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2009年1月25日 (日)

マハーウィティアライ

「パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパン」
という爆竹の音で叩き起こされた。

アパートの隣には中国の寺があり、明日から旧正月に入るので
祭り(?)の予行演習でもしているのだろう。
中国人はよほど爆竹が好きなのか、なにかあればすぐに
鳴らすのだが、これでもかというくらい大量なため
かなり音がデカくていつも「何事か?」と驚いてしまう。

もちろん
「ニイハオマー。イマカラバクチクナラスアルヨ。
チョトダケウルサイアルヨ」などとアナウンスがあるわけもなく。

どうせ、もうすでにテンションがあがってしまい、
我慢できなくなって着火したんだろうけど、
せっかくいい気持ちで寝ていたのに、全く迷惑な話である。

明日からはしばらく大騒ぎなのかなあ。
ま、しょうがないか。


金曜日の夜はひさしぶりにカオサンへ行った。
バックパッカーが集まる安宿街に今はほとんど用事はないが、
旅行で来ていた頃はフラフラしていたので、なんだか懐かしい。

裏の通りにある「シナモン」というパブとディスコの中間(?)の店に
マハーウィティアライのナックスクサー(大学の生徒)達が集合し、
同級生の22才の誕生日を祝う場に、僕らも混ざったのだ。

あらためて考えてみると、クルンテープにはやたらと
大学生(特に女子大生)が多い。
街では例の「ピタピタの白いブラウスと腰履きのミニスカート」
という制服姿がけっこう目立つし、ディスコでナンパをしても、
夜の歓楽街で知り合ったとしても、若くてピチピチした
(表現が古いか?)コはだいたい、昼間は女子大生だったりする。

ニッポンとは少し違って、マハーウィティアライといっても
種類がたくさんあり、専門学校的要素の大学も多いようだし、
入るのが難しくなくて、しかも授業料が安い学校も
どうやらたくさんあるようなのだ。

そして、年齢的に最も「売り時」の彼女らは時間を惜しむように
「遊んだり」「稼いだり」するのだろうから、
どうしても目立つ事になるんだね、きっと。

「誕生日は本人自らがスポンサー」
というタイルールのとおり、友人の勤めている店に
「7」(コンビニ)で買ったウィスキーをしっかり三本も持ち込んで
十年来の友人達とひたすら乾杯を繰り返す彼女に付き合い、
結局家に戻ったのは深夜三時過ぎだった。

そして、土曜日はなんと朝の9:00から授業があり、出勤は
8:30なのである。

これはけっこうしんどい。
週末は必ず遊びに出掛けるので、先生の交代要員が
もう一人見つかるまで、しばらくは大変だろうなあ。

昨日もウィスキーをけっこうな量飲んだ後、
屋台のクーイティアオを食べてから帰り、少しだけ寝た後
なんとか学校には間に合ったが、基本的に
朝がとにかく苦手な僕としては、
am8:30という時間の出勤は恐怖としか言いようがない。

三時間授業をした後、今度はタイ語の授業を三時間受ける。
眠くて仕方ないので「M-150」を飲んで。
その後エカマイのジムに行き、主に腹筋と足を鍛えた後、
ゆっくりとサウナに入る。

午後八時過ぎ、家に戻ったらもうヘトヘトだった。
そこへ友人男子から「残念なお知らせメール」が。

来週のラオツアーに同行予定だったはずの、
Nーちゃんが行けなくなったとのこと。

実は彼女、かなり前にこのブログにも登場しているが、
「タイの東大」と呼ばれるマハーウィティアライチュラロンコーン
(略してチュラ大)の学生で、笑うと目が三日月になる可愛いコで、
しかもかなり感じがよく、僕としてはこのツアーを
とてもとても楽しみにしていたのに。

二度会ったことがあるが、二度とも友達の家で
大勢集まった時のことで、しかもその中に同級生のカレシがいて、
なかなかガードが固く、あまり長く話しているといい顔をしない中、
けっこう盛り上がったわけである。

その彼女が
「男女二対二」の二泊三日ツアーに来るということは、
間違いなく何かを期待しているわけで、きっともうすでに
「私の事を縛りつけるカレシ」にはうんざりで、つまり僕に
奪って欲しいわけで、それならそれでこっちも覚悟を決めるし、
元々あんな冴えない輩にはもったいないと思っていた僕としては
「Nーちゃんならフェーンにしてもいいかな」と。

そんな勝手な妄想を交えて、
あまりにも楽しみにしていたからダメになるのだ。

まあ予想はしていたし、ドタキャンではないからまだよいが、
とてもとてもとても残念だな。

どうせ、あの冴えないカレシから
ストップが掛かったに決まっている。

ちぇっ。

というわけで、すっかり疲れた僕は
いつの間にか寝ていた。
誘われればディスコにも行くつもりだったが、
結局連絡はなかったしね。

夜中に起きて、TVで
相変わらず「キレキレ」のメッシを見て満足する。
*スペインサッカーリーガエスパニョーラ

Nーちゃんには、あの時のサンヤー(約束)を
いつか必ず守ってもらうぞ。

そして、どうせフェーンを作るならやっぱり
「マハーウィティアライナックスクサー(長いな!しかし)がいいなあ♪」
な〜んて

思うのであった。


*今はまだ静かなお寺。
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昨日の朝は深い霧に包まれた。
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2009年1月23日 (金)

ヂャオチュー

「最近毎日だけど大丈夫か?」

アパートの前で女子をタクシーに乗せた後、
警備員に声を掛けられた。

そう。
入り口のセキュリティーをしている彼は、
遊びに来た女子をいそいそと迎えに行く僕のことを
ちゃ〜んと見ているので、全部バレバレなのだ。

(しかもオンナが弱冠違うし....)みたいな
ちょっと意味深な笑顔を向けてくるので、いちおう
「ヌアイマーク(めちゃ疲れた)」と答えておいた。

いや、実際ヌアイマークなのだ。

最近少し暑くなってきたからか、汗だくになってしまった。
もともと男子が汗をかかないなんて、かな〜り
「サボっている」としか言いようがないからね。
とにかく
「終止下」というニッポンでのエッチは
こちらでは全く通用しないから、最近は
一生懸命頑張っているというわけだ。

そして、警備員は勘違いしているが、
家に遊びに来た女子全員と
「エッチな事」をしているわけではない。

プラトニックな関係のコだっている。

だけど、そんな事をタイ語で説明するのも面倒なので、例の
含み笑いに付き合っておいただけの話だ。


それにしても、
タイガール達は本当に面白い。
素人とプロの差が極端なのも、なんだか笑えるし。

とにかく、何から何まで極端なのだ。
タイという国は。


ひよこ(no2)は、制服姿で家へ遊びにやって来た。
いやいや別に、そうしてくれと頼んだわけではない。

その前の日、ゴハン食べた後僕のアパートに寄って
五時間くらい話しただろうか。

「次の日は出勤が遅い」し「今日は子供も、もう家に帰した」し、
と言っていたから時間はよかったのだろう。
その間、アクセントを間違える度、懇切丁寧に直してくれる彼女から
タイ語のレッスンを受けていただけだ。

ただ、その内容がお互いの昔話だったというわけだ。

ひよこ(no.2)には二年前に別れた旦那との間に子供
(11才女子)がいて、休みの日だけ会う事ができるのだとか。

つまり、ひよこと別れた後、十一人目のギック(浮気相手)と
結婚した元旦那の家で、娘は一緒に暮らしているのだ。

「法律でそうなってしまった」という事を僕に教えようと、
彼女は「タイ日辞書」の「Gの項」を必死で探してくれた。

「でも、その方がしあわせなのよ。わかっているの」
と、寂しそうに言うひよこを見ていると、ちょっとだけ
胸が痛くなった。

そして、デジカメに入った姪達の写真を一緒に見ていたら、
無性に会いたくなってきてしまったのである。

ただでさえ、ニッポンには今気になる事があるというのに。

実は、Sリがカレシと別れたと言うのだ。

まだ、数日しか経っていないが、僕は早く
ヨリが戻るように願った。
何故だか理由はよくわからぬが、
単純にそう思った。

誰か他のヤツを好きになるのを見るのがツライからかな。

確かに、それはイヤだぞ。

アイツにまた好きなヤツができて、そいつとの
恋愛相談を受けるなんて、ハッキリ言ってツラ過ぎる。

だとしたら、彼女とは今のうちに
キッパリと連絡を絶った方がいいのか。

う〜ん、それもイヤだな。

いったいどうしたらいいんだろう。

ただ、今ニッポンに戻れないのは間違いない事実なので
僕には彼女をどうすることもできないのだ。

会うことすらできない。

可愛い可愛い、僕と
ちゃんと血のつながった姪たちにだって、
やはり会えない。

それがちょっとだけ寂しい。

そして、もしここでニッポンに戻ったら、
僕の人生がくるりと方向を変えるだろうことは
わかっているけど、それは
どうしてもできないんだよね。

だから、ひよこは、週に一度
娘と会えるだけいいではないか。

そんな話をしつつ、時間はあっという間に過ぎた。

「友達はエッチなし」と言い張る、もう三十になる
子持ちバツイチの彼女が、僕の目には、まるで
「ニッポンの昭和のオンナ」に写った。

それだからなのか、少し安心した僕はついうっかり
「遊びに来たければ、またいつでもおいでよ」
な〜んてことを口走ってしまっていたのである。

そして、次の日仕事が終わってから、そのまま
「制服姿でやって来た」というわけだ。


なんと積極的なのだろう。
いや、立場を考えればそれも当然なのか。

とにかく、僕は一番最初から言っていた通り
「フェーンを作る気は一切ない。お前とは友達だからな」と、
時折確認するように繰り返すのみだ。

そうなれば当然手は出せない。

何故なら、僕は彼女が「嫌いだ嫌いだ」としつこく口に出す
「ヂャオチュー(浮気者)」ではないからだ。

基本的にはね。

「タイの男子は(ほぼ)全員ジャオチューだ!」と、
十一年の結婚生活で、合計十一人のギックがいたという
元旦那への恨みを混めて、ひよこは口調を強くする。

「ていうか、そんなになるまで放っておく方が悪いんちゃうの?」
とツッコむと
「娘がいたからどうしようもなかった」
な〜んて口を尖らせながらいうが、それは
言い訳のような気がするな。

(99.999999%ないが)もしひよこと付き合ったら
浮気現場を見つけた彼女に、かなりの高確率で
僕は刺されることだろう。

いや、この僕がまさか
そんなミスをするはずはない。

その前に、浮気はしない。

なにしろ、特定のカノジョさえいなければ
「浮気」などしようがないのだから。

そんな感じで、今の立場が一番楽なのだ。

フェーンなんていらない。
ただ、友達の女子が数人欲しいだけ。

でも、たとえばひよことこのまま会い続けても
彼女が可哀想なだけだ。
会えば会うほど好きになっていくだろうから。

うっかり、チューしちゃったしな。

本当にそう思うなら、ひよことも
もう会わないほうがいいだろう。

でも、きっと会うな。

「友達のまま」でどこまでいけるのか。
こういうパターンは、エッチをしない方がより楽しいから、
ひよこが今更、制服姿で、どんなポーズで誘惑してきたところで、
僕が彼女に手を出す事はない。

エッチがしたければ、プロとすればいいんだからね。

というわけで、
ひさしぶりにAを呼んでみた。

彼女は相変わらずワガママで、小生意気で、
「M心」をくすぐるのだが、最近の僕はと言えば、もうすっかり
「S気質」が芽生えてしまっていて、なんだか
「ガキの相手はしていられないな」って思った。

「お前は冷たいヤツだよな〜。マジで。腹立つわホント」などと
ニッポン語でウダウダと文句を言いながら
写真だけはしっかり撮る。

まあ、いちおう見た目だけは
「イイオンナ」に写るのだ。

少なくとも僕の目にはね。

その間、トラサップが震えること三回。
全てひよこからの電話である。

もし付き合っていたならば、この数は
十回、二十回と増えていく。
そういう「タイガールの気質」を、
僕も少しは知っている。

なにしろ、コンタイは激情タイプが多いのだ。
男子も女子もね。

「お前とはエッチなしだから、したい時はゴーゴーのコを
買うんだよ〜ん。うへへへへへへ」

な〜んてことは、口が裂けても言えない。

ひよこを甘く見たら、
くちばしでつつかれちゃうよ。


来週は火曜日の夜から、Tちゃん達と一緒に、
車でラオ(ビエンチャン)まで二泊三日の
「ヴィザ取りツアー」に出掛けてくる。

Tちゃんの連れの友達は、なんとめちゃめちゃカワイイコなのだ。
それはもう二度ほど確認済み。

カレシがいるが、そんなことはもうどーでもよい。
プラトニックでいいんだもんね〜。全然。

そうやって、どんどんセットしてくれるから
僕としては本当に助かるというものだ。

ただ、警備員同様このブログの読者には、僕がいかに
「プラトニックな人間」なのかを是非わかって欲しい。
色んな女子と、タイ語で楽しい
「クーイガン(会話)」をすることが、今の僕の
一番の楽しみなのである。

プロでもいいし、素人でも、もちろん
セミプロだって構わない。

そんな感じの今日この頃だ。

あ、そうそう。
昨日から学校でセンセイの仕事が始まった。

なかなか大変そうだけど、
面白い事も間違いない。

僕を教えてくれているタイ語のクルー達が
「スゥースゥー!!」と応援してくれるのが単純にうれしい。

自分達の少ない休憩時間を割いてまで、オブザーバーで
「授業を受け(というより見学?)」にきてくれたり。

「タイ人って本当は(?)やさしいんだなあ」

なんて、ちょっと
ジーンときたりして。

明日はセンセイお休み。

夜、カオサンで友達の女子の誕生パーティーがあるので、
その前に、ジムに行くとするか。

筋肉痛がやっと治ったところなのに。
ていうか、数日は、腕と腿が痛くて、自分でマッサージしながら
ヒイヒイ言っていたのだ。

いや本当は、まだ
筋肉痛のうちにいかないといけないんだろうな。
そうやって、筋肉がついていくのだろう。
きっとね。


頑張ろうっと!!


*最近は「レッドブル」より、この
「M-150」の方を愛飲している。
眠くて仕方がない時と、あとはもちろん
「○○○」の前に決まってるやろ。
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偽ブランドが、なんだか可愛らしい。
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たまには、サービスカットもね。
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2009年1月18日 (日)

ヌン、ソーン、サーム、シー

ついにオアシスを見つけた。

「カリフォルニア」という名前が、ヨーロッパ志向の僕としては
少し気に入らぬが、ジム関連のマシンなどは多分
米国の製品が最もススんでいるのだろうということで
まあ、そこはよしとしようか。

そう。
勢いで「一生(有効)メンバー」になってしまった、例の
アスレチッククラブ(スポーツジム?)のことである。

プールがないのがとても残念なのだが、もし泳ぎたければ
系列の(契約している?)ホテルのプールをフリ−で使えるらしく、
それよりもなによりも、サウナが意外に広くて快適だったのが、
僕にとっての「オアシス」と呼ぶに相応しい場所だと言える理由だ。

サウナに入ったのは実に4ヶ月ぶりのことである。

そこらにあるサウナやスパなどには
「ゲイがわんさかいる」という噂を聞き、
行くのを躊躇っていたからね。

汚い話だがみるみるうちに体中から垢が出てきたので、
一生懸命体を擦り、毛穴の中などに溜まりに溜まった
クルンテープのホコリやらなにやら分からぬが、とにかく間違いなく
「汚いもの」を、汗と一緒に冷たいシャワーで洗い流した。

「スパ銭」とは違うので、水風呂なんて気の利いたものはないが
とりあえずシャワーの勢いは抜群だし、めちゃめちゃ熱いお湯も
ちゃんと出るので、勢いも温度も今ひとつの
アパートのシャワーと比べると、かなり気持ちが良いのである。

「もしサウナに入らなかったらこの垢は溜まりっ放しなのか?」と、
心配になるほどボロボロ出てくるのだが、とにかく
体から汚いものが出るというのは、スッキリするものだ。


さて、一緒に行ったTちゃんにいろいろレクチャーしてもらいつつ、
上げたり下げたり、押したり引いたり、開いたり閉じたりと、
どの筋肉を使っているのか意識しつつひたすら繰り返すのだが、
いかに運動不足かということが、すぐに露呈する。

特に下半身、中でも背筋(というか腰?)が最も弱い。
スクワットたったの5回で悲鳴を上げたり、隣のスレンダー女子が
軽々とこなす、太ももを外側と内側に開閉するマシンでも、彼女に
「フンっ」と、鼻で笑われるほど、すぐに情けない声が出るのだ。

まあ、ジムに行くのなんて15年ぶりだし、
それはまだ仕方がないのだが、決定的に
「マズいな」と思ったのは、体の軸がブレていることだった。

自分でもわかっているが、僕の体は(多分)背骨が
少し曲がっていて、どうやら左右のバランスが悪いようなのだ。
だから何をしていても腰に負担がかかるのだと思う。

マシンをやっていても、真っ直ぐではなく体が
「必ずどちらかに傾きますなあ」と、
Tちゃんがチェックしてくれた。

これはきっと「整体」の領域であり、いくら自分で意識して
真っ直ぐに体を使おうとしても、きっと限界はあるだろうが、
体を鍛えつつ、少しづつでもバランスを良くしていくという
程度のことなら可能なのかもしれない。

ヌーン、ソーン、サーム、シー、ハー、ホック、ジェッ、ペー。
何をやる時も、もちろん掛け声はタイ語である。

限界になるまで、真剣に歯を食いしばって力を入れて
バーベルを上げたりしていると、こんな(ヒョロヒョロの)僕でも
けっこうその気になってくるから不思議だ。

今更ムキムキになる気などは1ナノもないが、
もう少し体に筋肉をつけてしっかり動けるようにしないと、
「先は長くないな」とハッキリ自覚したから、まあ、
時間がある限りはしばらく通えそうな気もする。

とりあえずは贅肉を落として、せめて
お腹が六つに割れるまで頑張ってみようかな。

Tちゃんに
「ほな、あと三回行こか」と、限界に近くなってから言われ、
最後はサポートしてもらってなんとか終わる。
「もうアカン。もうアカンってば!マジで」と、
情けない声を出す僕を見て、
「うはははは」と笑う彼の目の角度は、少なくともいつもより
2〜3度は「吊って」いるように思えた。

もう。
「ドS」なんだから。

ただ、サウナルームの中でなら誰にも負ける気はしなかった。
ケンカではなく、入っている時間のことだ。

幼い頃から父と一緒にサウナに通っていた僕は、その後も
ずっと行き続け、今ではもうかなりのベテラン(?)で、
「サウナルームに入った累計時間」なら、
「世界ベスト100」に入る自信がある。

残りの99人がフィンランド人であることは、
ほぼ間違いあるまい。

ま、サウナに長く入っていられたところで
なんの得もないのだけれどね。

とにかく、マッチョな輩達の視線を感じることさえ気にしなければ、
思った以上に大きくて快適なサウナルームの作りを確認して、
「一生メンバー」の会費など、半年くらいで元が取れると思った。

あとは、素敵な女子との出逢いがあれば完璧だ。

土曜の午後だからかけっこう人がたくさんいたし、
ムキムキ男子だけではなく、スタイルの良いタイガール達も
ピタピタのパンツを履いてウロウロしている。

内ももの筋肉を強化するマシンを、
一生懸命やっている女子を見ていると
「うんうん。その努力は夜になれば間違いなく実るよ」と、
ついつい頷いてしまうのだった。

しかし、キレイな女子の額をつたう汗というのは
なかなか美しいものだね。
普段あまり見る機会がないので、あらためてそう思ったな。


先日、ちょっと真面目に腰を振っただけで、
次の日倒れそうなくらい腰が痛かった僕が、本当は
「夜の営み」のためジムに入会したなんてことは、もちろん

誰にもナイショである。


*やる気を出すため、「before」の写真を残しておこう。
しかし、自分のお腹を撮るのは案外難しいね。
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お食事中の方には、大変申し訳ありません。
Img_4589_2

うわ。この角度はけっこうヒドいな。
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筋肉がつけば、体重はきっと増えるはず。
カメラとパジャマ込みだから、実際は
52kgくらいかな。
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2009年1月17日 (土)

ナーオマーク

「寒っ!!」

外に出ると思わずそう言ってしまうほど、
この一週間はマジで寒い。
かなり冷んやりとした風が吹くので、天気がいい昼間でも
ブルゾンを羽織って出掛けることすらある。

ニッポンから大きなハコに入れて送ったジャージコレクションが、
かなり役に立っているのも意外だが、この
「常夏の国タイランド」で、まさか
ライダースやスタジアムと呼ばれる類いの
ジャケットやジャンパーを着ることになるとは思わなかった。

ただ、それは常人より特別「寒がり」な僕だけの話で、
TちゃんやJ君は相変わらず半袖一枚だからね。

そんな僕がそれほど寒さに弱いかと言えば、
タイピープルに比べればまだマシなのだろうか。

だって、この程度の寒さで何人も凍死してしまうくらいだからね。

雪山でもないのに「凍死」ってどういうことなのかよく分からぬが、
TVなどでよく見るあの
「寝るな〜!寝たら死んでしまうぞ〜」的な感じなら
「死に至る手段」としては、決して悪くないような気がしなくもない。

だって、痛かったり苦しかったりしないぢゃん。

まあそんなことはよいとして、確かに
「中国大陸に張り出した高気圧」のせい(?)で、最近
急に気温が下がったらしく平年もよりかなり低いらしいのだが、
http://www.bangkokshuho.com/news.aspx?articleid=6892
それにしたって、朝晩の外気が摂氏十度以下に下がったくらいで
人が死んでしまうなんて、まさしく
「アメージングタイランド」であることには間違いない。

ただよく考えてみれば、エアコンは冷房機能のみ、
ガスストーブも石油ファンヒーターもない家で
毛布もないまま寝るのはちょっとアンタラーイかもしれないね。

そして、重ね着など滅多にしたことのないタイガール達が、
「とってつけたような」パーカーやカーディガンや
ブルゾンなどを着てみたものの、上下の柄や色合わせが
どうみてもおかしなことになっているのを見ると、
「笑えるんだけどなんだか笑えないなあ」みたいな感じなのだ。

クルンテープの街中では、バスやBTSの車内でそんな
タイピープルの姿をよく見かけるのだが、田舎に行けば
パーカーやブルゾンはおろか、毛布さえ買えないようないわゆる
「貧困層」も多いようだし、逆に考えるとそれで気持ちよく(?)
安らかに「永遠の眠り」につけるのならば
「来世」という概念を教えるササナープッ(仏教)を信仰している
(だろう)彼らにしてみれば、案外幸せなことなのかもね。

で、せっかく毛布やブルゾンを買ってはみたものの、
一ヶ月もすれば徐々に暑くなり始めて、あっという間に
恐ろしいほどの灼熱地獄が訪れるのである。

てことは、タイには四季ではなく
「三季」があるということになる。

「太陽の季節(3〜6月)」「雲の季節(7〜10月)」そして
「風の季節(11~2月)」に分かれるらしいが、これまた
本当に極端でいかにもタイらしい。

いや、ひょっとしたらタイ人の
マイペンライさや極端さなど独特の気質は、この国の
「季節の移り変わり」の極端さが要因なのものなのかもしれない。

ちなみに、9月に来タイした当初は本当に毎日曇り空で、
雨の振る日もそしてその量も多かったし、スコールといっても
結構時間が長く、外出時は折り畳み傘の携帯が欠かせなかった。

バケツをひっくり返したような集中豪雨が何時間も続くことも稀で、
地域によっては街全体が水没したり(アユタヤとか)していて、
降水量のものすごさと、排水設備のレヴェルの低さに
ずいぶん驚いたものだ。

しかも気温は高くけっこう蒸し暑い為、一日に二度ほど
シャワーを浴びなければならないから大変だった。

風の季節になると、気持ちの良い日が続き、
本当に快適な日々を過ごしている。
それにしてもクルンテープではもう
どれだけ雨が降っていないことだろう。

(カラッとさえしていれば)暑いのは比較的得意なので、
「死ぬほど暑い」というもっぱらの噂の、
太陽の季節がやってくるのが今から楽しみだ。


しかし、この一週間はまたいろんなことがあったなあ。
新年早々こんなペースだと、なんだか今年は
激動の一年になりそうな予感がする。

一番大きな話は仕事の件だ。

前にも少し書いたが、今通っている語学学校
「A.U.A」のニッポン語クラスのクルー(先生)が一人辞めるらしく、
以前から興味を示していた僕にオファーがきたのだ。

この機会をおいて、仮にも「センセイ」と呼ばれることは
二度とないだろうと断言できるくらいだから、
「死ぬまでにしたいこと」のひとつを今ここでクリアできるのは、
どう考えても「自然な流れ」としかいいようがないのである。

タイ語の習得に関しても最近やっと少し落ち着いてきたことだし、
タイミングとしては決して悪くない。そして、僕が
タイに移住した大きな目的のひとつである
「タイの若者にニッポンの文化を伝えていきたい」
ということを考えれば、ある意味絶好の仕事とも言える。

そう。
これはもちろん遊びではない。
確かに時給150THBというギャラは数字的にかなりキビシイが、
元々「お金の為に仕事をする」タイプではないので、
そこは甘んじて受けようかと思っている。

一日一時間(50分)の授業を三回。
毎回何らかのトピックを考え、それに沿って話を進めていく。
二人一組で、一人が話を進め、もう一人がサポートする。
授業の目的は言葉を教えることだから、そのストーリイの中に
いくつかのキイワードを入れ、それを繰り返し発音し
「この言葉はこういう意味で、こういう時に使う」ということを
生徒達にうまく理解させねばならない。

しかも退屈させることなく、レヴェルが違う生徒達にまんべんなく
分かりやすく教えるのはけっこう大変な作業であるはず。
身振り手振りだけでなく、大袈裟に言えば、時には
エンターテインメント性だって必要となるだろう。

ホワイトボードを使って描くイラストなどの「絵心」も重要だ。

とにかく、実際はかなり大変な仕事であり、その分
やり甲斐もあるのかもしれない。

「トピックを作るのがしんどくなり、
ストレスで辞めていく人がほとんど」だと聞けば、余計
そう簡単に投げ出すわけにもいかない。
何故なら僕の場合、今まで生きてきた人生の長さから考えても、
そんなに早くネタが尽きてしまうはずがないからである。

とりあえず来週から試しに授業を始めるが、やるからには
「頑張って生徒を増やしてレヴェル2のクラスを作りましょう」
と、現任の先生にハッパをかけておいた。

チョイスの権利は僕の方にある。

トピックを考える時間、打ち合わせ時間を含めて
一日4〜5時間働き日給が450THB、
週五勤で月給9000THB(ニッポン円にして約27000円)。

もちろんこれだけで生活していける額ではない。

ただ、タイ語クラスの授業料は免除となり、
ビザも一応支給されるので金銭的に今より多少は楽になる。

「いずれは飲食店などをクルンテープに開く」
という目標はかわらないし、本当はもう少し先に
その関連の仕事をする予定だったが、まあ予定は未定だし、
この国でタイ人達の知り合いを増やし、何らかの
コネクションに繋げていくのも、今の時期には必要なことだから
(タイ人からすると授業料が高いため)生徒としてけっこう
ハイソな人種が訪れるという話を聞く限り、
悪い話ではないようにも思えるのだ。

ま、蓋を開けてみなければ分からないが、少なくとも
楽しい授業を繰り広げられる自信はある。
ただ問題は、拘束時間とギャラのバランスの悪さと、
飽き性の僕がどこまでそれを楽しめるかだろう。

楽しい授業というものは
クルー自ら楽しまなければ生まれない、ということは
なんとなく感覚でわかるのだ。

おまけに昨日、いきなり
スポーツクラブのメンバーになってしまった。

多分タイで一番大きなジムのチェーン店が、なんと
「13000THBでこの先一生タダ!!」というキャンペーンを
メンバーの間で打ち出しており、Tちゃんの紹介でそれが
さらに11000THBに値引きしてもらえるという、
その期限が昨日だったのだ。

エカマイ、パラゴン、シーロムと、学校と家の間(もしくは近く)に
三店舗もあり、(大好きな)サウナやジャグジーもあるというから、
時間を潰したりするにはうってつけだと考え、
思わず入会してしまった。

例の「ムエタイ熱」もまだ冷めてはおらず、毎日
シャドウボクシングを続けていたし、確実に運動不足なこの体が
教師という激務(大袈裟だな)に
耐えられるはずがないと考えたのだ。

飽き性な僕のことだから、どうせすぐに
「サウナ会員」と呼ばれることは目に見えているが、それでも
「この先一生サウナにタダで入れる」のなら
33000円は破格なのではないか。

もちろん会社が潰れなければの話だが、
「それは問題ないだろう」と関係者は語っている(当たり前か!)。

ムエタイのジムなどに通うとしても、どうやら
一ヶ月5〜6000THBは平気で取られるようだし、
そこまで本格的にやる前にまずは、
基礎体力作りとコンバットなどから始めるのも手だと考えた。

しかし、こうなるとクルーをしつつタイ語の授業も受け、
いずれは英語も受け(どうせタダだからね!)、その上
ジムに通い、たまには女子とも遊ばねばならないという、
かなりハードな生活になりそうだ。

う〜ん、
大丈夫かな。

女子と言えば、もうかなり吹っ切れたのか
最近はなんだか、メチャメチャな感じになってきたぞ。

そうそう、そーいえば明日、
Rサがついにイタリアに帰国してしまう。

最後にまた家族(伯母さん達)とチャーン島に行っていてため、
結局会えることもなく、さっき電話で別れを告げた。

またいつかはタイに来るだろうから、この続きは
その時までのお楽しみだな。

そして、Rサと入れ違いで「AT-1」になんと、またまた
天使(?)が舞い降りたのである。


昨日そのコが廊下を通った時、授業中にも関わらず
教室の中からほんの一瞬見ただけで
「おいおい。とんでもないアイドルがやって来たぞ!」
と、すぐに思った。

まあ、それはちょっと大袈裟だが、
若くてキラキラしてるコがやってくると
それくらい目立つところなのだ。

すぐに「AT-1」「AT-2」合同の授業で彼女の隣に座り、
じっくり観察してみたが、アイルランド人の彼女はとにかく
顔がカワイイ。メイクのうまさもあり、どちらかというと
「パンクロックバンドの女子ヴォーカル」的な風貌の、
いかにも若そうな女のコで、肌もまだ「パンパン」していた。

こっちへ来てから、女子の
「年齢当て」はあまり大きくハズすことがなく、特に
タイガールはわかりすいのでピタリと当てることも多い僕だが、
彼女の年を聞いてマジで驚いた。

「エイティーン?」「ノーノー」
「ナインティーン??」「ノーノー」
「はあ〜ん?ぢゃあいくつだよ!?」
「アイムフォーティーン」
「ふ〜ん。フォーティーンなんだ。
ってことは14才か。ん?14??
リアリィーーーーー???」

まあ、確かにヨーロピアンのガキはオトナっぽいが、
それにしても14にはとても見えない。

名前をAと言う。

留学でタイを訪れている彼女は、8月までいるというから
「A.U.A」にもずっと来るつもりなのだろうか。

今日また少し話をして、一応念のために
トラサップナンバーを聞いておいた。その時に
「ディナーでも行くか?」と誘ってみたが、
「へへへへ」と笑ってごまかされちゃったけどね。

その後J君と、
「イズミさーん、捕まりますよ!」
「いやいやいや、だってアイルランド人なんだから、
タイの淫行条例には関係ないやろ!?」
「それでもさすがに14才はヤバいでしょ」
「そんなもん、お互い同意の上でなら何したっていいんだよ。
その後、親にさえ訴えられなきゃだいじょーぶだってば」
「そんなもんかなあ....」
と、淫行について語り合ったのである。

かと思えば、今日はオンヌットの
某「テスコロータス」で昨日も会ったレジのおねーさんが
ちょうどレジを交代したので、勤務中に立ち話だ。

「ねえねえ、結婚してるの?」
「してないわよ。フェーンもいないわ」
「マジかよ〜!?年当ててみようか」「どうぞ」
「そうだなあ。30ちょうどでどう?」「うん。当たり」
みたいな会話の末、彼女が
「私明日と明後日休みなんだ〜♪」と言うから、
ちょっと悩んだ末、しょーがないので
トラサップナンバーを聞いた。

決して当てにいったわけではなく、
少し若めに言ったつもりだったのに。
しかも可愛いわけではなく、フェーンがいないのも
「なるほど」といったごく普通の風貌だ。

それなのに何故声を掛けたかというと、先日のソイカウガール、
「ひよこ」と名前が一緒だったのである。
胸についたJブと書いてあるプレートを見て、
「おねーさん、名前ひよこなの?」と、
つい言ってしまっただけの話だ。

ただ、少し離れた場所から僕の名を呼び、そうやってお年頃の(?)
男子(僕のこと?)と話す機会もあまりないだろう彼女が、
照れながらも、僕のタイ語に時々
「マイカオジャイ(わかんない)」と真剣な顔で言う姿を見て、
なんだか胸を打たれたというか。

制服姿のひよこ(no.2)と話しながら、だんだん
「アリかな?」と少しだけその気になったのも確かだ。

どう?
見境がないというか
けっこうメチャメチャでしょ??

まあ、何かが起こったわけではないし
これから何かが起こるかはわからないけどね。

ただ、ひとつだけ言えるのはきっと
この季節のせいもあるってこと。
オトコもオンナも、普段あまり慣れない寒〜いこの時期に、
「人肌恋しくなってしまう」ってこともあるんぢゃないかな。

そういうことにしておこう。

とりあえず、
それくらい寒い、寒〜い

一週間だったのだ。


*こんなブルゾンをまさか着るとは、思っていなかった。
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2009年1月14日 (水)

シアジャイ

「目には目を」
という諺がある。

せっかくなので実践してみた。

昔の人の良い教えを
使わない手はないではないか。


ま、簡単に言えば「ダブルブッキング」だ。
よーするに、自分がブッちぎられて頭に来(悲しかっ)た、
その気持ちを相手にわからせてやるためには、やはり
同じようにブッちぎってやるしかないという理屈ね。

で、ダブルブッキングするには相手が二人以上必要なので
(当たり前か!)ここ数日、実質四日ほど
ちょっとだけ(かなり?)頑張ってみた。

タニアとナーナーに一日、ソイカー(ボーイ)にはなんと
三日連続で出掛けてしまったのだ。
わははははははははははは。

つまり、
「ソイカーで一番気に入ったコをアパートに連れて帰ろう計画」
には合計三日かかったというわけだね。

とりあえず今日の夜はなんとかやっとダブルブッキングをして、
「どちらかを断る」というのがテーマだった。
そしてもちろん、用事ができた旨を
ちゃんと伝えるのが目的である。

「オレはお前らみたいにいい加減な輩ぢゃねえぞ」
ということをわからせる為には、一発
ビシッと言ってやらねばならぬのだ。


まず、アユタヤからクルンテープにたまに遊びに来る
日本料理店勤務のCが
「一人で来る」と言ったクセに結果三人で来やがって、しかも
「これからR.C.A(ディスコテック)に行く」とかぬかすので、
友達二人(一人ガトゥーイ)をマンションの駐車場の
車の中で待たせておいて
「おい。時間ないから。早くしよーぜ」とおもむろに覆い被さると
「マイダーイ、マイダーイ」な〜んて言いつつ止めるので
「タマイ?」と、クエスチョンマークの顔で聞く。

すると
「私達会ってまだ二度目でしょう?
お互いのこと、まだよく知らないぢゃない」などと、
どこかで聞いたことのあるようなセリフを言うので
「お前女優か!?」とツッコこむが、
彼女はいたって真面目な様子だ。

仕方がないので
「だってお前ん家遠いからなかなか会えないぢゃん。
お前が独りでくるっていうからわざわざ待っててやったんだぜ」
と、最近ちょっと慣れてきたSモードに少しだけ入るが、
結局、優しい僕はすぐに
「わかったわかった。ぢゃあ今度な」と、チューだけにして
一時間ほどクイガン(会話)した後
「ディスコ楽しんで来いよ〜♪」と送り出す。

(なるほど。やっぱり素人はけっこう真面目なんだな〜)

「タイガールの貞操観念」とひさびさに対面した僕は、少しだけ
「ホッ」としたのだった。


もう一件は、先週ナンパしたタニアガールが
「仕事終わってからゴハンに行こう」と言うので、
日曜日にブッちぎられたこともあって、ちょうどいいから
今日ブッちぎり返してやろうと思っていた。

と、いってもその時は店が終わる直前に客が付いたらしいので、
仕方ないと言えなくもないのだが、
そのことを僕に前もって(わかった時点で)
連絡してこないところがどうも気に喰わなかった。

実際、大して可愛くもないので、早々と
客が付くこともないのだが、最終的にはしっかり
「売れて行く」という微妙な感じのコなのである(年は23才ね)。

ま、こういう時にはそうなりがちなのだが、
「二兎を追うもの一兎も得ず」であり、当然のように
「お客さんが付いちゃったから今日もダメなの。
ゴメンね。明日は行こうね!!」となる。

ま、ちゃんと前もって言っただけマシか。

こうなると、もう後には引けず「B.T.S」の駅で電車を待ちながら
Aに電話をする。

「今から(店に)行くぞ!」
「エーーーーー!?ゴメンナサーイ私今日休みなの〜」
「なにーーーー!?知るかボケ!先に言え。先に。今どこやねん!?」
「友達のアパートよ」
「一緒にいるのは男、女どっちだ」
「女のコ一人だけよ」
「わかった。ぢゃあそこに行く」
「ダメよ。遠いし、知らないコだから」
「しょーがないなあ。ぢゃあ明日店に行く」
「うん。わかった」

Aの勤める「ナーナ−(プラザ)」には、もう何人も
顔見知りがいるので彼女以外を連れて帰るわけにはいかない。

「てことは結局ソイカー(ボーイ)しかないな」

「タニア」「ナーナー」「ソイカー」に
各一人づつぢゃないとややこしくなるので、
プロはそれ以上あまり増やさない方が無難と思われる。

ただ、まだソイカーには気に入った女子が居なかったので、
時間は遅かったが(PM11:00過ぎ)とにかく、降りる駅は
「アソーク」に決まったのだ。

昨日などは、PM8時半からウロウロウロウロした挙げ句、
最終的には撃沈して、帰り道はi-podでポリス(スティング?)の
「イングリッシュマンインニューヨーク」を聴きながら
「オレはさしずめジャパニーズインクルンテープといったところか....」
などと、上を向いて歩いたものだ。

涙がこぼれないように。

なんてのはローレーン(冗談)だけど、
「今日こそは」とリベンジに燃え、一軒目の店でいきなり
「クラティンデーン(レッドブル)」をオーダー。

何気なく、ふとダンサーを見ると、なんと
「ピンピン(タイ人は一目惚れをこう表現する)」女子を発見!!

おまけに何故だか今日は豊作で、その店だけで他にも
二人ほど候補を見つけたほどである。

そのコをすぐに席へ呼ぶと、すぐに質問攻めだ。
「名前」「年(は当てっこする)」から始まり、素直に答える彼女は
条件をどんどんクリアしていく。

1「20ちょうどやろ?」「ピンポーン♪」「ディーディー(いい。いい)」
2「家どこ?」「プラカノン」「おお。近いやんけ!ディーディー」
3「タバコ吸う?」「吸わない」「酒飲む?」「ボイボーイ、ニッノイ」
「うん。ディーディー」
4「ディスコテック好き?」「チョープチョープ!」「いつもどこ行くの?」
「ボス(1)かスパイシーよ」「おお、ディーディー」
5「パーサーアンクリッダイマイ?」「ダーイダーイ」
「パーサーイープンダイマイ??」「ニーーーッノイ」
「OK。ディーディー」
6「家は何人で住んでるの?」「独り暮らしよ」
「う〜ん。ディーディー」

*注1「15〜25才」2「遠距離はダメ」
3「タバコ吸う女子とキスするとおっさんの味がするし、
あまり大酒飲みでもついていけない」
4「できれば一緒に行きたいが、
カノジョにするならそうでない方がいいかも。
いつも行くところがカブらなくてよい」
5「ニッポン語はなるべく話せない方が勉強になる」
6「若いコは一部屋に何人も住んでいる場合が多く、
特に大勢だと部屋に遊びに行きづらい(二人が多いけど
三部屋に五人とか普通に住んでるからね)」

という感じで、6つもの条件をクリアした彼女。
しかし、やや残念なことに近くでよ〜く見ると
メイクが濃くて顔はさほど可愛くないことが発覚。

ま、いいや。
とりあえずの目的はエッチなのだ。
小柄だが「ノムヤイ」だし、スタイルはかなりいい。

名前(チューレン=ニックネーム)を「Jブ」という。

これを書くとバレてしまうかもだが、タイ語の意味は
「ひよこ」であり、なるほど言われてみればたしかに
ひよこっぽくなくないこともないような気もしないでもない。

もう一人の可愛いコは彼女の友達だったのだが、
「コートー、ナ」と謝り、速攻でペイバーして二人でアパートに戻り
ひさしぶりに一所懸命エッチに励んだのである。

てことは結果的に「目には目を」ではなかったが、まあ、
今日のところはこのくらいにしておいてやろう(?)。

その後もなんとかタイ語でクイガンを続け、
「一緒にディスコテックに行くこと」を約束しようとしかけて、
止める僕の様子を見たひよこが
「どうしてサンヤーしないの?」と聞くので
「破られると悲しいからさ」と寂しげなポーズをしてみる。

そう。
最近よく使うことばは
「シアジャイ(悲しい)」なのだ。

タイガールの特徴にやっと慣れてきた僕は、
「強くいく時」と「甘える(?)時」と相手に対する態度を
その時々で使い分け、「メリハリ」というか
「ギャップで堕とす」作戦に出ることが多いから、
強く出た後に、例えば
「この間来なかったから、悲しくてめちゃめちゃ泣いたんだぞ」
とかなんとか言うのだ。

ニッポン語で書くとちょっとおかしいが
「シアジャイ、ロコー、ロンハイマックマーーーク」と、
タイ語で言うとなんとなくイケる気がする。
もちろんホントに泣くわけはないのだが、
それほど寂しかったという比喩だね。

相手のタイプによってはこれが有効なのだが、
一般的なタイガールには結構通用するのではないだろうか。

「ギャップ作戦」か。
そーいえば誰かさんの得意技だったよな〜、
これって(笑)。


あと、タイって何故か
「古き良きニッポン」を彷彿とさせるところがたくさんあって、
TVのドラマだとか演歌歌手の変なヴィデオクリップだとか、
ディスコの雰囲気もやっぱりそうなんだけど、とにかく
「昭和の香り」がぷんぷんするんだよね。

その件はまたいずれ特集したいと思うが、ゴーゴーバーなどでは
ベタな「ウインク」とか、あと、二本の指を銃口に見たててその、
「指拳銃(?)」で、やや遠くから女のコを撃ってみたりとか、
「うわ〜古っ!」って思わず自分でツッコみつつ
そんなことばかりやってると、タイガール達はみんな明るいので
それでもちゃ〜んと笑ってくれるのだ。

もし、同じことをニッポンのキャバクラとかでやったら
(ゲッ。コイツマジ、寒むーーーーっ!!)
とか思われるだろうな。

あーコワイコワイ。


ひよこが帰る時、ちょっとだけ寂しかった。
そして、きっと店ではそこそこ「売れっコ」であろう彼女が
(店に出勤する)週に何度かは他の客とヤルことを想像すると、
すでに胸がキュッと痛む。

(やっぱりプロを好きになっちゃダメだな)

あらためてそう思う僕だった。


深夜、ディスコからの帰り道電話してきたCが
「明日こそは一人でアパート行くからね」と言う。

てことは、明日はトリプルブッキングか。
やっと「目には目を」を実行できそうだ。

ただ、ちょっかい出してる女子が
「プロ三人プラス素人一人」の計四人になると、すでにけっこう
キッキア(面倒くさい)なのである。

例えば歯ブラシとかね。

気をつけていないと、
「どれが誰のヤツか」わからなくなったりするもんね。
まさか名前書いておくわけにいかないし。

四人に聞いたところ、ウソかホントかは知らぬが全員
「マイミーフェーン」なのだそうで、もちろんこっちも
「マイミーフェーン」である以上、あまり
いい加減なこともできない。

元々、ウソをつくのが下手だしね。

今のところウソはないはず。
「ソイカーではお前が一番だ」だって、店全部
廻ったわけではないけど今の時点ではホントだし
「キットゥン」だって、正直な気持ちだ。


さて、明日はどうなるのかな。

ま、
なんでもいいか。


*あーあ、結局下ネタやん。
「ねえ、ドラえもん。アレ出してくれる?」
「はい。(某)岡本理研のゼロゼロスリー♪」
「ありがとうドラえもん!」
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2009年1月10日 (土)

パーサーアンクリッ

「なんと単純な性格なのだろう」と、自分でも思う。

大晦日の格闘技祭「ダイナイト」をDVDで見終わって、早速
「よ〜し!ムエタイ始めるぞ〜。今度ジムを見学に行こうぜ」
と、ハリキッて友達に電話を掛けてしまう僕なのだ。

いやいや、実際以前から興味はあった。
ただ、なかなかそんなタイミングはなかったし、
時間がなかったのも事実。
今はせっかくタイにいるのだから、もちろん
これからデビュウを目指すわけではないにしろ、
運動不足解消とエクササイズとストレス発散目的で
ムエタイをやってみるのもいいかな、と本気で思う。

個人的に見ていて楽しいのは「総合」であり、特に
自分より明らかに体格が上回る相手を、
腕ひしぎやアキレス腱固めなどの関節技で
タップさせる勝ち方が最も「カッコいい」と感じる。

しかし、実際にそんな技を習っても実戦ではまず活かせないし
野郎同士でバックを取り合ったり、寝転がってひたすら
ぐにゃぐにゃしたりするのはトレーニングも楽しめなさそうなので
どうせならやはりサンドバッグやミット打ちなどがいいかな。

できれば走り込みもしたくない。
「はい。ぢゃあとりあえずその辺を10km走ってきて」
とか言われてもキツいもんね。

などと軟弱なことを言っていてはダメだろうな。

ちなみに電話の相手J君には
「どうせ今アツくなってるだけでしょ?
一晩寝てから誘って下さいよ」と、
イタイところを突かれたわけであり、
週に三日はジム通いしているTちゃんには
「僕サポートしますから一緒にジム行きましょーや」
と言われ、すでに及び腰なのであった。


さて、今日でタイ語学校
「ピアミット」の「book1」が無事終了し、クラスの仲間と先生で
「打ち上げ」というか、一緒にゴハンを食べに行った。

一月一杯は元々通っている「A.U.A」の授業をビッシリ受けるため、
二月から「book2」に進もうと思っているが、この学校も
なかなかわかりやすく、先生もちゃんとしているので良い。

ただ、最近特に痛切に感じるのは英語の重要性であり、
海外で暮らす以上はその国の言葉ももちろんだが、
やはり世界共通言語である英語も必須だとつくづく思う。

僕はヒアリングが特に苦手で、そうやって
各国(豪独韓ベルギータイ)の仲間と話していても、
自分だけコミュニケーションが取れない(にくい)ことが
ものすごく悔しいのだ。

中国韓国ニッポン人など同じアジア人でも
こちらに住んでいたり長期旅行中の人々はやはり皆、
英語が堪能であり、今日居た二人の韓国男子も
流暢な英語を操っていた。

ただ、今すぐに英語まで始めてしまっては、いよいよ混乱したり
ますますイライラしそうな気もするし、逆に近い将来
仕事を始めた時にもっとイライラしそうな気もするし、
悩むところではある。

どちらにしても、さすがに今の英語力のままではマズいので
「A.U.A」の英語クラスを平行して受けるつもりだが、
もう少しタイ語が上達してからの方が良いだろうな。


昨日はひっさしぶりにタニアとパッポンをウロウロしてみた。
夜、Tちゃんから電話があり「女のコけっこう出てまっせ〜」
という話だったので「どれどれ?」と様子を見に出掛けたのだ。
ま、いわゆる「市場調査」というヤツやね。

十時頃、ロッファイファー(B.T.S)シーロム駅に着くと、
けっこうな人数のファランもゾロゾロと一緒に降りる。
一時期の人の少なさを思えば、まあかなり
観光客も戻っては来ているのだろう。

Tちゃんを探してフラフラしていると、熱心な客引きが次々と
「カワイイコイッパイミルダケタダネ〜♪」と寄って来るし、
特にチーママ的なおばちゃん連中はもう、そこら中を引っ張ったり
いろんなところをナデナデしたりとかなり積極的なのであるが、
「友達待ってるから後から来るわ」と躱しつつ、
客引きのため外に出て座っている女子をチェックする。

通りでは、確かにかなりの人数が熱い視線を送ってくるし、
中には(ふむふむ)と思えるコもいないことはない。
そのうち何人かと「あーでもないこーでもない」などと
世間話をしていると、そのうちパッポンからTちゃんが戻ってきた。

「まいど〜!すんまへーん、遅なりまして」
「まいど〜!なあなあこのコ可愛くない?」
「そうっすねえ。僕どっちかいうとこのコの方がエエですわ」
「マジでーーー?相変わらずやなあ」

などと言いながらぐるっと一回りして、今度はパッポンを散歩。
こっちでの仕事のことなど真面目な話を織り交ぜつつも、
おっさん二人の会話は基本的には下ネタがメインではある。

パッポンのゴーゴーバーは、ゲイ専門店もあったりして、
若くて線の細〜いタイボーイ達がポールダンスしてるのを
外からチラッと見るだけで、けっこう「オエーッ」てなる。
実際歩いているカップルもゲイが多くて、普通に
ウインクしてきたり手を振ってくる輩もたくさんいるし
電話ボックスで(明らかに)ベロチュウしているタイボーイ達
などを見ると、あらためて「スゴいところだなあ」と思う。

ただ、彼らのターゲットは間違いなくTちゃんであり、
ムキムキ格闘技体型の彼は、男子からも女子からも
とにかく抜群にウケがいいのである。

そして、そんなTちゃんも大の旅行好きであり、当然のことながら
「パーサーアンクリッケンマーク(英語がとても上手)」だ。

そうこうしているうちに、ニッポンのエロオヤジ達が
女子と手を繋いで店を出てくる姿が目立ち始める。
*ペイバーするとみんな手を繋いで店から出るのだが、それが
とにかくみっともない気がしてならない(自分はしない)。

彼らがご多分に漏れず「いかにもニッポンジンが好きそうな」
タイガールを連れているので、Tちゃんと二人で
「ホンマにわっかりやすいわ〜」と、思わず笑ってしまう。

最終的にはJ君も合流し、お腹が減ったので
「牛野屋」というオレンジ色の懐かしい看板の店で
牛丼をいただく。

パッと見「吉野家のコピーかな?」と思うが、味もインテリアも
何もかも全て一緒であり、聞いたところによると、
「本家の全面協力を得て」いるらしく、そうでなければもちろん
「あの味」は出せまい。
ま、それでもコピーはコピーなんだけどね。

ニッポンジン店長の苦労話はやはり、タイ人のルーズさであり
「三歩歩くともう頼んだことを忘れている」という表現が
「いかにも」という感じで笑えるのだが、よく考えれば
決して笑い事ではないのである。

「ニッポン人なら4万バーツ/月くらいからですよ」と、
給料もそこそこであり、ビサももらえるようなので、
こちらの飲食店で働く環境がさほど悪くはないと、
少しだけホッとするのであった。

結局、僕らはカラオケの店には入らず、
散歩しただけでおとなしく家に戻った。


というわけで、一晩寝たあとも決して
「格闘技熱」が冷めたわけではないのだが、
やることがたくさんあり過ぎて、結局は
断念することになりそうな雰囲気ではある。

そして、ゲイの男のコと寝技の練習をすることを想像し、
例えどんなことがあろうと
「それだけは勘弁」と

固く心に誓ったのである。


*牛丼、いや豚丼なんて食べたは本当にひさしぶりだったが、
とても懐かしい味がした。
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牛丼と豚丼の違いわかる?
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向かいのカレー屋さん。
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おにぎり屋さんなんかもある。
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「amigo」のチーママは自分の店の名の意味が
「プアン(友)」だと僕に聞いて初めて知ったらしい。
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怪しい標識やなあ。人が入っちゃダメってこと?
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ジョラケー(ワ二)がちっちゃいな、おい!!
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2009年1月 7日 (水)

ガーンバーン

もうイライライライライライライライラ
イライライライライライライライラ
イライライライライライライライラ
イライライライライライライライラする。

この時刻にネットを繋ぐと、使っている人間が多い為か
ブログの記事を作成する画面に来るまでに、普段なら
想像できないほど時間が掛かかったりするのだが、そもそも
何故こんなに混む時に敢えてネットをしなければならぬかというと
学校の授業の予習復習と、おまけに宿題をやっていたら
こんな時間になってしまったからなのである。

すでにイライラしている時にこういうことになると、
さらにイライラするのは当たり前なのであるが、なにしろその
イライラした気持ちをぶつける為にブログを書くわけであるから、
もうこれは我慢するしかない。

ところがこういう時に限ってさらにイライラすることが起こるのが
世の常であって、少しでも落ち着く為になにか食べようと
ポテトチップの袋を開けようとしてもなかなか開かなかったりして
それでも縦に裂くような邪道な真似だけはしたくないので、
思い切り力を込めてみれば
「パンッ」という音と共に中身が部屋中に散乱したりして、
「なんぢゃこりゃーーーーー!!」と暴れれば
肘を思い切りイスの角にぶつけたりして、
「痛ってーーなーーくそーーーもうアッタマキターーーーーー!!」
と、声にならないような声を上げつつ、
歯を食いしばるハメになる。

ポテトチップ(海苔風味)を片付ける気など、
さらさらおこるはずもなく、仕方がないので
今度は甘いものでも食べようと、冷蔵庫から取り出した
チョコウエハースの袋を開ければ、変な風に開いて
中身のウエハースが取りにく〜くなったりするので、また
「なんぢゃこりゃーーーー!!」と床に投げつけることになる。

こんなことをしていれば、オンヌット名物の蟻が
大量に押し寄せてきて「アリ天国」になることはわかっているのに。

かと思えば、蚊が一匹だけ部屋の中を
ウロウロしているのを発見したりして、この(涼しい)時期の蚊は
案外動きが速かったりするので、なかなか殺せずに
さらにイラつくことになる。

で、これだけ時間を潰したんだからもうそろそろ(ネットが)
繋がったろうと確認してみても、まだ全然だったりして、
こうなるともうイライラもいよいよピークを迎えるわけである。

水シャワーでも浴びなければ、このイラ立ちを
押さえることができなかろうと、試しに
冷たいシャワーを浴びてみるが、あまりの冷たさに思わず
「ウオーーーーーーーーーー」と叫び、
ついに自我は崩壊し、発狂してしまう。

などと書いていると足を蚊に刺されたりするのだが、
ここまでくれば冷静に
「液体ムヒ」を丁寧に塗るのであった。

「液体ムヒ」が切れていなくてよかった。

本当によかった。


元々気が短い僕は、子供の頃、通知表に
「短気、わがまま、一人よがり」と、よく書かれていた。

「不惑の四十代」に入ってからはいよいよ自分でも
「最近丸くなったなあ....」と、しみじみ思えるほど
穏やかになってきたものであるが、基本的に
「瞬間湯沸かし器」の機能を失ったわけではない。

気が短い分、元に戻るのも早く、
「熱しやすく冷めやすい」というその性格は、
何事にも共通して当てはまるわけで
恋愛に関してなどは典型的にそんな感じだ。

だから、よほど頭に来ることがあっても、昔は
「一晩寝ればもうだいじょーぶ」だったりしたものであるが、
何故か最近、ちょっとだけ引きずるようになった気が
しなくもなくもなかったりするようなしないような....。


ここ最近のイライラを辿っていけば、まずは
タイ語学校での勉強が一番の原因であろう。

授業(一ヶ月分)が残りわずかになるにつれ、徐々に難しく、
理解に苦しむようになってきた上に、昨日ついに、初めて
「ガーンバーン(宿題)」を出されたりしたのだが、その内容が
「今までのセンテンスを用いて自分でなんらかのストーリイを作り、
明日皆の前で、三分間で発表しなさい」というものだった。

「おいおい簡単に言うなよ!」という話である。

それでなくとも、午後のクラスは生徒数が多く、
あまりにも進む速度が違うため、午前のクラスに変更し、
頑張って毎朝早起きして一度も遅刻せず真面目に出ているし、
おまけに午前のクラスは生徒のレヴェルが高く、なかなか
ついていて行けない僕は、毎日予習復習を
1〜2時間は必ずしなければならないのだ。

ま、年齢的に頭が弱くなったこともあるのだが、
それを認めるのはどうしても悔しいし、負けず嫌いの僕は
「マイカオジャイ(わかりません)」と、自分だけ言うのが
死ぬほどイヤなのである。

おまけに、残り僅かにして内容が相当難しくなってきたのに、
そんな宿題まで出されてはたまったものではない。

仕方がないので、昨日は予習復習の前に宿題をやったが、
合計でなんと四時間くらいかかってしまった。

授業は毎日三時間なのだが、けっこう集中して受ける為
疲れてしまい、ゴハンを食べてから家に戻ると
睡魔が襲ってきて、まるで子供のように昼寝をするのだが、
その後四時間も勉強していては、さらにしんどいわけだ。

学生の頃ですら家でそんなに勉強したことなどないのに。

で、一生懸命考えて作ったストーリイがこれだ。

タイトル:「ドゥリアン太郎」

むか〜しむかし、おばーさんが川で洗濯をしていると
「どんぶらこ〜どんぶらこ」と、
大きなピンクのドゥリアンが流れてきました。
おばーさんがそれを拾い、割ってみると、中から
可愛らしい男の子が出てきました。
おばーさんは言いました。
「おお、なんと可愛らしい。ドゥリアン太郎と名付けよう」
二人で家に戻ると、おじーさんは早速、ドゥリアン太郎に
「お前は黄色と赤色とどちらが好きなんじゃ?」と聞きます。
「黄色も赤色も同じくらい好きだよ。でもピンクの方がもっと好き」
ドゥリアン太郎がそう答えると、おじーさんとおばーさんは
「わはははははは」と、声を上げて笑ったのでした。

18才になったドゥリアン太郎は、
「最近プーケットに悪い奴らがたくさんいて、みんな困っている」
という噂を聞き、近所にいた犬、猿、鶏にカーオニヤオを渡し
「プーケットに行こう。これをあげるから一緒に来てくれ」と、
みんなでスワンナプーム空港に向かいました。しかし、
スワンナプーム空港は、黄色い服を着た人達に占拠され、
飛行機が飛びません。なので
仕方なく家に戻りました。

20才になったドゥリアン太郎は、ディスコテックが好きで
よく踊りに行っていました。

ある年の12月31日、その日は
「サンティカ」というディスコに行きましたが、
店が火事を起こしてしまいました。何故なら、店の中で
花火をバンバンやったからです。

ドゥリアン太郎は死んでしまいました。
おじーさんとおばーさんは、
たくさんたくさん泣きました。

おわり。

これを全部タイ語に訳し、三分で収まるように何度か練習し、
今日、頑張って発表してみた。

ところが、文法や単語の間違いがあまりにも多く、
ものの見事に添削され、とても恥ずかしい思いをしたのである。

(もうこんなツライ思いはしたくない)と密かに思っていると、
授業の最後に、クルーがあっさりと
「では、今日も三分間ストーリイを考えて書いてきてね♪」
などと言うので、心の中では
(おいこら、てめえの○○を××にしてからひっくり返して、
二度と△△できないようにしてやるぞ!ボケ)と思いながらも
口では「マイアオ(いらない)」と、
小さい声でつぶやくことしかできなかった。

ちょっとポッチャリ気味のB先生(26才)は、
可愛らしい感じの優しい女子なのだが、だからこそ余計に
「イラッ」とくることがボーイボーイ(しばしば)なのである。

何故ここへきてそんな宿題を出すのか、僕にはわかっていた。
生徒が少なく、授業の進み方も早いので、このままいくと
どう考えても時間が余ってしまうために決まっている。

ただ、これをやっていくかわりに、
「ブック2(次の段階)」に進むためのテストを、どうやら
免除してくれそうな雰囲気なので、
「まあそれならば....」と、納得した僕はきっちり覚悟して、今日も
「三分間物語」を一生懸命考えてみた。

ちなみに、他の生徒達は皆、
「私はタイに来てこんな感じでやってます」みたいな話であり、
「物語」と言われてそれを鵜呑みに解釈した僕とは
全く違う内容だったが、当然のことながら
今更そんな真似はできないので、昨日の流れから
こんな話にした。

タイトル:「プーケット太郎」

むか〜しむかし、プーケットにニッポンジンがいました。
名前を「プーケット太郎」といいます。
ある日、プーケット太郎が海岸を歩いていると、一人の少年が
五人の子供達にいぢめられているのを見つけました。
驚いたプーケット太郎は、
「おいおい。大勢でいぢめちゃダメぢゃないか。何故そんなことを」
と言うと、子供達は
「亀吉は男のくせに女のコみたいな格好をするからだよ」
と、答えます。
「だからといっていぢめちゃダメだよ。もう行きなさい」
子供達が行ってしまうと、亀吉は
「ありがとう。おにーさん名前はなんて言うの?」と言い
「マイペンライだよ。僕の名前はプーケット太郎って言うんだ。
ぢゃあ、気をつけて帰りなよ」と、プーケット太郎は答えました。
亀吉が行ってしまった後
(う〜ん。確かにとても美しい顔をしているなあ)と、
プーケット太郎はしみじみと思ったものでした。

十年後のある日、プーケット太郎がプーケットの繁華街
「ウォーキングストリート」を歩いていると、道に
とてもとてもキレイな女性が立って、客引きをしていました。
ひと目で気に入ったプーケット太郎は、彼女の勤めるゴーゴーバー
「竜宮城」という店に、毎日通うようになりました。

「僕の名前はプーケット太郎。君の名は?」
「私の源氏名はうさぎちゃんよ。よろしくね」

五日後、その日もいつものように
「竜宮城」に出掛けたプーケット太郎は、いよいよ
「ねえねえ、うさぎちゃん。今日店が終わったら
僕の家に遊びに来ない?」と、思い切って誘ってみました。
すると、うさぎちゃんはしばらく黙った後、
「実は僕、本当の名前を亀吉って言うんだ。
そう。今はガトゥーイ(おかまちゃん)なんだよ!」

あまりのことに驚いたプーケット太郎は思わず
「マジでーーーーーー!?」と、ニッポン語で言いました。
二人は大声をあげて
たくさんたくさん泣きました。

おわり。

これを全部タイ語に訳し、三分で収まるように
何度か練習するのになんと三時間以上費やした。
その後、テキストの予習復習をした僕は、もう
すっかり疲れてしまったのである。

その間というもの、常にイライライライラし、
辞書を調べても単語が出てこないことに腹を立て
クッションをバンバン叩いたり、
「なんやねんこの辞書!!使いもんにならへんやんけ」
と、叫んだりしながら、頭に血管を浮きあがらせつつ
さっきやっと終わったところなのだ。

おまけに今日は、最近学校帰りにいつもゴハンを食べる
某「テスコロータス」のフードコートの、食券がわりの
「カード精算マシン」がぶっ壊れてしまい、すでに
オーダーをして作り終わっていいたオリーブカーオパットが、
どんどん冷めていくにも関わらずなかなか清算ができず、
結局、臨時に発行された食券で代金を支払った頃には、
チャーハンが冷たくなっていたことに相当ムカついていた。

さらに遡れば、そうやって一生懸命、真面目に頑張って
毎日毎日学校へ通って勉強しているのに、僕のタイ語は一向に
上達の兆しが見えず、確かに元々語学の上達というのは、
目に見えるようにどんどん進歩するといった類いのものでは
ないことなどよ〜くわかっているつもりなのに、未だに
タイガールとの会話は全くつたないものであり、それが
主な原因でなかなか女子と仲良くなれないような気がしてしまい、
ついつい焦ってイライラしてしまうということもあるわけで。

おまけにタイガール達は相変わらず、
「ドタキャン」や「ブッちぎり」を繰り返すのであり、いくらそれが、
特にクルンテープの女子にしてみれば当たり前のことであろうと、
最近めっきり傷つきやすくなった僕の心は、そんな仕打ちに
なかなか慣れるはずもなく、例えばその理由にしたって
「忘れてた」とか「急に友達が来た」とか、もう
わけのわからないことを言われ続けているうち
「オレがタイ語を理解できないからと思って、
ずいぶんいい加減なことを言いやがって、このくそガキが!」
と、我慢にも限界があろうということなのである。

ここまで来るといよいよ、
「一晩寝れば忘れる」などという悠長なレヴェルではなく、
「オレがタイ語をマスターした暁には、
全員目の前に正座させて一晩中説教してやる」というくらい
アイツらのマイペンライさが許せないのだ。

「郷に入っては郷に従え」とは言っても、
ニッポンジンの気質が抜けない僕は、やはり
「こっちがダブルブッキングをして、来た方と遊ぶ」
などという器用な真似がどうしてもできない。

時間にだって、遅れていくのはイヤなのだ。


とまあ、これだけ長い文章を書くと
少しはスッキリするから不思議なものだ。

ストレス発散の方法さえ心得ていれば、
こうやってイライラした時も、なんとか
対処ができるわけである。

自分でも不思議だが、そんなくだらない主張や思いを
ここにぶつけるだけでかなり発散できるのは確かであり、
実際、本当に救われている。

読者諸氏がそれに付き合わされて、
「まったく、かなわないなあ」と思うだろうことは、
十分承知の上だ。

ただ、書いていることは実話であり
うそ偽りのないことだけはわかって欲しい。

ほんの少しの創作はあったとしても、
95%は正直な気持ちなのである。


ここまで書いて、
「もし操作を誤って画面を消してしまったら....」と考えると、
イライラの頂点を想像して
思わず、

震えがくるのであった。


*これがテキストの「BOOK1」である。
Img_4554

明日の授業はこんな感じ。
Img_4553

これが「プーケット太郎」だ。
Img_4552

Img_4555

あまりにも遅いネット。ただし、使用料の
200THB/一ヶ月は格安だと思われる。
Img_4556

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2009年1月 4日 (日)

アンタラーイ

「サンティカ」という検索フレーズの為、
普段より多くの読者が訪れたこともあり、せっかくなので
続報について少し書くことにしよう。


昨日の午後、アユタヤに住んでいる女子友達の
C嬢とトラサップ(電話)で話してたら
「サンティカデトモダチヒトリシンダ」と、
カタコトのニッポン語で言うので、驚いて
「マジで〜!?プゥイン(女)?プゥシャイ(男)??」と聞くと
「チガーウ。オカマチャンダヨー。ハハハハハハ」
「そーなんだ。ははははは」

ついつられて笑ってしまったが、すぐに
「....って、笑い事ぢゃないやろ!」などと
つっこんではみたたものの、かける言葉が見つからず
「う〜ん、それは残念だったな」と答えるくらいしかできなかった。

Mヨの友達も、当日現場にいたらしく
「なんだか暑いねえ」とかなんとか言いつつ外に出たら、
実は火事だったというような話だ。

だとすれば、そのコたちはかなり
「ギリギリの線」にいたわけであり、ほんのちょっとしたことが
生死を分けるという結果になったことがよくわかる。

ただ、それを彼女の口から聞いたJ君によると
「私達行かなくてよかったよね〜」くらいのノリで、
あれだけの大惨事であったにも関わらず
さほど気にも留めていないような印象に、彼は
かなり驚いていた様子だった。

そして昨日の夜、ついに
「現場にいた」という女子に遭遇したのである。

ニッポンから帰ってきたAちゃんを空港まで迎えにいくと、
メー(母)と友達のMオが一緒に来ていた。
メーは僕の顔を見るとすぐに
「ニッポンジンが四人いたっていうから心配してたのよ」
と声を掛けてきて、なんとMオは当日、事故の三十分前まで
「サンティカ」にいたと言うではないか。

それを聞いた僕は、思わず
「おいおいマジかよ!?お前死ななくてホントによかったなあ....」
と、思い切りニッポン語で言ってから
「アンタラーイアンタラーイ(危ない危ない)!」と、
彼女の体を揺すり、バンバンと叩いていた。

MオはAちゃんの一番の仲良しであり、どちらかと言うと
「悪い友達」にしか見えなのだが、いつも明るく元気なコで、
(もし死んでいたら....)と想像するとかなりゾッとした。

三十分前まではごく普通だったようで、
火事になる経緯は聞けなかったが、とにかく
友達と呼べるレヴェルの仲ではない僕でさえ
心の動きにはけっこう激しいものがあったのだ。

でも本人はケロッとしているし、Aちゃんも
そのニュースに関してはすでにあまり興味がなさそう。


そもそもタイピープルは、僕らニッポン人に比べると
「人の命についての感覚」がかなりズレているようで、
そのあたりもやはり
「マイペンライ精神」に由来するのだろうか。

中国を訪れた時もそれを感じたが、もっと
「切羽詰まったような」印象があり、タイとはまた
ちょっと種類が違うような気がする。

とにかく、日常の様々な事件に関しても、まったく
「他人事」のように感じている風にしか、僕には見えない。

「痴情のもつれ絡み」の事件などを見ていると
元カノの顔に硫酸をかけたり、フラレた女を
散々追いかけた末オイル注いで燃やしたり、
元妻の家から出てきた旦那のチ○コを切ってしまったりと、
http://www.bangkokshuho.com/news.aspx?articleid=6798
アメージングな内容が満載なのであるが、
気性が激しいわりに冷めているというか、むしろタイピープルの
気質自体がまさにアメージングなような気さえする。

もし、ニッポンであのような大惨事が起きたならば、
人々の反応はもっと深刻であろうし、個人的にも
ディスコへは頻繁に訪れる僕としては、とても
「他人事」とは思えないわけで、もちろん店側に
防犯対策はしっかりとやっていただきたいし、今後は
遊ぶにしてもさらに一層気を引き締めて臨まねばなるまい。


話は変わるが、今回始めてニッポンを訪れたAちゃんは、元々
大好きだったニッポンのことを、さらに
大好きになった様子で、それを知って、あとは無事に
戻って来たことも含めとりあえず安心したのであった。

ただ、普段から、僕に恋人や女子友達が
なかなかできないことを気に病んでくれている彼女は、
大晦日を独りで過ごした件などを按じて
「寂しいのではないか?」と、とても気遣ってくれるのだが、
その優しさが、僕にとってはかえって
精神的負担となったりするのである。

最初「(僕への)おみやげを忘れた」と言っていたのに、
後からわざわざ(なんとかやりくりして?)
持ってきてくれたりとか、とにかく、僕に対して
すごく気を遣う様子が申し訳なく思えて仕方がない。

かと思えば、頼んであったニッポンの薬のことはもう
すっかり忘れているようで、その辺りがまた
可愛かったりはするのだが、そんな感じの優しさも
タイピープルの典型的な特徴であろう。

空港まで迎えにいったのは、
出発前に約束していたからであるが、彼女はきっと
そんなことももうとっくに忘れてしまっており
「わざわざ来てくれたこと」とか
「観葉植物を預かって水やりをしてくれたこと」などを
あらためて感謝する気持ちがあるのかもしれない。

なにしろ他人に(必要以上に)気を遣われるのって、僕のように
マイペースな人間からすると逆にけっこうツラかったり、
時にはイラッとくることさえあるのだが、それを
彼女に伝えるのはとても困難なのである。

何故なら、そんな無条件の優しさはタイ人の
いい部分であると思えるし、そういう気持ちを
踏みにじるわけにはいかないからね。

よーするに、文化の違う異国の人々と付き合っていくには
そういった数々の問題をクリアしていかねばならないということ。


タイに住んで四ヶ月。

僕としては、タイピープルのそんな
「マイペンライさ」や「ファンキーさ」加減も
今のところまだまだ許容範囲内であり、むしろ
「愛すべき人種」と本気で思える。

ただ、将来自分がこちらで仕事をする時や、
もし店を開くとなった場合のことを思うと、かなり
「不安で暗〜い気持ち」になるわけで、そのことこそ
僕にとって最もアンタラーイであるのは

間違いないのである。


*おみやげはこれ。
Img_4546

以前もらったサメット島のおみやげの
貝殻でできたインテリア小物。
昔の僕なら「なんやコレ!?」と捨てていたか、
物置の奥の奥へしまっていたような代物だが、
タイではちゃんとベランダに飾っている。
Img_4547

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2009年1月 3日 (土)

ファイマイ

どうやら店内で花火をやっていたようなのである。

タイピープルのファンキーさも、ここまでくると驚きを超え
「唖然」「呆然」といった印象だ。


大晦日を独りアパートで過ごした僕は、夜の十一時過ぎに
オンヌット駅前のスーパー某「テスコロータス」で食料品を調達し、
新年を迎える直前のローカルな雰囲気を味わいつつ、家に戻った。

クルンテープ、チェンマイ、パタヤという三箇所での
大きなカウントダウンパーティーの生中継を
チャンネルを変えながらTVで見ていると、外からは
ややフェイント気味に花火を打ち上げる
「ポンポン」という音が聞こえてくる。

「派手好き」「お祭り好き」のタイピープルは、やはり
大勢の人が集まる場所を好むようで、
カウントダウン時の派手な花火の演出の後、著名アーティストの
ライヴを行うというセンターワールド前広場周辺には、
毎年十万人規模の人が集結すると聞いていたが、
僕はその様子を家のTVでのんびりと眺めていたわけだ。

記事に載っていた目撃証言によると、カウントダウン時、
店内のステージ上部に「HAPPY NEW YEAR」という、
花火による文字が浮かび上がった後、どうやら客達が
自ら持参した(?)花火にも着火したようだ。

どんな種類の花火かは知らぬが、まさか
「線香花火」ではあるまいし、そこそこは
火花の散る類いのものだったと予想される。

「それが何かに引火したのでは?」などと憶測されているが
その辺りのことは定かではない。

とにかく、結果的にその店はほぼ全焼し、
59名もの死者を出す大惨事となったのである。

深夜、そのニュースをやはりTVで見た僕は、
消防士達が店内の客を救出したりしている現場の中継を見て
「とんでもない事件だな」と、自分が
そのディスコにいたことを想像してビビリまくり、同時に
「これでまたタイのイメージが悪くなるぞ」と危惧し、
胸を痛めてもいた。

どうせ、ニッポンのゴシップスポーツ誌などに
「死へのカウントダウン」などという見出しが躍るだろうことは
簡単に予想できたからだ。

現場となったエカマイにある「サンティカ」というディスコには、
以前一度だけ訪れたことがあり、店内のレイアウトも
イメージできたし、死者の多くが、逃げる時に
将棋倒しになったための圧死だったと聞けば、
「そんな死に方は絶対にイヤだ」と思うのも当然のこと。

それにしても、ディスコの店内で花火はアカンやろ。

ただ、すでに移転が決まっていた「サンティカ」は
大晦日が営業最終日だったという話であり、ひょっとしたら
「もう最後だからめちゃめちゃやってしまえ!」
的な発想があったかもしれず、後先のことをあまり考えぬ
(傾向があると思われがちな?)タイ人らしいと、
言えなくないこともなきにしもあらずではあるが。


昨日は、翌日ニッポンに帰ってしまう
「サムライ隊長」Yッシーの最後の夜ということで、
当然のことながら皆で夜の街に繰り出した。

毎週末必ずどこかのディスコには顔を出しているし、
「あんな事件があったから....」と、例えば僕ら
「サムライ軍団」が及び腰になってしまっては、
せっかく盛り上がっているクルンテープの繁華街の
勢いに水を差しかねないのだ。

皆さんに想像がつくかどうか定かではないが、
世界的大不況にも関わらず、この街のクラブシーンというか、
ディスコテックを代表とするナイトクラビング人口は、
僕の知る限り、相当高いレヴェルで推移してきている。

ほぼ毎週訪れる「R.C.A」という、若者の間で今、最も
「イケてる」とされる「オオバコディスコテック集結エリア」は
週末ともなれば未だに、ものすごい数の人で溢れ返り、
ハコによって多少の人数の前後はあるものの、
「今日は人が少ないなあ....」という日でさえ、
トイレに行くのに一苦労するほどなのである。

また、終了したばかりだが、やや涼しいこの時期に毎年
そこら中にオープンするビアガーデンでも、連日
ライヴなどが盛んに行われ、人気ビールメーカーのブースは
恐ろしい数のビール好き達が席を埋め尽くすし、とにかく
「音楽」「酒」「異性交遊」を無条件に楽しむムードが、
ごく自然にできあがっているのがこの街なのだ。

いろんな条件が揃っていて、主に
1天候、気候が良い。
2常に世界各地からの旅行客が多い。
3物価及び人件費が安い。
4コンタイは基本的に酒好きでしかもファンキーである。
5売春の需要と供給のバランスが良い。
などが考えられる。

5に関しては、不景気の煽りを受けてそのバランスも
やや、いやかなり崩れつつあるようだが、例えば
ディスコテックに「プロ」の女子が数多く訪れるのも
盛り上がりには決して欠かせぬ要素であり、それはもちろん
彼女達の目的に起因するところが大きいわけだ。

意味わかるかな。

もう少し詳しく説明すると、
タイのディスコテックには色んな種類があり、
1本物の金持ちタイ人御用達の超高級バコ。
2やや金持ちタイ人の集まるイマドキのハコ。
3一般タイ人の集まるライヴハウス的なハコ。
4主にファランが集まるハコ。
5アングラで朝まで営業するハコ。
などに分かれ、2、4及び5には
プロもしくはセミプロの女子達が数多く訪れるのだ
(*1は行ったことないからわからない)。

素人のタイガール達がディスコを訪れる場合、
基本的に男子同伴のことが多いように思われる。
理由はアンタラーイ(危険)だから。

例えば飲み物にクスリ入れられたりとか、
どうやらそういうことにビビるらしい。

ただ、男女団体の場合でもナンパできる雰囲気は多少あり、
そこは自由競争の原理に基づくところである。

そして、特にファランの場合は「売春婦同伴」のパターンも多く、
踊り目的よりは客探しに女子だけで来ている輩も含めると、
(場所によっては)ディスコテック店内の女子達は
プロ及びセミプロ率がかなり高いということになるわけだ。

そもそも、この街はどこからどこまでがプロなのか
はっきりわからないようなところがあり、そこに
レディーボーイやガトゥーイを含めればもう
何が何だかさっぱりだ。

今でこそかなり区別がつくようにはなってきたが、最初の頃は
まるで女子全員が「お金で買える」ような気がしたものだし、
プロの女子の中にかなりの確率で紛れ込む
「実は男子」という輩に恐れおののいていた次第である。

やや話が脱線したかもだが、とにかく、かかっている曲や
音の質やインテリアなどの内容はともかくとして、
世界の中でもこれだけディスコテックの数が多くて、
それぞれがある程度の高レヴェルで集客できる街も
それほどないのではないだろうか。

僕だってもちろん本音を言えば、
ドイツやイギリスなどヨーロッパの最先端のクラブで、
純粋に「音」を楽しみたいのであるが、
怪しいアンダーグラウンドな雰囲気とは違い、
どちらかと言えば「明るく健全なタイのディスコ」も、
決して嫌いではないのである。

そして、それももちろん現状のまま、ハコが
「常に賑わっている」のが条件であり、プラス
(例えプロフェッショナルであろうとも)
腰を引っ付けて一緒に踊ってくれる
女子がいてこその話だ。


それにしても、一晩でいったい何軒ハシゴしたことか。

後部座席に野郎四人で詰め詰めに乗ったのも含め
タクシーでの移動がなんと9回にも及んだくらいだ。

順を追っていけば、
「ソイカウ(ボーイ)」→「ナナプラザ」→「テーメー」→
「居酒屋」→「タニア」→「スパイシー」→「シェーファー」→
「パッポン」→「スパイシー」→「スクラッチドッグ」→
「ラッキーセブン」と、まるで
サムライ軍団(?)が、「今年もよろしく!」と
新年の挨拶回りをしたような感じになってしまった。

それでも、使ったお金は1700バーツ足らず。

タクシー代が安いことももちろんあるが、この国の
「コス(ト)パ(フォーマンス)の良さ」には全く恐れ入る。

ハリキってレッドブルを二本も飲んだくせに、
何も起こらなかったのはご愛嬌ということで。

新年二日だし、週末とはいえまだ
街も完全に機能していない段階で、確かに
普段より人は少なかったものの、
そこそこ集まっていたことにホッとしつつ、運悪く
ファイマイ(火事)の被害にあって亡くなった方々への
追悼の気持ちも込めて、盛り場を巡り巡った夜。

街の人達は、普段と変わらぬ僕らの姿を見て
「クルンテープの夜はまだまだ大丈夫」と

少しは安心してくれたのだろうか。

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