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2010年7月30日 (金)

マイアオピーノーン

「プアゾンか。懐かしいなあ」


その、何とも言えぬ特徴的な
「甘い香り」は、オレの脳裏に
バブルな頃の記憶を呼び起こさせる。

甘さと共に蘇る切ない気持ちも連れて......。

「香り」と「記憶」は結びつきが深い。特に
「香水」の類いはわかりやすく、嗅ぐだけで瞬時にして
「特定の人物の記憶」に直結するほどだ。
例えばオレの場合なら、
「トレゾア」とか「サファリ」とか
「プールムッシュ」とか。

中でも某「シャネル」の男性物パフューム
「プールムッシュ」に関しては、
とてつもなくマイナスなイメージが
「トラウマ」となっているほどの、ある意味
「貴重な記憶」に繋がる。

それは二十五年前のあの日のこと。

長くなるので今はやめておくが、きっといつかまた
ここに記す機会もあるだろう。


さて、タイに来てからは普段あまり嗅ぐことのないその
「ブランド物の香水」の香りが漂ったのは、例のごとく某
「DON 1 PUB」であり、主はおそらく
Nーだろうと思われる。

結論から言えば、オレを完全に
「ハメ」たその若いタイガールは、レインボープラザ二階にある某
「Eティカ」なる店のゴーゴー嬢だ。
まだ十八才だというのに、何たる
「したたか」さだろう。まったく恐れ入る。

「ラーンドン(DON 1 PUBの通称)」でよく見るその集団に、
「カエルデスカアナター」と、ニッポン語で声を掛けられたのは
いつのことだったか。とにかく、つたない
「ニッポン語」プラス「英語」を、タイ語に混ぜて話す
「独特の喋り方」は、ニッポン&西洋人客両方に対応するための
「ゴーゴー嬢」にありがちだからすぐにわかる。

「今からプラカノンのディスコに行こう」と誘われたが、どうせ
「スポンサー」にされることはわかりきっていたし、その時は
B嬢Mイ嬢及びSンちゃんが一緒だったので、
「明日なら付き合うよ♪」などと、
「いい加減なこと」を言って彼女達と別れた。

ここで無理矢理
「ケータイ番号交換」させられたのがマズかったか。
翌日、都合で行けなかったことをしっかりチェックされ、
「また電話するからね」と、釘を刺された。よーするに
「今度はちゃんと付き合えよ」って意味だろう。

別にきちんと約束したわけでもないし、
「やましいこと」など何もないのだが、
今までこれだけ反古されてきている手前、例え
「口約束」でも、少しだけ申し訳ない気持ちはあった。
仕方ないので、一昨日はその呼び出しに応じ
「一度だけ付き合うか」と、軽〜い気持ちで、久しぶりに
「ラーンドン」のドアを開けたわけだ。

その日は朝からゴルフだったし、久しぶりに
タイ語クラス時代の仲間のアメリカ人Bンと会って、すでに
結構な量のウィスキイを飲んでいて眠かったのに。

しばらくしてやってきたゴーゴー嬢軍団五人。

積極的に絡んでくるNーはポッチャリ型で顔もイマイチだが、
二人はまあまあ可愛くて、一人はダンスが完全にエロい。
残った可愛くない一人が「ラーンドン」の店員と付き合っていて、
それがよく訪れる理由なのだろう。
全員十八才の彼女らが、いつも曲に合わせて
「キャーキャー」と奇声を上げて騒いでいるのを
「若いコ達はいいなあ」と、羨望の念を込めて
「細〜い目」で見つめていたオレとしては、
「たまにはオゴッてあげるのもいいか」と、
「ほのぼの」とした思いでいたのだが。

ウィスキイのボトルはあったものの、すぐになくなるし
「マラクー(シーシャのこと)が吸いたい」とか、
「タバコがなくなったから買いに行こう」とか、遠慮なく
「タカられ」るうち、ちょっと心配になる。

「仕事してないからお金はないよ」と言ってはあったが、
「ニッポン人のクセに何を」と、ナメられているのかも。

「Take care with U , today」と、腰をクネクネ押し付けてくるNーに
「オレは客ぢゃないんだから(エッチに)金なんて払わんぞ!」と言うと、
「I know , I know」などと誤摩化す彼女。

当たり前やろ。
元々「女子を金で買う」のは好きぢゃないし、百歩譲ったとして
「どうせ買うならとびっきり好みのタイプ」を選ぶに決まっている。

そんなことを考えつつも、
「ムチムチボディー」で股間を刺激されるうち、なんだかちょっと
「その気に」なってくる自分がなんとも情けない。

「M-150(栄養ドリンク)」効果か、眠気も醒め
ちょっと元気になってきたが、例のごとく店内で
「揉め事」があり、突然照明が明るくなる。どうやら某
「レインボー」の「2」と「3」の間で揉めているらしい。
顔見知りのまだ若いMウが発狂して何かを叫んでいる。

一旦騒ぎが収まり営業は再開したものの、まだ
雰囲気が悪く、客も一気に減ってしまった。

「人が少ないから<2>に行こ〜よ」

歩いて七分ほどの距離にある姉妹店のディスコ
「DON 2 PUB」にハシゴをしようというわけだ。
何度か行ったことがあり、いつも今ひとつ盛り上がりに欠けるので、
「どうかな」とは思ったものの、とりあえず覗いてみることに。
「目立ちたがり屋」の彼女達だから、やはり
「見物客」が少ないと「張り合い」がないのだろうか。

外はかなりの大雨で、目と鼻の先でもタクシーを拾う。
助手席にはオレ一人。うしろのシートには女子五人だ。

ウィスキイを持ち込んで乾杯した後しばらく踊るが、
予想通り人が少なくてテンションもアガらない。

「ぢゃあ次はプラカノンね♪」
「おいおい三軒目かよ」

時間はすでに五時過ぎ。
しかし、その店は朝の
八時近くまでやっているという。

プラカノンと言えば家からは近いし、
一度覗いてみたかったので結局は付き合ったが。

見た所店内は二十坪強で、少し縦長のその店は
「ラーンドン」よりさらにローカルなイメージのディスコ。
エントランス部分がなく、ドアを開けるといきなり店内なので、
誰かが入ってくる度、すでに明るくなっている
外からの光が眩しくて目がシバシバする。
ディスコでは普通あり得ない作りだが、その
「いい加減さ」がまた、いかにもタイらしい。

散々乾杯を繰り返し、ウィスキイも三本目。
ただその店はメチャ安で、タイ産の
「BLEND285」が200THB、ミキサーは一本30THB。
「先に帰る」という金のないPーのタクシー代150THBなど、
「なんだかんだ」で結局2500THB程使ったぞ。

「ケチケチ」なオレにしては珍しいが、いつも
「ラーンドン」で顔をしょっちゅう合わす彼女らの手前、
「お金ないし眠いから先に帰るわ」とも言えず、
「Nーを持ち帰る可能性」も頭の片隅にあったので、
最後まで付き合うことにしたのだ。

ああ。なんとも浅ましく情けないオレ。

そして、そんな人間に
「良い結果」などついてくるだろうはずがない。

最終的に残ったのは女子三人とオレ。
ラチャダー方面の二人はタクシーでさっさと消える。
七時半なんてもう渋滞が始まる時間だ。

「おにーちゃん達が出てくるまでちょっと待ってて」

おいおい。ちょっと待て。
兄貴と弟がこの店で働いてるなんて聞いてないぞ。

家はソイ93と、オレのアパートのすぐ近くで
「おねーちゃんと暮らしてる」と言っていたのに、問い詰めると
「兄弟姉妹四人暮らし」とのことだった。

大雨のためバイクは「ラーンドン」に置いたまま、
四人でタクシーに乗りオレの家へ向かう。

「何故兄貴と弟まで家に連れて行かねばならないのだ」

その時はまったく意味が分からなかったが、今考えれば
理由が少しだけわかる。つまり
「ホンダの部屋を見るだけ見て、経済状況を確認したい」
ということではあるまいか。

どう判断したか知らぬが、
皆でウィスキイを一杯づつ飲んで、一時間程で
Nーと兄貴(21)と弟(17)は帰っていった。

「お前はズルいオンナだな」

そう言いたかったのだが、タイ語でも英語でも
「ズルい」がわからなかったので、仕方なくニッポン語で、
帰り際に指を突きつけて言ってやった。

たかだか十八の小娘にそんな捨て台詞なんて。
まったく大人気ない。


翌日。
あまりにも眠過ぎてかえってよく眠れず、宿酔いの体が
「だし」的なものを欲したので、カップうどん某マルちゃん
「黒い豚カレー」に、長ネギを一本丸ごと入れていただく。

借りているDVDを観つつソファーでウトウトを繰り返し、夜になって、
面倒だったがバイクを取りにペッブリーまで。
「BTS」の「アソーク駅」を降りてタクシーに乗るが、いきなり
「左折せずに真っ直ぐ」行ってしまう。

ちゃんと説明したつもりだったのに。
オレが道を知らないとでも思ったのだろうか。
そうやってわざと
「大回りしよう」とする輩が本当に多くて困る。
タクシーの運転手は悪いヤツばかりなのか。

「テメエ知っててわざと真っ直ぐ行っただろうコラ」

「アタマニクル」と、どーしても
ニッポン語しか出てこない。

しょーがないので、すぐ先で停めさせて一度降り
(もちろん金など払わず)、
横断歩道を渡ってからまた拾い直した。

帰りにいつもの店で
「韮水餃子」と「小龍包」をいただく。

いとうまし。

その後は某「Jusco」でお買い物。
しばらく行っていなかったので900THB以上になってしまった。

家に戻るとすでに十二時。
一時間以上前ケータイに着信があったのに気付かなかった。
バイク運転中は発信音が聞こえないからね。

「しまった。忘れていた」

前の日、(普通の)マッサージ嬢から電話があり、
ちょうどゴルフ帰りで疲れていたので
「出張マッサージしてよ」と頼んだら、
「店が終わってから行く」とのことだったが、
Kちゃんから誘われてBンに会いにいったので断って、
「明日ならいいよ」と、これまた
「気軽」に言ったのを思い出した。

なんでもかんでも
「明日ね」と、適当に誤摩化すのは危険だな。

F嬢はすでに家に帰った後であり、
「明日こそだいじょーぶ」と、さらに誤摩化す。

別に、三十七才のおばちゃんマッサージ嬢に
「何か」を期待するわけでもないが、部屋まで出張して来て
「ヌワットタマダー(ノーマルマッサージ)」のみで終わるとも思えない。

ま、別にどーでもいーのだけど。

で、深夜一時半。
恐れていた電話が掛かった来た。
もちろんNーであり、
「ホンダー。今日も遊びに行くよ〜♪」とのお誘いだ。

「しんどいから今日は勘弁してくれ」

そう断ると、したたかなNーは弱みに付け込む。
「Mコが会いたがってるのよ」

Mコとは、前日来なかったコで、やはり
「ムッチリ系」ではあるが、顔はぼちぼち可愛い。
電話口で換わり、その甲高い声で
「ホンダー。会いたいから来て〜♪」と誘う。

「しょーがねーなあ。ぢゃあプラカノンの方な」

二日連続で誘ってくるなんて、アイツ完全にオレから
「引っぱろう」としてるな。

アホやなあ。
金なんてないのに。

悪〜い、そして
「ズルい」オンナだ。

「カモ」にされることを承知の上で、
ちょっとだけ付き合うことに。
いや、ちょっとだけで済まないことなど、もちろん
わかってはいたのだが。

Mコもそうなのだが、皆ひたすら明るいので
「一緒に飲んでいて楽しい」ことは間違いない。
しかし毎日毎日彼女らにご馳走していたら
お金などいくらあっても足りない。
「オゴるのはもうやめよう」と考えていると、
Nーのおねーさんとその友達
(*ゴーゴーバー某「Mンダリン」所属)がやってきて、
そこから先は彼女らが払ってくれた。

やはり年長者がいればオゴるのが
「自然のルール」なのか。

ま、当たり前と言ってしまえばそれまでだが。

結局、昨日はずーっとMコの攻撃を受け、
「中途半端に興奮」させられた末、最終的には
「おねーちゃんが家で待ってるから」と、
「サクサク」逃げられてしまった。

「おまえら全員、兄弟姉妹使えば全て解決か!?」
「ピーサオがどうだノーンシャイがどうだと鬱陶しいんぢゃ」

そう言いたかったが、出てきたのは
「マイアオピーノーン(322232112兄弟姉妹はいらない)」
という、ごく簡単な言葉だけだった。

そりゃ、酒飲んで酔っぱらってる時十八才の小娘に
「ムチムチ」の体密着させられたり、
「チュー」されたりすれば、おっさんなら多少
「興奮」くらいするやろ。

オレだけが悪いだけぢゃないぞ。
間違いなく。

笑ってしまったのは、途中
お立ち台で踊るNーをDJが煽って、
「脱いだらウィスキイプレゼントするよ〜」と言うと、
なんのためらいもなく、まずTシャツを脱ぎ捨て、さらに
「ピンクと黒のブラ」まで取って激しく身をくねらせたシーン。

「ウエストのくびれ」などほとんどない、完全な
「幼児体型」なのだが、それでも廻りの男子の歓声で
その狭いディスコは一応盛り上がる。

連れの女子がそんなことになって
こっちの方が恥ずかしかったが、本人に聞いたら
「ぜーんぜん平気」と、涼しい顔だ。
まあ、毎日毎日裸で踊るのが仕事だからね。

そうやって体張って得たウィスキイを遠慮なくゴチになったが、
それでも1000THBくらいは払わされたかな。
よく考えてみれば安いものなんだろうけどね。

そのディスコはとてもフレンドリイな店で、
「ラーンドン」のように「揉め事」の起きそうな雰囲気もない。
フロアが狭くてそれどころではないのかもだが。

というわけで、朝八時に店を出て、ひとり寂しく
バイクを運転して帰った。


今日は何ごともないといいけどな。

「出張マッサージ」でふにゃふにゃになって、そのまま
「爆睡」したいんだけどな。

でも、そんなわけにはいかないだろうなあ。

きっと。


*もう二十年以上使っている香水某
「CHANEL」の「ANTAEUS POUR HOMME」。
一時は某「ラルフローレン」の「サファリ」を使っていた。
香りも好きだったし魚のカタチの瓶も可愛かったけど、
所詮は女性ものなので、効果(?)に期待が持てず、結局
元に戻ったのだ。
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最近お気に入りのお菓子、
「Belgian Taste POCKY in DARK CHOCOLA」
(*スーパーで19THB)
「中がチョコ」の方がイイのだ。間違いなく。
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ポテトチップス系はやはり
「SOUR CREAM & ONION」味でしょう。
*各26THB、20THB。
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2010年7月26日 (月)

サンヤーマイダーイ

タイ人と約束してはいけない。

それは裏切りの始まりだから。

何かを期待しなければ裏切られることもないわけで、
裏切られたくなければ何かを期待しなければいい。
約束した時点で破られる危険をはらむが、
約束しなければ破られることもないのだ。

発想としては消極的かもしれないが、
自分が傷つくのを恐れるオレは、だから
タイ人と約束なんてしたくない。

しかしながらタイガールは
「サンヤーサンヤー(約束ね)♪」と、
気軽に小指をこっちに向けてくる。

連呼するのがさらに気に食わない。

「守る気」なんてこれっぽっちもないクセに。
「ベーッ」て心の中では舌を出してるクセに。

もうひとつ。

「嘘をいかに見破るか」という件。

冗談抜きで、タイガールの中には
「言ってることの半分位は嘘なんぢゃないか」的な
「怪しい輩」がいくらでもいるのだ。

ただ、その五割が
「どこからどこまで」なのかなかなか見分けにくい。
「ベーッ」て心の中で舌を出してるタイミングがね。

こればっかりはやはり
「経験」がモノを言うのかな。

そんなことばかり書いてると
「猜疑心の塊やん」とかツッコまれそうだけど、
タイピープルと付き合っていくにあたり
「これくらいの心構えで良いのでは」と、
個人的には思う。

繰り返すが、
「傷つくことを恐れるならば」である。


さて、先日の日記でのテーマ
「人間関係」について、まだ書き切れていない部分があるので
今日はその補足だ。つまり、ややカタい内容というわけであり、
ディスコの話は出てこないはずだから、申し訳ないが
やわらかい話を期待した方には悪しからず。

本人が読むことはわかっているから書きにくいのだが、
ここ数日で彼らと交わした会話についてなので、特に
問題はないはず。後は己の文章力を信じ、彼らに
「鋭くツッコまれること」のみを覚悟しておけば良い。

「骨を埋めるつもり」で、この愛すべき国
タイにやって来てから一年と十ヶ月の間、
「こちらで知り合うニッポン人」との付き合い方に関しての考えは
「一貫」していて、簡単に説明するならば
「同じような考えの元で住んでいる人間」以外とは、なるべく
「接触を避け」て「深く関わりを持たぬよう」にしてきた。

よーするに、ただの旅行者や例えば
「駐在で来ていてあと二年で本帰国」などという人達と、
何かのきっかけで知り合ったとしても、こっちとしては全く
「興味がない」し、仲良くなる気もないわけだ。

逆に言えば、出逢いのきっかけは何であれ、
「タイを愛し、この国でずーっと生きていきたい」ことがわかれば、
もちろんその人物にもよるが、オレとしてはある意味
「同士」のような気持ちが沸くから、当然ながら
「前者」とは対応が違ってくる。

そんな中、出逢いのタイミングに
「偶然」なり「必然」を感じる相手も現われるのだが、
「人間的魅力」を感じ、「興味を惹かれ」れば、
「友達として付き合って行きたい」と思うわけで。

歴史を紐解けば、某英語及びタイ語学校某
「A.U.A」で知り合ったJ君、その彼がラオスツアーで仲良くなって
紹介してくれたTカちゃん、掛け持ちしたタイ語学校某
「PIAMMITR」でJ君と共に知り合ったKちゃんGさん、
Tカちゃんが働き出した店で知り合ったY君と、同じ名前の若い衆
Tカ。最後にちょっと特殊なパターンで、
Kちゃんの元カノ(KIK?)と某ディスコでバッタリ会った時、
一緒にいて何故か意気投合したSンちゃん。

残念ながら現在J君とはちょっと疎遠になっているが、
少なくともオレの方では勝手に
「友達」と思っている人々であり、
「同士」と呼べる彼ら(全員男子)は、これからもずっと
「お付き合いして行きたい」と願う
「仲間」だ。

全部で七人か。
オレにしては頑張った方かな。

そのうちの一人、おそらくは
「最重要人物」であろうKちゃんと、実はしばらく前にオレが
「ヤラカして」しまったことで少し揉めて、疎遠になっていた。
詳しい内容は割愛するが、とにかく原因はオレにあり、
自分でも悪いことは重々承知の上反省している。

ただでさえ扱いにくいはずの年長者でしかも変人のオレに
「キッチリ」ダメ出しをしてくれるKちゃんは、とてもとても
「貴重な存在」であり、今後のタイライフで
「避けては通れない」ことはわかりきっているにも係らず、
「ビビリ症」で「気の弱い」オレは、彼を激怒させた事実に
いつまでも気を病んで、元のような関係に戻れずにいた。

一時期は毎日一緒に居て、クルングテープの繁華街を、まるで
「見張って廻る」がごとく徘徊しつつ、
「最近景気はどうよ〜」などとタイ人達と会話を交わしていたのは、
ここにも書いたが、たしかもう半年以上前のこと。

Kちゃんもオレも、将来的にこの街の繁華街に
「出店する計画」が心の中にあったからなのだが、理由はともかく
それはそれは楽しい日々だった。
経済状況の差もあり、そこそこにお金も使ったので、オレの方がやや
「息切れしてしまった」感はあるが、

ともかく、そんな彼と
「街でバッタリ会ったらどうしよう」などと
「ビクビク」したり、そんなことを考えているうち終いには
「夢に出て」きたりするようになり、
「これはいよいよマズいぞ」と思っている時、
「救いの手」を差し伸べてくれたのが、ご存知某
「Mら」のマスターY君である。

タイでの大先輩である彼もまた、この国における
「最重要人物」の一人であり、お世話になりっ放しのY君に
今回もまた、キッチリお世話になってしまった。
ごく簡単に説明すれば、タイミング良く後ろから
「背中を押してくれた」のだが、それがまた
「絶妙の力加減」であったお陰で、Kちゃんとはまた
「笑って肩を叩き合える仲」に戻れたのは事実。

いやあ、良かった良かった。本当に
「ホッ」とした。

KちゃんY君のご両人には
この場を借りてお礼を言いたい

ありがとう。そして、
これからもよろしくね。


そんな「魅力的人物」もいれば、逆に
こっちに住むほとんどの人達はそうではなく、ただの
「顔見知り」で終わって行くのだが、中には
「コイツはこの先だいじょーぶかな」と不安になったり、
「いったい何を考えているんだ」と、
「怒りを覚える」人物すらいる。
先日ちょっと触れた、Kちゃんの友達であり共通の知人T君に
「寸借詐欺」を働き、現在行方の知れない
「Sシ君」なる輩はその筆頭であろう。

そいつには会ったことがないし、
「騙された」側のT君とも顔見知り程度の仲だが、とにかく
「海外でニッポン人を騙すニッポン人」などゼッタイに許せないし、
廻りの人が被害を受ければ、その感情が
「ヒートアップ」するのは当たり前である。

いや、オレも実際
「ヤラカして」しまった張本人だから、あまり他人のことを
「とやかくは」言えぬが、さすがに犯罪までには至らないし、
その件の反省も含め、ひょっとしたら名誉挽回に萌えて、いや
「燃えている」のかもしれない。

この国に住まわせてもらっている以上、何らかの
「恩返しをしたい」という気持ちは強いし、
母国の人間がこちらに迷惑を掛けることなど、
「恩返し」以前に、
「阻止せねばならぬ案件」であろう。

それにしても、けっこう頻繁にあるという、
「ニッポン人がニッポン人を騙すケース」や
「ニッポン人同士の様々なトラブル」に、本日のテーマ
「人間関係」が絡んでいることは間違いないし、オレとしても
充分に気をつけねばなるまい。

今回の場合、最初は正義の血がざわざわしていたのに、
「被害者の人物像」を徐々に知っていくに従い、若干
気持ちが萎えてきてしまった部分もあるが、もし
仮に七人のうちの一人であればまた違ったはずだ。

「人間関係の妙」
といったところか。


ところで、例の事件はさほど大きな進展はないが、
裏で起きていたもう一件はどうやら進展があったようなので、
緩和的な話として付け加えておこう。

Tカという二十三才の若者は、当初こちらに
「ムエタイ修行」に来ていたはずなのだが、いつの間にか
「ディスコ修行」及び
「男女交際修行」に変わってしまったようだ。

彼の場合、興味を惹かれるというよりは、
「コイツはこの先だいじょーぶかな」系であるが、しかし
オレのケータイを鳴らす八割は彼の手によるもので、自然
話す機会も少なくはない。

事件とはオンナ絡みの小さな話。

オレとしては、以前から散々
「プロのタイガールはコワイぞ」
「アイツには本気になるな。遊びにしておけ」と、
「キッチリ」忠告していたにもかかわらず、
「本気で惚れてしまった」ことが原因で、
オレとSンちゃんがTカとB嬢の
「板挟み」になってしまっただけのこと。

経済的に余裕があれば、別に
「プロのタイガールに入れ込んだ」ところで何ら問題はないが、
「自分の生活がやっと」という状況でそうなるのは、いわゆる
「ヒモ的素質」があって相手から金を引っ張るくらいの
「甲斐性」がなければ、「破綻」が目に見えている。

ま、案の定実際そうなったわけだが。

ただし、彼の気持ちもわからなくはないし、
自分が彼くらいの年齢の頃どうだったかと尋ねられれば、
未熟にもほどがある「しょっぱい事件」の連続であり、
エラそうにどうこう言える立場ではない。

オレの場合経済的なこともあるが、タイガールと
「深く付き合う」ことに対して、正直
「ビビって」いるだけのような気もするから、Tカの
「一途な想い」は羨ましくもあるし、その
「若さ故の危うさ」には、ヒヤヒヤしつつも、
「微笑ましいな」と感じるのも事実。

ただ、友達である彼から聞く話の内容と、もう一方の
B嬢の話にあまりにも開きがあることに戸惑いは覚えるし、
すでに二年タイに住み、身も心も
「タイ化」しつつあるTカについては、いくらニッポン人とは言え
「冒頭のごとき疑い」を持たずにはいられない。

オレ達ニッポン人にとって
「タイ化」は「退化」なのでは、と
「サムい」ことを一瞬考えてしまう。

「辻褄が合わない」以上どちらかに何らかの
「嘘」があることは間違いないのだが、その判断が
まだ未熟なオレにはさっぱりつかないのだ。

「もう会いたくない」と言いつつ電話するB嬢。
「フラレて」もなお掛かってくる電話に、目を
「キラキラ」いや「ギラギラ」させて興奮するTカ。

「もう勝手にやってちょーだい」

そう言うしかないではないか。


ちなみに、ここ二日間は重要な
「仏教の日」ということで、例によって
「(飲食店で)お酒を提供できない」法律により、
繁華街は静かになってしまう。
そんな中でも「カラオケ」「ゴーゴーバー」などでは
ケーサツの目を盗み密かに営業したりすることもあるが、今回は
「特別に厳しい日」のようで、情報によればほとんどが休みらしい。

こんな時は、いろんなことを
じっくり考えてみるのも良かろう。

廻りの人達がどう過ごすかは知らないが、オレとしては
「人間関係」がこれからもずっとうまくいくように
ただひたすら願うと共に、そのためには
「自己研鑽」も忘れないようにと、あらためて

身を引き締めようと思う。

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2010年7月24日 (土)

キットゥンマックマーク

「おいおい。ここでガス欠かよ」


「石橋を叩いても渡らない」ほど慎重派のこのオレが、
何故そんな状況になったのか。

そんなことはタイでは初めて。
しかもその時点で着ている服はなんと
「スーツ」だ。
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ん。
「KATHARIN HAMNETT LONDON」てことは
「英国製」か。
バブルの頃はあれだけ伊仏一色だったのに、
何故最近は英国なのだろう。
三十九才の無理矢理買った車も、やはり英国製の某
「ジャグア」だった。
「ジェガー」ではなく
「ジャグア」と書きたくなるのは何故だろう。

「ジャグア」とは言っても、もちろんあの
「アルミボディー」のカッチョいいヤツぢゃない。アレは少なくとも、
五十才くらいにならないと似合わないだろう。そっちぢゃなく某
「X-TYPE」という若者向け(?)スポーツタイプの
「廉価版」だ。

フォード某「モンテオ」のシャーシに、カッチョ良くデザインした
ボディーを乗っけただけのものであり、サス(ペンション)は某
「日産製」、エアコンは某
「電装製」という、ニッポンテイストがまた泣かせる。
とは言っても六百万近くしたぞ。たしか。

キャッシュで払った。
でも今はすっかり反省して、そのお金の一部を
「税務署」に払っておけば良かったなと思う。
「法人税」という名目で。


ま、そんなことはどーでもいいのだ。とにかく、
「スリウォン×ラマ4」の交差点で、
「プスップスップスッ」とエンストしてしまったオレの愛車ジアブ。

なんで今こんなことに。
と、一瞬途方に暮れたが、
スーツの上着を脱ぎつつ、
考える。

「ここはタイだ。なんとかなるぞ」

ニッポンであれば普通、ガソスタで
「ガソリンを買って容器に入れて外に持ち出すこと」
はできないはずだ。もちろん燃料でも
「灯油」などは別だろうが、記憶に間違いがなければ
たしかそうだったような気がする。

しかし、この国でそんな
「おカタイ」ことを言うはずがない。

タクシーを拾い、事情を話す。

「バイクがガス欠になっちゃったんで、
ガソ(リン)スタ(ンド)まで乗っけてってくれる」
「そうだなあ。今開いてるガソスタで近い所は......。
やあ、にーさん運がいい(チョークディー)よ。そんなに遠くない」

鞄から財布を出すと、なんと中には
「1000THB紙幣」しかない。
ニッポン円で約三千円。タクシーでもガソスタでも
「鬱陶しがられること必至」のアイテムだ。

約八分でスタンドに到着。タクシーから出てきたオレに、
「やれ。何ごとか」と五人くらいのスタッフが
一斉に近づいて来る。
時刻は深夜二時半過。

「バイクがガス欠しちゃった」
「ははははは。しょーがないなあ。も〜」

皆で笑いながら
「だいじょーぶだいじょーぶ。ちょっと待ってて」と、ひとりが
「洗剤入れ」的な手頃な大きさの容器に、
「35バーツ分(約1L)」のガソリンを入れてくれた。
「容器はまた持って帰って来てね」というレヴェルのものではない。

「ゴメン。しかも1000THB紙幣しか持ってないんだよね」
「だいじょーぶだいじょーぶ」と、ひとりが
引き出しを開けてお釣りを出す。

「コップンマークカップ(どーもありがとう)!」

お礼は大事だ。

タクシー代は62THB。
パターン的に60THBに(面倒だから?)
「まけてくれる」ところだが、
65THB渡して(ケチやなあ)爽やかに
「カップロットディーディーナ(運転気を付けてね)カップ」と降りる。

やっぱりタイはいい国だな。


さて、オレは何故スーツを着ていたのか。
この暑いタイのクルングテープで。

説明する前に今日のテーマを。

「人間関係は大事」っていう件について。

たまには少し真面目は話もしなくてはね。

「どこにいるんすか」
「部屋だよ〜」
「なにしてるんすか」
「DVDで映画観てる」
「お待ちしてま〜す」

Y君との電話での会話はいつもこんな感じ。

スリウォン通りから少し入った所で某バー
「Mら」を営んでいるマスターの彼とは、もう結構
長い付き合いだ。

以前はよく訪れていたのだが、少し前にオレが
「ヤラカ」してしまい、それ以来疎遠になっていた。
「ヤラカ」した相手Kちゃんに対し、こっちが勝手に
「気を遣い」過ぎて、なんとな〜く
「会い辛い」雰囲気だったのだ。

ただ、オレにはもちろんわかっていた。
この先タイで生きていくならば、間違いなく、必ず
「どこかで会う」はずのKちゃんに対し、いつまでも
「このままの状態」でいられるわけがない、と。

当然のごとくそれを察していたY君が、間に入って
「クッション」になってくれていることだって。

バーのマスターの
「鏡」のような人物だな。
などと、あまり褒めるとまた
「チョーシに乗る」からやめておこう。

とにかく一昨日は、久しぶりにスリウォンまでバイクを飛ばし、
いや実はスリウォンには日曜日に行ったのだが、その帰り某
「Mら」に寄らなかったという、ほんのちょっとだけ
「やましい気持ち」を抱えつつ、店の階段を登り
ドアを開けた。

すでに先客がいて、彼らの話を聞いていると、
しばらく来ないうちにいろいろなことが起こってたのだった。

「事件は現場で起こってるんすよ」
などと、どこかで聞いたことのあるようなセリフやら、オレの知らない
「お笑い系のネタ」で盛り上がる彼らを前に、オレはすっかり
「浦島太郎」状態である。*いわゆる「お笑い番組」は見ないからね。

で、オレの出番だと言う。つまり、
次の日の朝、大事な用件があるその場所に、当事者の
ややおとなしめのT君ひとりで行くよりは、付き添いもしくは
「立会人」として同席してはどうか、てな話。

「なるほど。事情はだいたいわかったよ」

相手のSシ君はかなりゴツい系であり、
「ムッキムキ」のTカちゃんに腕相撲で勝った、と聞き、
せめて見た目だけでも威圧するため、
「パリッ」とした格好がいいかな、となったわけだ。

Y君の店が終わってから、例のごとくペッブリーに行き、もう一件の
(こちらは軽〜い)揉め事について、五時半に店が終わってから
エカマイの某「バンライカフェ」にてSンちゃん達とミーティング。

終わったのが朝七時半過ぎ。
「今から寝ては起きられないから」と、そのまま連絡を待ち、
「何かあった時のために」と、一応持って来たスーツに、
「こちらへ来てから初めて」袖を通した後、
九時前には現場に。
ソイ77/1にできたマッサージ店の二階にある、
「ヴィザ取りツアー」などを扱う事務所のオフィスだ。

T君と二人、
「あと二十分ほどで着きます」という相手の話を
すっかり信用して待っていたが、
いつまで経ってもやって来ない。

「これはいよいよおかしいぞ」と、三度目の連絡をすると、
ケータイの呼び出し音は鳴るが相手が出ない。
「ヤバいな」とすぐにKちゃんに報告するが、すでに
「電源が切れている」というではないか。

「ヤラレたな」

そう。
「キッチリ逃げられて」しまったわけである。

「パスポートの再発行ではなく、緊急の渡航許可なら即おりる」

その道のプロ、I社長からアドヴァイスを受け、とりあえず電話にて
「日本大使館」に説明(すでに事情は話してある)し、
午後二時に担当者とアポイントを取る。
半ば仕事でもあるKちゃんにとって、その手の交渉は
「お手の物」であり、オレも付き添うことに。

Kちゃんと合流後、腹ごしらえをしてから例の
「Sシ君」なる例の輩の事務所に立ち寄る。
「怪しい」と、マンションの管理マネージャーに、散々
「グチグチ」言われたように、せっかくスーツを着ても
あまり役には立たなかったのが悔しいけど仕方ない。

その後大使館に移動し、
大事な話し合いをする。

ところで、毎週金曜日の大渋滞の中
Kちゃんをバイクの後ろに乗せて
「ウロウロ」したわけだが、彼のような重要人物に
「なにかあっては」大変なことになるから、
そこらのタイガールを乗せる時とは緊張感がまったく
「比べ物」にならない。

おまけに、大使館からスリウォンの某喫茶店に移動する際、
「もう少し遅ければ突然の大雨に襲われる」ところで、
「ギリギリ」助かったのは何と幸運だったことか。
その日ひとつ目の「チョークディー(幸運)」だ。

だって、彼をバイクの後部座席で
「ずぶ濡れ」にするわけになんていかないからね。

大使館では、Kちゃんが
「さすがにプロ」と言うべき見事な「交渉術」を発揮し、
担当の領事N氏と、貴重な情報のやり取りを。
「守秘義務が」などと言いつつも、
「そんなこと教えてくれちゃっていいの」という話もチラホラ。

「独り言(?)」だから問題ないし、もちろん
あっちだってこちらの情報が欲しいわけだからね。

それにしても話の持って行き方は大したものだ。
オレなどはほとんど相槌のみで、言葉を発する必要すらない。

「領事」って言えばおそらく
「けっこうな立場」の人であろう。

自分が名刺を持っていないクセに、ほぼ無理矢理
同氏の名刺をいただく。
「別に何の役にも立ちませんよ」と、なかなかに
「気さくな印象」のN氏はおっしゃるが、
「二つの肩書きを持つ」彼が、
「タダ者ではない」ことは話の内容でわかる。

「家電(ケータイではない固定電話)を持っていないヤツなど、
そもそも信用できない」

当然ながら
「居場所を特定できない」からであって、タイでは「家電」はおろか
「名刺」すら持っていないオレはスゴく恥ずかしくなってしまった。
いや、固定電話はあるのだが、まず最初に一階の
「管理事務所」に繋がるシステムなのだ。

なにしろ、カッコだけスーツにしたって
「ちっとも役には立たない」んだからね。

簡単に状況を言えば、知り合いが
「寸借詐欺」の被害に合ったわけで、犯人は
「トン」だ、よーするに
「連絡がつかなく」なってしまったわけである。

金額も相当なものなのだが、実はその輩、N氏曰く
「他にもいろいろな所から被害届が」という悪いヤツで、しかも
「十二万バーツ借りて十万バーツだけ返し、あとは誤魔化す」
などの手口を繰り返すという、妙に知恵の廻る
「小ズルい」オトコなのだ。

「このまま許しておくわけにはいかない」

全員の意見が一致したのは言うまでない。

そんな興味深い事を、そこまで
「山場」を迎えるまでちっとも知らず、何ごともなければ当然
「面識があったはず」のSシなる輩に、オレはどうしても
「会いたいぞ」と思った。

タイ語で言えば
「キットゥンマックマーク」である。

Sシ君のフェーンらしきSム嬢が、実は
Tカの住むマンションと同じらしく、何かあれば
近くに住むオレはすぐに現場に急行できるし、
「いつかは彼女の部屋に行く」であろうことは充分予測がつく。

「全額戻る」かどうかはわからぬが、
「悪いヤツを懲らしめる」ことは必須だし、タイに住んで
「同郷のニッポン人を騙そうとする」輩を野放しにはできない。

「外国に住むニッポン人を守る」のが大使館の使命であり、もしも
オレに協力できることがあれば全力でするだけだ。


話が一段落し、喫茶店でお茶を飲んだ後、某
「かつ真」でごはんを食べて、その後は近くでマッサージ。
その時点では眠くて死にそうだったクセに、
Kちゃんとマッサージ嬢のシモネタトークがオモロ過ぎて、
寝るどころの騒ぎではなかった。

その後、例のごとく某
「Mら」でウィスキイを飲む。
久しぶりにGさんと会ったが、
「給料が一万五千バーツも上がった」とすっかり
「ホクホク」していた。

カノジョのCリーとも「ヨリ」が戻ったようだし、
「仕事が楽しくて♪」と笑う彼はとても逞しく見えた。

タイにて現地採用で、
「仕事が楽しい」なんて、まったく
「素晴らしい事」ではないか。

財布に入っている、
N氏とGさんの二枚の名刺を眺めながら、
「オレもそろそろちゃんとしないとな」と、
あらためて思った次第である。

しかし、この二日間は本当によく笑ったな。
「腹を抱えて笑う」ことなんて、そうそうはないからなあ。

実はKちゃんとY君が、なんと
オレのブログをチェックしていることを知って、腹だけでなく
「頭を抱えて」しまったこともあるが。

「顔から火が出るほど恥ずかしい」とは
「このことを言うのか」と実感するくらい恥ずかしかった。

「スーツにスニーカーかよ。しかもプーマの」などと、
いつものようにオレのファッションにキッチリ
「ダメ出し」する二人。
「なんでモミアゲだけ長いのよ」と、
「髪型(?)」にもツッコまれたし。

だって、革靴なんて持っていないんだもん。

この二日間の、あまりにも
「いろんなことあり過ぎ」状態でしかも寝不足で
「ナチュラルハイ状態」だったオレも、いよいよ
「ガス欠寸前」であり、帰りにバイクの方が、マジで
「ガス欠」というオチかよ。

「スベッ」たな完全に。

別にいいのだ。
「スベる」のも、「Mら」では今
「流行っている」ことのひとつなのだから。

そして彼らと一緒にいると、本当に様々な
「オモロイこと」や「勉強になること」が起こることをあらためて実感し、
「これだからタイは楽しいな♪」と、
すっかり上機嫌の

オレなのだった。


*足元はこんな感じ。レザーのスニーカーは
「JIL SANDER」と「PUMA」のコラボレーションモデルの
「サッカー」シューズ風。数年前の誕生日に、
「元元元」カノジョがプレゼントしてくれた。
Img_7400

やっぱりスーツは暑いわ。マジで。
Img_7404

ちなみにスーツはもう一着ある。
Img_7412

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2010年7月19日 (月)

カーウルー

「パンツ履いてないやんけ!」


おいおいおいおいおいおい。
それはさすがにアカンやろ。
ルール違反やわ〜。完全に。

例えば、デニムのショートンパンツ着用時なら多少の
「フィット感」もあるだろうしまだ理解できるが、彼女の場合
「ヒザ上丈の普通のワンピース」一枚、しかも
「やや伸縮性のある薄手の生地」だから、
一緒に踊っていたオレが腰に手を添えた時、冒頭のごとくかなり
「ビックリ」したのはお分かりいただけるだろう。

何かの罰ゲームなのだろうか。
彼女の?それともオレの??
もしそうなのだとしたら大歓迎であるが、
深夜の盛り場であんな気持ちにさせておいて
「おあずけ」をくらわされるのだけは勘弁して欲しい。

だって場所はディスコだし、その状況で数時間
「体を密着させて」踊っているわけで、さすがの大人しいオレも
「こんなことをしておいてどうなるかわかってるんだろうな」と、
少しばかりダーティーな心境に陥ってしまうのであった。


さて、毎度毎度ローカルディスコの話題では、さすがに
読者の皆さんを飽きさせてしまうだろうし、ちょっとした
「事件」も起きたことなので、これを機にいろいろな意味で
「方向転換したいなあ」と思うわけで。

「魔の金曜日」のショックな出来事にも関わらず、
土曜の深夜、仕事を終えて一目散に某
「DON 1 PUB」に向かう心境がいかなるものなのか。
それはオレ自身にもさっぱり理解できない、
「ヒトの不思議」といった類いなのかもしれない。

週末の午前三時であり、さすがに満員の店内で行き場なく
「ウロウロ」していると、その姿を発見したB嬢が
「こっちこっち」とオレの手を引きにやって来た。
B&Mイの「破天荒コンビ」と共に、ここ数回姿を見掛けた
彼女らの同僚のやや背の高いショートヘアの女子と、
見るからに大人しそうなタイボーイがひとり、というメンバーだ。

それまでは挨拶を交わす程度だったのに、何故か、わりと
「積極的に接触」してくるショートの彼女、名前はJブといい、すでに
相当酔っぱらっているご様子。

Tー嬢の姿を発見し、彼女に対するオレの気持ちが
「ガラッ」と変わってしまったことをあらためて認識し、
後は胃に酒を流し込むしかなかった。

客は一杯で雰囲気は盛り上がっているし、トイレに向かう道中
「ホンダー。元気か」と顔見知りのタイボーイ達が声を掛けてきて、
いつものように彼らと挨拶を交わすうち、オレのテンションも
普段通りの感じに戻ってくる。
おまけに目の前の女子は薄っぺらい生地越しに、
やわらかいケツの割れ目でこっちを刺激するのだ。

幸いなことに、彼女はジャオチューではないのか
他の男子とエロエロダンスをするわけでもなく、
その場で大人しくしている。
雰囲気と酒に酔ったオレは、すっかりいい気分で
音楽に身を任せるだけだった。

某「schrach dog」から流れてきたSンちゃんとTが合流し、
隣のテーブルの、やはりB達の同僚の常連タイガール
P嬢達も含め皆で盛り上がっていた時だ。

P嬢が急にオレに向かって何やら真剣な表情で話し掛ける。
早口で意味がよく分からなかったので、Tに通訳を頼むと
どうやら後ろ側に隣接したテーブルの女子から
「その黒い服のオトコに<近くに寄るな>と伝えてくれ」
と言われたらしい。

「黒い服のオトコ」とは当然オレのことであり、その女子が
「鬱陶しいから私に近づかないでちょーだい」と、
わざわざ言って来たことを「額面通り」に受け取ったオレは
「なにをしゃらくさい。自分を何様だと思ってやがるんだ
このくそガキが」的な意味で「カチン」ときてしまい、溜まっていた
「鬱憤」(といっても少しだけだが)もあってか、一瞬で
「ヒートアップ」し、背中側のそのテーブルに振り向いて
「なんだとごるぁぁぁぁ。てめえ%@*&#)E$#*"+¥~?;^/$!@」
と、ニッポン語で思いっきり大声をあげてやった。

「すわ何ごとか!?」と、辺りの空気は一変し、
オレを宥めに入る廻りの連中。

「どうしたの。落ち着いてよ」「だいじょーぶ?」
「だいじょーぶぢゃないわ。何もしてないのに
そいつらに因縁つけられたんだぞ」と、尚も二三度大声をあげると、
例のテーブルではタイボーイ達がこっちに向かって何か言ってくる。
セキュリティーが飛んで来て事態の把握に躍起になり、DJは
「曲止める?どうする??」みたいな感じの雰囲気だ。
ま、あまり迷惑を掛けてもしょーがないので、
曲が止まって店内が明るくなる寸前で、セキュリティーのおっさんに
「わかったわかった。もうだいじょーぶだから」と言って肩を叩く。

廻りの女子達が必死でオレの擁護をしてくれたようで、どうやら
例の女子のカレシと思われるタイボーイが握手を求めてきた。
見ればまだ十代半ばから後半のガキではないか。

おそらくそのカレシが、カノジョの近くで踊っているオレを見て、
「おい。あの黒い服のオトコはなんなんだ」と、
嫉妬でもしたのだろう。もちろん
「エロエロダンス」をしていたわけでもナンパしたわけでもない。
ただ、二言三言は交わしたかもしれぬが、
「楽しんでる〜?」くらいのもので、グラスを合わせ
「乾杯」さえしていない。

とにかくそのことで気を遣ったその女子が
「(私のカレシ)アブナイから」と、オレの知人を通して
伝えて来たつもりだったのだろう。
そんな事情を知らぬオレは、ただ若いタイガールから
「このおっさんキモ〜イ」と思われた、とすっかり勘違いし、
「逆上」したというわけだ。

なんと大人気のない。

廻りの女子達も、(Tー嬢に片想いしている)オレが
「知らない女子をナンパ」したり、
「変なちょっかいを出し」たりしないことは知っているし、
「なんなのよねえ。さっぱり意味がわからないわ」と、
怒ったり慰めたりしてくれる。
それは、今まで散々ローカルディスコに通って、
オレなりに作り上げて来たつもりの
「立ち位置」というか「居場所」的なもののおかげだろうが、
こんな時、タイボーイ達はまったく冷たいものだ。

顔見知りのコ達だって、DJ達にしたって、
「間に入っ」たり「止めに来て」くれたわけでもない。
まあ、離れていて何が起きているのか知らなかったかもだが、
「ホンダはここによく来てるし、悪いヤツぢゃないよ」
くらいのフォローをしてくれても良さそうなものなのに。

しかし、よくよく考えてみると、彼らからしてみれば完全に
「他所者」のニッポン人に、自分達のテリトリイを荒らされて
「気分を害している」コ達も、きっといるのだろう。
「タイピープルは皆いいヤツばかり」なんてのは、あくまでも
オレの勝手な「幻想」に過ぎないのだから。

その騒ぎの後は何も起きることなく、一時間ほどで店は終了。
ところが帰ろうとすると、B嬢曰く
「さっきのヤツらが外で待っていて
<あの黒い服のヤローをぶっ飛ばす>って言ってるらしいから
しばらくは出ない方がいい」とのこと。

ま、いざとなればオレはめちゃめちゃ逃げ足が速いし、
店の前にはセキュリティーもいるので、大した騒ぎにはなるまいが。
ただ、離れた場所で待ち伏せされて集団で
「ボコボコ」にされたりしてはかなわないので、注意が必要だ。
*タイではよくそーいうこと(ひとりに対して集団攻撃)がある。

「だから上のカラオケに行こうよ♪」と言うB嬢。
彼女のことだから
「どうせカラオケ行きたいだけぢゃないの〜」とも思ったが、
まんざら嘘でもなさそうだったので、仕方なく皆で付き合うことに。

ウィスキイをかなりの量飲んでさんざん酔っぱらっていたが、
そこではMイが相変わらず、仕事を終えて着替えた
「DON 1 PUB」のスタッフのカレシのすぐ横で、また別の
「イケメンスタッフ」と散々イチャイチャしていて、
「おいおい。こいつら揉めださないかなあ」と心配になるし、例の
「ノーパン嬢」は、フラフラと横のテーブルのタイ男子に
ちょっかいを掛け始めたりするので、ひょっとして
「(ノーパン状態が)バレやしないか」と、こっちが「ヒヤヒヤ」するし、
ソファーに座れば座ったで、スカートを捲し上げるのでこれまた
「ヒヤヒヤ」して気が気ぢゃなかった。

それにしても、タイガールはそうやってとても安易に
「自分の気になるオトコの気を惹く(ジェラらせる)ために」と、
「目の前で他のオトコとイチャイチャし」たりするが、
そんなことで単純に引っ掛かるわけが....と思って見ていると、
そのスタッフにしろ、Tにしろ
「鬼のような目」でその様子を眺めている。

なんてことはない。引っ掛かっているわけだ。

ああ。もう。

そんなこんなで朝の八時過ぎには店が終了。
B嬢は「ごはん食べに行くぞ〜」とまだ元気だが、
お腹も空いていないし、もうしんどかったので、
「Jのことよろしくね♪」と言われるまま、彼女に
「お前バイクの後ろ乗れるか」と聞くと
「だいじょーぶだいじょーぶ」と余裕なので、そのまま家に帰った。

しかし。

今までバイクを運転していて
「断トツ」で危険な思いをした。

「オレの体をちゃんと掴め」と言っても聞かないし、
フラッフラなのでオレのヘルメットに「ガンガン」頭をぶつけ、
「痛いぢゃないの。もう」と、さらに「ガンガン」手で叩く。
真っ直ぐ走っていても前後左右に揺れるし、
「ギャーギャー」喚くし暴れるし、もう大変だ。
日曜の朝で道が空いていたからまだ良かったが、
冗談抜きでかなりコワかったなあ。

酔っぱらいをバイクの後ろになんて
乗せるもんぢゃないわ。マジで。

実はその日の午後、ニッポンから来ている友達と会う約束があり、
夜はデートだったので、本当はそんな風に
「女子を持ち帰って」いる場合ではなかったのだが、
泥酔状態のJ嬢を放っても置けないので仕方がない。

家に着いたらすぐに冷蔵庫を空け、
ウィスキイのボトルを取り出し原液を蓋に入れて
「クイッ」と飲み、タバコを
「スパスパ」吸う彼女。聞けば
「一日に二箱も」吸うと言う。

ほら。やっぱり
「タバコを吸うオンナ」は危険なのだ。

ソファーに「グダーっ」と横になり、完全におっさんのJ嬢。
「そのままお陀仏かな」と思ったが、その後
「キッチリ」襲われた。

「ベッドよりソファーの方がいいの」と
訳の分からないことを言い、やっと寝たかと思えば、
「ズドーン」と床に落ちてそのまま寝ている。
もちろん素っ裸である。

抱き起こそうにも「完全脱力状態」なのでかなり重い。
しょーがないので放っておくと、今度は床の上を移動し、
置いてあった空のペットボトルを枕にして、半身の体勢で
「グーグー」寝ているではないか。

う〜ん。
「ノーパン嬢」恐るべし。

いつの間にか十二時を過ぎており、一度寝たタイガールは
なかなか起きないので、心配になって友達に電話し
「なるべく早く行く」と伝え、オレも少し寝なくてはと思ったが、
そんな状況でなかなか眠れるはずもなく、かと言って
今さら薬を飲んでは寝過ぎてしまう。

ただでさえ気の弱いオレは、隣に女子がいるだけで
「気を遣って」寝られないのに。

突然起き上がって、ベッドに戻ってくるJ嬢。
午後二時を過ぎた頃、しょーがないので、
「挿入」してゆっくり動いていると、しばらくして気付く彼女。
なんとか無事「ソフトな感じ(?)」で起こせたので良かった。

冷静になってから聞いた話では、前の日の昼間から通算して
「相当量」酒を飲んだという彼女。ちなみにパンツは、
仕事場のロッカーに放り込んできたということだった。

シャワーを浴びて支度をし、午後三時半には
友達の泊まるプロンポンのホテルに到着。

近くにある、滅多に行かないイタリアンレストランで、
半年ぶりにタイにやって来た彼と積もる話、というか主に
「タイガールの傾向と対策」などの意見交換をする。
彼はある意味大事なオレの
「師匠」でもあり、大変お世話になっているのだ。

で、七時にはスリウォンの某
「スターバックス」でKン嬢とお茶を飲む。

Y君に紹介してもらった彼女は今年22才。
フアヒンという海辺の街出身でクルングテープに来て約半年。
近くにある旅行代理店勤務の、ごく真面目なタイガールだ。

ほんの少しだけニッポン語も話すが、やり取りはもちろんタイ語。
たまに発音やアクセントを直してもらいつつ、
ごくごく普通の会話を交わす。

「両親は」「兄弟は」「実家にはどれくらいのペースで帰る」
「何が好きか」「休みは何をしてるか」「仕事は楽しいか」
「好きな異性のタイプ」「過去の恋人遍歴」などなどなど。

二人共お腹が空いていなかったので、そのまま
約三時間半、とりとめのない話をした後、
歩いてすぐ近くの彼女の家の前まで送る。

今度実家に帰る時、一緒に
フアヒンに行く約束をした。

普段は家と仕事場の往復のみで、ほとんど遊びにも行かず、
こっちには友達もほとんどいないからディスコにも行かない。
「いつでも連れてくよ」と言いつつも、同時に
「いやいや彼女を連れてっちゃダメだ」とも思う。

何しろ普通の真面目なコであり、当然のことながら
タイにだってそういう女子が存在するのだ。

「このコを決して汚してはならない」

自然にそういう風に思えた。

その後一度家に戻り、
「相談がある」と言うSンちゃんと某
ナーナーのバービアで話した後、また例によって
「ディスコに行こう」と、TとB嬢が電話して来たが、
さすがに眠くてオレは先に帰り、三時半には
「グッスリ」と眠りに就いたのであった。


とまあ、一日でいろんなことがあったわけだが、
そんな経緯上、「DON 1 PUB」に対しては
Tー嬢に対する気持ちと同様ちょっと
「冷めた」感は拭えないな。

いくらこっちが気に入ったとしても、ここがタイという
「アウェイ」である以上、従わねばならぬルールもあるし、
「完全には溶け込めない」部分、「入っていく余地のない」部分も
現実にはあるのだ。

それはごく当たり前のことではあるのだけれど、
いざ直面すると少し寂しい気もする。

「DON 1 PUB」のスタッフが言うには、
「しょっちゅうやって来ては女子達と一緒に派手に(?)騒いでいる」
ニッポン人のオレやTのことを、快く思っていない常連客も、
やはり確かにいるらしい。

「ゴシップ好き♪」のタイのことだから、
「どこまで本気でどこまでネタなのか」
よく分からない部分はあるが、実際
「火のない所に煙は立たない」のだ。

誰に何を言われようと別に構わないが、
せっかく盛り上がっているある特定のコミュニティーの
「輪を乱し」「ぶち壊す」気なんて、
こっちには更々ないのである。

「そろそろ潮時かな」

またどこか、
遊び場を

見つけなくてはね。


*「カーウルー(11122)」は「噂」の意。

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2010年7月17日 (土)

ルーチャックガン

「え。お前ら知り合いなの」


「久しぶり〜」とハグし合うTー嬢とFンを見て、
戦慄が走り目の前が真っ暗になった。

まさかそんなことが。

年に一度や二度は
「大きなショックを受ける」ような出来事が起こるわけで、
それがたまたま昨日だったというだけの話だ。
一晩経って冷静になった頭で考えてみれば、
大して驚くほどのことでもないかもしれない。
しかし、オレにとってその事実は
「サクッ」と簡単に受け止め、
理解できるような類いのものではなかった。


金曜日の夜だからといって、個人的には
いつもと何ら心境の変化はないわけだが、当然ながら
街は週末の喧噪に包まれており、ここ数日間夜中に
「タイミング悪く」振る雨にも関わらず、
ディスコはどこも賑やかだった。

「たまには付き合うよ」と、本当に久しぶりに某
「ZEED」及び「schrach dog」に行ったのだが、
「大勢で集い合う」大バコの雰囲気にはどうも馴染めず、
「ここはソウルか」と見まがうほどに韓国ボーイで溢れる、その
「駆け引きの戦場」の居心地の悪さはこの上なかった。

結局深夜三時過ぎには、いつものローカルパブに
「安住」を求めたわけであるが、扉を開け
導入部の廊下を歩くだけで、さっきまで
「モヤモヤ」していた心が、不思議なことに
「スーッ」と落ち着いていくのを実感したのである。

しかしそれもほんの束の間。
数分後には
「アッ」と驚くような
「心引き裂かれる」場面がやってくる。

SンちゃんDちゃんT及びオレという最近のディスコ仲間四人に加え、
Sンちゃんの知人男子の計五名で大バコ中バコを廻り、二軒目で
全員共通の知り合いである某ソイカウボーイのゴーゴー嬢
Fンが合流する。

彼女が勤める某「SHEBAS」は、
「ダンサーが全裸は当たり前」という、ゴーゴーバーの中では
「過激度中の上」程度の店であり、
Sンちゃんと初めて会った時、アングラディスコ某
「SWING」にて、エロエロダンスでオレを散々悩殺した上
「持ち帰っ」たディスコ好きタイガールがFンだ。

その日初対面の男子がFンのお客さんらしく、彼女の
「ホームグラウンド」に呼んだのだろうが、韓日男子の園と化した
「schrach dog」を一刻も早く離れたかったオレは、
「イチャイチャ」する彼らをそこに残して、
「お先に!」と、単独でペッブリーの
「DON 1 PUB」へ移動したのだが、結局それからすぐ
Dちゃんを除いた全員が三軒目にハシゴしてきた。

そして、FンとTー嬢が
久々の再会を果たしたというわけだ。

オレのホームグランドに滅多なことでは来ず、
出身地も違う彼女らが顔見知りである理由はただひとつ。

そう。
二人は元同僚、つまりTー嬢はなんとなんとその昔
「ソイカウボーイのゴーゴー嬢」だったのである。

その事実を自ら尋ねる気力もなく、
Sンちゃんに確認してもらったのだが、間違いなく
某「SHEBAS」で働いていたと言う。
てことは、Tー嬢もその昔、ステージ上で
「全裸でポールダンス」をしていたというわけだ。

彼女のことをまったくの
「素人」だと思っていたオレにとって、それは結構
「ショッキング」な話。

ただ、酔っぱらったTー嬢がたまにお立ち台で
「エロカワイイ」ダンスをしていたのを見て
「あれ?」と思ったこともあったし、
彼女のことをあまり詳しく聞かず、勝手に
「イメージを膨らませ」ていたオレが悪いのだ。

「売春婦」という仕事が性に合わず、
辞めてディスコのスタッフになったのだろうが、
「純粋無垢」に思えたTー嬢に限って
「その手のこととは無縁」だなんて、ただの
「妄想」に過ぎなかった。


これがタイという国の現実なのだ。
今更驚くほどのことでもあるまい。

と、割り切れればいいのだけどね。

ははははははは。

はあ。


*「ルーチャックガン(2322122)」は「知り合い」の意。

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2010年7月16日 (金)

ナーキー

「乗ってみたいなあ」


イケメンのタイ男子(26才)が言った
「ナーキーナ(32113)」というタイ語を
「意訳」するとそんな感じだろうか。

「ナー○○」とは、後ろにくる言葉に掛かって
「○○したくなるような」とか
「○○すべき」というような意味を加え、基本的には
「動詞」である「○○」を
「形容詞的」な表現にする時に使う。

例えば、後ろの単語が
「ラック(愛する)」ならば「愛したくなるような→愛らしい、可愛い」
「グルア(恐れる)」ならば「恐れるべき→恐ろしい、怖い」
「キン(食べる)」ならば「食べたくなるような→おいしそうな」となり、
「キー(乗る)」だから、直訳すれば
「乗りたくなるような」となるわけだ。

「ローン(暑い)」という「形容詞」が付くと
「夏」、つまり「名詞」になったりもするし、
「フォン(雨)」という「名詞」が付いても
「雨季」だから、やはり名詞だね。

「ナー(32)」には他にも、単独で
「顔」「本のページ」「前の」「次の」といった意味もあって
けっこう混乱するのだが、ボキャブラリイが少ないタイ語には
こういったことがよくあるのでヒジョーに鬱陶しい。

ちなみに「キー(11)」は、馬や象など動物に乗る場合と、
同じく跨がって乗るバイクを「運転する」という意味もあり、
冒頭の言葉はそっちのパターンで使っている
*車を「運転する」は「カップ(111)」。

彼のそのセリフを聞いて
「なかなか洒落たことを言うやんけ」と思ったのだが、
状況を説明すればこういうことになる。

初対面で名前を教える時、オレは自らの
「ファーストネーム」よりも、某企業のおかげで「世界的に通じる」
「ホンダ」という名字を告げることにしているのだが、
「ジョーク大好き♪」なタイピープルは「必ず」と言っていいほど
「オー、ホンダー!私ヤマハ。彼女はスズキ」と、
「バイクネタ」で切り返してくるので、そこで皆が
「ワハハハハ」と笑って空気が一段落してしまい、なかなか相手の
「本当の名前」を聞けないという事態に陥るのだ。

「お前らは初めてだからいいが、オレはこの<流れ>を
毎度毎度何回も何回もやっているのだぞ。まったくもう」

そんな気持ちにもなるが、まあ
「場」は確実に「和む」ので、
仕方なく今でもお付き合いしている。

その、笑いの起こるタイミングでイケメンが
彼の両側のタイガール、つまり
「ヤマハ」と「スズキ」に対して
「ナーキーナ」と囁いたわけで、女のコに対して
「乗りたくなる」、つまり
「君を運転してみたい」的な(エロティックな意味も含む)ことを
「サラッ」と言えるのだから、まったく
大したものだ。

昨日は、Oちゃんの友達がオープンするニッポン料理店の
「レセプション」パーティーに参加したのだが、
ディスコなどの盛り場ではなく、そういった
「普通の場面」で「普通の会話」をしていると、ごく単純なことに
「ふ〜ん」と思ったりする。
それくらい、普段目にするシーンが
「刺激的」過ぎるということなのだろう。
「ゴーゴーバー」や「ディスコ」でばかり遊んでいると、
「非日常」がだんだん当たり前になってきて、一般的な
「普通の場面」が「非日常」という
「逆転現象」が起こっているのかもしれない。

だから、オレにとってはそういった、
「若いタイ男女の日常会話」がけっこう
「新鮮」だったりするのかな。


さて、スティサンにあるその某
「TOKYO」という料理店は、どうやら場所を移転して
「リニューアル」したようなのだが、いかにも
「素人タイ人の作るニッポン料理」という、よくありがちな
「メニュウ構成」と「味」であった。

某「OISHIグループ」であるとか
某「FUJIレストラン」など、
(中国系)タイ人の経営するニッポン料理店は、どこも皆
「似たような味」であり、おそらくそっち方面から
「ノウハウ提供」を受けているに違いない。

「麺類のコシがない」とか、サンマサーモンサバなど魚を皆
「照焼き」にしてしまったりとか、寿司が
「生暖か」かったりとか、調味料の使い方や調理法を若干
「勘違い」していたりとか、まあその程度のごく
「微妙な」差なのだが、ニッポン人にしてみればやはりそれは
「大きな」差であって、さすがに食べられないほどではなくとも
「ウマい」と素直に言える味ではない。

ではそれが、現地のタイ人向けに
「わざわざ」作られているのかというと、
「麺類のコシ」以外は決してそうではなくて、単純に
「知識や経験がない」ためなのだろうと想像される。

実際、ニッポン企業が出店している料理店は
「タイ人向き」にさほど大きく味付け等を
「アレンジ」することなく受け入れられているし、少し値段が高くても
「ニッポンで食べられている味」として、前述の店とは
「別物」と考えているタイ人も少なくないようだ。

しかし、そんな
「タイ系ニッポン料理」もタイ人にはけっこう人気があって、
「FUJIレストラン」「SHABUSHI」などはいつも混んでいるし、
「OISHIグループ」に関しては、徐々にニッポンの味に
「近づきつつ」あるような気も少ししている
(*やって来た当初は本当にヒドかったのだ)。

少し前Oちゃんに、その店で
「働いてみる気はないか」と言われたが、
「オレ(ニッポン人)は給料が高いから(ムリだろう)」と説明した。
別に「エラぶっ」て言っているわけではなく、ニッポン人が
「ワークパミット(労働許可証)」を取るには最低賃金が、たしか
「50000THB/月」程必要なはずであり、
その金額はタイピープルからしたら「とんでもなく高給」で、
普通に考えたら払えるわけがないのだ。

仮に「払う」と言われたとして、
「ニッポンの本物の味」は再現できるだろうが、
オレの経験程度ではそれ以上の期待は薄く、すぐに
「採算が合う」とはとても思えない。

昨日も次々と出てくる料理を一通り食べてみて
「どうか」と感想を聞かれても、何とも答えようがなかった。
オレごときがとやかく言ってどうにかなる
「レヴェル」では、すでにないのだ。


ところで、その店のオーナーは、まるで
「ファッションモデル」のごとき背の高い美しい女性であり
(最初オカマちゃんかと思ったが)、年齢は
三十代前半とまだ若い。
タニヤでコスメショップを経営しているOちゃんも32才。
すでにニッポンに十回以上旅行したことがあり、
36才の台湾男子と十一月に結婚するらしい。

そういった、いわゆる
「オトナのオンナ」と話していると、やはり彼女達は
「しっかり」しているし「ちゃん」としている。
普段「アメージング」な輩とばかり接触しているから、
特にそう感じるのかもだが、
「一般的教養」を身に付けている「妙齢の女子」となら
「オトナの会話」もできる、というわけだ。

初対面の場合必ず話題になるのは、まず
「ホンダはカノジョがいるのか」という件であり、
「独りでいるのが好きだし、タイガールはコワイからいない」と言うと
「何がコワイ」か聞かれ、馬鹿正直に
「タイガールは嫉妬深くて気が短いからね」と答え、
「一時間電話に出ないと着信二十件」とか
「酔って喧嘩すると必ず物が飛んでくる」などのエピソードを添える。

「うん。確かにそうだね。でも皆が皆ではないよ」

一応フォローはするけど、あなたもきっと
「投げるクチ」でしょ(笑)。

ただ、そんな話をしながらも
「ふ」と思う。

タイに来てまで、ニッポン女子的な
「慎み深さ」や「奉仕の精神」を求めたってそんなのは土台
「無理」があるわけで、タイではやはり「タイらしさ」つまりは、
「嫉妬深く」て「気の短」い「浮気者」を求めた方がいいのかしら。
いつまでもコワがっていたって始まらないしね。

しかし、この国に一年と九ヶ月住んでみて、
最初の頃はまだよかったのだが、結局
「(純粋な)タイ料理」や「タイ風ニッポン料理」が、どーしても
「受け入れられない」のと同じで、やはり、恋愛相手に
「精神性」を強く求める以上、
「ビビっ」てしまうのは仕方ないのかも。

帰り道、少し雨が降ってきて、
フアイクワンの駅からバイクで帰るオレに、
「お酒飲んだし雨だから運転気を付けてよ。
心配だから家に着いたら電話ちょーだい」と、
やさしく声を掛けてくれるOちゃん。

「だいじょーぶだよ。毎日だから」と、
そのまま遊びに行ってしまい、すっかり忘れていたら
彼女から後でちゃんと電話があった。

「ああ。こういう<キチッ>としたコもいるんだなあ」

皆が皆、「超我が儘」で
「自分のことしか考えてない」わけぢゃないんだ。

たしかにOちゃんは、
「ニッポンのことが大好き」で、ファッション、音楽なども含め、
「ニッポンの文化」に詳しいし、感覚的にはきっと
「わかり合える」部分も多いだろう。
でも、そんな彼女のことを
「恋愛対象」とはどうも思えない。

「年齢」とか「見た目」ではないのだ。
同じアパートに住むAちゃんもだし、たまに
「ニッポン語」を操ったりする、そういう
「ニッポン好き」のタイガールはたくさんいるのに、彼女らのことを
「素直に受け入れられない」感情が、心のどこかにあるみたい。
理由はよくわからないのだけれど。

なんだか矛盾しているよね。


ひとつだけ言えるのは、
どんなタイプのタイガールだろうが、
彼女達を見て、
「乗ってみたいなあ」とだけは
「確実に」

思うってことかな。

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2010年7月15日 (木)

キーゴーホック

案の定、Mリンからは
「キッチリ」とクレームが入った。

「リクエストに応えた」とはいえ、さすがに
「あの内容」では仕方がないし、そんな風に
「言いたいことをハッキリと伝えられる」タイプだからこそ、
お互い変に気を遣わぬ親しい間柄でいられるのだ。

というわけで、謹んで
「加筆訂正」をさせてもらう。


そもそも、
「主婦がヒマ」なわけないのである。

朝起きて子供の弁当、朝食の支度、
旦那を起こし、着替えを選び、ランドセルの中身をチェック。
会社と学校に送り出した後は、掃除洗濯の荒行が待っている。
新聞チラシに目を通して一段落したら、主婦仲間とランチ。
「人妻トーク」で盛り上がった後は買い物。
家族の健康を考えつつ献立メニュウを熟考し、
スーパーマーケットを二軒ほど廻る。
「そーいえばトイレットペーパーが切れそうだったわね」
下ごしらえをした後は一旦落ち着き、メールのチェックと削除。
ついでに、ネットのレシピ情報からめぼしいものをメモっておく。
「情報番組ミヤネ屋」を見ながら洗濯物を畳み、アイロンがけ。
夕食の支度の続きをしていると、娘が帰って来る。
「今日は学校どうだった」などと話しながら一緒にキッチンに立ち、
準備が整い次第二人で食事。
一服した後は、クリーニング店に寄りつつ娘を塾まで送る。
しばらくケータイで数人の友達と世間話。娘を迎えに行く。
一緒にTVゲームで盛り上がり、すぐにお風呂の準備。
明日のお弁当の下ごしらえも忘れずに。
娘がお風呂に入った後自らも半身浴一時間半。
ビールを飲みながら顔マッサージとパックと爪のお手入れ。
旦那はまだ帰って来ない。
娘を寝かせてから、雑誌「FIGARO」に目を通す。
「ただいま」「おかえりなさい。お食事が先?、それともお風呂?」
服を着替えさせるなど諸々の世話。
ビールを注ぎ料理を温め直しお風呂も温め直す。
全て終わってやっと寝られる(時刻はおよそ深夜一時)。

めちゃくちゃ忙しいではないか。

「寝転がって昼メロ見ながらせんべい齧るの図」は、
ただの幻影に過ぎなかったのだ。

大変失礼いたしました。


続いて、
「超ラヴラヴ」だという本命の相手、
L君の件。

「十四歳年下」ということは、まだバリバリ二十代の
「ジュノンボーイ」であり、西洋人とのハーフである彼は
「○者の卵」として将来を嘱望されるイケメン。
そんな若者を、
「いつでもあなたを迎え入れる準備はしてある」などと、
「本気」にさせてしまう魅力はいったいなんだろう。

「東京タワー(おかんぢゃない方)」を思い出した。

ま、そんなところかな。

いずれにせよ、彼女もある意味
「危険なオンナ」と言えるだろう。
ヘタに近づけば
「火傷」ぢゃ済まないかもね。


さて、「危険なオンナ」と言えば例の二人組
B嬢とMイ嬢の話の続き。

近づきたくなくとも、店ではどうしても会うことになり、
会えばいろいろ話すのもコレ必然。
あまりにオモロいのでかなり突っ込んだ内容に及べば、
さらに興味深い事実に驚かされる。

とりあえず二人共子持ちらしく、
「ゴーゴー嬢」にはよくある話だしそれはまだいいとして、
B嬢は9才M嬢は4才(いずれも息子)、ってことはどっちも
「16才」の時に産んだのか。しかも、
スリン、ブリラムというそれぞれの実家に預けているのではなく、
こっちで一緒に住んでいるという。

おいおいおいおいおいおいおいおい。
お前ら、毎晩ディスコで遊んでる場合ぢゃないやろ。
子供と一緒に居てやれよ。マジで。

可愛くないのかな。
いやもちろん我が子が
可愛いことには間違いないだろうが、子供よりも
自分達の楽しみを優先してしまう。
まだまだ若いからある程度は仕方ないのかもしれぬが、
子供らの将来がものすご〜く心配になる。

そして、それがタイの実情であるということも
なんとな〜くわかってきた。

あと、Mイにはなんと
「フェーン(恋人)」が三人もいることが発覚。
そのうち一人は某
「DON 1 PUB」のスタッフだそうで、そいつのことをオレには
「弟なのよ」だなんて、平然と紹介したクセに。

B嬢は「ファラン好き♪」であり、過去に
米英仏独西各国の男子と数知れず交わってきて、彼女曰く
「大きいのが好き!」で、エッチ的には
「英国男子が最高!」と言う。

ニッポン人、韓国人は
「小さい」「早い」「淡白」だそうだ。

二人に共通するのは
「エッチ大好き♪」であり、ならば仕事も
「天職」であろうし、彼女らの醸し出す
「危うさのオーラ」はその辺りに起因しているに違いない。

そう。
「危険なオンナ」だけあって、とにかく彼女らは
「危なっかしく」てしょーがないのである。
深く知れば知るほどに、
「コイツらだいじょーぶかなあ」と心配になってくる。

ディスコ内でそこまで詳しい話ができるはずもなく、実は
昨日の朝店が終わってから、オレの部屋で
「飲み直そう」ということになったのだが、その経緯もなかなか
「危険」に満ちている。

元々B嬢はTの友達というか
「ギック」であり、一昨日オレに
「DONに行くなら一緒に連れてって」と連絡してきた時点で
「Tは行かない」というからおかしいと思ったのだが、よーするに
彼に関して話したいことがあったのだろう。

ディスコに行った事自体を
「Tにはナイショ」と言うが、そんなものはすぐバレるに決まっており、
そーやってオレにまで嘘をつかせようとするのは大きな間違いだ。
そもそも彼女らの言うことは半分くらいが真っ赤な嘘であり、
どこからどこまで信じていいものか、判断するのに
ものすご〜く苦労する。

「危険なオンナ」に近づくにはまず、ヤツらの
「嘘」から全てが始まるのである。

平然と当たり前のように大ボラを吹き、
辻褄を合わせようとさらに嘘を重ねて行く。
「大」「小」問わずあらゆる内容に及び、しかも彼女らは
まったく悪びれていないので始末に負えない。

「Tとはもう別れた」というB嬢。理由は
「嫉妬深いし気が短いし暴力的」と言うが、
それはお前も一緒ではないか。
たしかに何度も喧嘩しているのを見たが、
「どっちもどっち」としか思えない。

途中でSンちゃんも合流し、話を聞くうち、どうも
Tから聞いている内容とはかなりの開きがある。
どうやらお互い「相手が自分に惚れている」と思っているようで、
どちらが本当なのかの判断などつかない。

ただ、B嬢としては、自分が引き気味だということを
オレ達からもTにうまく伝えて欲しいようなニュアンスであり、
早速昨日の夜、男子三人で
「ミーティング」を開くことになったわけだ。

部屋に来る前にMイは近所にあるカレシの家に行ったので、
B嬢、Sンちゃん、オレの三人で話をしたが、
酔っぱらっていて行動もだんだん怪しくなり、
結局は寝てしまった。
いくら友達の(本人曰く)元ギックだとしても
「警戒心がない」こと甚だしいし、そういう面も含めた上で
「あんなアブナいオンナに本気になるのはやめておけ」と、
「Tを諭すしかないな」という結論に至った。

「マック」で保存料たっぷりのフレンチフライを食べつつ、
それぞれの経験や情報を元に検証した結果
「まったくプロのタイガールには参るよな〜」と、
「危険なオンナ」に対して再認識する。

「あいつらの嘘をいかに見抜くか」

それと共に、
「目には目を」で対抗するのではなく、
「いかに正直でいられるか」が勝負だろう。

途中、Y君から電話があって、
「先週から24才の女子大生と付き合ってるんすよ。
ねー、Nムちゃん」と、電話口で
「ラヴラヴ」な様子を見せつけられた。

「チクショー。なんか腹立つなあ」
とか言いつつも、いつも通り
「やっぱり素人だよな」という結論で

落ち着くのであった。

おしまい。


*「キーゴーホック(3222111)」は「ウソつき」の意。
「完全うつ伏せ寝」のB嬢。どんな寝相やねん。
Img_7357

タトゥーが八つも彫ってある彼女。
Img_7369

ワニかい。
Img_7370

派手なヘアカラーのMイ嬢。
最も危険なタイプだ。
Img_7363

最近買ったものシリイズ。
自分への誕生日プレゼントに
「ハンディー掃除機(1999THBスイス製)」と
「縫い(編み)ぐるみ(各350THB)」を。
Img_7379

Img_7356

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2010年7月11日 (日)

アンタラーイジャンルーイ

「はいは〜い。ダメだよー。ガンヂャは外でやってね〜」


おそらくブースにまでその
「香り」が漂ったのだろう。

ディスコにて、流れる曲の合間にDJがマイクを通して話すタイ語を、
約三割程度しか理解できぬが、その張本人のタイガールから
「エヘへ。怒られちゃったー」と聞き、事情を理解したオレは
「なんだってー。当たり前やろ!ダメだよ。マジで」と、
彼女をたしなめながらも、心の中では
(アカンアカンアカン。コイツはアブナイわ)と、ビビっていた。

タイではもっぱらそう呼ばれ
「ガンチャー」と濁らず語尾が伸びる通称ガンヂャ、いわゆる
「マリファナ」のことであり、麻薬の類いではなく植物の葉っぱつまり
「自然のもの」で、体にさほどの害がない故、世界的傾向としては
「合法化」に向かっているようではあるが、タイにおいては完全に
「法律で禁じ」られており、見つかれば確実にケーサツに捕まる。

タイのケーサツの中には、とにかく
「悪〜い輩」が多いらしく、やることがえげつないと聞くし、
身近な人間から「とばっちり」を受けてはかなわないから、当然
「ケーサツ自体」も危険極まりないのだが、
「ケーサツに捕まる恐れ」のあるタイピープルも、充分
「危険人物」に値するわけだ。

「持ち(物)検(査)」の際に、ケーサツの手で荷物の中に勝手に
「薬物」などを紛れ込まされる、とか
「通報」で自室に「手入れ」が入った際、
わずか5グラムのマリファナが見つかっただけなのに、
「所持量5kg」(なんと千倍である)と供述書に記入された、など、
「噂」を聞いているだけでも背筋が「ゾッ」とするような、
常識ではとても考えられない極めて恐ろしい目に、
「金持ちだから」と、ターゲットにされがちなニッポン人は
合ってきているようだ。

そう。
目的はもちろん「バーツ」であり、その場で受け取る
「コラプション(口止め料的裏金)」を自分達の「懐」に入れたり、
「多額の保釈金」を得るために、そのような悪行を働くのだろう。

日常生活でも、例えばバイクに乗っていれば、
ひと月に一度くらいはケーサツ官に停められ、
「なんだかんだ」と文句をつけられて
(まあ実際に交通違反は犯しているのだが)、
「違反キップ」を切られそうになる際、出頭が面倒なので
「これで勘弁して」と200バーツを握らせる、とか、
深夜街を歩いているだけでも、もしくはタクシーに乗っていても、
「職(務)質(問)」や「検問」に引っ掛かれば、「持ち検」で
「大小問わず」服やバッグのありとあらゆる
「ポケットの中身」を余すところなく全て調べられる、など、
自分にやましいところがあってもなくても、
「ドキドキヒヤヒヤ」させられる場面に遭遇する。

東南アジアのケーサツはどこも大差ないらしいが、
「自分が捕まること」がコワイのも当然として、
「金で解決できるなら」と、ルール無用の
「何でもアリ」状態になっている気がして、そのことが最も
「コワイ」。

現に、バイクの運転に慣れてきてたオレが、
「捕まったところでどうせ200バーツで済むのだから」と、
「ルール(ほぼ)無視」状態で走り廻っていることからもわかるが、
もし仮に皆が皆そんな考えで運転しているとしたならば、
タイの交通事情はとても「無秩序」なものとなるわけで。

そしてそれは、おそらく
「違法ビジネス」や「違法薬物」などに対しても
「共通する思考」なのであろう。
何度捕まっても繰り返し店を出す
「違法コピイDVDショップ」や、何度手入れを喰らっても
「二十歳未満」を入場(及び飲酒)させ、朝まで営業し続ける
「ディスコ」や「パブ」の類いを見ていれば
おのずと想像がつくというものだ。

この国に来た当初は、そういう
「内情」が徐々にわかってくるにつれ、
「一生骨を埋める覚悟」であるが故に、
「正義」と「不義」の間で葛藤し随分頭を悩ませたものだが、
最近では考え方もかなり柔軟になってきた。

いずれにしても、間違いないのはそうやって
「貧乏人からバーツを搾取するケーサツ」を、タイ国民は皆
「憎んで」もいるし「ナメて」もいるということ。
外国人であるオレも生活に慣れてくるに従って
だんだんそれに近い感覚になってきたが、いざとなれば彼らの対応が
「ネイティヴとはまったく違う」実情を、
日頃から充分意識していないといけないし、
常に注意を怠ってはならないのだ。

な〜んていいつつも、毎日毎日そんな
「怪しいディスコ」に通うオレだが、例の某
「DON 1 PUB」を気に入った理由には、いわゆる
「手入れ」が入る可能性が低い、ということもある。

先日もチラッと書いたが、ラチャダーエリア(soi6)の某
「スキャン」というディスコ(オレのレポートでいう
3<ローカル系大バコディスコ(パブディスコ)>:「B1(&2)」
に該当する)は、新聞によると、
「六月二十日午前二時頃(中略)タイ警察麻薬課の手入れを受け、
尿検査で麻薬の陽性反応が出た十九人が逮捕された。(中略)
店内にいた約八百人のうち六百十九人は未成年者で、
店の床やトイレには捨てられたとみられる覚醒剤などの麻薬と
拳銃一丁が見つかった」とある。

同店は過去に三度手入れを受けたらしいが
「営業停止処分」を受けていない、とも書いてあった。

ニッポンでは考えられないとんでもない
「ユルさ」加減であるが、それがこの国の
「いい所」なのか「悪い所」なのかがなかなか悩ましい。
ケーサツがもっと「クリーン」で「厳格」であれば、
これほどまでにディスコやパブが盛り上がるはずもないが、
「太く」「短く」生きているように見える若者達の将来を考えると、
やや不安も感じるのだ。

いずれにしても今のニッポンよりはずっとマシで、
「汚職が蔓延っている警察上層部」と
「元気のない若者」との因果関係(?)と、
タイのそれとを比べれば一目瞭然である。

「800人中619人が未成年(なんと77.3%)」
にはまったくビックリだが、とにかく、そのような
「大がかりな手入れ」を受ける店はやはり危険である。
「この怪しいニッポン人はいいカモだぞ」
とばかりに目をつけられて、このオレの黄金色に輝く
「健康的」で「クリーン」なおしっこを、こっそり
「麻薬混」の「ドロドロ」なおしっこにすり替えられでもしたら、
それこそたまったものではない。

だからこそオレは、しょっちゅうケーサツがやって来て
店内では争いごとが絶えないとしても、やはり
「リスクが少ない」と思われる
「超ローカルパブ」の方を選ぶのだ。


さて、
「アブナイ」という意味では、タイガールの中にも
「危険なオンナ」が山ほどいるわけで、
その辺りの件にも触れておかねばなるまい。

まず、「タバコを吸うオンナ」は危険だ。

十五年程前にタバコをキッチリやめたオレは、それ以来
「タバコを吸う女子」にはあまり縁がない。もちろん
「差別」するわけでも「禁煙を薦める」わけでもないが、
(彼女達が煙草を吸う)その場でさほど意識はしなくとも、
「潜在意識」的に恋愛には発展しにくいかもしれない。

何故なら「臭い」から。

このオレの「健康的(?)」で空気の
「クリーン(またかい!)」な部屋で二人きりになれば、それは
「一吸瞭然」であり、もし仮に彼女とのキスシーンになれば、
「まるでおっさんとチュー」しているごとき気分になる。
基本的に目は閉じるから、いくら相手が美人でも
「視覚」より「嗅覚」の方が敏感なので仕方がない。

彼女の部屋を訪ねても同じ事で、結果
自分がタバコをやめてからの恋人に喫煙者はいない。
とは言っても、正式にお付き合いした人数などごく僅かであり、
「友達レヴェル」なら何人もいるし特に問題ないが。
四六時中一緒にいるわけでもないからね。

タイに来てから仲良くなったコ達も、ほとんどは
「非喫煙者」だ。
ことさら意識して避けているわけでもないから不思議なのだが、
世の中とはそうしたものなのかもしれないね。

ま、それは非喫煙者としての言い分なのだが、
「喫煙者」が何故「危険」なのかといえば、よーするに先述の
「ガンチャー」と繋がるからである。

ニッポンと比べれば、
「手に入り易さ」から考えても、その
「普及率は高い」はずで、老若男女を問わず
「経験者」も多いに違いない。
ただ、葉を燃やし吸引するという性質上
「喫煙者」でないとおそらく難しかろう。

「シーシャ(水タバコ)」が大流行りのタイでは、某
「DON 1 PUB」でも半数近くのテーブルに
「巨大なパイプ」が置かれて、皆で
「スパスパ」やっているから慣れているはずだが、
その煙とは種類がまったく違うからなあ。

そして、喫煙者が刺激を求めていくうち、
「よくな〜い薬」に手を出さないとも限らない。

そういった意味で、
「危険」なのである。

次は「エイズの恐怖」だ。

「ピル飲んでるからナマでして!」

「コト」の最中に女子からそう言われたことは幾度となくあるが、
ニッポンでならともかく、タイにおいてこれは
「死の宣告」に等しいのではないか。

理由は説明せずともおわかりだろうが、オレの場合
「ナマでして」の「マ」くらいの段階で、大至急
「ゴム装着」である。通常の五倍くらいのスピードだ。
そうでもしないと、強引なタイガールのことだから
無理矢理何をされるかわからない。

知人の中には、
「構わずにナマでやってるよ〜」
などという輩もいなくはないが、彼らの背後に
「死の陰」がチラついているのは言うまでもなかろう。

もちろんニッポンではオレだって素直に応じてきたし、
「ピル服用なし」の相手にも、場合によってはその
「大いなる覚悟」に気持ちが傾いたことが何度かある。

しかし、間違いなく言えるのは
「懐妊」と「病気」に対するこの上ない
「恐怖」が付いて廻る、ということであり、
「葛藤」の結果その壁を越えるのはごくごく稀だ。

所詮、自分がかわいいのである。

もう少し深く考えれば、例えばそんな
「コワイ」ことを言ってくる輩が、もし仮に
「口内炎」や「歯肉炎」などで出血していないだろうか、
いやいや今ここで突然「生理」にでもなって、
「ピューッ」て血が噴き出したら(んなわけないか)どうしましょう、
な〜んて話にもなるわけで、そんな状況では
「気持ち」も「動き」も緩慢にならざるを得ない。

やっぱり
「プロ」はコワいなあ。

「危険なオンナ」のもう一例は、
「ジャオチュー」つまり「浮気者」である。

昨日の話に繋がるが、とにかくタイには
このタイプがやたらと多い。

一昨日の夜、
「今日は大人しく家に居ようかな」と思っていたら、
男子友達のTを通じ、電話でMイ嬢に
「今から<DON>行くからホンダもおいでよ〜」と誘われ、
結局すぐに支度して出掛けたのであるが、
現場に着くと、彼女は隣のコンビニ「7-11」の前に座って
「ママー」のカップヌードルを食べながら、若いタイボーイと
親しげに話していた。

彼女をそのまま置いてTとB嬢と三人で中に入り、
金曜日なので席が一杯で、入り口付近の
人通りの多いテーブルしか空いていなかったのでそこに陣取る。

Tの友達B嬢も、これまたかなり
「ファンキイ」なタイガールなのだが、その友達のMイは、イサーンは
「ブリラム」出身だけあって、顔もまあまあだしスタイルは抜群、しかも
「ゴーゴー嬢」であるが故「エロエロダンス」はお手のものであり、
そこら中の男子と一緒に腰を「クネクネ」し始める。

ここで皆さんに、よく登場する言葉
「エロエロダンス」とはいかなるものなのかを簡単にご説明しよう。

「DON 1 PUB」のお立ち台は四箇所あり、そのうち
「DJブース前」にある台を除く三箇所には、いわゆる
「ポール」が天井から床までを貫いており、その棒を
握りながら、あるいは「股に挟むように」、あるいは
「背中や腰にこすりつけるように」しつつ、その細い体を
「前後」「上下」「左右」にと揺らせくねらせ、捻って踊る
「官能的ダンス」のことを、オレはそう呼んでいる。

もちろん「ポール」がなくてもそのような動きはできるが、
「男子」をポールに見立ててフロアでそういうダンスをする女子が
ディスコにはたくさんいるのであり、例えば
「向かい合い男子の肩に手をかけて自らの体を上下前後左右に揺らす
(片手もあるが両手なら中国の幽霊キョンシーのようなイメージか)」
「横並びになり肩と腰にそれぞれ手を添えて動きを合わせる」
「女子が前男子が後ろで同方向を向き、腰を密着させて踊る」など、
「ポール」に見立てられた男子の「ポール」が、更に
「ポール」状態に、なんていう事態にもなりかねない。

大体想像がつくだろうか。

「ゴーゴー嬢」のみならず、一般女子もディスコで弾ければ
そんなダンスを皆で繰り広げるから、
フロアは大いに盛り上がるのである。

それこそが、毎晩
飽きもせずディスコに通う理由だ。

さて、そんなエロエロダンスを
「仕掛けられる立場」としては当然悪い気はしないのだが、問題は
「自分の気に入った女子」が「他の男子と一緒に」踊る場合。
人によるかもしれないが、オレにとってこれは立派な
「チュー(浮気)」に相当する、ということが
一昨晩よ〜くわかった。

ウィスキイの蓋に原液を入れ
「クイッ」と飲み始め、やや酔っぱらった様子のMイは、
呼び出しておきながらオレのことなど放ったらかしで、次々と
廻りの男子とエロエロダンスを繰り広げる。

「恋人」でも「ギック」でもなく「セフレ」でもない、
「店に行けば誰でも購入できる」Mイのことなど、
「な〜んとも思っていない」はずなのに、何故か
「激しいジェラシイ」を感じている自分に、
(な、な、なんだなんだ。何が起こったのだ)と動揺するオレ。

「エッチ」すらしていない、たまにそうやって
「エロエロダンス」を交わし、時には
「チュー」する程度の、ただそれだけの相手に何故これほど
「イラッ」とくるのだ。

それは比較的考えの冷めたおれにとって、
「滅多に感じることのない」不思議な感情だった。

「これが俗に言う<嫉妬>ってヤツか」

「怒り」とも「憤り」ともつかない、何と言うか
「やり場のないモヤモヤ感」は、酒の酔いを冷ます替わりに
「沸騰するマグマの塊」のように、オレの体をアツくする。

「ジェラシイなんて何年ぶりだろう」

たかがそんなオンナにそこまで
「アツく」させられるなんて。

理由はおそらくオレのことを気に入っている態度や素振りと、その
「あまりにもエロい腰つき」に、「頭」だけではなく
「体」まで「ヤラレて」しまったからに違いない。

「アイツにもアイツにもあんなにエロい腰使いをしやがって!」
「アイツにもアイツにもアイツにも同じことを言うんだろ!!」

目の前でそんな姿を見せられ、
「クッソー!」と「アタマニキタ」オレは、一方で
「青春時代」のような「爽快感」も味わっていた。

「たまには嫉妬も悪くないな」

おそらく気に入ったのだろうオレの知人のタイボーイと、
店の前でケータイ番号を交換する彼女の姿を眺めながら、
「ふ」とそんな風に思ったのだった。

当然のことながらタバコを吸い、
他のものもいろいろ吸うというMイは、Tに聞いたところ
「ナマでヤリまくってるらしいっすよ」とのこと。

「喫煙者」で「ナマ挿入」で、しかも
「ジャオチュー」。

なんてこった。
全ての条件を兼ね備えた
「最上級に危険なオンナ」ではないか。

まさにアッパレだ。

「体から血の気が引くように」一気に冷めたオレは、急に
「圧倒的嫌悪感」を憶え、その場でケータイのメモリーから
彼女のデータを抹消した。

いやいやいや。
あんなヤツと「ヤ」らなくて良かった。

「エイズの恐怖」もさることながら、
あれだけ知り合いがたくさんいれば、
「ゴシップ好き♪」のタイピープルだから、
「ホンダもMイに捕まったクチらしいよ」などと、
「陰で囁かれる」ハメになっていたかも。

「これでホンダも兄弟だな」などと、若いタイボーイ達に
気軽に肩を叩かれるのもイヤだし。

もしTー嬢の耳にでも入ったら、それこそ
「一大事」ではないか。

あー、コワイコワイ。

「危険なオンナ」には
「近寄るべからず」ってことだな。

う〜ん。

勉強になった。


*「アンタラーイジャンルーイ」は「最高に危険」という意味。

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2010年7月10日 (土)

チュー

さて、昨日の話はあくまでも前フリであり、本日の
「本題」へと続くのである。

というわけで、まだ読んでいない方は
そちらを先に読むように。


そもそも
「浮気とはなんぞや」という件だ。

巷の人妻達や女子達が皆、まるで世の男子と同じように
「浮気をしている」ようなニュアンスのことを書いたが、もちろん
彼女らの中には、そんな考えを持ったことすらない
「貞淑な女子」だってたくさんいることはわかっている。

ただ、時代は変わり、
人々の感覚もどんどん変化してきた現代において、
こんな風に考えるのはどうだろうか。つまり
「浮気」を「100%完全な絶対悪」ではなく、
「必要悪」に方向転換するのである。

「浮気は文化だ」と、堂々と宣った方もおられるが、
あながち大きな間違いでもないように思える。
「浮気」の定義はなかなか難しいもので、
「確かに性交はしたけどあれは全然浮気ではない」から
「私以外のオンナのことを考えるだけでも許せない」まで
様々な考え方がある中、全部引っくるめてここらでひとつ
「浮気」とは読んで字のごとく
「浮ついた気持ち」でする「行為」のことを「総称して指す」のだ、と
「国民総意で決定」してしまえば話が早いのではないか。

よーするに、前提として悪いことではあるけど
「浮気なんてして当たり前なんだからしょーがない」
というわけで、気持ちとしてはヒジョーにラクになる。
だってさ、今の世の中ひとりの相手のことだけを四六時中
「ずーっ」と想い続けて生きていくなんて無理でしょ。元々。

どう。
世界がパーッとひらけて明るくなった気がしない?

その上で、感覚には当然個人差があるから、
「数ある浮気の中でもこれは許せない」という内容を、あらかじめ
お互い相手に伝えておき、それを実行したら
「タダぢゃおかないわよ!」というルールにすれば良い。

例を挙げるとするならば
・「異性の知人とメールのやり取り」:○○○○
・「異性の知人と電話のやり取り」:○○○○
・「自分の知っている人と二人で食事に(飲みに)行く」:○○○○
・「自分の知らない相手と二人で食事に(飲みに)行く」:×○○○
・「男女混合でディスコ(クラブ)へ」:○○○○
・「同性同士でディスコ(クラブ)へ」:×○○○
・「ナンパされ異性とケータイ番号交換」:×○×○
・「酔って異性とエロエロダンス」:×○××
・「ほっぺ(おでこ)にチューす(され)る」:×○○○
・「同性と(ディープ)チュー」:○○○○
・「異性と(ディープ)チュー」:×○○○
・「フェラーリのみ」:×○○○
・「同性と性交(エッチ)」:○○(自分はムリだが)○◎
・「異性と性交(エッチ)」:××○○
・「プロの異性と性交(有料)」:×○××
・「異性とアブノーマルプレイ」:×○○◎
・「知人とスワッピング」:×××○
・「乱交パーティー参加」:×××○
・「異性とひとりエッチを見せ合う」:×○○○
といったところか。

これらを皆
「浮気の一種」と考えた場合、

<Q1>:自分の「恋人」を想定して
「何が許せて(○)」「何が許せない(×)」かを答えなさい。

ちなみに上がオレの答えだ。

「自分がされたらイヤなことはあなたもしないで」

こんなセリフをたまに聞くが、これも一理あって
「自分のことは棚に上げて相手だけを責めるのはお門違い」
という論理でいけば、次のような質問も成り立つだろう。

<Q2>:「×」にする(許さない)ことの内容を
「自分もしないこと」を前提に<Q1>に答えなさい。

となると、若干話は変わってくる。

では、相手が替わればどうか。

<Q3>:「恋人」ではなく「本命」ではないが
「恋愛感情がある相手(タイで言う「ギック」)」を想定した時。

そして、
<Q4>:「恋人」ではなく「本命」ではない
「セフレ」を想定した時。

う〜ん。興味深いな。
オレはさほど嫉妬深いタイプではないが、やはり
自分のことはけっこう棚に上げている。

なんと、セフレに対してはほぼ
「何をやっても許す」状態ではないか。
「レズ行為」と「変態プレイ」に関してはむしろ
「推奨」してるし。

ま、「セフレ」にしろ「ギック」にしろ、
「他の相手がいる件」は承知の上なので
「許さざるを得ない」ということもあるが。

「(浮気)相手に対する精神状態」とか、その時の
「シチュエーション」など細かいことは抜きにして、
「単純に想像」すれば、人によって
「許せる」「許せない」が結構違うのではないか。
*ま、最後の三つはやや
「番外編」として気軽に考えていただきたい。

皆さんも是非やってみるがよろし。
「キーフン度(嫉妬深さ度合い)」がわかるというものだよ。


「新浮気定義」については、
「西洋」とは文化が違い過ぎてよくわからないので
「世界基準」とは言わぬが、できれば
「アジア基準」少なくとも、オレが関係する
「ニッポン」及び「タイ」の基準として、是非是非
「採用」してもらいたいと真剣に考える。

男女問わずもっともっと
「柔軟な考え」になれば、世の中から
「離婚」や「別れ」や「揉め事」が減り、
平和な世界が訪れるのではないだろうか。
と、個人的には願いも込めてそう思うのだ。


そんなことを考えつつ、昨日もまた例によって某
「DON 1 PUB」に向かったのだが、道中、Tー嬢が何故
「賭けに負けたのにも関わらずキスを拒む」のか、その理由に
「ふ」と気付いた。

よーするに、恋人のいる彼女にとっては、
「たかがキス」とは言え、
「自分が相手にされてイヤなことをする」のは
「浮気」もしくは「裏切り」と捉え、
「心が痛む」からなのだ。

なんと素晴らしいではないか。
タイガールにも、そんな風に
「真面目」で「純粋」なコがいるんだなあ。
って、そんなこと当たり前か。

ディスコに遊びに行ってばかりいるから、
だんだん感覚が麻痺してきたのだな。

実際、昨日もいろんなことがあった。
いろんな意味で
「危険を感じる」場面に数回遭遇したが、
その話はまた

次の機会に。


*「チュー(23)」は「浮気する」。
「ヂャウ(32)」は「主」とか「者」の意で、合わせると
「ヂャウチュー(3323浮気者)」となる。

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2010年7月 9日 (金)

パンラヤー

「主婦ってヒマなんだろうな」


そんなことを書くと、南の国で半隠居生活を送っていて
「これ以上ない」くらい「ヒマヒマ」な
「アンタに言われたくないわよ!」と怒られそうだが、少なくとも
「専業主婦」に関しては一般的にやはりそういう
「イメージ」だし、どうしても
「横になって昼メロ見ながらせんべい齧るの図」が、
頭に浮かんでしまう。

ニッポンから接触を図ってくるごく僅かな友人の中でも、
わざわざ国際電話を掛けてくるのは唯一彼女だけで、昨日も
「娘が塾に行っている」二時間ほど、いろんな話をした。

だいじょーぶ。男子のクセに長電話は得意なのだ。

「私のネタをもっと書いてよ」と、Mリンは宣うのだが、
「ファンキイな人妻」のオモロイ話なんて
「何かあっては困る」からそうそうは書けまい。
ただでさえ最近
「離婚しちゃった」だの「調停中」だの、
「物騒」な事件が廻りで起こっているのだから。

それにしても、つい先日このブログの存在を教えたばかりなのに
「あっ」という間に全部読破したとはまったく恐れ入る。
だって四百日分以上あるんだよ。
ていうか、やっぱり相当ヒマに違いない。

というわけで、せっかくなので
「リクエスト」にお応えして、彼女の話を書こう。


このブログにもすでに何度か登場しているMリンは、今から
約十五年ほど前に仲良くしていた女子友達であり、
「歯科衛生士」の資格を持つ彼女は、当時のオレに
「歯の大切さ」と共に、
「歯科助手の制服のエロさ」を教えてくれた
(とは言っても、別に変なプレイをしたわけではなく、
オレが勝手に妄想していただけだが)。

彼女と出逢った場所は、オレが
幼い頃からずっと通っていた美容室であり、横に座った美人が
たまたま担当美容師の従兄弟だったことに話は始まる。
そいう出来事を素直に「運命」と思えるオレが、
「速攻」で「接触」を試みたのは言うまでもない。

「エックスワイフ」と別れて二年。
「自由」を謳歌していたような記憶がわずかにあるが、時代は
「バブルの終焉」間近の、あれだけ輝いていた「泡」が
「儚いもの」に変わっていくような、切ない頃だったか。

「我が儘が服を着て」歩いているような、
「幼い頃から廻りにチヤホヤされてきた」典型的タイプの彼女には、
「随分振り回された」ような気もするが、オレ自身がそのことを
「充分楽しんでいた」のは間違いない。

仲良くしていた期間がわりと長かったのは、正式な
「恋人関係」ではなかったからであろう。なにしろ
「女子とお付き合い」すれば、まず
「三ヶ月と保たない」オレのことだから。

「あなたが<飽きた>ことがわかったから身を引いたのよ」

昨日彼女に初めて教えられたが、
「えー。そんなことないやろ」と言葉では否定しつつ、心の中では
(やっぱりオンナって鋭いなあ)と思ったものだ。

その後知り合った人が今の旦那だそうだ。
しばらくして結婚したことを、風の便りで聞いた。

恋人と別れてから、
A「二度と会いたくない」
B「友達として会いたい」
に、タイプを分けるなら間違いなく
「B」であるし、恋人ではなく
「仲良くしていたが疎遠になった」異性と、ある程度
「期間を経た」後でも、まったく問題なく
「友達」でいられるオレ。

そーいう女子友達は未だに何人もいるし、
Mリンともやはりそんな感じだ。
結婚してからすぐに何回か会って、その後はずっと
疎遠だったのだが、十年くらい経って(子供の手が離れて)
「歯科医院」に復帰したことで、また再会したわけだ。

別にお世辞でもなんでもなく、彼女は相変わらず
「キレイ」で、相変わらず
「我が儘」だった。


実は、Mリンとの間にはとても
「奇遇」なことが起こるのだが、
それについては書けない。ちょっと
「リスキイ」だからね。

日記の性質上、無理矢理タイと関連づけるならば、例の
「赤服騒動」の最中に、彼女はタイによく訪れるという
「友達のオカマちゃんカップル」と三人で
「タイ旅行」を計画していたらしい。つまり、
「旦那と子供は置いてくる」というわけで、それならば
こっちでオレとも会えるはずだった。

しかし、残念ながら中止となり、替わりに先日
家族でグアム旅行を楽しんできたらしい。


さて、人妻になっても相変わらず
「我が儘」で「クール」で「キレイ」な彼女、当然のことながら
「現役バリバリ」の「オンナ」であり、
「イズミちゃんが言う<ギック>ってヤツ」が、今現在
「二人いる」という。

つい最近ひとりが遠くに転勤してしまったそうで、それまでは
「三人同時進行」だったわけか。

ああ恐ろしい。

ただ、言っておくが男子諸君。
これは決して「珍しい話」ではないのだよ。
世の旦那連中が思っている以上に、
「人妻」は「浮気」をしている。

「人妻」に限ったことではなく、恋人がいる
「女子」だって平気でする。
「男だって当然のように」浮気をするのだから、
「バランス」を考えればそうなるに決まっているではないか。
昔のように、女子ばかりが
「耐え忍ぶ」時代はとっくに終わったのだ。

だからと言って、決して追求してはいけない。
「単純」で「アホ」ですぐ「バレ」る男子と違い、女子の場合
「完璧」に「偽装」しているし、顔にも出ないし、すぐに
「アワアワ」となることもないからね。

ちなみに、先日書き忘れたのだが、
「妻(子)持ちの男子に公然と囲われている女子」、いわゆる
「妾」もしくは「二号さん」のことをタイ語では
「ミヤノイ」と言うのだが、未だにタイではそーいう関係が
成り立っているのだろうか。

今の時代、ニッポンではまずないだろうが、
数十年前には普通にそういうことがあった。

タイだろうがニッポンだろうが、とにかくもう
「乱れちょる」のである。

そして、そーいう話を聞けば聞くほど、
オレの気持ちは、どんどんどんどん
「純粋」へと向かっていくことになる。

参考までに書くが、彼女の浮気相手のうち、
一人は十四才年下、もう一人は三才年上であり、
同じく十四才年下の男子と三年間付き合ったそうで、
結婚することを知らせて来ず、おまけに、娘ができたら
「(生まれてくる)彼女のことを思うと」とか、
二才くらいに成長し可愛くなればなったで、
「彼女が父親のないコになると思うと」などと言って、その度に
「別れを切り出す」その男子のことを、
「薄っぺらいヤツ」と、バッサリ斬っていた。

ま、彼女が言う通りだと思う。
それなりの「覚悟」なしに
「浮気」などするなかれ。

転勤していった人は三つ年下だったが、自分が相手より
「五つ下ということに」、つまり
「八つもサバをよんで」いたと言う。

たしかに若く見えるからな。
ま、年齢詐称に関して人のことは言えぬが。

普通、妻には
「いつまでもキレイでいて欲しい」と願うものだが、あまり
「キレイ過ぎ」ても困るということなのかな。
当たり前の話だが、キレイであれば
「外に出る機会」も増えるだろうし、その分
「誘惑も多くな」るという訳で、そうなれば
「リスク」も高くなるに決まってる。

う〜ん。難しいなあ。

ま、とにかく今現在身軽なオレとしては
「妻がいなくてよかったなあ」と、
「ホッ」と胸を撫で下ろす次第である。


なんだか話にまとまりがないなあ。
もう少し
「ロマンティック」な感じになればよかったんだけど、
うまくいかなかったわ。すまん。

また、オモロイ話があったら聞かせてよ。
そしたらちゃんとネタにするからさ。

今後共よろしくね。


*「パンラヤー(22222)」とは「妻」のこと。

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2010年7月 8日 (木)

キーマオ

「四日も来ないなんて、もう」


「もう」に該当するタイ語は知らないが、オレの耳には
確かにそんなニュアンスに聞こえたのだ。

まさかオレが再びやって来るのを
「指折り数えて」待ち侘びていたわけではあるまいが、
木金土日と店に行かなかった間、彼女が多少の
「寂寞感」なり「違和感」なり「喪失感(?)」なりを
味わっていたであろうことは想像に難くない、というわけである。

ただ、それを聞いたのは店の中ではなく、近くの
「カーオトム(33232お粥)」屋台の前だった。

久しぶりだったせいもあってか
不覚にもかなり酔っぱらってしまい、今となっては
「あれは夢だったか」と思えるほどの淡い淡〜い記憶の中で、
しかし言葉だけはハッキリとしている。
ちょっと責めるような表情も合わせて。

通り雨が止んで明るくなりかけた空の下で。

彼女は間違いなくそう言ったのだった。

まあ、だからと言って何がどうということはあるまい。
常連の客が来なければチップの収入が減るわけで、
その件についてひとこと言いたかっただけの話。

普通に考えればそれだけのことなのに、今のオレの恋するが故の
「普通ぢゃない」感覚に加え、元々
「超ポジティヴ」シンカーであるオレはつい、
「それ以上の期待」をしてしまう。つまり、そこには
「キットゥン(恋しい)」という感情が多少なりともあるのだと。

ただし、冷静に考えられたのは目覚めて落ち着いてからであり、
その時、かなりヘベレケ状態だったオレはなんと、彼女に
とんでもないことを言い放ったのであった。

「あれも夢だったか」

そう思う理由は今朝見た夢にも彼女が出てきたからであり、
夢の記憶と現実の記憶とがどちらもあやふやなせいだ。

それにしても、勝手に恋に堕ちて勝手に片想いして勝手な
「妄想」にハシるなんて、まったくノーテンキというか何というか。
いやいやいや、この
「妄想」こそがオレの生きる糧でもあるのだ。何しろ
「妄想の世界」では全て自分の思い通りなのだから。


体調にもよるのだろうが、どうやらオレの許容酒量は
700mlのウィスキイのボトル半分くらいのようで、
濃い目のソーダ&水割りにしておよそ十杯強だろうか。
それを超えると行動がやや怪しくなる。
とは言っても、一般的な
「酔っぱらい」に比べればまったく大人しいもので、
「絡み」もしないし「同じ事を何度も何度も繰り返し言わ」ないし
「エロエロになってお触り」も「いきなり服を脱ぎ出したり」もしない。

ただ、テンションが上がり過ぎるきらいにはあるかな。
あと、最近たまにあるのは記憶が少し曖昧になる事。
「タクシーに乗って移動してお金払った」覚えがない。
「家に戻ってから寝るまでに歯を磨いた」覚えがない。
まあ、その程度だからさほど実害はないのだが。

タイで知り合ったオレの友達の中には、
「座っていたハイスツールごといきなりぶっ倒れ」たり、
「エロ親父に豹変し、女子を触りまくってキャーキャー言われ」たり、
「タクシーの窓から吐瀉物をぶちまけ」たりしておきながら、次の日
「オレ昨日何かしましたかね」と、心配そうに電話してくる輩もいる。
タイガールの場合などは、酔っぱらってモノの見事に
「フラッフラ」になって連れに抱えられている輩をよく見かけるが、
「コントか!」とマジでツッコみたくなるくらいスゴイのだ。

そんな彼らの姿を見る度、
「オレはまだマシだな」と思うわけであるが、昨日はさすがに
ちょっと調子に乗ったかな。

久しぶりに訪れたいつもの店、某
「DON 1 PUB」は三時過ぎにしては珍しくほぼ満席で、例のごとく
DJブース横のフロアから死角になって見えにくい
(だいたいそこだけは空いているのだ)テーブルに案内された。
「トコトコ」とやって来たTー嬢はいつもと変わらぬごく
「事務的な」態度であり、もちろんオレもごく普通に。

DJのコ達や店員や常連客タイ男子連中と挨拶を交わし、
あまりフチの席では寂しいので、しばらくして
常連ゴーゴー嬢の近くの空いたテーブルに移動。
その時点で、先日空けたウィスキイはまだ
「首のところからやや下」くらいはあったのだが、
二時間後にはほとんどなくなっていた。

DJ達やスタッフに飲ませたりもするが、昨日は
独りでいるオレに「寂しかろう」と、常連のタイ男子が
連れのタイガールを数人紹介してくれて、そのうちの一人がすでに
「でき上がって」いたため、彼女にかなり飲まされたからおそらく
ボトル半分くらいは自分で空けたはず。

Sちゃんはどちらかと言えば「エロい」コで、最初のうちは
「Tー嬢に見つからないよう」に大人しめに踊っていたのだが、そのうち
「どーでもよく」なってきて、彼女の動きに任せるまま
「エロエロダンス」にお付き合いしていた。

店が終わる少し前の五時頃になると
「ホンダー。お腹空いたからごはん食べに行くよ〜」と、
歩いて五分ほどの距離にある屋台まで連れて行かれる。
男子一人と女子三人で、女子達は近くのアパートに
一緒に住んでいるらしい。

カーオトムは、タイ風の
「米のカタチが残っているタイプ」ではなく、中国風の
「トロトロタイプ」で、スプーンを出されるままに何口か食べたが
なかなかウマかった(30THB)。

そのうち、もう一人の
「ウワン(322おデブちゃん)」な男の子がやって来て、いきなり
「ポロポロ」と泣いているので、どうしたのかと聞くと
「オクハク(失恋)」と可愛らしいことをいうので、
「ハハハハ。オレも一緒だ。まあ食え」と、肩を叩く。

突然雨が降ってきて、彼は
「お前が泣くからだ」と皆に責められていたが、かなり激しく、
テーブルのパラソルから体が半分はみ出していたオレは、見事に
左半身ずぶ濡れになってしまった。

しばらくして雨は止み、バイクを運転して
カーオトムを買いに来たのがTー嬢だった。

ずーっと引っ付いていたSから体を引き剥がし、
左半身ずぶ濡れのまま
「直立不動」で彼女に話し掛ける。

「免許持ってるの」「エヘへ。持ってな〜い」
「そーいえばドイツ勝ったね。強かったわーマジで」
「でしょ。私が応援してるからね」

ドイツが好きで、
「ポドロフスキーがカッコいい」と言うTー嬢。
「金髪好き♪」とは何てミーハーな。

「ま、次はオレの好きなスペイン相手だから終わりだけどね」
「そんなことないよ。ドイツが勝つもん」
「よ〜し。それなら賭けるか。
もし、スペインが負けたら100バーツあげるよ。
で、もしドイツが負けたら......」

もうおわかりかもしれないが、オレは彼女と
「チュー」を賭けてしまったのだ。
お金では生々しいし、いや、ある意味チューの方がもっと
「生々しい」ではないか。
とにかく、完全に酔っぱらっていたオレは
「しらふ」ではとても言えないようなことを口走り、そんな
「酔っぱらいのくだらない提案」に、優しい彼女は
「いいよ」と同意してくれたのだ。

「約束な」
「うん。わかった」
「ぢゃ、また明日」

そうオレが挨拶した時、彼女は言ったのだ。

「四日も来ないなんて、もう」

記憶が確かならこのタイミングで間違いないが、
もし正しかったとしたら、これって結構
「意味深」にとれやしまいか。
よーするに、深読みするならばその後に続く言葉は
「私、寂しかったんだから。いぢわる」
みたいな、まるで
「頻繁に訪れていた恋人の部屋に行けなくて責められるの図」
のようなニュアンスにとれなくもなくもないのでは。

しかも店ではなく、偶然外で会って、
そんなことを言われたのだ。つまり、
そこで会わなければそんな会話もなかったわけだし、
仕事を離れた彼女のプライヴェートな言葉とも受け取れる。

ボトルが空になったので、預ける必要がなく
Tー嬢に挨拶もせずに店を出たのに、
そこでまた会うなんてある意味運命的なことだし。

いやいやいやいやいや。
やっぱりこれはオレの勝手な妄想だ。
そーだそーだそーに決まった。

だから現実の出来事ではなく、
夢の中でのセリフだったのだ。
危うく騙されるところだったぜ。
あー危ない危ない。

そして、現実には
お粥を持ったTー嬢が帰った後、
体半分濡れたまま、S嬢に持ち帰られることもなく
「ホンダー。ぢゃあまたね〜。バイバーイ」と、
彼女らと別れ、家に戻ったわけである。

今日起きたら、ベルトとデニムのパンツとポロシャツが
床を濡らしていた。


しかし、オレは幸せ者だ。
そんなちょっとしたことで
ここまで妄想して楽しめるんだから。

ただ、サッカーの賭けに関しては
「夢」でも「妄想」でもない気がする。
だとすれば、ここはゼッタイに、何としても
「スペインに勝って」もらわなければならない。

ここだけは何故か鮮明に憶えているのだが、
「ヂュープ(322キスのこと)」と言いながら、
オレはキッチリと自分の
「唇を指さした」のだ。

それはもう間違いなく。

酔っぱらいのなんと図々しいこと。

今までタイガールと
「サンヤー(1122約束)」をして、守られたことなど
「只の一度もない」が、Tー嬢に限っては
信じていいのではなかろうか。

「100バーツ」と「Tー嬢とのキス」が、果たして
「対等」と言えるのかどうかわからないが、
酔っぱらった勢いで約束してしまったのだからもう仕方がない。

さて、もし勝ったとしてどこでするべきか。
店の中では廻りの目もあることだし、
う〜む。どうしよう。
トイレか。
それとも。


妄想は果てしなく

続くのであった。


*「キーマオ(3222)」は「酔っぱらい」のこと。


という日記を書いたのが火曜日の夕方。

しかし、ネット接続の調子が悪く、アップできないまま
二日弱が経ってしまった。つまり、
今は水曜日の午後であり、サッカーワールドカップ準決勝
「スペイン×ドイツ」戦の決着は、すでについているのだ。

ごくたまにこういうことがあるのだが、うちのアパートのウェブ環境は
「ADSL」的な有線のタイプであり、契約数の関係なのか
アパート内の許容量が超えるとパンク状態になるのかな。
詳しいことはわからぬがとにかくこの状況に陥ると、一旦
管理人室のメインスウィッチ(?)を「リセット」しないと直らない。
そして、昨日はそのことがわかる管理人が留守だった。

日記というのはいわゆる
「ナマモノ」であり、時間が経つと当然
「鮮度」が失われる。
だから、こういうことがあるとヒジョーに困る。

まあ、文句を言っても始まらないのだが、とにかく
「時間経過」を埋め合わせるため、
昨日の出来事を補足せねばなるまい。


スペインの勝利を祈りつつ、試合開始前にはいつもの店の
「モニター前特等席」に陣取る。
通常深夜三時頃から盛り上がるそのディスコ、
一時半だとまだ早いので客もまばらなのだが、それでも
十名ほど来ていて、スタッフも含め全員の視線は
TVモニターに釘付けだ。

常連の男のコが隣に座り、話し掛けてくる。

「ホンダはどっちなの」
「スペインに決まってるぢゃん!」
「そうか。オレもスペインだよ。2000バーツ賭けた」
「マジか。ぢゃあ一緒に応援しよう」

そう。
老若男女を問わず
「博打大好き♪」なタイピープルは、日頃から
「プレミアリーグ(英国)」でサッカー賭博には慣れており、当然
ワールドカップでも相当な額が動いているようで、彼のような
二十歳そこそこの若いコでも、けっこうな額を賭けているのだ。

ていうか、仕事もせずにふらふらしてるクセに
どこにそんなお金があるんだか。

「アツ」くなり易いタイピープルに
「博打」が向いているはずもなく、もちろん
「法律」で一切禁じられており、取り締まりも厳しいらしいが、
収まる兆しはなく、特に若年層の賭博は
「社会問題」となっている。

とにかく、大金を賭けている彼らは応援も真剣であり、
後ろのテーブルの女子連中も、ボールがゴール前に行く度
「キャーキャー!」と叫ぶのだが、Tー嬢との
「ファーストキス」が懸かっているオレとしても、昨日ばかりは
気合いの入った必死の応援だった。

画面にアップになった選手を指し、
「彼のプレイが好きなんだ」と言うと、
「イニエスタね」と、当たり前のように
名前を知っているから大したものだ。

さて、ここから先はネタバレなので
「情報遮断」をしている人に読まれると困るが、
我らがFCバルセロナのカピタン(キャプテン)
「プジョル」のヘディングシュートが決まり、見事
「スペイン」が勝利を収め、決勝へと駒を進めた。

「ガックリ」しているTー嬢の元へ行くと、彼女は
恥ずかしがって友達の陰に隠れてしまう。

なんと可愛らしい。

例えばゴーゴー嬢のようなプロのタイガールなら、
「チュー」なんて毎日何十回としているだろうから
別にどうってことないだろうが、素人でしかもかなり
「純粋」なタイプであると思われる彼女の、
そんなところがオレは気に入ったのだ。

結局、ただ恥ずかしかったのか、それとも
おっさんとのチューがよほどイヤだったのか、
昨日目的が叶うことはなかったが、Tー嬢との
「キス権」を獲得したオレは、
意気揚々と部屋に戻ってきた、
というわけである。


ちなみに、前日
「私ドイツ応援するから500THB勝負ね」と、自ら
「賭け」を持ちかけてきた、某
ソイカウボーイのゴーゴー嬢Sは現われず、某
ナーナーのゴーゴー嬢で、いつもオレを
「エロエロダンス」で誘惑してくるMイは、
体調が悪いようでサクサクと帰ってしまった。

まったく、プロのタイガールはいい加減なもので、
「こいつらにホレちゃダメだな。ゼッタイに!」といつも思うのだが、
「ヤりたいなあ」という気にさせられるのは、やはり
彼女らプロの方なのである。

Mイ嬢なんて、スタイルは抜群だしダンスはエロいし、
キスもうまくて、オレをその気にさせておいていつも
「サクサク」と帰ってしまうのだが、あんな輩のことを
「好きになって」しまったら、もう最悪だ。

ただ、不思議なことにオレは昔から
「恋愛対象」と「エッチしたい対象」は別なのだ。
よーするに、恋人とはあまりエッチしないクセに
「エロい女子」を見ると「ヤ」りたくなったりする。

おそらく、恋人には
「清純」なイメージのままでいて欲しくて、あまり
「エロ」くなってもらいたくない、という、どこか
「歪んだ発想」なのだろうと思う。

だから、Tー嬢に対して
「ヤりたいなあ」とはこれっぽっちも思わない。
「ゼロ」ではないが、そういうことよりも、
「公園で膝枕」とか「気の効いた会話」の方が
よほど魅力的であるという意味だ。

逆にMイ嬢に対してはそうではなく、
「手錠を使って」とか「あんな体勢で」とか
すぐに思い浮かぶのに。

こんなオレは感覚的にやや
「倒錯」気味なのかもしれない。

T−嬢と
「チューしたい」とは思うがそれ以上ではないし、あまり
「キスがうまく」てもなんとな〜くイヤなのだ。

「やっぱり<膝枕権>にしておけば良かったかな」

そんなことを今さら思っても、

「あとの祭り」なのにね。

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2010年7月 6日 (火)

ニターン

「ミ、ミ、ミ、ミポリンが
そ、そ、そ、そんなこと....」


明らかにミスキャストなのである。
少なくともこのオレにとっては。

仮にこの映画が
「ミポリンありき」だったのだとしても、
相当久しぶりに見た彼女の姿は、やはりあの頃と変わらぬ
「清純」なイメージのままだったから。

そう。
「サヨナライツカ」という映画の件だが、
原作の小説はずいぶん前に読んでいたし、舞台が
タイのクルングテープであることはもちろん知っていたから
ちょっと楽しみにしていたのだ。
久しぶりにミポリンが見られるということも含めて。

しかし、ストーリイはまったく憶えていなかった。
「映画を観始めればきっと思い出すだろう」という思惑も外れ
「あれ。こんな話だっけ」と、ヒロインとミポリンのその
「かけ離れたイメージ」につい目を覆ってしまったわけだ。

「ミスキャスト」と断言する以上、
「では、誰が適任なのか」について進言せねばならぬが、
「う〜む」と考えた末思い浮かんだのは、例の事件で地に墜ちた
「元清純派」酒井法子嬢、もしくは行動言動が破天荒な
「元女王様」沢尻エリカ嬢あたりであろうか。

しかも監督は韓国の人ではないか。

別れのシーンの
「トリプルアクセル」(よくある技法で、カメラが人物の廻りを
「グルッ」と廻るパターンなのだが、数えたらなんと
「三回転半」を、しかも女優を変えて左回り右回りと往復した)
には驚いたが、小説のストーリイも、やや内容が
替わってしまっていると思われる映画の脚本も、なんだか
「打算的なオトナの話」のように感じられ、未だに
「純粋な子供の心」を持つ(?)オレにとっては、あまり
「グッ」とはこなかった。

だから記憶にないのだろう。
憶えているのはむしろ、
「そーいえば、給油(及び洗車)待ちの間
ガソリンスタンドの休憩室で読んでいたなあ」という、
当時の自分のシチュエーションの方だったくらいだ。

そして、話が一気に
「二十五年後」に飛んでしまう場合なんて、
俳優女優のメイク及び演技は相当難しいだろう。
ミポリンにしろ西島秀俊君にしろ石田ゆり子嬢にしろ、かなりの
「違和感」があったのは否めない。

ちなみに、「構想」が長過ぎていつまで経っても完成しない
オレ自身が温め続けている小説のストーリイも、ヒロインの年齢は
二十一才、二十五才、三十代後半と「三つの時代」に跨がるが、
もし映画化するのであれば、イメージ的には(ルックス含め)
「ミポリンにピッタリ」である。
ただ、あくまでも三十代後半役についてであり、
二十一才役はかなりムリがあるような気がするので
誰か違う女優と入れ替えねばなるまい。

そう考えるとひじょーに難しいなあ。

同じく西島秀俊君が主人公の
「好きだ、」(2006年)という映画で、
17才のヒロインを宮崎あおい嬢が、
34才のヒロインを永作博美嬢が演じていたが、
これほど違和感なく
「別の女優で年をとる」パターンも珍しい、と、当時は
「感動」すら憶えたものだった。
*それ以来二人共大好きになった。

ま、映画化なんていつになるかわからないが、
キャストについてかなり悩むことは間違いあるまい。
その頃にはいい俳優、女優がいるであろうことを祈るのみだ。

せっかくなのでごくごく簡単にストーリイを紹介すると、
「結婚二年目で運命の出逢いをしてしまう二十六才の男が、互いに
<不倫関係>を承知の上で五才年下のヒロインと、禁断の
<本気>の恋愛をするが、一年余りで別れてしまい妻の元に戻る。
四年後に偶然再会した時、男はすでに離婚しており、逆にヒロインには
<五ヶ月後に結婚する>婚約者がいた。そのことを知った男が、
かつて自分がしたことへの罪滅ぼしの気持ちも含め
<五ヶ月の間だけ会って欲しい>と願うと、意外なことに
すんなり承諾するヒロイン。かくして夢のような五ヶ月が始まるが......」
といった話。

「based on a true story」であるだけに脚色が難しいのだが、
ほとんどそのままでもいけるような気もする。
「ふたつのこと」に対する罪悪感と後ろ暗さを
いつまでも引き摺って生きる男の
「切ないラヴストーリイ」なのであり、
「現実」と「物語」がごちゃごちゃになってしまって
いつまでもまとまらない、というのは、
ただの言い訳でしかない。

例えば、「サヨナライツカ」の場合であれば、
「愛した想い出か愛された想い出か。
死ぬ間際に思い出すのはどっち」
(実際はちょっと違う)みたいな、いわゆる
「カッコいいセリフ」や、それに準ずるような、物語を引き締める
「メインテーマ」のうまい表現方法が思い付かない、
ってこともあるかな。

ま、その辺りが
「才能の無さ」に違いないのだが。


さて、話は変わりワーツドカップの件である。

「やっぱり神様なんていないんぢゃないの」

「無神論者」ではないが
「無宗教」のオレがそう疑ったのは、
ガーナがPK戦でウルグアイに負けた時。

延長線後半終了間際、完全に得点になっていたシーンで、
バレーボールの「ブロック」のごとく
思いっきり両手で弾き返したスアレス選手。
いやいやいやいや。競技が違うから。スポーツでも何でも
「やっちゃいけないこと」ってあるんだからね。

「アレ」がなければほぼ勝ちを手中にしていたガーナ。
しかし、ルール上は
「PK(ペナルティーキック)」となり、あろうことか
それを外してしまったギアン選手。

たしかに、彼は試合中からかなり
「危うい雰囲気」を醸し出しており、それが魅力でもあったので、
「ドラマティックな展開」になることも充分予測はできた。
ただし、オレはその時こうも考えていた。

「神様という存在がもしあるとするなら、
PK戦では必ずガーナを勝たせるはず」

PK戦なんてのはもうほとんど
「運」みたいなものだからだ。

ところが無惨に散ったガーナ。

それもまた一つの
「ドラマ」というか「物語」なのかもしれぬが、
「スポーツマンシップ」もへったくれもない、あんな
「やっちゃいけないこと」をやってしまった輩が、結果的には
母国の勝利を生み、ヒーローになるなんて。

まったくヒドい話だ。

アルゼンチンとブラジルの敗退も残念だったが、
その件が最も残念だった。


映画の話に戻ると、
もしオレがタイを舞台にラヴストーリイを描くとしたならば、
「一途なニッポン男子とアツくて破天荒なタイガール」の
「コメディータッチ」な話にするだろうなあ、と思った。
「リアリティー重視」主義のオレからすると、タイにおいて
あんな風にニッポン女子と激しい恋をすることって、スゴく
「違和感」があるんだよね。

実際、タイに住んでいるニッポン女子って、イメージ的には
「ファンキイ」で「逞しい」感じが強くて、あんな風に
「陰のある」「怪しい」「いいオンナ」なんて、
今までに一度もお目にかかったことがない。

それよりも
「破天荒なタイガールに翻弄されるニッポン男子の図」の方が
よほどリアリティーがあっていいと思うのだが、一方で
「異国の地で知り合うニッポン女子との恋」に
「憧れる」のも否定できない。

完璧に意思疎通の取り合える好きな女子と一緒に、
この街をいろいろと歩いて廻るのも楽しいんだろうな、な〜んて
「サヨナライツカ」を観て思ったのである。

どちらにしても、
「本を書く」などというレヴェルに至るまでには、
「まだまだ経験が浅いな」と、
深く深〜く

実感したのであった。


*「ニターン(3222)」とは「物語」のこと。

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2010年7月 2日 (金)

シアヂャイマーク

「しまった!」


気付いた時にはもう遅かった。
オレは正真正銘のアホだ。
どうしてそんな簡単なことがわからなかったのか。


昨夜、ブログをアップしてからしばらくの後、いつものように
某「DON 1 PUB」に向かう。
最近ではもうすっかり習慣のようになっていたので、
あまり深く考えることもなく、何のためらいもなかった。

ここにも書いた通り気持ちの中では大きな変化があり、本来ならば
「策を練る」というか、今後のことを
「じっくり考え」ておくべきところなのだろうが、
「文章にまとめた」ことでなんとなく頭が整理できたような、そんな
「錯覚」に陥ってしまっていたのかもしれない。

「ま、なるようにしかならないからな」

な〜んて、すぐに楽観的になってしまうのが
オレの悪いクセなのだ。

二十分ちょっとで到着し、「セヴン」で買い物してから
店の中に入るとけっこう人が一杯で、一番奥の
DJブース横の壁際の席しか空いていなかった。
「ボトルカード」的なものはなく、担当の店員がしまってある
「ボトルの場所」を憶えているので、スタッフに
「Tーちゃんを呼んで」と伝える。

しばらくしてやって来る彼女。
挨拶を交わした後、ソーダとミネラルクォーターを
「各一本ずつ」という、いつものオーダーをする。

Tー嬢と接した時の、自分の心の変化と共に、
彼女の態度にも起こるかもしれぬ何らかの変化に
とても興味があったのだが、それに気付いた瞬間
「重大なミスを犯した」ことを知って呆然となった。

「マーコンディアオロー(一人で来たの)?」
と、彼女は言ったのだ。

今まであれほど事務的に、交わす言葉もほとんどは語尾に
「カー」と付け、客に対する姿勢を崩さず
「丁寧語」を使っていたTー嬢。それに対して、明らかに
年上であり顔見知りであるにも関わらず、オレの方もなるべく
「カップ」という同じ意味の言葉を語尾に付けて話していた。

しかも、そんな風に彼女の方から声なんて掛けてこないのに、
後から友達が合流することはよくあるとしても、最初は
「いつも独りでやって来る」オレにそんな
「わかりきったこと」を、まさか
「タメ口」で聞いてくるなんて。

「チャーイカップ(そうです)」と、反射的に
丁寧語で答えながら、オレの頭の中では
「東京大学物語」の「村上」並に素早い計算が行なわれる。

「あかん。完全に上に立たれた」

「愕然」とすると共に、
「何故今日ノコノコと来てしまったのか」と、
激しく後悔するハメになった。

そう。
オレは昨日店に行くべきではなかったのだ。
それはもうゼッタイに。

賢明な読者であれば、今までの流れから考えて
「あ〜あ。やっちゃったね」と、
すぐに気付いたことだろう。

元々、恋の「駆け引き」的なことは苦手で、わりと
「ストレート」に行動するタイプのオレだが、さすがに
「ここぞ」いう時は、多少の
「駆け引き」だって必要なことくらいわかっている。

なのに、せっかく師匠のK君から教えてもらった
「不安にさせて飴あげる」の法則のことを
すっかり忘れていた。というか、
「まさにここで使うべき」なタイミングに、
ちっとも気付かなかった。

やっぱりオレはアホだ。

もうおわかりだとは思うが、一昨日のような
「大きな進展」があった後なのだから、ここは少なくとも
「三日くらいは店に行かない」のが定石だろう。
これだけ毎日通っているのだから、三日顔を見なければさすがに
「どうしたのかな?」くらいのことは思うはず。そして、
「カレシの存在が発覚した直後」となれば、
「ははーん。さては私のことは諦めたか」と考えるのが
ごく普通なのでは。

「いや、でもそれ(私に会うため)だけが目的で
毎日来ていたわけでもないだろうし」
「ひょっとして雨が降っているから」
「サッカーがやっていないからかな」
「それともどこか体調が悪いのかな」
「失恋したとでも思っているのかな」

「不安」まではいかないかもだが、とりあえず
何かをオーダーする度、毎回20THBづつ
「チップ」を渡していることだし、一応
「顧客」として意識しているはずのオレについて、
まったく無視できるはずはないわけで、そんな風に
「おかしいな」と考えながら数日過ごすうち、
「あれ。私ったら何を<意識>してるんだろう」的な
「発想」が浮かんでもおかしくはあるまい。

そこで、
「飴」である。

小賢しいかもしれないが、そんな手を使うのに
これ以上のタイミングはあるまい。

あーしまったしまった。
もう遅い。手遅れだ。

すでにTー嬢はオレのことを、
「私にカレシがいることを知っても態度が変わらないホンダは、
もうさほど<過度な期待>はしないだろう」と、
「ナメて」しまっているに違いない。

くそー腹立つ。

でも、悪いのはオレだ。
仕方がない。

店の片隅でそんなことを考えながら、踊りもせずずーっと
座ったまま独りで落ち込んでいた。
そういう時に限って友達は来ないし、
近くに顔見知りもいない。

五時半に店が終わって明るくなると、すぐに席を立ち
Tー嬢を見つけて無言でボトルを渡した。

店のエントランスでは女子二人が、本気の
「つかみ合いの大喧嘩」の真っ最中で、一方が
金髪の毛を思いっきり掴んで引き摺り廻している。
二人共、とんでもなく汚い言葉で罵り合っているはずだが、
オレにはまったく理解不能だ。
タイにもけっこうスラングがあるようなのだが、まだ
ほんの一部しか知らない。

「ジャイエンジャイエン(落ち着いて)」と、近くにいたオレは
他のタイボーイ達と一緒に止めに入ったが、その言葉を
「自分に向かって」掛けてやりたい気分だった。


すっかり心が沈んだまま家に戻り、そのまま寝たが、
起きても心はちっとも晴れない。それくらい
「致命的なミス」だったことがわかっているのだ。
普段は一晩寝ればイヤなこともけっこう
「きっちり忘れられる」タイプなのにな。

ただ今時刻は午前二時。
外は小雨が降っている。

いつもなら少々の雨であれば
ウインドブレーカーを着てバイクで出陣するのだが、
さすがに今日はそんな気分ぢゃないな。

今日から三日行かなくても、ほとんど意味はなかろう。
それくらい昨日が「重要」だったのだ。

「たかがそんなことで」と言うなかれ。
こう見えても(?)けっこう
「ナイーヴ」なオレ。

「シアヂャイマーク(とても悲しい)」

なのである。

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2010年7月 1日 (木)

ミーフェーンルプラオ?

「ミーフェーンルプラオ?」


ついに、ついにこの
「禁断の質問」をしてしまった。

語尾に付く「ル プラオ」とは、英語で言えば「or not」であり、
「フェーン(恋人)」の存在を確認する場合には、ただ単純に
「ミーフェーンマイ?」という単純疑問系よりは、この
「いるの?それともいないの??」という質問の仕方が
「スマート」なような気がするのでいつも使っている。

そこらの飲み屋のねーちゃんや、行き当たりの
「さほど興味ない」女子ならともかく、自分が
「本気で狙っている」相手にこの質問をぶつけるのは、よほど
「慎重に」なるべきなのは間違いない。
何故なら、その答えを知ってしまった時点で
「どう動くべきか」という方向性が自ずと決まると共に、
「動かなくてはならなく」なるからである。つまり、それまでの
「微妙なバランス」はその質問一つで完全に
「崩れ去る」、ということだ。

彼女の勤め先に毎日せっせと通い、顔を合わせる度に、
「毎日可愛いねえ」と言ってみたり、時には
薔薇の花や縫いぐるみをプレゼントしてみたりと、
こっちの意思表示はしているわけだから、彼女だってもちろん
「好意を持たれていること」はとっくに承知済みのはず。

しかし、年齢住所出身地家族構成など、
名前以外の情報を一切尋ねることもないまま、知り合ってから
一ヶ月以上が経ったわけで、オレ達の間柄はあくまで
「たまに会話を交わす程度」の「常連客と店員」でしかなかったし、
Tー嬢からしてみれば、ひょっとすると
「本気で私を口説く気はないのね」もしくは、(気があるくせに)
「何故この人は私のことを何も聞いてこないのかしら」程度のことは、
心のどこかで思っていたかもしれない。

「本気で口説く気はある」のだけれど、時間をかけて
「じっくりと仲良くなっていきたい」という想いと、
「スパッと口説く勇気がない」という理由もありつつ、
「常連客と店員」から徐々に「友達」になれるような、
「淡〜い期待」も同時に存在したわけで、
「一」か「八」か思い切って「アタック」して
「恋人になる」か「フラレる」かではなく、そんな
「微妙なバランス」の関係を維持してきたのに。

唯一彼女がオレにしてきた質問は
「仕事は何をしてるんですか?」であり、
唯一オレが彼女のことについて質問して得た情報は
「アユタヤ出身」ということだけだった。それ以外は
「サッカーが好き」とか「酒は(ほとんど)飲まない」とか、
「機嫌がいい時は踊って」いるから、きっと
「ダンス好き」なのだろうとか、その程度。

そうやって、少しづつ少〜しづつ
近づけているような気がしたし、オレの中で
Tー嬢についてのポイントは着実にアップしていき、
「彼女を想う気持ち」も、なんだか
「ふわふわ」としていい感じだった。

そして、例の質問をしたことにより、
「微妙なバランス」は崩れ、オレ達の関係には確実に
「変化が生じる」こととなったのである。


昨日はサッカー二試合を家のTVで観戦した後、
いつものようにバイクでペッブリーのローカルディスコ
「DON 1 PUB」へ。

タイでは試合開始時刻が
pm11:00とam01:30であり、時間的にちょうど良いので
am01:30に店に行き、まだ客もまばらな中
モニター前の特等席でひとりウィスキイソーダを飲みつつ
「ワールドカップ観戦」をするのが日課だったのだが、応援している
「スペイン戦」だけは会場の雰囲気も感じたいので、B.G.Mが
タイポップスというわけにもいかず、自宅のTVで観てきたのだ。

am04:00頃に着き、隣の「セヴン(イレヴン)」で
「M-150(栄養ドリンク)」と「チュッパチャップス」を購入後
セキュリティーのおっさんに挨拶して店に入っていくと、なんと
店内はガラガラで、先に来ていたTとRちゃんが
仲良く踊っている他に客が二組しかいなかった。

たまにはヒマな日もあるにしても、そこまで
「静か」なのは初めてだったので驚いたが、どうせ又
早い時間にケーサツがやって来たのだろう。

よく来る客とは当然顔見知りであり、その中でも特に某
「レインボー」系列のゴーゴーガール、つまりはプロだが、
彼女達は勤め先のナーナーから近いため、特に
十代のコ達は店がハネてからしょっちゅう遊びに来る。
ただ、そんな場所で会ってまで「客」として見られて
「お金をせびられ」たリすることもなく、ただ
一緒に踊ったり乾杯したりするだけなので、
独りで行っても寂しくないから助かっている。
ゴーゴー嬢は一応エロエロダンスのプロだし、
「お触り」して文句を言われることはまずないしね
(むしろ触って刺激してくるのは彼女らの方)。

Rちゃんの友達で、やはりしょっちゅう来ている
Mイ嬢と一緒に踊っていると、あまりにもヒマなせいか、
いつの間にか隣のテーブルでひとり、
Tー嬢が頬杖をついて座っている。

そういう(エロエロダンス)場面を見られるのも何なので
Mイ嬢の体を引き剥がし、彼女に近づいて話し掛ける。
音がデカいので耳許に口を寄せて話し合うのだが、これがどうも
「トゥンテン(2232ドキドキする)」というか照れくさいというか。

「スペイン勝ったけど、ニッポン負けちゃったよ。観てた?」
「ニッポン残念でしたね。スペインもいいけど、私ドイツが好きなの♪」
「そうなんだ。でもゴメンよ。次はアルゼンチンに負けちゃうね」
「だいじょーぶ。応援するもん」

こんな感じの世間話は良い。
いつもならせいぜいこのくらいの会話しか交わせないが、
昨日はヒマ過ぎてたっぷり時間があるのがマズかった。

「今日はお客さん少ないね」
「そうなの。ヒマだとやることなくて困っちゃう」
「........」「........」
「しかし、毎日休みなしで大変だよね。体が心配だよ」
「うん。でもしょーがないの」
「家は近いの?」
「うん。このビルの三階に住んでるから」
「そうなんだ。ぢゃあまだラクでいいね」
「まあ、遅刻することはないわね」
「........」「........」
「........」「........」
「ねえ。ひとつ質問してもいいかな」
「いいですよ」
「恋人はいるの?それともいないの??」

自分でも何故突然そんなことになるのか
サッパリわからなかった。それでも
一度口に出してしまったことを、もう今さら
引っ込めるわけにはいかない。

そこには、ほんの少しだけ
「残酷な結果」が待っていた。

いや、残酷とは言えないのかもしれない。
よく考えてみればむしろ良かったのかも。

Tー嬢のカレシは25才で、
「ナコーンサワン」に住んでいるという。
クルングテープから200kmほど離れた街。つまり、
ナゴヤと大阪で「遠距離恋愛」しているみたいなものだ。
ご丁寧にケータイで撮った二人の写真まで見せてくれたが、
なかなかイケメンでお似合いのカップルと言えるだろう。

そして初めて知ったのだが、
彼女の年齢は19才だった。
もう少し落ち着いて見えたのだが。

「むしろ良かったのかも」と思える理由は当然、
「まだチャンスがある」という意味で、よーするに
「遠くの恋人よりも近くの他人」であり、
「近くのおっさん」にだって、まったく
「可能性がない」とは言い切れないではないか。

ま、オレにとって彼女は正直
「高嶺の花」だからムリは承知の上だが、とにかく昨日の夜
「重大な一歩」を踏み出してしまったのは事実。
今さら悔やんでも仕方がないが、その質問をした以上
オレ達の気持ちに変化が生じたのは間違いない。すなわち
「いよいよ始まってしまった」
「ついに口説きに入ったわね」
ということだ。


いったい、二人はこれから
どうなってしまうのだろう。

どちらにしても、もう
元には戻れない。
あの、とても
「微妙なバランス」の

「心地良い関係」には。

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