よりご満足いただけるよう一意専心がんばります」
と書いてある。

ということは、満を持してということなのか?

この商品、1975年9月オランダ世界食品オリンピック
金メダルを受賞しているスゴいお菓子で、目を引く特徴は
「アスパラのような形」である。

ところが、今回パッケージだけではなく、
なんと、その形まで変わってしまったのだ。

「食べやすい一口サイズ!」などと銘打って
従来の1/3程度の長さになってしまい、これは
とても「アスパラガス」と呼べるような代物ではなく、
強いて言うなら「枝豆」だ。

僕は何よりそれが悲しい。

まあ、価格のことは我慢するとしよう。
某「99ショップ」で購入できるこの商品、
もともと160gという内容量は、他のものに比べて
かなり多く、お得感たっぷりだったから。

ただ「アスパラビスケット」が「枝豆ビスケット」に
なってしまったのがどうしても許せない。
途中で「ポキッ」と折る、あの感触が好きだったのに....

だから僕は、このことを伝えるため、
お客様相談センターに電話してみようと思う。

アスパラガスはアスパラガスであって欲しい。


それが僕の、ささやかな願いなのである。

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