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2008年12月24日 (水)

センレックとバミー

今は本当にいい季節なのだ。

クリ○○ス・イヴだというのに、
独りで屋台のクーイティアオを食べてきたのだが、帰り道、
空を見上げるとニッポンの秋によく見られる、いわゆる
「うろこ雲」が一面に広がり、そこに
夕焼けが反射してとても美しいピンク色に染まっていた。

(キティーを持ってくればよかったな)
と一瞬思ったが、そんなことは別にどうでもよくて、
クリ○○スの時期だというのに、これほど過ごしやすい
気候に恵まれたこの街で、のんびりと暮らしていられる今の自分が
すごくしあわせであることを、しみじみと感じられるのだった。

食後の散歩がてら家の近所をふらふら歩いていると、
イヴの(必要以上に)きらびやかなニッポンの街の景色とは異なり、
いつも通りゆる〜い空気が流れる。

野菜や果物や様々な総菜などがたくさん並ぶ夕方の市場は、
近所のおばちゃん達でいっぱいで、路地に入ると
子供達がバトミントンをしながらキャッキャと楽しそうだ。

そんな中を、両手に荷物をぶら下げて「オンナ乗り」する
(またがらず足を揃えて横向きで後ろに乗る)若い女子を乗せた
「バイ(ク)タク(シー)」が、すり抜けるように走り過ぎて行く。

僕の住むオンヌット(の駅からバス停で三つ)は
そんな感じの下町であり、雰囲気がとても気に入っている。


ニッポンにいた頃、サーサナー(宗教)を持たぬ僕としては
同じくクリスチャンではないと思われる人々が、
クリ○○スを何故あんな風に祝う(?)のかが
さっぱり理解できなかった。

ナゴヤの街では、一ヶ月以上も前から
派手なイルミネーションが街を飾り、(どう考えても無駄な)
エネルギイをバンバン消費していくのがどうも許せなかったし、
数日間だけ飲食店が特別料金になったり、それを承知で
カップルが楽しげに乾杯するシーンなどを、ある時は
自分の店で見て寒々しい思いをしたりしたものだ。

確かに、ウチの店でもそれに乗っかって
「クリ○○スディナー」なんてのを提供したりもしたが、
めちゃめちゃお値打ちだったし、需要があるならば
それに応えるのが使命だと考えた末のことである。

ただ、言っておくが派手な電飾を施したり、間違っても
「クリ○○スツリー」的なものを店内に置いたことは一度もない。

まあ、それは僕個人の考え方であり、もちろん
それぞれ好きにすればよいということはわかるのだが、
なるべく普段通りに過ごそうと思っても、そうではない
街の雰囲気や、それに踊らされる人々を見て
何故か腹立たしくさえ感じていた。

今考えれば「オレって人間が小さいなあ」と思えるが、
それはきっと「仏教の国」であるタイの人々が、あまり
クリ○○スを気にしていない様子を見てホッとしたからであり、
もしニッポンにいたとしたら、今頃
「人間が小さいまま」の僕は、どうせ、
イライライライラしていたに違いない。


本当なら一緒にラヴラヴな夜を過ごすはずのカノジョが
「風邪でダウンしている」というJ君から連絡があったが、
「野郎二人」でどこかへ行く気にもならず、結局、
いつものように散歩がてらクーイティアオを食べに行った。

ニッポンではラーメンなど滅多に食べなかった僕だが、
こっちでは二日に一度は食べるタイの超定番屋台メニュウ。

ちょっぴり麺の量が少ないので、最近では
センレックを食べた後バミーの「替え玉」をしてもらう。

具がたっぷり入ったワンタンが十個も乗っかっているので、
お腹がいっぱいになるが、それでも値段は
35THB(ノーマルなら25THB)であり、
これを基準に考えてしまうと他のものが
何もかも高額に感じてしまい、
金銭感覚が明らかにおかしくなる。

例えば、女子と一緒にレストランで食事をして
750THB(そのくらいは普通にかかる)払う時に、
(クーイティアオ三十杯食べられるなあ)
などと思ってしまうのだ。

先日買った帽子(キャップ)は500THBもした(?)ので
クーイティアオ二十杯分である。
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床に直接置いてあったTVの位置が
どうも低過ぎて見にくいため、悩みに悩んだ末今日買ってきた
TVの台は5500THBもしたのだが、これでなんと
クーイティアオが二百二十杯も食べられる計算になる。
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もちろんクーイティアオだけではなく、
カーオマンガイだってボリュウムたっぷりなのに
33THBという安さ(スープ付きだよ)。
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あとはパッタイ(ヤキソバ風)とか
カーオパット(チャーハン)などのローテーションで
十分イケるので、最近はもっぱら
ほぼ毎日屋台ごはんの単品で暮らしている。

あとは家でフルーツ、お菓子、アイスなど。

普通のお嬢様方はちょっと無理かもしれないが、
食にさほど興味が無くなった僕の場合、
そんな感じで暮らしていれば、一ヶ月の食費は
相当安いのではないだろうか。

使おうと思えばいくらでも使えるが、
締めようと思えばかなり締められるのだ。

毎日お小遣い帳をきっちりつけているので、
機会があればいつか公開しよう。


あれ、おかしいな。 
いつの間にかごはんの話になってしまった。

まいっか。

とにかく、今日は過去数十年間で一番
クリ○○スを感じなかったイヴだった。

そんな小さなことでさえうれしく思える僕は、
時間さえあれば、こうやってせっせと日記を書く。

「文章を書き記すこと」が、ストレスの解消に役立ったり、
精神の均衡を保つという役割を果たしたりしていることを
自分でよ〜くわかっている。

そして、このことが僕の「燃費」を
さらに良くしていることにあらためて気付く。
だって、ブログなんてクーイティアオ一杯分に満たぬほど
お金はかかっていないからね。

残り少ない人生を、
なるべく燃料を使わずに走るのもいいかな。

さしあたって今日のところは、

なんだかそんな気分なのだ。


*歩道がけっこうガタガタで歩きにくい。
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配管がむき出しになっていたり。
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行きつけのクーイテウィオ屋台のおばちゃん。
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スープの入っていないお湯の方で
麺ともやしと具のワンタンを茹でる。
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ちょっとブレたが、これがクーイティアオ(センレック)だ。
この店には珍しくワンタンがあるのだが、トッピングする
具によってスープの味が違うのだ。
*この店はあっさり塩味のスープ。
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コンタイは普通、これに砂糖(けっこうたっぷり)と
酢的なものとナンプラーを加えて混ぜるのだ。
ただ、食べてみると案外イケる。
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僕の場合は唐辛子を少々(?)。
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そして持参の醤油(たくみ味?)と小皿を用意し、
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餃子のようなワンタンをつけていただく。
この方が間違いなくウマい。
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クーイティアオ(米粉の麺の総称)の中で
一番細いのがセンミー。春雨っぽい。
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次に細いのが僕の好きなセンレック。
食感は鍋に入れる某「マロニー」のような感じ。
*写真がピンボケで申し訳ない。
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太いきしめんみたいなのはセンヤイという。
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黄色い麺はバミーといい、米粉が原料ではなく
味も食感もニッポンのラーメンの麺に近い。
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もやしはフリー。
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水もフリー。
最初の頃はお腹壊しそうで飲まなかったけど
今は気にせず飲む。
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食べ終わるとこんな感じ。
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デザートは最近出てきたタイのイチゴ。
あまり甘くなく、カタいのだが、
これはこれでなかなかおいしい。
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