« 2009年7月 | トップページ | 2009年9月 »

2009年8月30日 (日)

トイ

今インドになんて行ってしまったら、きっと
大変なことになる。

妄想癖のあるオレが、そんなに深く
イメージするまでもなく、あっという間に
「ダメダメ」になってしまう自分の姿が目に浮かぶのだ。

純粋で真っ直ぐな瞳の少年に「ジッ」と見つめられ、
「オネガイプリイズシャチョウサン」な〜んて言われたら、
やや心をヤラレ気味の今のオレのことである、
有り金全部渡してしまうに違いない。

ただでさえ危なくって仕方がないシチュエーションが多いのだ。
夜中に歩道橋の上で汚い格好をして寝転がっている
まだ幼い姉妹の寝顔を見たりすると、それが
何もやる気のない母親の「ズルい策略」だとわかってはいても、
タイ人ではなく近隣諸国から出稼ぎ(?)に来ている、
国籍不明で怪し〜い連中の廻しものだったとしても、
「なんとかしてやれないものか」と、つい思ってしまう。

やり始めれば「キリ」がないので、例の
「プラスティックのコップ」に、バーツ硬貨や札を一切入れはしない。
繁華街で夜中までウロウロしている、インディアもしくは
中東系の顔立ちの子供達が必至で押し付けてくる花などを、
買うこともない。

あまりにしつこく欲しがるので、屋台で売っている
「シール」を10THBで一人に買ってあげたら、
たちまち皆が寄ってきて結局五人全員にプレゼントするハメに。
シールなんかより食べ物の方がいいような気がしたが、すぐに
たった10THBではロクなものが食べられないことに気付き、
そんな風に彼らを憐れむ自分がなんだか恥ずかしくなった。

「人に何かをあげる」という行為は、
なかなか難しいことなのだと思う。

それ以来、幼かろうがなかろうが、手足があろうがなかろうが、
見えようが見えなかろうが、地べたを這いつくばっていよういまいが、
寄ってくる彼らを避けるばかりで何もしてやることはない。

とにかくインドではおそらくそういうシーンの連続であり、
精神的に弱いオレなどは、すぐに「ヤラレて」しまうだろう。

「ゴアトランス」という音楽で知られるその地には元々興味があり、
一度訪れたいとは思っていたし、今回S君が行くというのであれば
年末のパーティー等にタイミングを合わせることも、
まったく考えないわけでもないこともなくはないかな。


さて、落ち込んでいる場合ではない。
今日の夜には深センからTちゃんが来るし、一日にはK君の
「追っかけ(?)」の女子三人がニッポンから、さらには三日に
Y君がUKから、おまけに八日には隊長とW君S君ご一行が
半田からやって来るらしいので、とにもかくにも
彼(女)らにタイの良さを精一杯伝えねばならないのだ。

それは、この国を愛し移住している人間の使命なのだ。

まずオレ自身が楽しまねば。

だから、記念すべき
「移住一周年」を目前に、
「余計なことは考えず、初心に戻る」ことにした。

とりあえず予定を立てよう。
連れて行きたい所はいっぱいあるし、せっかくの機会だから
オレもまだ訪れたことがない場所に付き合ってもらうのもいい。

例えば「お寺」とかね。

そう。
寺にまったく興味のないオレは、タイへ来てから
まだほんの数回しか行ったことがないし、
観光名所となっているようなお寺も、
大きな仏像も見ていないのだ。

いくら「無宗教」とは言え、一年も住んでいてここまで
「ワット(寺)」に無縁な男も珍しいのではないか。

坊主頭で、タイピープル達からよく
「プラ(お坊さん)」とか「一休さん(こちらでは有名)」などと
からかわれるクセに。

そうやってあらためて考えると、遊びにやって来た知人に
「案内してあげよう」などとエラそうに言えるほど、オレはまだ
この国のことをよく知らない。
わかったような気でいても、実際は
ごくごく表面だけを撫でたくらいのもので、
たった一年でそこまで深くわかるはずもない。

まだまだ先は長いのだ。

「そんなに焦る必要はないのかも」

そう思うと、
少し気が楽になった。


昨日は、家でサッカーを見ながらS君とミーティング。
オレが戻ってからのパンガンで出来事や、その時に知りあった
Sちゃんのこととか、彼女を追いかけてこのままインドに行くのが
本当にいいのかどうか、などなど。

「自分でもどうしたらいいかわからないんすよね」
「オレにもよくあるよ。そーいうこと」

結局は流れのままに身を任せるのが一番。
という結論に至る、ユル〜い自然派のオレ達。

そうなると「Sちゃんがタイにいる間に遊びにくる」という、彼の友達
「隊長達ご一行」の世話ができなくなるので、
代わりにオレが面倒をみることに。

隊長とは「レイヴ仲間」だし、同僚(というか部下?)のWルとSゲは
去年六月に旅行で来ていた時、数日一緒に遊んだから大丈夫だ。
みんないいヤツだし、タイのことが好きなのはわかっているからね。

「せっかくの土曜日だから今日こそは行くぞ〜!」と、
金曜日には行けなかった某「SWING」に出掛けることに。
サッカーや「すべらない話」のDVDなどを見ていたら遅くなってしまい、
時刻はすでに朝の六時だったが、なにしろ十時までやっているので
マイミーパンハー(問題ない)のである。

ちょっとだけ雨が降っていたが、空はもうすっかり明るくなっていて、
朝というよりは夕方に出掛けるような変な感じだったが、
「M-150」(カフェインたっぷりの元気が出るドリンク)を飲み、
勢いをつけてタクシーに乗り込む。

ディスコではなくクラブのような雰囲気の狭いハコは
「パンパン」で入り口から中に入っていけない程だったが、
なんとか無理矢理潜り込み、やっと居場所を見つけて落ち着くと、
「射るような」視線を感じ、恐る恐る確認して思わず飛び上がった。

「うわっ。Lやんけ!!」

「来る者拒む」こと十日余り。
一切電話に出ることもないのに、未だに毎日必ず着信があるという
なかなかガッツのある女子だが、前回そこでバッタリ会ったので、
(ひょっとしたら今日もいるかも)という気はしたのだが、
まさかいきなり遭遇するとは。

怒りしかない様子の彼女は、廻りのことなど一切気にせず
オレのことを「バンバン」叩いてくる。
「ジャイイェンジャイイェン(落ち着け)!」と言っても聞かず、
逃げようにも人がいっぱいで身動きが取れない。
仕方なく彼女の両腕を掴んでしばらく揉み合っていると、
五分程経ってやっと彼女の力が抜けた。

「友達を捜さなきゃ!」とか言ってなんとかその場を逃れたが、
タイガールの元気さにはまったく恐れ入る。

「相変わらず乱れちょるな〜♪」という雰囲気の中、
ブース前のスペースで踊っていると、すぐそばに
背の低いムチムチタイガールがいたので
しばらく彼女と一緒に踊るが、
「トゥーサウザン(2000)バーツ」などと言ってきたので
次のターゲットを探す。

ハグれていたS君と合流後、まあまあの二人組を発見し、
閉店の二十分前に四人で店を出た。
二組に別れ「なんて遠いの!」などと文句を言われつつ、
酔っぱらったY嬢(22才)を家に連れて帰ったはいいが、
その後あんな修羅場が待っているとは....。

結局、昨日は「殴られる日」だったようで、
ハイテンションの彼女はビールを飲んで暴れ出す。
なんだかんだと文句をつけて、オレの頭や顔をけっこう激しく
「トイ(叩く)」するのだ。
小柄で力は弱いのだが、それでもかなり痛い。

完全な「カラミ酒」だ。

しまいには、まだ中身の入ったビール瓶を逆さに持って振り回すので
ソファーの周辺が大変なことになった。

さすがにキレそうになったオレの前で
「モーホーロー(怒ったの)?」と一時は「シュン」となったが、
すぐにまた元通りだ。

基本「M」寄りのオレは、そんな「プレイ(?)」を楽しみつつも、相手は
「タニっ娘(しかも某マーメイド!)」であり、
「なんでも金」なことはわかっていたので、服を脱がすことはせず、
お互い酔いが冷めてきた昼過ぎにはタクシーに乗せて家に帰した。


それにしてもよく殴られたな〜。
あんなに暴力的な女子と会ったのも、
一日で二人にあれほど殴られたことも、
始めての経験だった。

そして、案外イヤでもなく、
癖になりそうな自分が

ちょっとコワイ。


*わかりにくいかもだが、シリアルに豆乳をかけたら
「トロトロ」になっていた。
開封してから日が経つとこうなるが、かなりの
「キモさ」だ。
Img_5836

| | コメント (0)

2009年8月28日 (金)

グラップマイダーイ

最近ほとんど鳴ることのないケータイが珍しく鳴った。
着信音は流行りのタイポップスだ。

ニッポンのSりからだった。

(また何か事件でも起こったか?)と一瞬ビビったが、
そうではなくて「ホッ」とする。

まったくタイムラグもなく耳に届く彼女の声を聞いていると、
まるですぐそばにいるような錯覚に陥るが、現実は
数千キロ先の海の彼方だ。

「会いたい」と、おそらく本気で言ってくれる19才のSりに、
オレだって会いたいのは山々だが、そう簡単な話でもない。

ただ、最近ちょっと心が「ヤラレて」いるオレとしては、そうやって
ニッポン女子と話すのがスゴく「救われる」ことは確かで、
間もなくインドに旅立ってしまうS君と一緒に、彼が追いかけていく
Sちゃん(24才TOKIO女子)と、つい先日話す機会があったのだが、
彼女と会話をしていると、異性と意思の疎通がキッチリとれることが
これほどまでに心地よいことなのかと、あらためて感じた。

今ニッポンに戻ればどんな女子でも口説き堕とせるような、
そんな気さえする。
もちろんそれは妄想であるが、タイ語では
きめ細やかな感情表現がままならず歯痒い思いをするばかりなので、
「言葉さえ巧みならば....」と、つい考えてしまうのだ。

大学生のSりは長〜い夏休みの最中であり、
付き合ってまだ数ヶ月のカレシとほんの少し倦怠期気味だと、
とても平和な(?)話をする。
そんな彼女がもしそばにいるなら思い切り抱きしめたいところだが、
残念ながらそれは叶わないし、その為だけにニッポンへ戻るのも
いささか軽率な行動のようにどうしても思えてしまう。

「(もしニッポンに戻ったら)チューくらいさせろよな!」
「ホッペならいいよ〜♪」

そんな何気ない会話で終始したが、
それでもオレの心はけっこう
「グラッ」ときてしまった。


今ニッポンに行ったらどうなるだろう。

もちろん「いいこと」もあるだろうがリスクも高い。
タイの将来に幾ばくかの疑問を感じているこのタイミングで、
ニッポンの現実を見ればきっと「吐き気」さえもよおすだろう。
立ち直れなくなってしまいそうでコワイ。

タイの未来の為に生きる。
そのチョイスしか残されていない以上、ニッポンに行く必要性は
具体的な情報収集や人脈利用の目的以外には考えられない。

ニッポン女子との会話で「癒されたい」とか、
ニッポン女子と「ヤリたい」などという、短絡的なことでは
許されないのだと、厳しく言えば当然そうなる。

だとすれば先決なのは、具体的に何をするかという
「目標設定」及び「中長期ヴィジョン」の確立であろう。

大きいことならすぐに言えるオレにとって、
かなり苦手とする部分である。


旅行で訪れていた頃や、こっちに住み始めた当初は、
この国に必要なのは「的確な情報とその流通手段」なのだと、
なんとな〜く思っていた。

「古き良き時代のニッポン」に似た雰囲気を、
繁華街やディスコなどの遊び場やTV番組などから感じ取り、
その「勢い」さえあれば、この国は
「もっともっと伸びるだろう」というのが率直な印象だった。

実際何もかもが「古くさ〜い」感じにしか思えなかったオレは、
「文化の発展」という面にスポットを当てれば、そのまま
ニッポンと同じような道を辿れば、
「きっとスゴいことになる」と期待に胸を膨らませたものだ。

つまり、「モノ作り」や「テクノロジー」の進化ではなく、こと
「サブカルチャー」においては、ニッポンの流れをそのまま汲めば
「進化の過程も速いのでは?」と勝手に思ってしまったわけである。

だとするならば、ニッポンで四十三年間も生きてきて、
いろんなものを見て聴いて体感してきたオレが、三十代の
「貴重な時間」を犠牲にして、喫茶店という「ハコ」を通し、
地元ナゴヤに少しでも情報を提供しようとしてきたように、
「この街にも同じようなことができないか」と考えて、
カタチは変われどもそれを実現したいという、淡〜い
「夢と希望」を持っていたのだが....。

しばらく暮らしていて、間もなく気付く。
タイピープルがそれを求めていないだろうことに。

文化とはそんなに単純なものではなく、タイにはタイ独特の
サブカルチャーが「確実に」存在し、それが必ずしも
「古き良き時代のニッポン」と同じ方向を向いてはいないことに。

想像するに、単純な性質(?)のタイピープルは
日々どんどん移り変わっていく「世界の最新の情報」
など求めてはいなくて、その中から
「わかりやすいカタチ」のみをピックアップしたものが
「タイ独自の流行」となって広がっていくのではないか。

それは、「音楽」「ファッション」などを見ていればよくわかる。

ディスコでは国を問わず「お約束のヒットソング」で盛り上がり、
チャート上位のタイポップスをみんなで大合唱。

目が大きく見える「カラ(ー)コン(タクト)」、
目尻を「キュッ」と上げる「アイラインの入れ方」
(必要のない)「歯の矯正機器」などが大流行。
芸能人のゴシップに日々一喜一憂し、
彼らのスタイルを懸命に真似る。

「最新の情報と最高のテクニックを持つ
DJのプレイでひたすら踊り続ける」とか、
「パリやミラノのコレクションから始まる
最新モードの流れを汲むファッション」など、
これっぽっちも求めていない。

進化など特に必要なく、
「おもろいもの」を見つければみんなで飛びつく、といった
「単純明快」なところに答えがあるのかもしれない。

仮に、ニッポンや海外から有名DJを招聘して
大きなイヴェントをやってみたところで、タイ人にすれば
「な〜んだこんなもんか。つまらん」となりかねないし、
最高の音響設備を使っためちゃめちゃカッコいい内装の
「素敵なクラブ」を作ってみたところで、彼らにとっては
「ふ〜ん」てなものだろう。

では、世界のどこかで「ウケて」いる
「おもろいもの」を見つけてきて、コストを計算した上で
それがタイで流行るのかどうかを検証して、
「イケる」となればそれをメディアなりで紹介する。

そんなことがタイのためになるのか。
そんなことをオレができるだろうか。

全く疑問である。

ただ、ある程度の「金」と「コネ」さえ掴めれば、
そこに近づくことはできるかもしれないし、
その為に何かで「一旗揚げる」という手段もある。
なにしろ「金さえあれば」という意味では
かなりのレヴェルの国だ。

ならば、なにかのビジネスで成功せねばならず、
どうせなら自分の興味あることで。

となれば
「音楽」「飲食」「女子」というキイワードが出てくるわけで、
答えはおのずと....。

な〜んて、結局のところ
「目標設定」及び「中長期ヴィジョン」の確立など
まったくできていないわけで、結局話は
「フリダシ」にもどってしまった。

ま、具体的なことはゆっくり考えるとするか。


ところで、最近ニッポンで流行っている
「わかりやすくてオモロイ」ものとかってないのかな。

もしあったら是非教えて欲しい。
こっちでも作れて売れそうなものならば、
すぐにでも見に行くからね。

今はそれくらいしか考えられないなあ。

だから、ゴメンよSり。
やっぱりすぐには戻れそうにないよ。

タイ語で言うなら
「グラップマイダーイ」だね。

オレに会いたければ、
女子大生の情報網(?)を活かして
何か見つけておくれ。

昨日電話で伝え忘れたけど、
会いたい気持ちを表現する時に、こっちでは
「キットゥン」って言うんだ。

アクセントを教えたかったのに。

今のオレにはその言葉の方が
効くと思うんだよね。

どうしても会いたくなったら、
また電話してくれ。

今度はちゃんと

教えるからさ。

| | コメント (0)

2009年8月26日 (水)

ナックジャイ

「ふぅーーーーっ」

そんな溜め息にも似た深い吐息が口をついて出る。

カーチェイスや映画など浮き世離れした話でお茶を濁してきたが、
実はこの一週間というもの、いろんなことで悩み
バイオリズムは下がる一方なのである。

ネガティヴな話題はなかなか筆が進まないものだが、
日記である以上日々の思いを綴らぬわけにもいくまい。


九月の三日で、タイに移住してから丸一年となる。

節目というものは大事であり、いくら計画性のないオレでも、
当然のことながらこの一年を振り返りつつ将来について考える、
という作業をするわけで、それが思いのほかしんどいのだ。

タイミングも悪い。

ここ最近接触してきたタイガール達との関係の中で、
ちょっとした出来事から深い失望感に辿り着いてみたり、
ケーサツとのやり取りで、この国のしくみやシステムに対し、
今更ながら疑念を抱いたりしている最中に、
過去の反省や未来の希望について思いを馳せたところで、
スムーズにいくはずがないのである。

しかし、刻々と時間は過ぎていくわけで、
間もなく一年が経とうとしている以上
そのことについてどーしても考えてしまう。


この一年でオレは一体なにをしてきたのだろう。

最重要課題として挙げてきたタイ語の勉強も
「キアンとアーン(読み書き)」ですっかり挫折してしまい、
ヒアリングも未だにおぼつかない状況で、
完全に停滞してしまっている。

「タイガールとの会話による実践で憶えていくのが一番」
などと無理矢理自分に言い聞かせ、
「疑似恋愛」を装いつつ数々の相手に接触を試みるも、
わかったことといえば、数多くのタイガール達に潜む
「嘘と偽りにまみれた金に対する深い執着心」くらいのものだ。

「金」目的で「対象」と会話をする彼女らのわかりやすい
「親切なタイ語」などいくら理解したところで、
本音で語り合う彼女達同士の言葉の意味が
未だにサッパリわからないことに腹が立って仕方がない。

接している相手が悪いと言えばそれまでなのだが、
現時点での実力はそんな程度であり、腹が立つのは
オレ自身に対してなのであるが。

「タイに住んで何ヶ月?」と聞かれ、
「○ヶ月でそんなに話せるなんてすご〜い♪」などと、たかが
飲み屋のねーちゃんにおだてられてその気になったところで、
いざ仕事を始めるとなれば、オレのタイ語のスキルなんて
「露程にも」ならない。

「タイに住んでもう一年になるよ」という状況でなら
「このくらい話せて当たり前」のレヴェルなのである。


では、この先一体どうする。

将来、タイの為に少しでも役立ちたい。
この国の発展に微力ながらも協力したい。
そんな漠然とした考えはもういい。

では具体的に何をすれば良いのか。

いよいよ仕事を始めるとなれば、できれば寄り道せず
目標に真っ直ぐ向かって行きたい。

いずれ飲食関連の店を持ちたいのだとすれば、
どんな規模でどんな内容でどんな人達を対象にしたものなのか。
そしてそこに「先立つもの」はあるのか。

「ディスコではないクラブ」「援交カフェ」「シーシャバー」
「小さなスナック」「フルーツタルトの店」「テイクアウトのケーキ屋」

それが定まらない限り身動きが取れない。
でも動き出さねばならない。
コネもいる。金もいる。
手に入れるにはどうすべきか。

そんなことを考え出すと、どーしても
ナックジャイ(気が重い)となってしまうわけだ。

では、日々何をやっているかというと、
毎日のように街へ出掛け、ゴーゴーバーで
ほぼ裸でやる気なく踊る女子達を「ボーッ」と眺めながら、
「ポイシアン(鼻がスースーする道具)」を鼻に当てつつ、たまに
ウィスキイソーダのグラスを口に持ってくる、ということの繰り返し。

「一人で出掛けるのは寂しい」というK君の誘いに、
特に断る理由もなく付き合っているのだが、そうやってただ
飲んでいるだけならさほどお金も掛からないし
(一杯130THB程度)、決してつまらないこともない。
ただ、今のような状況では心から楽しめるわけもない。

最近では、飲み屋のねーちゃんやそこらを歩いている女子を見ても
「どーせコイツら全員頭の中は金ばかり」という現実を前に
「心の底から冷めきって」しまったオレは、もう
まったくな〜んにも感じなくなった。

おまけに、バイクを運転中ケーサツに停められ、
ちょっとした違反でコラプションを取られたり、何もしていないのに
「グイッ」とTシャツを掴んで行く手を遮られたりして、危うく
「ブチ切れ」そうになったりと、なんだか
タイピープル全体やこの国に対してのイメージまで悪くなるような
ことばかりどうしても目についてしまうのである。

よくないなあ。
このままでは本当によくない。

こんな気持ちのままで、
「タイの将来」とか「自分に何ができるか」
な〜んて考えてもしょーがないし、
そんなことわかってはいても考えないわけにはいかないし、という
「負のスパイラル」にハマりつつある。

ま、そんな感じかな。


そのうち解決するだろうし、きっとまた
楽しい出来事もあるはずだから、
たまにはこんな暗〜い日記も書くけど、
どうか

見捨てないでね。


*メンソールの香りがするリップクリイムのようなスティック状のもの。
直接鼻に当てて吸ったり、掌に液を垂らして擦り合わせてから
鼻に近づけて吸ったりと使い方はいろいろ。
某「7-11」で18THBで売っている。
ニッポンでは薬事法の関係で販売できないらしい。
Img_5834

何に当たったのかはわからないが、
バイクのライトがひとつ破損してしまった。
Img_5833

| | コメント (2)

2009年8月25日 (火)

ドゥーナング

「ンガーンアディレークアライ(趣味は何)?」と尋ねられれば
「ドゥーナング(映画鑑賞)」と答えるだろう。

実際、日常生活で寝ている以外一番多いのは
TVを見ている時間であり、さらにその中でも
映画の比率はかなりのものだ。

ディスコで踊るのもゴーゴーバーで女子を眺めるのも
もちろん好きだが、それが趣味かと問われれば「?」であるし、
「アライディークワ(どっちがいい)?」ならやはり映画かな。

アクションサスペンスヒューマンドラマホラー恋愛SF
の順で好きだが、特にこだわりはない。
恐ろしくお金の掛かっているハリウッド映画も良いが、
どちらかと言えば英仏西独などヨーロッパに魅力を感じるし、
好きな作品もそちらの方が圧倒的に多い。

監督はダニーボイルガイリッチーリュックベッソンパトリスルコント
クエンテクィンタランティーノアルフレッドヒッチコック(敬称略)
などなど。

こっちではコピーのDVDなどが100THBもあれば手に入るのだが、
英語かタイ語字幕しかないので、仕方なく
宅配のDVDレンタルを利用している。
映画は毎週15タイトルくらい更新されるのだが、その中から選んで
少なくとも週に3〜4本は観てるかな。
レンタル代は1本につき45THBであり、TV番組も合わせると
一ヶ月でだいたい2000THB近く遣う計算になる。

あまり面白そうな映画がない時は、しょーがないので
その店のストックの中から古い作品をチョイスして借りたりもする。
一度観てオモロかったなら、まあハズすことはないからね。
普通に借りた新作映画中合格点を与えられる作品なんて、
だいたい二割くらいのものだろうか。
それにしても昔に比べると
「いい映画」が少なくなってきている気がしないでもない。

最近では「●REC」くらいかな。
ハリウッドのリメイク版はいまひとつだったが、スペイン映画は
ごくたまにああいういいのが出てくるね。

そんな中、ガイリッチー監督の作品がチラシに載っていて、
「お。これは!!」と期待して借りてみたがなかなか面白かった。

「ロックンローラ(2008年英)」というタイトルだ。

やっぱりロンドンはカッコいいな。
四年程前に一度だけ訪れたことがあるが、おそらく
バブル真っ只中だったその頃は街にも活気があったし、
美術館もクラブもレストランもバーも(建築、内装、内容全て)
遊んでいる連中も、とにかく
「全てがカッコ良く」見えたものだし、
「さすがに世界最先端の街だな」と実感した覚えがある。

「ベントレー」も「レンジローバー」もカッコ良かったが、
ストーリイ上けっこう重要な鍵を握る、
ゲイの弁護士の隠れ蓑で政略結婚している
オンナ会計士のステラ嬢もかなり良かった。

フィリピーナとファランのハーフみたいな顔で、髪型は
ちょっと長めのボブ。かなりスリムだがスタイルもバッチリ。
タイガールにもよくいそうなタイプであり、オレの中では
最もゴージャスなAの姿が見事に被り、
「アイツにこの役をやらせたらきっとピッタリハマるだろうなあ」
などと、ひとりでほくそ笑んでいた。

「ヤクザとマフィアとギャングは違うんだなあ」と、
なんとな〜く思ったりもして。

その後、ついでに
「スナッチ」も観たがやっぱりオモロかったな。

マドンナと離婚しちゃったらしいが、まだ若いんだから
更にいい作品を撮り続けて欲しいものである。


映画ではないが、ついに
「24」のシリーズ7が始まった。

相変わらず「キレキレ」のジャックだが、最近はかなり
「危うさ」も目立つようになってきた。
重要な参考人を簡単に殺してしまったり、命がけで
協力してくれた味方を不注意で死に至らしめてしまったり。

細かいことだが、例えば
街で普通に車を停めて現場へ走って行くシーンを観つつ
「おいおい。二重駐車はアカンで!!ジャック」などと、つい
ツッコんでしまう。

あと、笑ってしまったのが、
テロリストの首謀者にかなり近い立場である
「超ワル〜い」輩デュバク(元?)大佐のカノジョが、なんと
そこらの喫茶店のウェイトレス(マリカ)で、しかも
全然可愛くないというところ。

思わず「プッ」と吹いてしまった。

それにしても、軍に所属している中で
「ワル〜いヤツ」ってだいたいカーネル(大佐)なんだよね。

「地獄の黙示録」で発狂したのもたしか大佐だったし、
ちょっと前に観た、トムクルーズ主演の
「ワルキューレ」っていうヒトラー暗殺の映画でも、
裏で計画を仕組んでいたのはやっぱり大佐同士だった。

まあ、なにがあっても
「ゲシュタポ(秘密警察)」にだけは捕まりたくないわ。

しかし、24時間の出来事であれだけドラマティックな話になるなんて
まったくスゴいなあと思う。しかも
「24時間ピッタリ」で(一応)解決してしまうなんてね。

例えばオレの恋愛話を
「24方式」でやってみたところで
一時間ごとにそんなドラマはないし、
退屈なだけだもんな。
って、そんなの当たり前か。

ただ、ジャックが他の映画に出るのだけは勘弁して欲しい。
どーしてもジャックだと思ってしまうからだ。
先日も「ミラーズ」という映画に主演しているのを観たが、
やっぱりうまく感情移入できなかった。

そう考えるとキーファーサザーランドが可哀想な気もするが、
「24」シリーズが続く限り仕方ないわな。


昔は、オレも
「いつか映画を撮ってみたい」と思ったこともあったし、
一生懸命脚本を作ったこともあったなあ。
以前やっていた喫茶店の中で「大変な事件が起きる」という、
撮影をほとんど自分の店で済ませられるような話を考えたことも。

結局は実現しなかったし、今はそんなこともまったく思わない。
趣味はあくまでも趣味なのだ。

「自分にもなにかデカイことができるのでは」
などという妄想を抱きつつ単純に楽しむのが、

一番いいのかもしれない。


*Tちゃんが中国からおみやげにDVDを持って来てくれると言うので、
(今使っているものでは映らないため)
タイ国内産のプレーヤーを買ってみた。
800THBと超お値打ちだったのだが、
某ソニーの製品に比べ、画質は明らかに落ちるし、
怪しいDVDを再生していると、そのうち
「ブーーーーーン」という変な音がし出した。
ま、そんなもんだよね。
Img_5830

Img_5832

お気に入りのポテトスナックに新作登場。
「ホタテバター味」なのだが、これがまたメチャメチャウマいのだ。
Img_5828

| | コメント (0)

2009年8月21日 (金)

カップロットディーディー

「今ちょうど海に沈むところです」

電話の向こうでS君がそう言った。

時計を見ると午後6時33分。
部屋のベランダからは角度が悪くて見えない。

「そうかついに見られたんや。いいなあ」

パンガン島の海、タイ湾に沈む美しい夕陽の実況を聞きながら、
ただただ「イッチャー(羨む)」という状況である。
彼ひとりきりだったというのは少し残念な気もするが。

オレが島にいた時も、その後もけっこう天気は曇りがちだったようで、
何にも邪魔されず太陽が水平線に沈んでいく美しい景色を
なかなか見られなかったのに、帰る日の前日という最後の最後で
ついに拝むことができた彼は、それを伝えるために
わざわざ電話をくれた。

「夕陽好き」のオレとしては、いつか必ず好きなコと二人きり、
そんな美しい夕陽を見たいと思っているが、
実際これがなかなか叶わないのだ。

「死ぬまでにしたい10のこと」に
入れてもいいくらいだ。

そーいえば、ついこの間の「皆既日蝕」の時も
すっかり忘れていて完全に見逃してしまった。
ただ、オレにとっては「水平線に接触する夕陽」の方が
興味をそそられるし、美しいように思えるが。

ま、タイにいる限りいつかはきっと実現できるだろう。

「死ぬまでにしたいこと」シリーズを、ブログに書きかけて
まだ途中だったような気がするが、
いくつまで発表したかは憶えていないなあ。

ついでだから一つ挙げると、一度でいいから、本気の
「カーチェイス」がやってみたい。

追いかける方ではなくて逃げる方がいい。

普段はこんなにおとなしいオレも、ハンドルを握るとかなり
「イケイケ」となるわけで、その昔は
「目的地に一刻も早く到着すること」に
けっこうな喜びを見いだしていたものだ。

歴代乗ってきた車は全部で七台。
スポーツカーばかりではなく、仕事柄もあって
どちらかと言えばセダンが多かったが、最後に
298000円で買った十年落ちの「カロ(ーラワ)ゴン」のひとつ前、
「JAGUA X-TYPE(2.5L)」のスポーツ仕様は、
とにかく速かったし、かなり危険な目にも遭った。

故障もよくしたしなあ。

実際「ジャグア」とは名ばかりで、シャーシは「フォード」の
「モンデオ」という車と同じもので、その上に「パカッ」と
美しいデザインのボディーを乗っけただけのものであり、
サス(ペンション)は「日産」、エアコンは「デンソー」製という
なんだかわけのわからない車だったな。

それでもスタイルは抜群にカッコ良く(オレにはそう見えた)
「ひと目惚れ」してしまい、その頃はまだ景気の良かった会社の
法人税を逃れるためムリを承知でつい購入。数年後には、
「やっぱりキッチリ税金払っておけばよかった」と、
激しく後悔することになるが、あとの祭りである。

「二十代でメルセデス、三十代でジャグア」という夢を叶えるため、
キャッシュで買ってやったわ。
わはははははは。

「フルタイム4WD」であり、スポーツ仕様でサスもカタく、タイヤも
「ピレリ」の「P-ZERO」となかなかいいものを履いており、
6気筒2.5Lのわりには「よくハシる」、とても運転しやすい車だった。
黒メタリックボデウィーに真っ赤なレザーシートという、なんとも
「イヤラシイ」そのジャグア君は、いろんな意味で
本当によく活躍してくれたな。

たかが「喫茶店のマスター」が乗るには、明らかに
「身分不相応」だったが、それでも当時は
「若者達に夢を与えるため」という意味不明の意気込みもあり、
「狭い狭〜い」ナゴヤの街で目撃情報を入手する度、ひとりで
「しめしめ」などと思っていたものだ。

ところが時代は移り変わり、様々な理由で一気に
「不景気の波」に襲われた時、世間のあまりのヒドい仕打ちに、若干
「頭がおかしく」なっていたオレは、今だから言えるが、
店に出ていない時間を利用して、なんと
「デリ(バリー)ヘル(ス)」の送り、という
とんでもないアルバイトをしていたことがある。

スタッフの給料を払うために「外貨」を稼がねばならなかったし、
「面」が割れてしまっているオレが、まさか
「コンビニ」でバイトするわけにもいかず、顔の見られにくいその仕事は、
不動産業時代の経験から地元ナゴヤ周辺の地理にも詳しい、
という適正もあってなかなか好都合だったのだ。

そしてもうひとつ、風俗業にも若干の興味があったオレは、その
「ノウハウを知る為に潜入」するという目的があったのである。

最初の頃は店にもキッチリ出勤して、店が終わってから昼までとか
空き時間を利用してやっていたのだが、そのうち
あまりにも集客の激減した店に立っているのが、
調子の良かった頃の記憶が冷めやらぬためかなりの
「苦痛」になってきてしまい、良い打開策もなかなか見つからぬまま、
その心情がつい顔に出てしまうタイプのオレは、ついにスタッフ達に
「コワイし(店の)雰囲気が悪くなる」とダメ出しをされて、
相当なショックを受ける。

「店の雰囲気を悪くする」なんて、店主として
「最もやってはならないこと」だからだ。

今思えば、店をやっていて一番辛い時期だった。

そんな中、
「目的地を告げられ、最短ルートを辿り一刻も早く
商品をお客様の元に届ける」という、いたってシンプルな仕事は、
何も考えずにひたすら集中して運転するだけで良かったので、
店にいるよりよほど心が満たされる気がして、最終的には
オレが店に出るかわりに時給を払ってアルバイトのコを雇うという、
「本末転倒」の状況にまで陥ってしまう。

時にオンナのコ達の愚痴を聞いたり相談に乗ったりしつつ、
燃費はめちゃめちゃ悪いが、言うことを素直に聞いてくれる愛車
ジャグア君を駆使し、愛知県内ほぼ全域、場合によっては
三重の山奥まで、ラヴホテルシティーホテル一軒家マンション、
高速道路を使いまくり、どこにでも速攻で商品を送り続けた。

あまりにも速いので店からは「鉄板ドライヴァー」と崇められ、
「一宮のレインボーまで5分で行って!」とか
「安城のグレイスまで10分でたのむ!」など、
めちゃめちゃなオーダーにも忠実に対応し、お客さんに
「速かったね」と褒められて喜びを感じたりとか。

よほどのことがなければ信号無視はしない。
ただ、細かい違反は数限りないし、ショートカットする為に
店の敷地や歩道など車が通れる所はどこでも使ったし、
スピードに関してはもちろんやむを得ず、一般道でも
○○キロ超えは当たり前、高速では
○20くらいまでは平気だった。というか
それくらいしか出なかったのだが。

後部座席に女子を乗せている時は、彼女らがあまり
不快になってもいけないので気を遣う。
「今(時速)何km出てるんですか?」と聞かれても
「知らない方が身の為だ」と答えたものだ。
しかし一人の時は相当スゴい運転をした。
今考えても恐ろしいほどである。

ただ、一度も捕まったことはない。
おまわりさんのいるところではおとなしくしていたからね。

死にそうになったことは一度だけ。
「名古屋高速空港線(国道41号の上)」を南下している時のこと。

通常高速道路の出入り口は左側にあるが、その道は珍しく
いくつか右側に降り口がある。たしか南区の辺りだ。
もちろんそのことは理解していたが、交通量も少ない深夜だったので
追い越し車線を○20km/hでかっ飛ばしていた。
このスピードだと隣の車線の車を追い抜かす時かなりの風圧を感じる。
「ヒュン」「ヒュン」と何台もの車を調子良く抜かしているうち、前方の
走行車線(左側)に見えた大きなトラックがぐんぐん近づいてきた。
「気をつけなきゃなあ」と思った矢先、目の前でいきなり
車線変更をし始めやがって、かなり車体の長いそのトラックは
貨物部分を走行車線に残したまま前方は追い越し車線に入って来て、
よーするに両方の車線を斜めに塞ぐかたちになったのだ。

「キィーーーーーーーーーーーーー!!」

フルブレーキング。
ありったけの力で床が抜けるくらいの勢いで右足を踏み込んだ。

「ABS」機能のためタイヤがロックせず、もどかしさを感じつつも
数秒後、壁とトラックの間のギリギリの隙間で止まった。
あれって、結果的にはロックしない方がいいんだよね。おそらく。

あの時はホントにギリギリだったなあ。
マジで死ぬかと思った。

結局一年続いたが、その後自ら
「デリヘル」の店を立ち上げることもなく、
間もなくして喫茶店は閉店。
「スナック(?)」に業態変更をして
再びオープンすることとなったわけだ。

あの頃のことを思い出すと今でもドキドキする。
「破滅」に向かって着実に歩んでいた自分が
哀れでありながらも、一方で変に充実感があったりと、
なんとも不思議な感覚だったなあ。
毎日ほとんど寝ていなかったから、常に
「ナチュラルハイ」だったこともあるし。


というわけで、
「車の間を縫うように走り追っ手から逃げていく」という
映画でよく観る例のアレを是非一度やってみたい。

クルンテープではなく、ホームタウンのナゴヤで、
しかも自分が乗り馴れた車を使って
もちろん「ガチ」でだ。
破壊したもののことなど一切知らぬ。

毎日「大渋滞」のこの街でカーチェイスなどしたくもないが、
よく知ったナゴヤの街なら逃げ切れる自信があるし、
車を隠して逃げ込む場所だってあるからね。

ま、それを叶える為には自分で一世一代の犯罪を犯すか、
銀行強盗団のドライヴァー役で雇われるくらいしか手はないかな。


ちなみに、「死ぬまでにしたい」他のことも、
未だに実現できてはいない。

早くしないと死んぢゃうよう。

一番可能性が高いのは、やはり
「地平線に沈む夕陽」だろうか。
問題は
「好きなコと一緒に」というくだりだな。

Tちゃんが遊びに来た時、一緒にプーケットに行けば
ひょっとしたら見られるかもね。
ただ、今は雨期っぽいのでちょっと難しそうだが。

相手はもちろんAだ。
彼女なら申し分ない。

毎日夕方一緒にビーチを散歩できるとは思えないが、
タイミングさえ合えば可能かもね。

チャレンジに行くか。
プーケットまで。

いつ死んぢゃうか

わからないから。

| | コメント (0)

2009年8月20日 (木)

クーイチン

「おいおいマジかよ」

サラデェーンの駅で手すりに寄りかかりながら、
「完全にヤラレた」ことを認識したのは、電車がなくなり
出入り口のシャッターが降りる12時頃だった。

「あり得へんな〜まったく」とつぶやきながらも、実は
「充分あり得ること」なのはとっくの昔に承知済み。
それにしても、これだけ見事にブッちぎられたのは
本当に久しぶりのことだ。

素人を完全に「ナメて」いたな。
ていうか、タイ人のルーズさ加減のことを
いつの間にかすっかり忘れてしまっていた。

住み始めた当初、あれだけ何度もブッちぎられて、
その度に小さな胸を痛めていたものだが、今では
これっぽっちも腹が立たなくなった。

それにしても逞しくなったなあ。オレも。
自分で言うのもなんだが、本当にそう思うのだ。
もうすぐ一年が経つが、その間
いろいろと揉まれてきたからね。

例えばバイクの運転にしたってそうだ。
実際問題命がけであるし、事故もしょっちゅう起きている中、
もちろんある程度は覚悟しているが、腕が上がったことも確かで、
今では渋滞中のどんなところへだってスルスル入って行けるし、
ミラーを擦らせながら相当無理っぽいことも平気でできる。
ブレーキを利かせながらのアクセルワークや、
体重移動を利用してのバイクの傾かせ方も自然に憶えたし。

今となっては、バイク事故できっちり死ねるのなら本望だ。
中途半端な骨折や打撲の方がよほど始末に負えない。

そーいえば「島」へ行った時も、二日目からは完全に
「裸族」だったしなあ。

廻りのファランの真似をしてずーっと上半身裸で過ごしたが、
それがとても心地よくてまったく寒くもなかったし、
肌が陽に焼けてくるにつれそうしていることが自然に感じられ、
ほとんど全員体のどこかにタトゥーが彫られている中、
「オレの体まっさらでキレイやろ」と、逆に思ったりもした。

ニッポンではどちらかと言えば
「ヲタク」で「もやしっ子」だったオレも、少しは
「オトコらしく」なれたのだろうか。

そして、もちろん精神的にも。

多少のことではへこたれないし、失恋など
ツライ想いをしてもすぐに立ち直れるようになったし、そもそも
精神的にあまり「落ちる」ことがなくなった。

たまたまなのかもしれないが、ここ最近は特に
「イヤなこと」があってもすぐにそれを覆すような
「いいこと」が起こるし、それはおそらくなんらかの
行動をしているからであろうし、例えば恋愛関連でならば、
「婚活」を積極的にしていると言えなくもない。

しかし、うまいこと言葉を作るものだよねえ。

ただ正直な話、最近流行りらしきその略語(?)を聞くと
「うすら寒〜い」思いがする。
「そんなにまでして結婚したいか」ということもそうだが、
「模範」を示したり求めたりすること自体が、とにかく
気持ち悪くてしょーがない。

そんなもん自分で考えろっちゅー話である。

先日某「情熱大陸」に白河なんちゃらいう輩が出ていて、
「婚活」という言葉の発案者らしき人物(コラムニスト?)なのだが、
いつも興味深く見させていただいていたのに、彼女に限っては
どうしても素直に受け付けられなかった。
「ああ、ついにやっちゃったねえ」って感じだ。

お見合いパーティーで、プロフィール用紙の
「趣味」か「興味があること」という欄に、
「ウィンドウショッピング」と記入していた女子に対しダメ出しをし、
「(男性に興味の薄いであろう)そんなことを書いても
話が盛り上がらないでしょ」といった意味のことを
おっしゃられていたが、じゃあなにか。
そこで相手側に「媚びて」まで、
自分を創作するのが良いというのか。

ツッコむとするならばそこではなく、
「ウィンドウはいりませんね」ではないだろうか。
「買い物」でいいのだ。
好きなのだからしょーがない。

あと、「草食系男子」とかいう表現も腹立つわ。なんか。
ものすごくバカにされてる気がする。

肉喰わなくて何が悪いのだ。

その昔、半年ほどベジタリアンをやっていたことがあるが、
やっているうちにだんだん神経が研ぎすまされてきて、
音などがよく聞こえるようになったり、あとは
人の気配などにものすごく敏感になったりして、少し怖かった。
ちょうどその頃「ウルフ」という映画が公開されて、それを観て
「あ、今のオレまさしくこんな感じ」と共感を憶えたものだ。

新しくできたカノジョに、
「そんなことやめて私と一緒においしいもの食べよ♪」
って言われて、速攻でやめた。
Mリンに奢ってもらって、一番最初に食べたのは
寿司だったっけ。

ま、そういう(肉喰うとか喰わないの)意味ではないだろうが、
なんだか「弱っちい」オトコみたいなことをフィーチャーしたところで、
なにかいいことでもあるのだろうか。
実際そういう男子が多いことはわかるし、
おそらくオレもそのひとりだが、正直
「放っておいてくれ」と思う。

オレ達だってやる時はやるのだ。
ナメんなよ、コラ。

話がやや脱線したか。

では、事情を説明するとしよう。


夕方、先日持ち帰った25才のMイちゃんに電話して
「ディスコに行こう」と誘おうと思ったが出ず、
「ちぇっ」と思って、K君とNANAで待ち合わせ。

二階のバーで飲んでいると、キャッシャーの可愛いコ発見。
二十歳そこそこに見えたが実は25才というローイエッ(イサーン)
出身のM嬢が実は真性レズだと知りややショックを受ける。

気を取り直して「1」へ行くと、またもやPがいない。
ピーサオ(姉)に尋ねると、
「一ヶ月学校に行ってて店には来ないよ」と聞き、
「ガーーーーン」となる。
 
おいおい。そんなこと聞いてないぞ。
ま、電話していないオレも悪いが、
せめてひと言くらい....。

単純で傷つきやすい性質上、
一気に元気がなくなるオレ。

K君が気遣って「次行こう」ということで
「2」に移動。
席に着くとすぐ目の前にロリ娘発見。

早速呼ぶと、本当なのかどうか18才という彼女は
スイサケーッ(イサーン)出身のMちゃん。
家がすぐ近くだったので「それはいいねえ」という話に。
ただ「もうしばらくプロはいいや」と思っていたオレは
特にどうということもなく、普通に世間話を。

気付かぬうちにMイちゃんから着信が四度もあり、
「なかなかやる気ぢゃん」と折り返し掛ける。

「ハロー。Mイ。サバーイディーマイ?」「サバーイディー」
「キンカーオルヤング?」「キンレーウ」「OKOK」という挨拶の後、
「お前と一緒にディスコ行きたいんだけど、
ラチャダーのZEEDって行ったことある?」「あるある」
「オレあそこが一番好きなんだよね。ボトルの期限が
22日までだから一緒に行こうよ〜!!」「うん。私も行きたい」
「いつがいい?学校が休みの前の日がいいよな。休みは土日なの?」
「それが違うのよね〜。ちなみに明日は休みだけど」
「マジで?ぢゃあ今日行くか!?」「別にいいよ〜」
「よし行こう。ねえ今何してるの?どーせTV見てるんやろ?」
「うん。おとーさんと一緒にね」
「一時間くらいで支度できるか?」「できる」
「別に化粧しなくてもいいぞ」「はいはい」
「家の近くまでバイクで迎えに行くわ。サラデェーンの駅でいい?」
それともチョンノンシーの方が近いか?」「サラデェーンでいいよ」
「ぢゃあ、十一時半に駅でな!」「わかったよ〜」

最近憶えたのだが、人を誘う時は
「パイドゥワイパイドゥワイ(一緒に行こうよ〜)♪」
と甘えるように言うのがミソだ。

ほぼリアルにこんな感じの会話をした。
特に難しい言葉も出てきていないし、オレが
数字や場所を間違えたとはまったく思えない。

それなのに、午後十一時半きっかりに電話しても彼女は出ず、
掛かってもこない。
十分後にもう一度掛けてみてもやはり出ない。
さらに二十分待ち、仕方ないので一人トボトボと
家に帰ったというわけだ。

このパターンはおそらく
1「寝てしまった」
2「キーキアットゥ(面倒)になった」
のどちらかであろう。

そして、もうその日には連絡がなく、次の日または翌々日に
「マイサバーイ(調子悪かった)」のひと言で
片付けられるのがオチだ。

ただ、決してそこで怒ってはいけない。
「マイペンラーイ!」と、明るく答えるのが
タイルールなのである。

一夜限りの恋かと思いきや、
ちゃんと電話もしてくるし、愛想も悪くないので、
「マイミーパンハー」ということにしておこう。


逞しくなったということもそうだが、いろんな意味で
「クーイチンレーウ(慣れた)」ということもやはりある。

例えば女子を家に連れて来た時、
まず最初に、DVDプレイヤーの前に置いてある、
「エッチ系DVD」ソフトを慌てて隠すことから始まる。
「もう見ちゃったもーん」とか言われつつ、まずは二人で歯を磨く。
女子には新品の歯ブラシを。できればそれが終わったタイミングで
ショートパンツとTシャツの「寝間着」とバスタオルを渡し、
「アップナームダーイ(シャワー浴びていいよ〜)」と言う。

別にシャワーなしでもいいのだが、
初めての場合はこの方がスムーズだ。
約8割が「ブラなし」「パンツなし」でそのまま
渡した寝間着を着用する。

で、交代でオレがシャワーを浴びた後は、TVを消して
B.G.Mをタイポップスかラウンジ系にして、照明を落とせば
準備はおおかた完了である。

ま、細かい話はいいとして、こういったことが
自然にできるようになったのは、つい最近の話だ。
最初の頃はものすごく警戒して、例えば
自分がシャワー浴びているときは財布を持って入るとか、
金目のものはわかりにくいところに隠すとかしていたが、
「タイガールにそんな悪いヤツはいない」と
今ではすっかり踏んでいる。

ま、そんなに気を緩めるつもりもないが、
事実そうなのだ。

そして近頃は、エッチのときもけっこう喋る。
いよいよ「言葉攻め」もできるようになったし。
なにしろ、タイ語の方が恥ずかしくないからね。

ニッポン語でなら照れてしまうような言葉やセリフも
タイ語でなら何故か平気で言えることに気付いたのだ。

「アウマイ(いる)?」「ヤークダーイアライ(何が欲しいの)?」
「プットゥノイシー(ちゃんと言ってみて)!」
「ティーニーディーマークチャイマイ(ここがいいんやろ)?」
「ウェラーセットレーウ、トンプットゥジャセットナ
(イク時はイクっていわないとダメだよ)!!」
「シーチョンプーナー(ピンクだねー)」などなど。

な〜んて、
細かいことはどーでもいいか(笑)。


さて、もうお気づきの読者も多いと思うが、オレの場合
「好みのタイプの女子」は、ものの見事に皆
「イサーン(東北)出身」であり、およそ九割がそうだ。

「チャイヨーイサーン(万歳)!!」と、叫びたいほどである。

ところが、最近実はちょっと
「垂れ目ブーム」がやってきそうな気配が。

一昨日のMイちゃんが典型的な垂れ目であり、彼女は
「パタヤ生まれ」だという。
今日、ロータスで買い物中にも「垂れ目美人」を発見したが、
ごく稀にそういった「ほんわり」した顔立ちの可愛いコがいる。

少しキツ目の顔が多いイサーンにはない系統であり、
「そっちもいいなあ」と思うようになってきたわけだ。

Mイちゃんと今後どうなるかは謎だが、
垂れ目のコはどの地方出身が多いのか、
そのうちきっとわかるだろう。
予想では南の方のような気がするが、特に根拠はない。


なにしろ、「慣れ」というのは恐ろしい部分もあるが、見方によっては
「成長」とか「進化」といったポジティヴな一面もあるわけで。

このように、物事とは、どんなものでも決してひとつではなく、
受け取り方や捉え方によって、あるいは見る方向、角度によって、
極端なことを言えば、その人それぞれで
「まったく違うこと」に成り得る可能性を
常に秘めているのではないだろうか。

そんな、わかったようななんだかよくわからないようなことで
お茶を濁すつもりでもないが、よーするに何が言いたいかというと、
例え「時代」や「流行」などにバッチリ嵌って的を得ているとしても、
特定の言葉で物事を決めつけるなんて、
誰にもできるはずがない、っていう感じかな。

心掛けているのは、困ったり悩んだ時には
「逆から」とか「ひっくり返す」とか「相手なら」とか、とりあえず
「目線」を変えてみるという手法。

ブッちぎられることこそむしろ
喜ぶべきと、

思える人になりたい。

| | コメント (0)

2009年8月19日 (水)

ニサイマイディー?

「タイトルは<揺れる想い>にしておいて下さい」

オレが話を聞きたがると、それは帰ってからのお楽しみとばかり、
エラそうにタイトルをつけやがった。

さっき、パンガン島に置いてきたS君から電話があって、
「あれからいろいろあったんすよねえ....」と意味深げに語る彼に、
「なになになにがあった?恋は、恋?女子との出逢いはあったの??」
と、興奮気味に聞くオレ。
「ありましたよ〜出逢いが。それがまたねえ面白いことに....」
「マジか!!相手は、相手?オレの知ってるヤツ?タイ人だよねえ??」
「いやいや。コンイープンなんっすよ。実は」
「なにーニッポン人ー!?てことはあれか、U子か???」
「いや、Uコリンぢゃないです。そのあと逢ったコです」
「なにー。そうかニッポン人か。それは意外だなあ」

「小さくて細くて可愛いコ」
それがSの女子の好みのタイプであり、タイガールは実際
そんなコばかりなので、もしも好きになるのなら、彼が
新たな恋をするならば相手は当然タイガールとばかり思っていた。

目の前でオレがどんどんタイガール達のことを
好きになっていく様子を見ながら、
「イズミさん(恋するの)早いっすねえ!」と、文字通り目を細めるS君は
「ユル〜く」て本当にいいヤツなのだ。

そんな彼が恋に堕ちたのならもちろん心から応援するが、
まさか相手がニッポン女子とは。

「小さくて細くて可愛い」ニッポン女子に、
この国で出逢えるとは到底思えないし、
ニッポン女子と言うと、どうもイメージとしては
「不健康なガリガリ女子」か「ムチムチガッチリ系女子」の
どちらかを思い浮かべてしまうオレは、ひょっとして
過去に問題があるのだろうか。

某「タニヤ」や某「テーメー」で最近本当に多くなった
「巻き巻きガール」を見る度、なんだか自然に
「拒絶反応」を起こしてしまうのは
果たしてオレだけなのだろうか。

とにかく、間もなくクルンテープに戻って来る彼から、
じっくりとお話を伺おうと思う。なにしろ
「チラッ」と聞いただけで、なかなかのドラマが起きそうな
そんな予感がする内容だ。
少しは期待してもよかろう。

そして、君がいない間オレにも実際
いろんなことがあった。
君に負けないくらいのドラマがね。


「来る者拒まず」が、
本当にいいのかどうか、
わからなくなってきた。

いくら「やさしくていい人」だからとは言え、
「それを履き違えてはいけない」という自覚が、
ようやく芽生えてきたのかもしれない。

まずは「金」の件だ。

友達として相談には乗るが、お金の話だけはゴメンだ。
特に女子の場合、申し訳ないがそれはない。
あるとすればカノジョなどのステディーな相手に対してのみであり、
お金を「あげる」ことはあっても「貸す」ことはしないだろう。

「金銭の貸し借りは(友人)関係を崩す」
経験上悟ったことであり、それが
いい結果をもたらさないのを何度も見てきた。

だいたいからして、考えが「甘い」のである。

もうずいぶん前からわかっていたことで、なんとか
対処法があったはずなのに、そんな時に
ディスコで遊んでいてはアカンやろ。

まったく遊ぶなとは言わないが、それも
「パヤヤーム(努力)」あってのことだ。

そのこともちゃんと伝えたし、
あとは自分で頑張ってくれたまえ。

というわけで、Mちゃん。
残念ながら君とはさよならだ。

二度と電話にも出ない。


そして、L。

「セフレ」という言葉が好きではなくて、
「TK(友達以上恋人未満)」とか
「フェアン(マークワプアンノイクワフェーン)」などの略語造語を
勝手に作ったり、それを相手に話してきたりしたが、結局のところ
お前のことを説明するにはそう言うしかない。

あれだけ「キットゥンキットゥン(恋しい)」言われて悪い気はしないが、
「グーンパイ(行き過ぎ)」という言葉をお前は知っているか。

オレが何をする所も見たがるお前は、シャワーを浴びていようと、
頭の毛を刈っていようと、眉を描いていようと、しまいには
「チー(おしっこ)」姿まで見ようとしてくる。
お互い愛し合っていればそれももちろん可だが、
オレの気持ちは遠い所にあるのだよ。

そのことを早く伝えなければ。
「本当のやさしさ」とはそういうことなのでは。

なのに、そういう時はうまくできない。
これでは「ズルいオトコ」と見られても仕方がないな。

だからハッキリさせようと思い、
昨日彼女と会った。


「タロッガン(喧嘩)」は好きではない。
好きな相手を傷つけたくはないから。

付き合っているカノジョとはあまりケンカした覚えがないが、
直前の元カノとのケンカでハッキリ憶えているのは、
「31アイス事件」だ。

細長いショーケースを直線ではなく広角にふたつ繋げて、
客がカニのように横移動するのに店員がついてきて、
個人の注文を取る。そして、すくった
「商品のアイス」を持ってレジまで移動し、その担当者自らがチェックし、
商品とともにお釣りを渡すという
「アイスクリームの31」某店のシステムを見て、
店が混んでいてなかなか店員がオーダーをとってくれないことに、やや
「イラッ」としていたオレが、アイスを食べながら
「オーダーとるヤツをショーケースごとに一人づつ置いて、
レジには専門の係を置いておけば三人で済むし、
レジからもオーダーが飛ばせるからその方が早いわ」と、
実際五人くらいがウロウロしていた様子を見て、カノジョに向かって
ちょっと怒り気味に言ったのだ。

すると、
「なんでそんなキツい言い方をされなきゃいけないのよ!?
そんなこと店員に言ってよ。私には関係ないんだから」と、
これまたけっこうキツい調子で言われてしまった。

「すまんすまん。そりゃ悪かった。もちろん
お前に怒ってるんぢゃないんだけど、同じ飲食店関係者としては
ああいうのがものすごく気になっちゃうんだよ」
「だからって、そんなこと私に話しても仕方がないでしょ!?」
「ま、そりゃそうなんだけど、そういう話題が出ても別に
おかしくはないやろ。スムーズにいけばオレが
イラつくこともないんだし」
「あなたはそうやってなにかと理屈っぽいのよ」

みたいな感じだったのではないかな。

1「なるほどねえ。まあ、私にはよくわからいけど、
そんなことでいちいちイライラしないの。ね。チュッ♪」

2「でもそうなると、お客さんが同時に二人以上いた場合、
誰が(オーダーするのが)早いかを見極める目が必要ね」

どちらかといえば「1」の方がいいような気もするが、
「2」みたいに話を盛り上げるパターンもいいかも。
くだらないことで、けっこうアツく語り合えるタイプだ。

まあ、その時は彼女もきっとイライラしていたのだろうし、
その辺りの空気を読めなかったオレも悪い。
ただ、悪いと思えば素直に認めるし、すぐに
フォローもできるオレにしては珍しく、けっこう
「ムカッ」ときたのを、今でもハッキリと憶えている。

とにかくオレは「平和主義者」であり、
くだらないことで揉めたくはないのだ。

昨晩遅く、仕事を終えたLがタクシーで部屋にやって来ても、
ブログを書きながら会話だけ流すように続けるオレ。
そのうち寝てしまった彼女を放っておき、朝4時過ぎに自分も寝る。

昼ちょっと前に目覚め、シャワーを浴びて
念入りにお手入れをした後でオレにもそれを求めるL。

エッチをする前にシャワーを「浴びる」か「浴びない」か。
状況にもよるが、よほどのことがなければ
相手も自分も浴びない方を好むオレ。
少しくらい相手の体臭を感じるのが良いのだ。
自分のも感じて欲しいし。

ただ、歯は磨いてからね。
というわけで、
うちには常に新品の歯ブラシが用意してある。

増えてくるのは問題なので、処理して行かねば。
かといっていちいち捨ててしまっては、次回訪問時に
「何故?」となるからヤバい。

そんなちょっとしたことに気を遣うだけでいいのだ。

準備万端で「いざ」となると、妙にカラんでくるL。
「最後なんだからスムーズに行こうぜ」と、内心オレは思う。

曰く、女子とエッチしてお金を払わ(お小遣い?をあげ)ないのは
「ニサイマイディー(性格が悪い)」だと宣いやがった。
そこで軽〜くオレのスィッチが入ってしまう。

「ニサイマイディーだと。コラァ!!その根拠はなんなんだいったい。
金払えばみんなニサイディーだというのか。おいこのアマ。オレほど
<コンディージャイディーニサイディー(性格などがめちゃいい人)>
な人間をつかまえて何を言う。ていうかお前プロなのか?おっ??
ゴーゴーで踊ってるんなら払うがそれなら先に値段言えや!!」
「何言ってるのよ。素人の方が高いに決まってるでしょ!?」
「アホな。どの口が言うんぢゃボケ。ていうかな、
お前があれほどキットゥンキットゥン言うから会ってるんだぞ。
だからお前がオレに金払え。3000THBな!!」

その前に、オレが昔(高校生の頃)バンドをやってた話をしたら、
「ニッポンの歌を歌ってよ」と言われ、
「悪いがタダでは歌えないな。一曲3000THBだ」などと、
冗談で吹っかけたのが気に入らなかったのかな。

ま、どーでもいいが、こーなれば結果的には眠っていたオレの中の
「S」の血が騒ぎ出すわけであり、この後のプレイも当然
そんな内容となる。

なんでも欲しがるLは、終わった後に
「使用済みコンドームとその中身」まで見たがる。
ニッポンで買ってきてもらった
「リアルフィット0.03」は1ダース1800円もする高価なものだが、
性能は非常に良く、それこそ金を払う価値はある。

色は黒で中の様子など見えないのに、オレからそれをもぎ取り
目の位置にかざしてじっくり凝視するL。

「お前アブナいなあ」と取り上げてさっさと処理をする。
そんなものロールペーパーにくるんで下水に流すのが一番だ。

「オレは(お前との)子供なんていらないんだよ」

まったく、欲張りと言うか、独占欲の強いオンナは
どーもアカン。
苦手だ。

ケンカというケンカをしたわけでもないが、
そういう言い合いをすると、オレの気持ちは時に
見事なくらい冷める。

自分勝手な話だが、実に
バッチリなタイミングと言えよう。

というわけで、Lよ。
残念ながら君とはさよならだ。

二度と電話にも出ない。

しかし、これでもし、夜中に
家の前で待ってたりしたら
「ドン引く」だろうなあ。

あーコワイコワイ。


たしかに、ある意味
「ニサイマイディー」かもしれない。

ただ、本人にも言ったが、
「マイゴーホック(嘘はない)」でもある。

まったく「ゼロ」ではないにしろ、オレが
「チョーププゥイン(オンナ好き)」であることも
「ジャオチュ−(浮気者)」であることも言ったし、
今までにしてきたことだって、包み隠さず話してきた。

その上で「一緒にいたい」と、あれだけ言われれば、つい
話を聞いてやるのが人情なのではないか。

ただ、いつまでも「来る者拒まず」ではアカン。

そう決心したと、
いうだけの話だ。


いろんな面で
「ボディーポディー(ちょうど良い)」と
感じることが多いこの国。

オレにとってのポディーを見つけるため、自分にも
「パヤヤーム」が必要なのは、
もうすでに

わかりきったことなのだ。

| | コメント (0)

スクサンワングー

Img_5827

いつもとは逆のパターンで、写真を先に載せてみた。

最近はすっかりキッキアットゥ(面倒)になってしまい、
キティー(カメラ)をまったく持ち歩かないので、
ここにアップする写真は部屋で撮るものばかりだ。

島に行く時もどうしようか少し悩んだが、
フットワークのことを考えるとやはり、
必要最低限の荷物にしたかったので結局止めた。

コンパクトなデジカメがあればいんだけどね。

というわけで、なかなかオモロい写真が載せられないのが残念だが、
何卒ご容赦いただきたいと思う。

そんな中撮ったブレブレの写真。
何があったのか想像しながら読み進めていただければ幸いだ。


昨日はすっかり疲れてしまい、珍しく一日中ダウンしていた。
部屋から一歩も出ず、いったい何時間寝たのだろう。
なにしろこの二日間でいろんなことがあったわけで、
その結果が冒頭の写真というわけである。

話は土曜の夜に遡る。

用事があるというK君に付き合い、ひさしぶりに
ソイカウボーイに出掛け、某「ミッドナイト」でショータイムを楽しむ。

次々と衣装を着替え、シチュエーションに合わせた音楽とダンスで
ストリップをしていくという内容なのだが、
コヨーテ嬢がなかなかのもので、しかもかなり常連の
K君と一緒にいたため、ダンス中も彼女らの愛想がよく、
脱いだ下着を投げてくれたり(すぐに回収されるが)と、
大サーヴィスだったのでけっこう面白かった。

その後、「物質(ものじち)」の指輪を返してもらうため、
店終わりのタイミングで小悪魔に会いに行く。
短い時間でもいいから彼女に会って、
オレの気持ちを伝えようと思っていたのだ。

ところが小悪魔はこの上なく冷めた対応であり、
「お金を払って一緒に遊びに行くのかどうするのか」を尋ね、
オレにその気がないことを知ると、すぐさま
「ぢゃあもう行くわ」と、スタスタ店に戻ってしまう。
「プイッ」とソッポを向く感じである。

ある程度予想はしていたが、さすがにそこまでとは思わず、
気持ちを伝えるどころではなく、ただ
「アワアワ」するだけというまったく情けない状況だった。

指輪はどうしたかというと、
一旦は外して返してもらったが、ちょっと考えた後
「ファーククン(お前に預けておく)」と、
結局彼女の指にもう一度嵌め直した。

別にその日に「持って来い」とは言ってなかったのに
普通にしていたということは、おそらく気に入っていたからだろうし、
「それ風」の指輪ならもちろん仕事上御法度であろうが、
見るからにファッションリングであり、特に問題ないのかな。

ちなみに某「TIFFANY」の1837シリーズのチタンの黒である。

繋がりを切ってしまいたくはなかったのだろうか。
その心は自分でもよくわからない。

とにかく、しばらくボー然とした後Tちゃんの店に行き、
夜中にも関わらず豚丼をヤケ食いした。
「ああオレはもうダメだ」などとボヤキながら。

しばらくすると大雨が降ってきて、
「これは間違いなくオレの涙だ」と冗談を言っていたが、
なかなか降り止まず、仕方なく雨の中をバイクで
泣きながら帰ったのである。


日曜日は昼からK君の引っ越しの手伝い。
「オレは腰が悪いんだから指示しかしないよ」とは言っておいたが、
結局はけっこう頑張ってみんなと一緒に荷物を運んだ。
かなりたくさんの量で、ピックアップトラックで二往復。
汗だくになって疲れた後、エスプラネードの某「ココ壱」で
カレーを食べてから家に戻る。

仕事でプーケットに行っているはずのAから電話があり、
クルンテープに戻って来ていて、しかも明日誕生日だと言う。
時間がなかったのでそこらの道端の屋台のショップで、
金属に焼きが入れてあるハンドメイドのブレスレットと、
ピンクのカットしたガラスの置物をプレゼント用に購入し、深夜二時に
彼女が働くアソークのタノンのバーへ。

日を跨いで当日になっており、友達の女子達とみんなで
「スクサンワングー(ハッピーバースデイ)!!」と乾杯を繰り返し、
すでにちょっと「いい感じ」のA。
ひさしぶりに会った彼女は髪を切ったばかりらしく、
後ろ髪は首の真ん中辺りまでのショートボブで、
手前側がちょっと長くなっていて前髪は横分けという、
バッチリオレ好みの髪型であり、相変わらずかなり可愛かった。

テキーラのショット連発でご機嫌になった一行八人ほどで、
ディスコに繰り出すことになり、オレも一緒に。

「SWING」というそのハコは、某「Spicy」の向かいのビルの
一階のレストランを通り抜けたところにあるエレヴェーターで
二階に上がった所にある三十坪程度の小バコであり、
オレ達が着いた4時には客が一人もいなくて
「おいおいだいじょーぶかここ」と思ったが、それから
わらわらと人が増え、朝6時にはパンパンになった。
聞くところによるとなんと10時までやっているらしい。

初めて行ったのだが、とにかく雰囲気がちょっと怪しく、
ディスコというよりはクラブっぽい感じ。
客はかなりファンキーなタイガール達とファラン(西洋人)ばかりで、
いかにもそこで知り合った同士がいきなり
「チュッチュ」しだしたりするような危険なムード漂う。

そんな中、友達同士楽しそうに踊るAを見守りつつも、
まさかそこらのタイガールとエロエロダンスをするわけにもいかず、
ひとりで踊り続ける中、隣のテーブルに可愛い女子を発見。
「ピンピン(バッチリ目が合う)」となるが、一緒にいる男子が
夜でもサングラスをしているような怪しい輩では要警戒だ。

選曲はHIP-HOPではなく、プログレに近いハウスがメインだったので
「なかなかいいやんけ」と踊っていると、近くの女子がいろいろと
ちょっかいを出してくるが、我慢してそれを避け続ける。

途中トイレに行くと、Lとバッタリ会ってしまう。
パッポンのディスコで拾って以来、やたらと
「キットゥンキットゥン」言ってくる危険人物である。
「友達と来てるから」と彼女を避けるが、遠くから視線を感じ
「コワイコワイ」と思っていると、そのうちAは友達に連れられて帰り、
残った三人の女子と踊り続ける。
彼女らは近寄ってくるファランをことごとく嫌がっており、
オレはまあ護衛のようなものだった。

体は疲れているはずなのに、テキーラが効いていたのか
なんだかテンションは高くて楽しい気分。
8時過ぎる頃には、残った三人も
「シーユーアゲイン」と言って帰って行った。

そう。
隣の某「スパイシー」もそうだが、この手のディスコなど
ファランがたくさん集まる所に好んで来るタイガールは、やはり
英語を話せるコが多く、Aも廻りの友達もそうだった。
だから彼女らがオレと話す時はタイ語と英語のミックス言葉であり、
タイ語オンリーのコに比べると意思の疎通はしやすい。

とにかくAからは置いてきぼりにあったわけだが、
ちっとも寂しいとは感じていなかった。


というわけで、もうお分かりかと思うが、写真の女子は
残念ながら小悪魔でもAでもPでもMでもなく、その日
「ピンピン」となった女子である。

廻りに女子がいなくなったのを見計らってか、オレに
ワザと(?)ぶつかってからトイレに行った彼女を追いかけると、そこが
「ナンパ場所」となっているトイレ前のソファーに座っていた。

途中、危険人物Lに邪魔されたりしたが、そこは
「あっち行け!」と追いやってしのぎ、彼女といろいろ話した末
「一緒に帰ろうよ」と誘うと「友達に言ってくる」と一旦中に入り、
すぐに戻ってきたので、二人で店を出た。

外はもうすっかり明るく、街は普通に機能している。
月曜朝の渋滞の中なんとかタクシーを拾い、
高速を使って家まで戻ったというわけだ。

プララーム3(ラマ3世通り)に住む彼女は、
バンチャクにあるオレのアパートが
「めちゃめちゃ遠い」と文句タラタラである。
最近そうやって田舎扱いされることがけっこうあるなあ。
確かに遠いかもしれないけど、田舎出身のお前らに
そんなことを言われる筋合いはないぞ。

珍しくパタヤ出身で25才の彼女は名前をMといい、
専門学校に通っているとのこと。

ディスコで知り合った女子を持ち帰ったのは三回目(ラオで一回)だが、
今回のMは顔といいスタイルといいかなりのレヴェルであり、
「こんなことがあっていいのか?」というくらい簡単だったな。

さすがに素人だけあってエッチもなかなか良くけっこう気に入ったのに、
眠剤を飲んだオレが午後三時過ぎに起きたらもうすでに支度をしており、
「いや昨日は酔っぱらったわ〜」と言い残してサクサク帰って行った。

そんなに酔っていたようには見えなかったけどな。
ま、よーするに「一夜限り」ということなのね。

あーコワイコワイ。

色んな意味でコワイなあと、
マジで思った。

そして、身も心もグッタリと疲れたオレは、引き続き
ひたすら眠る。
ただひたすら。


Aはお寺に修行に出掛け、
「一週間ブッダガールになる」と言う。
Mは「明後日までに家賃を払わなければ追い出される」と、
ついに金の無心をしてきた。
小悪魔からは連絡がない。Pからも。
そして何故だか今、ソファーでLが寝ている。


ああもう、
何が何だか

よくわからなくなってきた。

| | コメント (0)

2009年8月15日 (土)

プルックサー

「カレーがあるんですけど」

そう言われたら行かざるを得まい。

国を問わず「カレー好き」のオレは、今住んでいる国
タイのカレーやインドのカレーアラブのカレー、そしてもちろん
我が祖国ニッポンのカレーも大好物である。

たまに無性に食べたくなるものの中に、ピザやパスタの他
某「ココ壱番屋」のカレーライスも含まれている。

物事には「相性」があり、
カレーについてもそれはハッキリと言えるわけで。

「パッサパサ」のタイ米にはやはりあの、
ココナッツミルクやハーブ類がたっぷりの
「とろみ僅かな」グリーンカレーやレッドカレーが合うし、
それ以外の食べ方はなかなか思い付かない。

そして、マサラを始め何十種類ものスパイスを混ぜて
「練り上げ」られた「濃厚な」インドのカレーには当然、
「壷(?)」の裏側に伸ばして貼付けて焼かれた、
「モッチモチ」のナンが合う。

玉ねぎの微塵切りを飴色になるまでじっくりと炒めたものをベースに、
好みに合わせてその家庭それぞれの材料を入れて作った
「おかーさんのカレー」には、当然のことながらあの、水分を
たっぷり含んだ銀色に輝くニッポンのお米がバッチリ合うし。

「歯応え重視派」のオレの好みとしては、やや
「カタめ」に炊かれた方がありがたい。

いずれにせよ、ナンにグリーンカレーをつけても、
タイ米におかーさんのカレーをかけたとしても、
インドカレーに「魚沼産ふっくらコシヒカリ」を入れても、
「いまひとつしっくりこない」ことは間違いあるまい。


「Gさんのカレー」を目指し、ひさしぶりに
彼のアパートへ向かったのは一昨日の夜のこと。

タイウィスキイの水割りを飲みつつ、
小悪魔についての一部始終を報告した後、彼の
お手製カレーライスをいただき、そのおいしさに満足はしたが
「らっきょうを持ってくればよかった」と、二口目で思う。

(たまにはそうやって料理をするのも楽しいだろうなあ)と、
「腕に覚えの」ないわけではないオレとしては、
チョコレートやエスプレッソの粉やヨーグルトや生クリイムや、
その他いろんなものを入れて作ったことを思い出したりもする。

そんな中ケータイが鳴り、小悪魔からの営業トークに、
「昨日は楽しかった」「お前に会いたい」などと
調子のいい言葉を並べるオレを、期待通り
キッチリと叱ってくれるGさんなのである。

「話が全然違うぢゃないっすかあ!!」

プロの女子が客にするだろう当然のことをしている小悪魔に対し、
何故か怒っていたオレを「そんなの当たり前」と諭していたのに、
電話口ではそんな感じをまるで出さないのだから
そう言われても、もちろん仕方がない。

「それは八方美人です。いつか刺されますよ」

イヤだイヤだ。
痛いのは苦手なのだ。

その後Gさんの家を出てしばらく走ると、
なんだかバイクがバランスを失っているのに気付く。

「おいおい。またかよっ!」

道に色んなものが落ちているのか、
けっこう頻繁にタイヤがパンクしてしまうのだ。
仕方がないので、その辺りで前回パンクした時に
ジアブを押してなんとか辿り着いたバイク屋さんまで、
ゆ〜っくりと騙し騙し進んで、店の前に停める。

タクシーに乗り換え、K君と某
「NANAプラザ」で合流し、ひさしぶりに某
「テーメー」へ出勤(?)。

ニッポンがお盆という
「超書き入れ時」の雰囲気を感じ、タイガール達みんなに
「スウスウ(頑張れ)!!」と応援してあげたくなってしまう。

と同時に、一抹の虚しさも感じる。
あの場所はなんとも言えぬ「哀愁」を醸し出す、
とっても不思議な空間なのである。

Aの勤める路上バーのママさんと軽く立ち話をし、
ちょっと切ない気分のまま、タクシーを拾い家路に。
Gさん家で飲んだウィスキイが効いてきて、
ベッドに横になるとすぐに寝てしまった。


もうひとつの悩みの種、Mちゃんの
「水商売への道」の件について。

同じ日にテーメー前で
「BOSSYにいるからおいでよ!」と連絡があったが、
「Wと一緒」と聞き、前回の記憶が蘇ったオレは
「いやいやムリムリ」と断る。

「旅行代理店の仕事だけでは稼げないから」と、
「プロの道に入ろうかどうしようか」を年長者のオレに
プルックサー(相談)してきた26才のMチャン。

オレの部屋のトイレでさんざん「ゲーゲー」やった後、平然と
「プアンディークワ(*私達の関係は友達の方がいい)」
と言う彼女に対しオレも同意見だったが、
タイガールからその手の相談事を受けることに、まだ
「免疫がない」というか、心の準備ができていない状態で、そんな
「重い話」を、気軽聞けるはずもない。

「いつかはそうなるんぢゃないかな」と危惧はしていたが、
まだまだタイのことやタイピープルのことなどわかっていないのに、
「相談役」はまだ早かろうし、それではオレのストレスが
増える一方になってしまう。
つまり今の段階では
「余計なおせっかい」の枠を超えないわけだから、
「程々にしておこう」と思うが、一応はベテラン(?)のAちゃんに
ある程度某「タニヤ」の話も聞いたりした上で、できれば
直接話を聞いてもらおうと思っていたのだ。

そして、昨日。
電話で、前の日にタクシーに財布を落として
数千バーツ失ってしまった話から始まり、
「いよいよ金の無心か」と構えていたら、結局それはなかったが、
最終的には自分一人で某「タニヤ」まで行き、まるで
レポートのようにいろんな状況を説明された。

それに対し
「オレはこう思うよ」と、具体的なアドヴァイスをいくつかしたが、
ニッポン語のウマい彼女は一度そこで働いてみるのもアリだと思うし、
稼げるかどうかなんて結局はそのコの「器量」次第なので、
オレなんかがどうこう言う必要などないだろう。

まあ、頑張って欲しいと思う。


とにかく最近は、タイガール全体に対して
「スウスウ!!」という気持ちが強くて、
アホなニッポン人のおっさん達をどんどん騙して、いや
彼らをどんどんいい気分にさせてあげて、その見返りとして
バーツや円を稼げればいいのになあ、という感覚なのである。

そんな中自分としては、
「オレを他のヤツらと一緒にするな」という気持ちなのに、
彼女らからしてみれば、ただの客に変わりはないというのが、
ちょっと悔しいだけの話だ。

そんなの仕方がない。
オレだってやっていることは、アホなニッポン人のおっさん達と
何ら変わりはしないのだから。


というわけで、指輪の件を伝え忘れたオレは、
昨日小悪魔に電話をした。

「オレの指輪どこ行った〜?」
「ちゃんとあるよ」
「あれはお前にあげたんぢゃないぞ。わかってるか?」
「うん。わかってる。どうすればいいの?」
「まあ、すぐに必要なわけぢゃないから持っていてよ」
「ぢゃあ、いる時に電話してね〜」

客のつもりは1ナノもないオレとしては、
振り回される気などないし、かといって
彼女のことを気に入っていないわけでもない。

いや。
それどころか実はかなり気に入っているのだ。

ただ、今すぐにどうこうしようという気がないのも確かで、
まあ、長い目で見ようと思ってはいるが。


今日は土曜日。
おそらく店は今日辺りが忙しさのピークであろう。

店が終わってから会う気は満々だが、
下手なことを言ってしまわないように、
注意せねばならないという自覚はある。

サームトゥムクルング(午後九時半)に「ソイカウ」で、
K君と待ち合わせをしたのでそろそろ出掛けなければ。

指輪を返してもらうか、それとも
一旦返してはもらうが、もう一度預けるかは、
彼女次第ということになるだろう。

そう。
とにかく
「レオテー(○○次第)」なのだ。

来るもの拒まず、去る者追わず。
しばらくはこのスタンスでいい。

少なくとも今は

そう思っている。

| | コメント (0)

2009年8月13日 (木)

ラタバーン

今頃さぞかし暑いんだろうね〜ニッポンは。
ナゴヤの夏はとにかく蒸し暑かったからなあ。

それに比べてクルンテープのいかに過ごしやすいことか。
ちなみに今は雨期なのだが、基本的にさほど降らないし、
降ったとしてもスコールが「バーッ」ときてすぐ止むパターンが多い。
雨が降る前はちょっと湿度の高さを感じるけど、
夜なんかは涼しくて、今なら寝るときに扇風機さえ必要ないし。

ましてやエアコンなど
「キーローン(暑がり」)でしかも
「オーンエーナーオ(寒さにヨワい)」のタイガールが
部屋に遊びに来ている時にしか使わない。

そう。
南国生まれ南国育ちのタイ人達とニッポン人のオレとでは、
まず体の作り自体が違うようで
「体感温度差」にかなり差があるのだ。

ちょっとでも暑いとエアコンガンガンで扇風機の
「首も振らせない」くらい暑がりなくクセに、逆に
「風の季節」になって温度が下がると、北の方の町や村では、なんと
「凍死」してしまう人が続出するほど寒さには弱かったりする。

しかし、別に氷点下でもないのに凍えて死んぢゃうなんて
さすがにちょっと弱過ぎやろ。
ていうか、いかに寒さに慣れていないかということだね。
*貧しすぎて普段必要ない分厚い衣服や、
毛布などが買えなかったこともあるらしい。

そんなタイガールと一緒に寝る時はけっこう困る。
ほぼ裸で「扇風機直接当てっ放し状態」の彼女らの横で、
タオルケットもしくは布団をかぶって
丸くなって寝るしかないのだ。

とにかく、あの蒸し暑さや凍える寒さを思い出す度、
「タイに来てよかったなあ」と心から思うのだ。


さて、アツいと言えば選挙であろう。

いくらニッポンに興味がないと言っても、現在国中が
選挙戦真っ盛りなことくらいはさすがに知っている。

最近あまりにも「やわらかい」話題に偏り過ぎているので、
たまにはちょっと引き締める意味で
「カタい」話でもしようかと思う。

いやいやもちろん、どっちが政権を取ろうが、すぐに
「ニッポンが良くなる」わけなどないことはわかりきっているが、
そろそろ大きく変わらなきゃ、このままでは本当に
「マズいんぢゃないか」と思って心から憂いている国民の数が、
ハンパではないだろうことも想像はつくし、オレもそのひとりだ。

「改革」などと言っている輩が一番邪魔をしていたりする
矛盾したおかしなニッポンの政治は、見ていてまったく
気持ち悪いばかりだ。

ま、本当に「変える」気があるとするならば、
何をせねばならないかは一目瞭然であり、それは間違いなく
「政治家の世代交代」に決まっていて、金に固執した
じいさん達がみんな辞めて、まだ「ボケて」いない
若い衆に実権を握らせればよいだけのことなのだが、
じじいがみんな一斉に死にでもしない限りそれはムリだろう。

いっそのこと、五十才以上の政治家を全員国会に集めて爆破し、
テロでも起こったことにすればスッキリするだろうに。
そのくらいの「絵」の描ける破天荒な輩(≒ヒーロー)が出てくれば、
ひょっとしてニッポンも変わるのかもね。

漫画「サンクチュアリ」の世界だな。

例えばせめて、自民党が舛添氏を党首に、
民主党が原口氏を党首にして闘うというのであれば、
わざわざ一票入れにニッポンまで戻ってもいい。
もしそれくらいの気合いがあるならばだ。

ちなみにタイのアピシット首相(民主党)は、
オレと同級生の44才。
ハーバード卒の秀才であり、しかもなかなか男前の彼は
「P.A.Dの操り人形」と、陰では言われながらも、
よく頑張っているように思う。

金持ち連中から一斉に反対されて速攻で立ち消えとなったが、
相続税を導入しようとしたりして、
(*固定資産税も含め今はまだないのだ)
ちゃんとタイの将来のことを考えているように見える。

ひょっとして「出来レース」かもしれないし、
細かいことはよくわからないけどね。

とにかく、ニッポンの総理大臣が、まだ若い
舛添氏や原口氏であっても全然問題はない気がするし、
一度やらせてみてもしダメなら辞めさせればいいだけだ。

どっちが政権を取ってもいいが、方針としてはできれば
「イケイケ」でいって欲しいものだ。
もしも戦争が起こった時に負けるわけにはいかないし、
今のままでは確実に「コロッ」と負けるだろう。

オレが今ニッポンに住んでいたら、
中国のことがコワくて仕方がないかもしれない。
米国が中国に負けたら、ニッポンはあっという間に植民地だ。

そう考えたらタイも同じだが。

ちなみに徴兵されても行かないよ。
申し訳ないけど腰が悪いからねえ。

ジオン軍のモビルスーツなら
乗ってみてもいいけど。

おしまい。


う〜ん、やっぱり
カタい話は

つまんないかなあ。

|

チューレン

「定価かよ!」

そりゃそうやろ。
まさかまけてくれとは言えまい。

いや。
実は、言ってみたけど
断られた。
キッパリと。

とにかく、もう覚悟を決めたのだからしょーがない。
イケるところまでイクしかないのである。

そんなに長い時間はかからないと思うし、結末が
どうなるかも大体予想はついているから、特に
心配もしていないし、おそらくそんなに
傷つくこともないだろう。

それにしても、今回はちょっと
展開が早過ぎるのが気がかりだ。
そして、自分の思いよりも
行動が少し先走っていることが、やや
コントロールを失ったような気がして、
なんだかコワいのだ。

とにかく、いつものオレでないことだけは確か。
「石橋を叩かずに渡って」しまった感がある。

一旦冷静にならねば。
この日記を書いて、とりあえず落ち着こう。


思い通りにいかないところが腹立つ。
でも、そこがまたいいのだ。

「小悪魔系」にヤラレてしまった時に必ず感じる
独特の感情なのではないかと、勝手に分析する。

そう。
彼女はまさしく小悪魔なのだ。

とにかく生意気で、ガキのくせに雰囲気は妙にオトナで、
わかったような顔をしているわりには実際
何もわかってなどいないのに、それでも何故か
自信たっぷり。

「自分が一番可愛い」
とでも思っているのだろうか。
可愛ければそれだけで、世の中を
「スルスル」と渡っていけると。

小悪魔系の女子は容姿も肝心だ。
もちろんマジで可愛くなくてはならないし、
「小」という文字がつく以上背が高くてはダメだし、
やはりしっぽも似合わなければいけない。
そうそう。
小悪魔のコスプレ(虫歯菌のイメージ?)をさせてみれば
一発でわかるだろう。

少なくとも「そこらにゴロゴロいる」という類いの人種ではなく、
どちらかと言えば「プレミアもの」なのだと、
個人的には思っている。


そういうオンナを今まで何人も見てきた。
ニッポンでの話だ。
でも、こっちに来てからは初めてだな。
タイガールには少ないタイプなのか。
それともそれはオレの勝手なイメージだろうか。

面白いのは「それを暗示する件」があったことで、
言われて気付いたのは、昨日mixiの日記に小悪魔ネタを書いた後、
つまり今日の夜だから、そのくだりから
小悪魔という言葉を連想したわけではない。

これをバラしてしまったら他の詳細がかなり書けなくなるが、
P嬢の友達(同級生の18才。*年齢詐称の事実アリ)の
「チューレン(呼び名)」がサタンであり、聞いてすぐに
「サタン(お金)」の意味だと思ったオレは
「あだ名がお金なんてストレートでいいなあ♪」
などと冗談を言っていたが、実はそれって
「悪魔」の「サタン」なんぢゃないかって、K君が気付いたのだ。

ここで説明しておくが、タイ人は通常
「チュージン(本名)」と「チューレン(呼び名)」の2パターン持ち、
一般生活では「チューレン」の方を使っている。
理由は簡単で、本名がとにかく長くておまけに
「発音が難し」かったりするから。

名付けるのは母親などの身内であったり自分であったり、時には
友達がいいあだ名を「命名する」なんてこともあるのかもしれない。
成長と共に「変えたり」することも比較的自由なようだ。

ちなみにけっこうカブる。

例えば「ジアブ(ひよこ)」「ミヤオ(猫)」「リン(猿)」などの動物系や
「ソム(オレンジ)」「テンモー(スイカ)」「ノイナー(?)」などの果物系、
「オーム」「モム」「ネン」「ピム」など特に意味はない系(響きだけ?)、
「ビア(ビール)」「ビー(蜂)」「キャット(猫)」などの英語系、
「アイ(愛?)」「メイ(トトロか?)」「ねね(豊臣秀吉の奥方?)」などの
ニッポンびいき系と、まあ色んな種類がある中で、人によっては
「ああたしかに(猫っぽいよ)ね」と納得することもあれば、
「自分に都合良く付けたやろ!?」とツッコみたくなる場合も。

基本タイ語が多いし、悪魔→デーモンと思いこんでいたオレは
サタン→悪魔とはすぐに結びつかなかったのだ。

ま、本人に確かめたわけではないので定かではないが、それ以来
(お前こそサタンやんけ!)と、隣にいるP嬢に対して思いつつも、
サタンちゃんのことをオレは勝手に
「悪魔ちゃん」と呼んでいる。


というわけで、今日の出来事についてまたまた
一部端折って書くことにしよう。

クイーンの誕生日ということで祝日。
このような王室行事がある時は基本的に
「外でお酒が飲めない」という決まりがあり、
タイのことだからお祭り騒ぎをするかと思いきや、
街はけっこう静かだったりする。

違反を取り締まるためかケーサツもたくさんいるので、
今日こそはおとなしくしていようとDVDも数枚借りてあった。

ただ、案の定K君から連絡があり、オレが
「バイクを取りに一応街には行くつもり」と言ってしまったがために
「ぢゃあ付き合いますよ(付き合ってくれという意味?)」と、
結局、また夜の街に出ることになってしまった。

まずはTちゃんの勤める某ニッポン料理店に集合。
「ミニサラダだけを注文して店に居座る」という営業妨害まがいの末、
そこで会ったYさんも道連れに、一応営業していた
店の名前もエリアも言えない某「タイ風カラオケ店」へ。

当然のごとくカラオケを歌う。
他のお客さんがわかるようにと、
「シャ乱Q」とか「ミスチル」とか。

指名したのはP嬢。
赤いドレスを着て目の前に座っている、
昨日遊んだばかりの彼女を指名しないわけにはいかなかった。
ただハッキリ言っておくが、決して
P嬢に会いに行ったわけではく、結果的に
そうなってしまっただけの話だ。

なんとなくあまり話す気分になれなかった。
オレがよっぽど彼女を気に入って
わざわざ会いに来たと勘違いしているだろうが、
そうではないので釈然としなかったのかもしれない。

体を密着させたまま、横目で見るだけ。
時折オレの視線に気付いて大きい目で
「チラッ」と見返されるので、思わず目を逸らす
「フリ」をしたりする。

Pも特に何かを話すわけでもない。
質問をまったくしてこないということは、
興味もないのだろうと判断するほかないが、
営業トークみたいな社交辞令的な会話よりマシだ。

気付けばいつの間にか彼女の耳許で
「お前とヤリたい」と言っていた。

シンプルでストレートなその言葉は、なんだか
ニッポン的「情緒」があって、とても素敵だ。

「アライナ(は)?」と、ニッポン語がほぼわからないP嬢。
仕方がないので
「ヤークジャアウガンナ」と、
情緒の欠片もないタイ語で言うしかない。

「ジンロー(マジで)?」
「ジンジン(マジで)」

出た!
小悪魔の「上目遣い攻撃」。

もう、こんなヤツ相手に駆け引きも何もない。
とりあえず話は「ヤッて」みてからだ。

「2500(THB)だよな」「うん」

それがまさに定価である。
本来なら、店から連れ出すために「ペイバー」せねばならないが、
その店で知り合ったわけではないオレは、
「店が終わってから、お前が来たい時にオレの部屋に来い」と、
彼女に選択権を委ねた。

「今日でもいい?」
「え?」

ちょっと予想外だった。
ていうか実は心の準備ができていなかった。
閉店まではまだ時間があったし、小悪魔ならきっと
他の客も捕まえられただろうに。
けっこう流行っている店だったし。
だから、「いつでもいい」と言っているオレは
後廻しなのかと勝手に想像していたのだ。

「今日はなあ...。この後まだ飲みに行くかもしれないし」
などと言いながらも、その一瞬で
もうすでに覚悟はできていた。

すぐ近くのラーメン屋さんで、
(この時間はマズいよなあ)と思いつつも、
麻婆豆腐を食べながら皆さんに事情を説明して分そこで別れ、
仕事を終えたPをバイクの後ろに乗っけて、
部屋に帰ってきたというわけである。


また「買○」してしまった。
しかも、今回は完全に確信犯だ。
「ノリ」でも「付き合い」でもなく、
自らの意思でその行為にお金を払った。

「ママと一緒に家でお祈りしなきゃいけないから」

当然のごとく、
「ショートの時間きっちり」で「帰る」と
キッパリ言う小悪魔に、逆らえるはずもない。

タクシーが来るのを待つ間に、
某「三菱東京UFJ銀行」の封筒に入れて渡した。


オレの指輪を嵌めたまま帰ったP。
某ティファニーの「なんとかシリーズ(黒いヤツ)」。
気付いていたが敢えて咎めなかった。

どこかで繋がっていたかったからなのか。
めちゃめちゃ燃費の悪い彼女に、金のないオレが
そうそう会えるわけでもなかろうに。
少なくともこれで一週間くらいは家で膝を抱えて
「体操座り生活」をせねばならないのに。


とにもかくにも
「小悪魔のささやき」とは
実に

甘味なものなのである。


*ドラえもんのポケットから
「悪魔のパスポート(*漫画には実在する)」を出してもらった。
Img_5791

メイクしていない方が全然いいんだけどね。
Img_5800

| | コメント (0)

2009年8月12日 (水)

ペェーンマーク

「高っかいな〜お前っ!」

「キーニヤオ(ケチケチ)」のオレは
ついつい言ってしまったぞ〜!!

そんな生意気な輩は罰ということで
「写真公開」の刑に処す。

お楽しみは最後ということで。


最初に断っておくが今日の出来事の内容は、ある事情の為
全て赤裸々に書くわけにはいかない。
なのでバッサリと端折っていることを承知の上で、
想像力をよ〜く働かせて読むべし。


予想通り(mixiの日記に書いたように)
街に帰ってきてから最初に会ったのは、やはり
男子だった。

午後のやや深めの時間にチロチロと鳴った電話を取れば、
オレの好みを熟知した彼らはすでにあの
「水餃子屋さん(名前わからず)」に待機していた。*オーダー済み
電話を切ってから速攻で着替えたオレはきっかり
二十分後にそのガラスドアを開け、
二十二分後にはすでに小龍包に口をつけていたのである。

「キットゥンティーニーナ(ここが恋しかった)!!」と、
一週間以上「島」にいて水餃子を食べられなかったことを説明し、
いかにオレが水餃子好きなのかを店員にアピールする。
女子にはなかなか口に出せないそのセリフも
「食べ物」が相手なら気軽に言えるのだ。

GさんK君Mちゃんと四人でお腹いっぱいになった後も、
いろんな話を聞いてもらい、例のごとく
いけないオレをやさしく叱ってもらったというわけで。


ところで話は変わるが、
T嬢の中にもいろんなのがいるんだね。

いや確かに可愛いわお宅。
えっ?年齢は18才。ふむふむ。
なになに、クルンテープ出身のハイソ(サエティ)ーで、
スタイルも抜群ですと。
特に例の「二の腕の太さ」は絶妙でバッチリ。
なるほどなるほど。
ほーほー。歯並びの良さもなかなかのもの。
おや、珍しく目が大きく見えるカラ(ー)コン(タクト)を
していないのね。
足がちょっと黒くて汚いのはまあ許せる範囲として、
太さは実に見事なものですなあ。うむ。
服のセンスもまあ合格。
三つ編みをサイドから持ち上げて額の上部分に横断させるなど、
髪型もかなり凝ったハイクオリティーなものなのに、
「タムエーン(自分でやった)」と聞けばそりゃ見事。
イマドキ流行りの「巻き巻き」なんてもうウンザリのこのご時世に。

「ミーフェーンコンイープンソンコンレーウ」ただし、
「マイミールークジンジンナー」そして、
「マイミーシリコンティージャモー」とくれば、
「マイミーシリコンノムドゥワイ」って、それくらい
見ればわかるってば。

最初に会ったのが暗〜いバーの中。
一時間半後に外(街灯の下)で再会。
ちょっと化粧濃過ぎやないの。
さらに一時間後、オレの部屋のトイレで横に付きっきりで
「付け睫毛外し」→「顔拭き」→「洗顔フォーム」→
「クレンジング(オイルタイプ)」→「洗顔」→「化粧水」まで
行程の間にタオルで顔を拭く作業も含め、
全てきっちり見守ってあげた後、ドすっぴんとなった顔は
確かに18か、はたまたさらに下か。

「ターレールーックルックルック(海の深〜く深く深く)」と、
某「SHU UEMURA DEPSEA MOISTURE」つまり
海洋深層水をたっぷりと使ったそれはそれはお肌によろしい
ローションなのよという説明をもったいつけるように。

それをそっくりそのまま友達のSちゃんに伝える彼女は、
やはりまだまだ「やんちゃな悪ガキ」のように見えた。


「え?ここまで??」

目の前のデジタル時計を見て三時になったことを確認し、
「ああもう二時間も経ってるう。おうちに帰んなきゃ〜!!」と、
二人してあたふたし出した姿にオレは思わず
アゴが外れそうになった。

あんなことやこんなことの末、家にある
あれをこうしてこうやって、一度抜いてまた刺し直して、
「なるほど」とオレがつぶやくのを横目に
「サクサク」と自分好みにしてゆくのね。

結果、オレはその二時間強の間、彼女のメイクをキッチリ落とし
二の腕ふくらはぎ足首ウェストの太さを確かめた上、
ああしてこうしてひっくり返して写真撮って、最後に
「ジュープノイ(キスしてよ)」と、オレが言ったのにも関わらず
「ホッペにチュー」させられて終わりかよ!!

「一時間1000THBだから2000THBね〜♪」
「は?」

いやいやいやいやいやいやいやいや。
ちょと待てちょと待て待ちたまえ君、君。

最初「3000THBを1000THBにまける」って言ったのは、
「エッチ代」のことではなくて、ひょっとすると
「一時間一緒にいるだけ」の料金ってこと?

それはいくらなんでも
「お高くとまり」過ぎやろ。おい。

あ、忘れてたそーいえば手錠掛けたリ両腕を
首に廻したりもしたっけ。

にしたって、あれで時給1000THBとは、
呆れてヘソで茶が沸かせるわ。

まあ、確かに今まで見た女子の中でも相当
「上玉」に見えて目が眩んでしまったオレが、
「一緒に遊びに行こう」と言ったら速攻で
「お小遣いいくらくれるの?3000THBでもいい?」とくるから
「アホか。1000THBにまけろや」と交渉した段階で
もちろんそれで「ヤレる」などと思ってはいないさ。

「1000THBくらい払ってやるわ」と、
「遊びに行き代」を覚悟したが、今まで
○○年生きてきてたったの一度もそんな
「わけのわからない名目の」金など払ったことはない。

しかも。

ただ、あの店はなかなか洒落てはいたし、
音も決して悪くはなかった。

そして、あんな感じの店が成り立つなんてことを
今まで知らなかったし、実感できた上いろいろ教わってしまい
勉強になったことはたしかなのだ(上とは違う店ね)。

何事も経験だ。

「行ってみる」ものだし、
「やってみて」初めてわかることもある。

悪いが、こっちが金をもらいたいくらいだ。
我がままなお嬢様方をきっちり接待させてもらってこの有様では、
泣く子も黙るというもの。

だが、ヤる。
近いうちに必ず。

「お前とヤリたい。いくらだ」
とニッポン語で聞いて、言い値を
キッパリ、いや
ポッキリ支払ってやろうぢゃないか。


そして、あいかわらずクルンテープは狭い。

ちょっと用事というか相談ごとがあったAちゃんとNに
道でばったり出くわした。
いくら遊び場所が限られているとは言え、
そういうことが何度かあればさすがに
不思議な気持ちにもなる。

「一緒にカーオマンガイでも食べに行こうかな」
と、もしオレが思ったとしても不思議はないよな。


明日はクイーンのバースデイで、道路は規制され
お酒は(基本的に)飲めずケーサツがいっぱい。
それなのに、今オレの愛車は某タノンに停めっ放し。
取りにいくには約四十分を要し、帰り道
検問にブチ当たる可能性が大。

そんな中、某タニヤは営業しているというのか。
まるで「鬼」のようなスポットだな。まったく。

結局、都会暮らしが好きなオレだが、
都会の虚しさを知り胸を痛めることも。

「アライワ(なにの汚い表現)?」だと!?
言葉遣いはきちんとしなさい。
「友達同士だからいいでしょ」ぢゃない。
オレ達だってキッチリ聞いているんだぞ。
まったく「都会っコ」ってのはもうこれだから困る。

まあ、総じて言えば
マイミーパンハーではあるが。

それもこれもなにもかもすべて
「経験」及び「勉強」だと捉えておるよ。うむ。

最終的には半額にまけさせた情けないオレ。
だってお金なーいもーんねー。

よく見たら大して可愛くもないクセに。

いやすまん、やっぱり
相当

可愛いわ。


*っていうほどでもないかなあ。
あーもーよくわからん!!
Img_5780

Img_5782

大サーヴィス。
Img_5774

| | コメント (0)

2009年8月11日 (火)

ペーングコンディアオ

結局、Eちゃんには
「キットゥン」と言えなかった。

「キレイだ」とか「可愛い」だとか、誰でも
簡単に言える言葉で褒めることや、
「君と出逢えてオレはうれしい」とか、
「昨日まではクルンテープが恋しかったけど、
今は心が変わって帰りたくないよ」とか、
甘い言葉を並べてみても、例えば
他に人がいるところでは
「ポムチョープカウ(オレは彼女のことが好きだ)」
などと言うことはできたとしても、本人に直接その気持ちを
伝える機会はなかったのだ。

パンガン島のサンセットビーチで、キレイな夕陽を眺めながら
「i-Pod」をマイク代わりに、海に向かって
「決意の朝に」「千の夜をこえて」
「奏」「さくら(コ)」などを大声で歌うと、
なかなか気持ちが良い。

そんな風に「独りカラオケ」状態を繰り広げつつ、
近くを通り過ぎて行くファラン達には
「ディスイズジャパニーズソング」などと説明をする。

「好きなひとには好きって伝えるんだ〜♪」

な〜んて歌いつつ、Eちゃんにはそう言えない自分を
情けなく思ってみたり、
(スピッツの曲も入れておけば良かったな)などと、
ふと思ったり。

「楓」という歌が好きだったな。

「あいのり」でヒデ君がフラレてしまい、
想い出のシーンと共にB.G.Mで流れた時に
歌いながらちょっと泣きそうになった。

いや泣いたかも。

男たるものそんなに簡単に泣いては
アカンのだ。

「しかもあんな低俗な番組で」と、
思われても仕方がないが、オレはあの
「恋愛観察バラエティー」がけっこう好きだった。

オレが真剣に歌う
「楓」を聴いたことがある人間がいったい何人いるか知らないが、
「彼(女)らは幸せ者だ」と、勝手に思うことにしておく。

「限界ギリギリの高さ」で歌う時の自分の声がけっこう好きなのだが、
「原曲キイ」でスピッツの曲のサビにさしかかればだいたい
「限界」に近づくし、
「アーーーーーーー」と長い間伸ばしていると、やや酸欠になって
「ナチュラルハイ状態」にも近づけるので一石二鳥なのだ。

「奏」というスキマスイッチの歌は、難しくてなかなか良い。
真剣に歌うとけっこう疲れるが。

けっこう近いところに知り合いがいて、できることなら
是非一度大橋君とデュエット(オ)してみたかったが、
その願いは結局叶わなかったな。
しかし、T氏のファンキイさとヴァイタリティーには恐れ入った。
きっと今も元気でやっていることだろう。

そのくらいの辺りで、オレの
「J-POPS」の記憶は止まってしまっているのだ。

あとは、Sと二人、
一泊たった300THBのバンガローで聴いた
「ミスチル」のベスト盤は懐かしかったな。

櫻井君もイケメンだしね。

ただ、どうも歌詞が「一般向き」過ぎて、やや
「あまのじゃく」なオレにはどうも
「ピン」とこなかったりもするのだが。


そーいえば、Eちゃんはタイポップスの歌手
「BANG」が好きだと言って、オレにも聴かせてくれたな。
双子の男子デュオらしいのだが、女子でも
「NEKOJUMP」というユニットがあって、これが
けっこう可愛かったりする。

タイポップスも頑張って憶えないとな〜。
切ないバラードの曲を憶えて、タイガールを
「マジ泣き」させてやるのが夢だ。


なんの話やったっけ。

そうそう。
「オクハク(失恋)話」のつづきだった。

いやーしかし、人間とは何にでも
「慣れてしまう」という、順応性のある高等な生き物なのであって、
「慣れて」しまうと「麻痺してくる」という、なんとも
便利というか都合の良い「システム(?)」になっている。

オレの場合、ニ年ほど前から数々の失恋を繰り返すうち
どうも慣れてしまったようで、最近では
麻痺しているせいなのかけっこう
「傷」が浅い。

いったいオレの恋はいつ
「実る」のだろうか。
それとも最期まで実らぬまま
死んでしまうのか。

とにかく、歌の歌詞ではないが、いつでも
好きな人には好きって言える自分でありたい。


パンガンでもうひとり知り合った女子、Pダちゃん。
隣のゲストハウスのおばちゃん(失礼)の娘であり、島で生まれた
「生粋のロコガール」は、来月の誕生日で
五才になるという。

「あと十年くらいでイケルなあ」などとジョークを言いつつ、やや
「キーアーイ(恥ずかしがり)」な彼女と、徐々に話してみる。
子供のタイ語は何故か聞き取りやすく、割と簡単な言葉を遣うので
なんとか会話になるのだ。

そのうち「コワイおじさん」にも慣れてきたのか、
「ジェップダイマ〜イ(捕まえられる〜)?」などと、
走って逃げ出したりするので、後を追いかけてみる。
なかなか捕まえられず、ちょっと本気を出すと
「キャッキャ」言いながら逃げるPダちゃん。

「ジェップ(捕まえた)!」と、彼女の
二の腕を掴んで、その感触をじっくりと味わってから、自分が
「性的に興奮していない」ことを確認し、やや
「ホッ」とするオレ。

(まだ、だいじょーぶだな。うん)

「慣れ」とは本当にコワイものなのだ。

Pちゃんとあまり仲良くなってしまうと、それこそ
別れが辛くなって、ひょっとして
「泣かれたり」しても困るので、その後は
「ドラえもん」や「キティー」や、彼女のリクエストに応え
「ミニーマウス」の絵を描いて一緒に遊ぶ程度にしておいた。

帰る日もわざと会いにはいかず、
「次に来る時にオレのこと憶えていてくれるかな〜」と、
密かな期待をするくらいの方が良い。

最後に、マッサージ屋の
「アーユウタウガン(同年齢)」のおばちゃん達と共に、タオルを
「クルッ」と巻いて止めて篭に入れる作業を手伝う。

おばちゃん(名前忘れた)は軽〜く、
「キットゥンホンダー♪」などと言ってくる。
昨日は、オレに
「四十四にもなって十代のコを追っかけてちゃダメよ!
年齢相応に三十代女子にいかなきゃ!!」などと、
説教したクセに。

「あーあ。帰りたくないなあクルンテープ。
でも、900THBで買ったチケットが....」
「破っちゃいなよ〜」「ええ、マジでー?」
「じょーだんじょーだん。はははははは」

ん?
このシーン昔、
どこかで見たことあるような。

ま、いっか。

もうすでに三回も訪れたパンガン島にも、
また行く楽しみをほんの少しだけ残して来た。
ハッキリ言ってやっていることはちっとも変わらないし、それは
都会のクルンテープと一緒なのだが、当然いろんな
「魅力」があるわけで、月のカタチが変わる度にしょっちゅう
「お祭り」が繰り広げられるあの島を、きっとまたいつか
オレは訪れることだろう。

でも、やはりオトコ同士で行きたいかな。
もし好きな女子と一緒に行くのなら、もっと
静かな島の方が良い気がする。

一ヶ月前からすでに島に居て、なんと今回で
「九回目」だという強者のニッポン人U子さん。

「フルムーンはアフターが面白いのに〜!」と、
朝八時にはすでにすっかり
「ヘバって」しまっていたオレ達に
教えてくれた。

「仕事をキッパリ辞めて来た」という気合いに
同調を感じ、Mのことを彼女に(勝手に)任せて、
一足先に都会へ戻り、
やっと落ち着いたところだ。


オレの四度目のパンガンは、
いったい、

いつのことになるのだろう。

| | コメント (0)

2009年8月10日 (月)

マイミーパンハー

「これほどまでに恋愛体質だったのか」

最近のオレは、自分でも驚くほど
すぐに人を好きになる。

タノンカオサンから七時間バスに揺られ、
チュンポンで船に乗り換えて約四時間後、島に着いた当初は
どこを見てもファラン(西洋人)ばかりであり、
「こりゃ(女子に関しては)まったく期待できないな〜」
などと嘆いていたクセに。

そーいえば二年前に訪れた時も、島のロコガールTアと
「束の間の淡い恋」を経験し、若干胸を痛めたものだったが、
切なさと胸の痛みは今回の方が数倍上だな。

読者諸氏には
「おいおいまたかよ」とツッコまれそうだが、こっちとしては
「何が悪い!?」と開き直りたい気分だ。
人を好きになるのに理由などないし理屈で説明もできないし、
実際、誰にも迷惑などかけてはいないぞ。
確かにその本人にとっては多少迷惑かもしれないが、
それ以上に楽しい思いをさせている自信だってあるのだ。

島から戻って、まず何を書こうかと考えたが、やっぱり
まずこの話からなのかなあ。


「旅は道連れ」というが、オレの場合けっこう
その場その場での出会いが楽しみだったりして、案外
独りでもイケるくちだ。
ただ、今回のパンガン島のように目的がハッキリしているところでは
「趣味が合う」連れがいる方がベターだとは思うし、前回
ニッポンからYちゃんが来た時は、精神的に凹んでいたこともあって
「島行き」を逃していただけに心はすぐに決まった。

二人で長い時間一緒に過ごす場合、条件をひとつ挙げるとすれば
「ユル〜い」人がいい。
何故ならオレ自身がユル〜いからであり、その部分でさえ
「協調」できればあとはさほど問題はない。

「マイミーパンハー」である。

「マイペンライ」と似た言葉だが少しニュアンスが異なり、
「大丈夫」というよりは「問題ない」といった感じかな。

Sはそういった意味でかなりユル〜いヤツなので、一緒にいても
まったく気を遣うこともなく、まさしくマイミーパンハ−だ。
ラオで一泊した時にそれはすぐにわかったし、
「サイケ大好き♪」な彼から
「フルムーン行きましょうよ!」と誘われれば
これっぽっちも異存はなかったというわけだ。

ただし「パツ金大好き♪」というSと違って、オレにはどうしてもあの
「がたいのデカさ」と「シュッとした顔の感じ」と「鮫肌(?)」が
性に合わないというか、白人の女性に対しては昔からほとんど
「ピクリ」ともせず、十数年前にハワイだったかグアムだったかで
西洋人女子を購入した時も、気分はまるで
「大木に掴まったセミ」のようだった。

とにかく残念ながらファランはまったく眼中にない。
タイガールに対する興味が仮に「80」だとすれば、ファランには
「5」くらいのものだ。
でも現実に、島にいるのは汚ったないタイ人の
ババアかロコガールを除けばみなファランばかり。

フィンランドオーストリアドイツフランススペインなど、
主にヨーロッパから来ている場合が多いが、パーティーといえば
当然のことながらラエリーはハズせない。
ドレッドヘアを纏めている青い(もしくはグレイの)瞳の「それ風の輩」に
「ウェアアーユーフロム?」と声を掛ければ答えは決まって
「イズラエル(濁って聞こえる)」であり
「オフコース!イアイノウ」と、つい言ってしまう。

ニッポン人は少なくて韓国人が思いのほか多いのには驚く。
ウォンがヤバくて「国自体のピンチ」と言われている時に
「こんなところに居ていいのか?」とやや疑問に思うが、最近は
カオサンなどにもたくさん出没していて、タイはもうすっかり
韓国人旅行者にいたく気に入られているようだね。

オレがよほど目立つのかよくわからないが、二日目以降になると
「昨日の夜お前を見たぞ!」と、やたら声を掛けられるので
母国を尋ねあうわけだが、それにしてもあらためて思うのは、
こっちがニッポン人だとわかれば、とにかくどんなヤツだって
「オレはニッポンを愛してるぞ。なんてクソスゲエ国なんだ!!」と、
表現は違えども全員「ベタ褒め」であり、中にはわざわざ
「お前ニッポン人だろ!?」と近づいて来ては
「感謝の念(?)」をあらわされたりして、正直
悪い気はしないし誇りにも感じる。

確かに戦後のニッポンは一生懸命頑張ってきたし、今の世の中が
これだけ便利になったのも我が国の力抜きには語れまい。

ま、最近はダメダメだけどね。

とにかく到着してから二日ほど島をグルグル廻ってみたが、
観光客にもロコガールにもカワイイ女子など一切居やしないし、
だからといってテンションが下がることもなかった。


今回の旅のテーマは
「何も考えない」である。

当初は、「南の島でじっくりと考え事を....」な〜んて思っていたが、
着いてすぐにそんなのはナンセンスだと気付く。
そもそも日頃から「考え過ぎ」の傾向にあるオレとしては、
「何も考えずボーッとして過ごす」ことの方が、普段は
なかなかできない分よほど価値があるとわかったわけだ。

「何も考えない」というのは意外に難しく、
バンガローの外に吊るしたハンモックに揺られていると、ついつい
いろんなことを考え出してしまうので
「アカンアカン」と首を振ってやめる、というのを繰り返す。

ところが四日目にしてついに、その後の
オレの頭の中を占領する原因となる出来事が発生してしまう。

フルムーンの前日。
その前の二日間は、風が強く曇りがちでおまけに夕方激しく
スコールが降るという状況だったのだが、その日は快晴であり、
「今日がオレ達のフルムーンでもいいよな!」と、
二人で散々盛り上がっていた。

ただ、夕陽の時間にはやや雲が出てきて、せっかく
「アムステルダムバー」にまで行ったのに、残念ながら
キレイな夕陽は見みられなかったのだ。

今日は踊りまくるから明日は足が痛いだろうと、
近くにあるマッサージ屋さんに値段を聞くため店に入ると、
なんとも可愛らしいコが出てくるではないか。

「ヌワットタイチョモンラタウライ(タイマッサージ一時間いくら)?」
「ソンローイ(200)バーツ」
「オッケープルーンニーマーティーニーナ(明日来るね)」
「サワディーカー(さよなら)」

それだけの会話を交わし
「マッサージするならコイツに決めたぞ」と、勝手に思っていた。

顔つきや肌の色がロコガールとは明らかに違う彼女はおそらく
イサーン出身に違いない。なにしろ
オレの好みのタイプはほとんどがそうなのである。

その日はビーチのコンディションもバッチリで、全く湿っていない
「サラッサラ」の砂を踏みしめながら、朝まで気分良く踊った。

フルムーン当日に曇ったらイヤだな、と危惧していたが、
翌朝も快晴。
午後までビーチで日光浴をした後、シャワーを浴び
相当しんどい状態でマッサージ屋さんへ。

小柄で、マッサージ嬢にしては珍しく「線の細い」彼女の名前はE。
やはりイサーンはウドンターニーの出身だった。
とにかくいつも笑顔で、ものすごく感じのイイ19才の彼女。
マッサージの腕はやや力が足りず今ひとつだったが、
二の腕とふくらはぎの太さが絶妙であり、特に
「ふくらはぎから足首に」かけてのラインはもう、完璧に近い。

オレがずっと見つめていても、照れはするがイヤな顔ひとつせず、
「もーっ!」みたいな感じでニコニコしながら黙々と仕事をこなしていく。

他のマッサージ嬢達の居る前で、
「クンナーラックティースットゥ」という表現を使って
「パンガン島に来ていろいろ女子を見てきたが、お前が一番可愛い」
と伝えるが、実際それはおそらく
間違いない事実だとオレは思う。

「パックワーン(口がウマい)」と言われようが気にせず、
褒め言葉を並べた後で、ふと思い付いて
「ミーフェーンロー(カレシはいるの)?」と聞いたところ
26才のドイツ人と付き合っているという。
どーせパーティーにやって来たイケメンに、
「コロッ」と参ってしまったに違いない。
しかし恋人がドイツ在住とは
「遠距離」にも程があるというものだ。

それでもまだ
「一緒にクルンテープに帰ろう」などと冗談混じりに言うが、
「都会は好きぢゃない」とサラッと躱される。
終わってからも店の前のベンチに座ってしばらく話をした後、
「また明日来るよ」と言って、彼女と別れた。

「ホントにタイ語上手ね」な〜んて言われてけっこううれしかったし、
いつも笑顔のEちゃんにすっかり「ヤラレて」しまっていたのだ。

その後、ビーチで夕陽を眺めていたら、ちょうど
島と島の間に太陽が沈んでいくのがキレイに見える。
ただ、もうあと3cmくらいで雲というか空気の層に邪魔されてしまい、
残念ながら海に「ジュッ」とつくまではいかなかった。
その日の朝は朝日が海から昇るのがバッチリ見えたのだが、
夕陽が完全に海に沈むのを見るのはなかなか難しいのだ。

Sと二人でそれを見ながら、
「これは女子と一緒に見なきゃアカンよなあ」と言いつつ
(Eちゃんがここにいればなあ....)な〜んて思うオレだった。

フルムーンの夜も条件はバッチリだったが、
どうしても前日ほどテンションは上がらず、ちょっと踊っては
海に向かって体操座りをしながらEちゃんのことを想う。
彼女とのことを妄想し始めると止まらないのだ。

「何も考えない」はずだったのに、ただ
「ひたすら踊る」はずだったのに、いつの間にかずーっと
彼女のことを考えていた。

(また恋しちゃったのかよ、オレ)

自分でも呆れるくらい単純な男だな。
まったく。

それでもなんだか気分はとても良かった。


次の日は、フルムーン後ということもあり、
忙しそうだったので様子を見つつ、夕方になって
ベンチに座っているEちゃんの横に座る。

「イズミはいつ帰るの?」という質問をされ、
ふと我に返った。

(あ、そうか。オレあと二日でクルンテープに戻るんだ)

そのことを伝えると、彼女の表情が少し寂しげに見えた。
そして、その後の態度がなんだか急に冷たくなったように感じる。
理由は明らかだ。何故なら
オレも同じことを考えていたから。

仲良くなればなるほど、別れがツラいに決まっている。
いくらタイ語が話せるからって、調子に乗って
いろんなことを話しているうち、感情が入ってしまっては
島を離れる時に寂しくなることは明らかなのだ。

オレはまだいい。
たまに旅行をして、その旅先で
小さな恋をするくらいのことだ。
でも、彼女にしてみればそれは日常的なことなのであって、
気に入られた相手にいちいち感情移入をしていたら、
しょちゅう苦しまねばならないではないか。

実際、オレの他にもライバルがいて、22才のイケメンアイルランド人も
同じようにマッサージに通っては彼女とおしゃべりしていた。

愛想のいいEちゃんは、そうやって島にやってきた男達に
アプローチを掛けられまくっているはずだから
いちいち相手にしていては身も心も保たないはず。
それに気付いてオレは、なんだかちょっと
申し訳ないような気がしてきた。

でも、好きなものは好きなんだ。

だから、時間が許す限り一緒にいたいと、
その時は勝手に思っていたのである。

そんな中、敢えて彼女のナー(叔母さん)がいる前で、
「仕事終わってからビーチに散歩に行こうよ」と誘ったのだが、ナーに
「いったい何時かわかってるの!?」と、ちょっと怒られてしまった。
店が終わるのは夜中の1時であり、十代の娘を誘うには
常識的にちょっと時間が遅いということであろう。
「はい。確かにおっしゃる通りです」と、
引き下がるしかなかった。

(これ以上彼女を好きになっても決していいことはない)

カレシがいなければまだしも、けっこう一途に見えるEちゃんが
簡単に心変わりをするとも思えなかったし、現実に
そのまま島に残ることも、彼女を街に連れて帰ることも
できそうにはなかった。
なにもせずに「ボーッ」としている間中、
ずっとそんなことばかり考えてしまう。

自然の中に囲まれながら何故か、思うのは
「オンナ」のこと。

今までを振り返ってみても、やっぱりそうだ。
最近ではついに女子友達に相談を受けるまでになってしまった。

島に来てからすぐにMから電話が掛かってきて
「私、ゴーゴーバーで働こうと思うんだけど....」と言う。

「お前何言ってんだよ。お金ないのか?」
「そうなの。このままではやっていけないから」

よーするに、旅行代理店からもらう添乗員の仕事の数が、
不景気のせいで一気に減ってしまい、収入がガタ落ちらしい。
それにしても素人がいきなり「ゴーゴー」なんてアカンやろ。

「とにかく会って話した方がいいから、帰ったら電話するわ」
そうは言ってみたものの、いつの間にか
ニッポンにいた頃と同じように女子の相談に乗って
「いいひと」を演じてしまっている自分にちょっと嫌気が刺す。

だからと言って放ってはおけない。

実はこれが「命取り」になりかねないことは
わかっているはずなのに。

そういうことから離れたくてせっかく島にやって来て、
「な〜んにも考えずボーッと」過ごそうと思っても、
すぐにこの有様なのだ。

ちょっと可愛いコを見つけて好きになって、あと二日で離れることが
わかっているそのコのことばかり考えるなんて、ホントに
「アホやなあ」と、自分でも思う。

どうしようもないな。

でも、「マイミーパンハー」なのである。

オレはもう、そうやって生きていくしかないのだ。
そう考えたら気が楽になった。

ハンモックに揺られながら、
「きっとオレの人生はずっとこんな感じなんだろうな」と、
ついに悟ってしまった。


結局、その後はタイミングが合わず、残念ながら
Eちゃんのマッサージは受けられなかった。
ちなみに、好きなコにマッサージしてもらうのって最高だよ。
ラオでも経験したが、なんとも言えず気持ちが良いのだ。

おそらくカレシと電話していて、しょーがないから
他のコのマッサージを受けていたのだが、そんなオレの様子を見て
「ホンダーオクハク(失恋)ナー」と、みんなにからかわれ、
「ウェーーーーン」と泣きまねをしていたが、実は
ホントに泣きたかったのだ。

ケータイに入っているタイポップスを、二人で
イヤホンを一つづつ耳にして一緒に聴いた夜。
そんな島での想い出を胸に、九日の昼、
トンサラ港に向かうソンテオ(乗り合いタクシー)に乗った。

騒がしい街、クルンテープに戻って来て今日一日はゆっくりし、
明日からまた女子のことを考えよう。

やたらと「キットゥンキットゥン」言ってくるLや、
毎日一生懸命ステージで踊るP、
ついに水商売に手を染めそうな勢いのM、
いよいよ正念場を迎えるA。
そして、ニッポンのSリのことも。


そーいえば深セン在住のTちゃんが「エアエイジア」の格安チケットで
8/30にまたタイにやって来るらしいのだが、
「プーケットに行きたい!」とか言ってたから、おそらくまだ
あっちにいるであろうA嬢に会いに行こうかな。

そう。
社員旅行だと思っていたら、どうやら「出稼ぎ」で行っていて
しばらくは帰って来ないらしいのだ。

また「島」か。
でも、それもいいかもね。

とにかく、波の音を聞きながらキレイな夕陽が
海に沈む景色を好きなコと一緒に見たい。

都会では決して味わえない素敵な時間。

それもやはりタイの魅力なのであり、すぐに
「人を好きになる」オレにとっては、
決して難しいことでは

ないのだから。


*カメラを持って行っていないので写真はないよ。
島で買ったものはビーチで敷く布くらいか。
Img_5773

Pにおみやげ。ショートヘアの彼女は
髪にこんなブローチをはめてステージで踊るのだ。
Img_5772

| | コメント (0)

2009年8月 2日 (日)

シアジャイ

「悲しいとはちょっと違うよなあ」

シアジャイという言葉を使いながらそう思う。

「シア(壊れる)」と「ジャイ(心)」を足してシアジャイ。
直訳すれば「壊れる(た)心」となり、どちらかと言えば
「ブロークンハート」であり、辞書に載っている
「悲しい」とはちょっとニュアンスが違う気がする。

タイ語にはこのように、
「何か」と「何か」を足して作る言葉が非常に多く、
単純というかなんというか、とにかくオレのように
繊細なニッポン人にとっては、色んな面で
歯がゆく感じることが多い。

例えば、感情を表現するのに困ってしまったり。

やたらと「ジャイ(心)」を使い、
「ディー(良い)ジャイ」≒「うれしい」
「ナック(重い)ジャイ」≒「ツラい」
「ローン(試す)ジャイ」≒「スッキリする」
「トック(落ちる)ジャイ」≒「ビックリする」
「ジャイローン(熱い)」≒「せっかち」
「ジャイイェン(冷たい)」≒「冷静、落ち着いている」など、
まあ頑張って考えているのはわかるが、
微妙な表現に必要な言葉が今ひとつ足りないのである。

「切ない」なんて言いたくても、残念ながらそれは
無理な願いなのだ。

それとは逆に、
「この言葉は本当にニッポン語でこういう意味なのか?」
という場面にも最近けっこう頻繁に遭遇する。

つまり、相手が伝えたいニュアンスが、こっちの考えと若干
「ズレている」気がして、どうも釈然としないわけで、
「ひょっとしたらこれはタイ独特の感覚なのかも」と、
ムリにニッポン語に置き換えてはいけないようにも思えて、
ちょっと悩んでいるところ。

タイ語にもようやく慣れてきところでぶつかった、
第二の「言葉の壁」といった感じなのだろうか。

この壁はけっこう「分厚」くて「高」そうだなあ。
とにかくこっちの生活に溶け込んで、その独特の
ニュアンスを掴むしかないのかもね。

ま、単純でわかりやすいタイ人のことだから
(言葉については)それで良いのだろうし、勝手にこっちの
複雑な感情を理解させようと言うのが、所詮
我が儘な話ってことか。

ただ、今のオレの気持ちは
「シアジャイ」でオッケーかな。
悲しいというよりはブロークンハートの方が
しっくりくるから。


時間がないのだ。

そのことを説明しようにも、
もう出発の時間が迫っていて、
「i-pod」の充電をしながら、ギリギリまでこれを書いている。

最近ずーっと夜の街に、まるで「出勤」するかのごとく
毎日毎日出掛けていて、だんだんとその
「やるせなく切ない構造」に胸が痛くなってきた。

おまけに、確か水曜日
Sリから国際電話があり、けっこう重い話を聞かされて、
思考が深〜いところへいってしまい、
「人間とはなんぞや」などという哲学的なことまで
考え出していたところなのだ。

だから、タイミングとしては抜群かもしれない。

ちょっと「島」へ行って、
のんびりしてくる。

毎日キレイな夕陽でも眺めながら、
人生について考えてくるとしよう。


しばらく更新できないと思うので、
みなさん、

お元気で。

| | コメント (0)

« 2009年7月 | トップページ | 2009年9月 »