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2010年10月29日 (金)

インディーティーマイルーチャック

よーするに
「娯楽がない」のである。

酒と音楽以外何もない。
だからこれだけ数多くのパブやディスコが存在し、
どこもかしこも人でいっぱいなのだ。

そーだそ−だ、そーに決まった。


木曜日、いや正確に言えば
金曜日に変わったばかりの、
時刻は午前十二時過ぎ。

「センヂャン(1222)」という名の、ラムイントラ通り沿いにある
「巨大パブ」の店内は、やはり、多くの人で溢れ返っていた。

コードは多分「D」かな。とにかくバンドのギタリストが
「チャラララララーン」と鳴らしたその音を聴けばすぐに、
「出ました。お約束の誕生日タイム」とわかる。

そう。
「誕生日はみんなと一緒にパブ(ディスコ)で」というのが、
若者達の間の決まり事でもあるかのようなタイでは、毎日毎日
誰かしらの誕生日パーティーが盛大に行われており、
日付が変わる度、祝うのに付き合わされるハメになる。

その店ではなんと、
十三人ものタイピープルがヴォーカルの女の子に
「スクサン(2223おめでとう)!」と、名前を呼ばれていた。

そこら中のテーブルでケーキにロウソクが灯り、
「ハッピイバースデイトゥーユー、フォーフォー
(合いの手はレーザーラモン風に)」の歌(タイでは四拍子)の後、
一斉に吹き消される。

そして、皆でさんざん飲んだ後のお勘定は、その
「誕生日を迎えた本人(もしくはそのスポンサー)が払う」という、
とても恐ろしいタイルールが待っているのである。

思えば、オレも過去に二度ほど
体よくスポンサーにされたなあ。

そのうち一度は、もう一人のファランのスポンサーのおっさんと、
彼を連れて来たお姉ちゃんとの間で大喧嘩が始まり、
店の前ですったもんだの大変な騒ぎになって、すぐに
ケーサツが止めにやって来た。

「ファック!」「ビッチ!」と、大声でさんざん罵り合った後、
おっさんが逃げようと乗ったタクシーをガンガン蹴飛ばしたりと、
酔っぱらったタイガール(ボーイもだが)達は、まったく
始末に負えないから困ってしまう。

まだタイに来て間もなかったあの時は、いろんな意味で
カルチャーショックを受け、驚いたものだが、すっかり
慣れてしまった今では、その程度のことではもう
何も感じなくなった。

麻痺だ。麻痺麻痺。

しかしそう考えてみると、もし今ニッポンに帰ったら、きっと
刺激が全然無さ過ぎてつまらないんだろうなあ。

う〜ん。
できればこのままずっと、
こっちで暮らしたいものだが。

実際、ここ最近本当によく思うのは、
「タイ人に生まれたかったなあ」ということ。

いやいやいやいや、今まで四十何年もの間、
ニッポン人として散々楽しんで来て(甘い汁を吸っておいて)、
「今更それはないわ」と言われればごもっともであるが、もし
生まれ変わるとしたら、人間として生まれ変われるとしたら、
「タイ人になりたい」と、心から思うわけで。

国としてはオランダも大好きだが、あんなに寒い所で
脂肪を蓄えなくてはならない生活はイヤだ。

さてさて。では、いったい何がオレの
琴線に触れたのか。

これも、ごく最近よーやく気付いたことであるが、つまり、
「その日さえ楽しく暮らせればいい」
「明日のことなんて考えなくていいのだ」という
「脳天気さ加減」こそが「真実」なのではなかろうか。

「将来」「老後」がなんぼのもんぢゃ。
「中長期ヴィジョン」など糞喰らえ。

現実に、子供なんぞ
「そこらに転がしておけば生きていける」というのは、
「凍えない」し「飢え死にしない」からであり、この国の
風土があってこそなのだが、それが
宗教と相まって、まことに見事な
理想的世界を作りあげている。

こんな国って、
なかなかないと思うのだがいかがだろう。

では、
「滅び行く先進国」のニッポンはどうか。

少し前に、
「明日があるさ」というフレーズをよく聞いたが、あれはよーするに
「今日イヤなことがあったとしても、明日はまたやってくるわけで、
ひょっとしたらいいことがあるかもしれないから(?)、なんとか
頑張って生きていこう」という意味でしょ。

タイとまったく逆やん。

イヤなこと前提なんて暗過ぎる。

あのセリフこそ、
バブル崩壊後のニッポンを象徴している気がしてならない。

「バブル経済の原因を作っておいて何を言う」と、当時
不動産業界にいたオレは責められても仕方ないが、そんな
未来のない暗い国なんてイヤだ、というのが本音だ。

腐り切ってしまって何の期待も持てないニッポンになんて
誰が帰ってやるものか。
アホの政治家どもにいったい何ができるというのだ。
このままいけば、数十年後には
中国の植民地になるのが関の山ではないか。

ま、政治家のことを持ち出せば、この国も
ヒドいものだが、とにかくオレとしては、
老い先短い人生をニッポンに捧げる気など、
いまとなってはこれっぽっちもない。

脳天気万歳!である。


さて、そんなオレが最近痛切に感じることと言えば、
「タイ語のスキルの低さ」であり、
「タイ人に生まれたかったなあ」というのは、つまり
「タイ語が完璧に理解できたらなあ」であって、よーするに
アイデンティティーが欲しいわけではない。

結局、一番いいのは、
戦後の高度成長時代後期のニッポンに
「団塊(世代の)ジュニア」として生まれ、
「新人類」と呼ばれながら、毎日毎日を
面白おかしく生きてきた、このオレ自身の
アイデンティティーを持ったまま、
「タイ語が完璧」になること。

できればこのまま、肉体的には
二十才くらい若返りたいが、それはさすがに
「ムリ」というもの。

もしも、
「時をかける(筒井康隆大先生様、リスペクトしてます!)」
ことができたとしたならば、う〜んそうだなあ、
今から十年前の2000年、
「BTSスカイトレイン」ができたばかりのタイに戻りたい。

今よりもさらに物価は安く、おそらくディスコやパブなどの
盛り上がりは、さほど変わりはしないだろうと思われる時代。

とにかく、オレが求めていることと言えば、
それほどに贅沢なことではないはずなのだ。

タイガールのカワイコちゃんとの会話ももちろんそうだが、
ディスコやパブで、バンドが演奏したりDJが選曲する
タイポップの歌詞や、途中で挟む彼らのMCが
完璧に理解できればどれだけ楽しいか。

タイに来た当初、ディスコに行く度、
「何故こんなメインの時間にタイポップで盛り上がるのか」
「何故こんなに生バンドのライヴが好きなのか」と、
不思議でしょーがなかったし、今ひとつついていけなかったオレも、
これだれ通っていれば、さすがにヒット曲のメロディ−は憶えるし、
聞き覚えのある、しかも好きな曲が大音量で流れれば
テンションがアガるというその気持ちも、今では理解できる。

おそらく、皆さんが思っている以上に
タイポップ(もしくはロック)の作品や、
ディスコやパブで演奏するコピイバンドのレヴェルは高い。
とは言っても、決して最新のものではなく、なんとなく
ニッポンの'80'〜90年代の懐かしさを感じるのだ。

イサーン(東北地方)の音楽がまた独特で、
演歌調だったり、ちょっと説明しにくいが、
スカ的なリズムの裏が入るものだったりと、
世代を超えて楽しめる音楽もあって、当然のごとく
「イサーン(スタイル)パブ」がクルン(グ)テープにもたくさんあり、
老若男女を問わず楽しめるというわけで、
オレとしてはどちらでもイケるし、だから飽きることはない。

お調子者で目立ちたがり屋の血が騒ぎ、
「ステージに立ってみたい」という欲求まで湧いてくるわけであるが、
それはさておき、何しろ、歌の歌詞や意味が分からないというのは、
どうにももどかしい気がしてならないし、二年も住んでいて、
単純な内容としか思えないタイ語の歌詞が、
ここまで理解できないのは、まったく情けない話である。

許されるものならば近所の小学校に、
子供達と一緒に通いたいくらいだ。
せめて国語の授業だけでも受けさせてもらい、
読み書きから文法まで基礎から学びたい。

いやいやいやいやいや。もちろん
子供達が目的ではないよ(笑)。

つい三日ほど前も、今流行っている
個人的にお気に入りの曲の「VCD」を買って来て、
「一丁本格的に歌詞を憶えてやろう」と張り切ってみたが、
ビックリするほどわからず、知らない単語を辞書で調べて
ニッポン語に翻訳するのに、二時間以上かかってしまった。

アーティスト名は「25hours」で、タイトルは
「インディーティーマイルーチャック」。

ニッポン語の
「初めまして」に相当する、
「インディーティーダイルーチャック」つまり、
「お会いできて光栄(うれしい)です」をモジって、よーするに
「知り合わないままでいい」的な意味なのだろう、と
解釈はできるが、この時点ですでに少し怪しい。

「直訳」ではまったくどうにもならなくて、かなり
「意訳」した歌詞がこれだ。

「知り合わないままでいい」 / 25hours

君が誰なのか知らない
僕が誰なのか知らない
本当の世界
それがどんなものなのかなんて
僕たちはまだ知らない

一番大切なものが 実はそんなに
大事ぢゃないのかもしれない
だって、同じ日に僕たちは会えるし 話せるし
近くにだって居られるんだ

広い 大きな世界を君に見せてあげよう
同じ日の終わりに
僕たちだけにしか見ることのできない
全ての幸せを掴みに行こう

知り合わないままでいい
これだけはわかる
愛してることで満足なんだ
言葉だけぢゃ伝えられない
愛するのを抑えられるなんてホント?
君が近くに居る、そう
それだけで最高なんだ

離れた心をそのままにしてみる
離れた君を自由ににしてあげる
自分で行くんだから
どうしたいかなんて考えなくていい

会うのは間違いだなんて思ってない
もし僕たちが何も考えなけりゃ
どんなことでもしてあげられる
君がいつかしたいと思うことを

△ * 繰り返し

う〜ん。やっぱり
意味不明だな〜。

「VCD」の断片的映像を見て想像する限り、どうやら
旅行先(韓国)で出逢った二人が、短期間で
いろんな体験をしながらいつの間にか恋に堕ち、いざ
別れる時点になって、離れるのが辛くなり、
「知り合わなかったことにしましょう」と握手。
しかし結局はずっと忘れられずにいて......。
ってな感じの話だと思うのだが、これはオレの勝手な
イメージなので、実際のところはよく分からない。

メロディーラインや伴奏はかなり素敵だから、
タイ語の歌詞と歌の意味もちゃんと憶えてみたかったのだが、
残念ながらヒジョーに中途半端な状況なのだ。

ちなみに、昨日もやはりパブでバンドがその曲を演奏して、
「サビ」の部分を口ずさむくらいのことはできたものの、
廻りの盛り上がり方に比べると今ひとつついていけない自分が、
ちょっとだけ寂しかった。


ところで、昨日その店に一緒に行った三姉妹は、なんと
「ナームトゥアム(23332洪水)」の被害が甚大な
コラートから避難してやって来たと言う。

そう。
十月の初め頃から、タイでは大雨による
大洪水が各地で発生し、そこら中で大きな被害となり、
死傷者もたくさん出ているのだ。

川や貯水池が氾濫したり、ダムが
満タンになって放流したりで、もう大変な騒ぎの中、
フルーツを売る仕事をしている母親と、
子供達を被災地(?)に残したまま、
二十八才と二十四才と二十歳の三姉妹は、とりあえず
洪水がおさまるまでの間クルン(グ)テープに避難して、
来週頭に田舎に帰るらしい。

水曜の夜、プラカノン(グ)のディスコにて、その長女に
ナンパされたわけだが、翌日の夕方、
彼女らの部屋に遊びに行って事情を聞いた時、
「いかにもタイらしい話だ」と、妙に感心してしまった。

だって、上のおねーちゃんは各自二人づつ子供がいて、
旦那はとっくの昔にどこかへ行ってしまって、仕事もせず、
フラフラして暮らしているのだ。
しかも、洪水の間子供達を放ったらかしにして、
都会のディスコで酔っぱらって踊りまくってるなんて、まさに、
「その日さえ楽しく暮らせればいい」的人生ではないか。

それにしても、
オレに近づいて来るタイガールといえば、見事に
子持ちばかりではないか。

いやいやいや、文句を言ってはいけない。
彼女達だって悪気はないのだ。というか、むしろ
堕胎しなかったことを褒めるべきなのでは。
若い女子がすぐに子供をポコポコ生むのは
宗教上の理由であるらしく、つまり、
「殺人(と同じ意味の堕胎)」は禁止されているのである。

ちなみに二番目のおねーさんが、ちょっと
国生さゆり似で可愛いのだが、それはナイショだ。

わざわざ知り合わないことにはしなかったけれど、

その方が良かったのかもしれないなあ、な〜んて
「ふ」と思うのだった。

*「センヂャンパブ」の店内。ナゴヤで言えば、某旧
「オゾン」の1.2倍くらいの大きさがあり、キャパは
千人近いと思われるが、それでも「パンパン」なのだ。
ちなみに「音」は、ナゴヤで言えば、某
「ダイアモンドホール」並みの、「ライブハウス風」である。
Img_0696

「いよいよ雨季も終わりか」と、思い切って
洗車をしてみた。
Img_0692

Img_0691

バンカピという、かなり田舎にある
アパートからの眺め。
Img_0694

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2010年10月20日 (水)

マイサバーイヂャイ

「なんか元気ないっすねえ」


電話口でSンちゃんに言われた。

おっしゃる通り。
確かにオレは今、明らかに
元気がない。
何故ならば、ここ最近
いろんなことで悩んでいるから。

「話を振った責任上」というわけでもないが、
彼にはそのまま、しばらくの間
「愚痴」を聞いていただいた。
以前に何度か女子のことに関して
「相談」を受けたこともあるし、せっかくの機会(?)なので
ちょっとばかり甘えさせてもらおうと思ったのだ。

さて、その内容とは。

曰く、
「そもそもオレがタイに移住したのは、
ニッポン人とツルむためではない」

曰く、
「<人間関係>や<しがらみ>といったものに
ウンザリして、嫌気がさして祖国を離れたのだ」

曰く、
「誘われたり、頼まれると断れない、という性格故、時に
自らの意思と反する行動をとることになり、場合によっては
それがストレスの原因となる」

曰く、
「必要とされるのはありがたいことだし、(誘いを断らなけば)
<得るモノ>もあることは充分わかっている」

曰く、
「だからこそ感じるジレンマ」

曰く、
「元々、オレは孤独を愛する人間なのだ」

曰く、
「この先タイで行きていくために、
ニッポン人の仲間は必要だろうか」

曰く、
「そもそも、オレがタイに移住したのは、
いったい何のためだったのか」

結局は自らに問いかけているわけだが、今までに
このテーマで悩んだのは一度や二度ではない。

「タイに何しに来たの!?」と、
こっちでできた友達に詰問されたこともあるが、
その時はハッキリ答えられなかったし、未だに
明確な答えは出ていないのだ。

オレの最も苦手な、いわゆる
「中長期ヴィジョン」というヤツがなく、
「いずれはこうしたいな」だとか、
「タイのために役立ちたい」だとか、
「曖昧」なことばかり言って、一向に
具体的な話にはならないし、計画も立てない。

「なんとな〜く楽しいから」とか、
「暮らしやすいから」という理由だけでタイにいるなら、
「リタイア宣言」でもすればいいのに、まだそこまで
「枯れた」状況でもない。

「ない」「ない」「ない」「ない」「ない」。

なんとも中途半端な
「ないないづくし」状態ではないか。


落ち込んだ時、イヤなことがあった時などは、
「自分の考えをまとめる」ため、
「ストレス発散」のために、このブログにて
「つらつら」と文章を書き、心を落ち着かせる。

過去を遡ればそんな内容はいくらでも出てくるし、読み返せば
「その時」「その時」の心境や心情が如実にわかるはず。

しつこいようだが、このブログの一番の目的は
「自らの精神的均衡を保つこと」であり、よくよく考えてみれば
「アメ(ージング)タイ(ランド)!」などというタイトルに、
「偽りあり」と読者から責められても、決して否定できまい。

それでなくとも、最近特に
「アメージングネタ」が少なくて、心苦しい思いをしているのに。

とにかくこういう場合、
いくら文章を書き連ねようと、行き着く先は必ず
「自己嫌悪」なのであり、そもそもの原因は全て
「自分」にあることに気付かされる。

そう。
よーするに、結局は
「自分が悪い」のだ。

「誰か」のせいにしても仕方がないし、ただ
「反省」するだけでも成長はないので、その都度
「二度とこういうことが起きないように」と心に誓うが、
同じ過ちを何度も繰り返しているような気もする。

はあ。

まったく落ち込むわ〜。
マジで。


ところで、
「パラレルワールド」などと息巻いて始めた、
「物語」の方が遅々として進まない。

ブログの方はこうして何とか更新しているのだが、それにしても
「創作意欲」とは不思議なモノである。

「どーしようもないくらい沸々と湧いてくる」時もあれば、
「これっぽっちもやる気が起こらない」時もあるわけで、今みたいに
「悩んでいる」時は、どーしても
「後者」のようになってしまう。

とは言っても、
「やりたいこと」がまったくないわけではなく、例えば
「田舎でのんびり過ごしてみたい」とか、相変わらず
「海に行きたい」気持ちもあるし、近隣国のどこかに
「小旅行」なんてのもいいなあ。

「チァン(グ)マイ行き」「パンガン行き(ハーフムーン希望)」
「カンボジア行き(遺跡見学)」「ヴェトナム行き(アオザイ見学)」
などなどなど。

行くなら当然独り。

とにかく今は、ひとりきりで
「将来」などについて
「じっくり」と考えたいのだ。


というわけで、
「引き蘢り宣言」である。

今まで何度も何度も
「引き蘢」ってきたが、その度にちゃんと
自分なりに解決してきたし、今回は特に
「ポジティヴ」なものだと思っているので、
甚だ勝手ではありますが、どうか皆様

捜さないで下さい。


*「マイサバーイジャイ(32222222)」は「元気ない」の意。

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2010年10月15日 (金)

クラン(グ)レーク

「明日が初出勤なの」

そう言って
「キュッ」と結んだ彼女の口許からは、
「決意」や「覚悟」のようなものが感じられた。


な〜んて思うのは、第三者の勝手な
「穿った」見方なのかもしれないし、案外、本人達は
「あっけらかん」としたものなのかも。

ただ、もしオレが彼女らの立場なら、やはり多少は
「ビビ」るだろうし、前日は当然
「不安」で仕方ないはず。

だから、本来なら
「今日から仕事」だったのに、三人揃って店を休んでしまい、
「一日ズラした」ことにせよ、さっきから何度も
地元の友達に電話してずーっと話しっ放しなのも、
気持ちはよ〜くわかる。

とは言っても、所詮オレは男子なので、その
「奥深い」心理状態までは、どうしたって
わかりようもないのだが。


四日間ほど田舎のコラートに帰っていたMウが、
数日前に友達二人を連れて戻って来た。

そう。
よーするに、お金を稼ぎたい女子達を、自ら働く
「ゴーゴーバー」に紹介する為であり、同店の
「ダンサー」ではないが、ホール店員であるMウの
お姉ちゃんと共に、しばらくは四人で暮らすという。

アパートの部屋に空きが出次第、
友達二人は出ていくのだろう。そんな感じで
同じアパートに同じ店のコが住んでいる例は多い。

ソイカ(ウボーイ)のゴーゴーバー某
「Ti-lak」勤務のMウはSンちゃんの友達R嬢と仲良しで、数週間前
皆で一緒にディスコに遊びに行って以来、どういうわけか
オレのことが気に入ったようで、毎日電話を掛けてくる。
可愛ければ良いのだが決してそうでもなく、
「自分の好みのタイプには相手にされず、
そうでない女子から好かれる」という法則は相変わらずだ。

働き始めてまだ数ヶ月の彼女だが、毎日真面目に出勤し、
根っからの明るい性格もあってか、50%のキャッシュバックが入る
「レディースドリンク」の杯数はボチボチのようだし、けっこうな額の
「チップ」も稼ぐし、少なくとも二日に一度は
「ペイバー(連れ出し)」されているようだ。

「買われる」相手はほとんどニッポン人らしく、とても
「ニッポン人の好むタイプ」には見えないし、ニッポン語も
ほとんどできないのに不思議な気がするが、おそらく、自ら
「営業」を仕掛けるターゲットが、主に
ニッポン人ということなのだろう。
そして、そのチョイスは間違っていない。何故なら、
「売春」の客としてのニッポン人の評価が
「世界一」であろうことは疑いないからである
(少なくともこのタイという国においての話だが)。

逆に、「いかにもニッポン人の好みそう」なタイプのR嬢も、
知り合った当初の大人しくウブなイメージからは完全に
「脱皮」し、最近では成績も
「うなぎ上り」といった様子であり、余裕すら感じるわけだが、
そうやって純粋な女子がどんどん
「スレ」ていくのを見ると、なんだか胸が痛む。

とにかくここクルン(グ)テープは、
まだ十代の彼女らがそうやって稼げる
「土壌」がいくらでもある街であり、
「これならイケそうだな」と踏んだ女子が
「田舎から友達を連れてくる」という図式は、見事なまでに
「自然な成り行き」なわけである。

とまあ、そんなことはタイに来た当初からもちろんわかっていたが、
実際に目の前で見るのは初めての経験だったので、
ヒジョーに興味深かったし、できることならば
「田舎から連れてくる経緯」まで見守れれば尚良かったけど、
きっとまたいつかそんな機会も訪れるだろう。

出勤初日の当日。

店に行った時間が遅く閉店間際だったが、すでに一度
「ペイバー」されて帰ってきたというTちゃんは、
私服に着替えており、カウンターに座って
「ボーッ」と宙を見つめていた。
もう一人の友達も
「ペイバー」されたというが、いないということは
「朝までコース」なのだろうか。

「新人で〜す♪」と、店では当然「売り出す」だろうし、
「初モノ(もちろん処女ではない)」を買えた客は、ある意味
「ラッキイ」なのかもしれない。
しかしそれを、自らも客でありつつ少しだけ
「引いた」立場から見ると、なんとも言えない
「重〜い」気持ちになってしまう。

閉店後、店の外側のウッドデッキのところで、
「遊びに行こう」と誘ってもあまり乗り気ではなく、かといって
「帰るに帰れない」様子の彼女らと一緒に、しばらく佇む。

結局、三十分以上経ってやっと重い腰を上げ、タクシーに乗って
ラチャダーソイ7にある、最近新しく開拓したディスコへ移動。

18才にして初めて、見ず知らずの、いや
知り合ったばかりの男に抱かれお金をもらったTちゃんが、果たして
「どんな気持ちでいるのか」が気になって気になって、
ディスコを楽しむどころではなかったのだが。

朝八時までやっているその店を六時前には出て、別れ際、
「ノーンラップファンディーナ(いい夢見なよ)!」という
「おやすみ」代わりに交わすいつもの軽い挨拶にも、
その日ばかりは、心から
「変な夢を見ないで欲しい」という願いを込めた。


そして昨日。

出勤三日目の彼女らは、制服を着て
「新人」の仕事なのか、領収証らしきものを捲りながら
一生懸命スタンプを押していた。

しばらくして、DJが交代を告げると
ステージに立つ。
まだぎこちないながらもちゃんと
「立派」に踊っている彼女らの姿を見て、なんだか少し
「ホッ」とするのだった。

かなりポッチャリのもう一人にくらべ、
Tちゃんはまあまあ可愛いしスタイルもいいので、
ちゃんと客から呼ばれドリンクを御馳走になっている。
ただ、よく見ていると、言葉の問題なのか
ほとんど会話も交わさず、相変わらず
「ボーッ」と宙を見ている彼女。

結局、閉店までずっとそんな感じで、それでもその
ファランのおじーちゃんと一緒に出て来たから、
ちゃんと買ってもらえたんだね。

前を通る時、
「スゥースゥー!」と声を掛ける。

「頑張れ!」っていう意味らしいけど、
「スゥー(32)」は「闘う」だから、正確には
「ファイト!」って感じなのかな。

白髪のおじーちゃんとしっかり手を繋いで
人混みに紛れて行く彼女の姿は、ちょっとだけ
頼もしく見えた。

そんなTちゃんだって三ヶ月も経てばもう、立派な立派な
「ゴーゴー嬢」になっているのは間違いない。
そして、それこそがこの街の
「リアル」なのだということを、
あらためて実感したのだった。


ところで、これはあくまでもオレの想像なのだが、
経験によって多少の差はあるにせよ、十代の若い女子にとって
「仕事のセックス」ってかなりの苦痛を伴うのではないだろうか。
特に、まだ恋愛経験が少なく
「プライヴェートのセックス」もロクにしていないような
「体の受け入れ態勢」の未熟な時期に、
「愛のないセックス」を強要され続けることが、いかに本人の
「セックスライフ」にとって良くないことであるかは、いとも簡単に
想像がつく。

仮に、お互い心を許し合った者同志の
「快感」を伴ったごく普通のセックスを何度もしていて、しかも
「オーガズム」に達した経験があれば、
「精神」「肉体」共に、そうでない場合のある意味
「特殊なセックス」に対する「受け入れ体勢」も
まったくないわけではあるまい。

年齢だけでは判断できないが、普通に考えて
若いコ同士の稚拙なセックスでは、かなり回数を重ねないと
「本当の快楽」など、なかなか得られるモノではなかろう。

その段階で、よーするにまだ
「セックスの本当の悦び」を知らない状況で
「売春婦」になってしまった場合、これがおそらく
「不幸の始まり」なのだ、と、オレは思うのだ。

詳しい話はまたの機会にするとして、とにかく
「プロ」の若いタイガール(特に十代)が、プライヴェートで
「セックスをしたがる」パターンをほとんど見たことがない。

それはもちろん、普段から毎日のように
「仕事でエッチ」をしているから、肉体的に
「しんどい」という理由もあろうが、逆に精神面で
「癒しのエッチ」を求めるのが普通なのではないか。

実際、ある程度上の年齢の女子達が
そういう傾向にあることは、オレ自身の数少ない経験や、
廻りの人達からのリサーチでわかっているのだが、
若いコ達に限ってはそれがあまりないようなのだ。

例えばMウにしたって、あれだけ
「好意を寄せている」態度で接するクセに、
「セックス」を欲する素振りはこれっぽっちもない。
「キスを迫る」ことはあっても、それ以上何かを
「して欲しい」という意思表示は皆無だ。

いやいやいや、別にそれが不満なのではない。
そーではなくて、なんだか
可哀想な気がするのである。
よーするに、先述の
「意思の疎通のある快楽を伴うセックス」の経験が
「あまりないのだろうなあ」という件。

そこで、本来ならば
「調教」してやれればいいのだろうが、あいにくまだその
「域」には達していないオレとしては、とりあえず
「精神的に癒して」やるくらいしか術はない。

「話を聞く」とか、
「ディスコで踊って発散」に付き合う、とかね。

ただ、どちらかというとそっちの方が
「得意」なオレとしては、なんとな〜く
「してあげられること」がありそうな気もする。

以前は散々
「素人!素人!」と騒いでいたが、最近はむしろ
「プロ」の方に興味が沸いてきたので、段々
「その手のこと」が気になるようになってきたのだ。

とにかく、いろいろと大変なはずの
「プロ」の女子達の
「精神的ケア」を上手くできる方法があれば、それなりに
「需要」はあるはずなのだが。

「この国のために何か役立ちたい」。

そのためのヒントが
隠されているような、
なんだかそんな

気がするのだ。


*「クラン(グ)レーク(222332)」は「初めて」の意。

「ゴーゴーバー」のイメージ写真。
Img_0358

若者がたくさん住む地区ラチャダーのローカルディスコ、某
「BIG ZOOM」。
店は狭いが、月曜日だというのに
「パンパン」だった。
このコ達は普段いったい何をしているのだろう。
Img_0670_2

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2010年10月10日 (日)

コンファランセー

「コークに決まってるやんけ!」


フランス人である彼が、まさか
関西弁で言ったわけではないが、
「当たり前のこと聞くなよ」みたいなニュアンスを含む英語が、
オレにはそんな風に聞こえたのだった。

イヴェントのオーガナイザーであり、自ら
DJプレイもするというナイスガイの彼に、
「DJやってる時にキメるなら何が一番?」という質問をしたら
すぐにそう返ってきた。

この手の話はあまりよろしくないが、まあ、某
「ペプシ」ぢゃないことだけは間違いなかろう。

とにかく、「DJ」のジャンルを聞いても、
「いろいろやるよ〜」と、なかなか教えてくれなかった彼が、
そこだけは即答だったのが、ちょっと可笑しかった。
そして、彼の得意とするジャンルは、おそらくタイで最も
ウケの悪いと思われるミニマル(テクノ)だったのである。


実は、水曜の夜から隣国のラオへ
「ヴィサ取りツアー」に行っていて、
金曜日の深夜に戻ってきた。

もう何度となく訪れている、ヴィエンチャンにある
タイ大使館までは、高速バスで片道十時間以上かかり、
乗り継ぎの時間を合わせると半日にも及ぶという、なかなかしんどい
ツアーなのだが、個人的にはこのなんとも平和な街
ヴィエンチャンが好きなオレにとって、さほど苦ぢゃない。

ヴィザ以外にいくつか目的もあるしね。

そのひとつが
「ハーバルサウナ」なのだが、そのことは後で書くとして、
ひとりでツアーに出掛ける時は、すべて単独行動で
サクサクと予定をこなしていくオレが、何故か今回は珍しく
現地で知り合ったファランとずーっと一緒だった。

Cスという名の、
チャキチャキ(?)のパリッ子。

大使館の係員に
「あーお客さん。ちょっとウチばかりでヴィザ取り過ぎなので、
今回はシングルしか出せませんねえ」などと、
イヂワルなことを言われて、落ち込んで
トボトボと道を歩いていた所、陽気なガイジンに
「ハーイ!」と声を掛けられたのだが、いろいろ話していると、
これがなかなか魅力的なオトコだったのだ。

「何年かチァン(グ)マイに住んでいる」というフランス人の彼は、
英語がメチャメチャ得意というわけでもなく、やはり
英語が得意でないオレに合わせて時折タイ語を交えながら、
オモロイ話をいくつも聞かせてくれた。

「フォトグラファーでもやっているのかい」と、オレの
容貌を見て尋ね、年齢当てクイズには
28才と答えるCス自身は37才であり、
「オレより年上ぢゃんか!?」と、相当驚いた様子。
まあ、オレの実年齢を聞いて驚かない人間はいないが、
それにしても若く見過ぎである。

ゲストハウスが近いこともあって、互いの部屋を行き来した後、
一服してから、いつも決まって訪れる
「スウェーデンベーカリイハウス」で、一緒にピザを食べた。

「スウェーデン(風)のパンはどうだい」と尋ねると、
さすがにフランス人だけあってパンにはこだわりがあるらしく、
「他のはともかくバゲットはダメダメだな」と首を左右に振る。

と言っても、商品の
バゲットは袋から少し顔を出しているだけで、もちろん
食べても触れても、ましてや匂いを嗅いですらいないのに。

「おいおい。見ただけでわかるのかよ」
「ハハハハ。ホンダ。フランス人をナメちゃいけないぜ」

う〜ん。さすがだ。

「八十年前、タイにはフランス人ばかりで、白人を見れば皆
ファランセー(フランスの意のタイ語)だったから、それが
今でも残ってて、西洋人を皆ひっくるめて
ファランって言うんだぜ」など、
信じていいのかどうかよくわからない話やら、あとは大好きな
「○ンヂャ」のことになると、もー止まらない。

結局、夜もまた二人で出掛け、
メコン川沿いの通りの角にあるメキシコ風(?)パブで、
氷を浮かべた「BEER LAO」を飲みつつ、彼の話を
飽きることなく聞いたというわけだ。
実際、オレはほとんど聞き役に廻っていた。
「アーハー」「ンーフー」「アイシー」「アイノウ」「ミートゥー」
「ノーノーノーノー」「リアリー!?」「オー、イッツクレイジー」
てな感じ。

「ほとんど丸一日誰とも話してなかったよ」

前日に来たにも関わらず、午前中の申請時間に
間に合わなかったらしい彼はそう言って笑うが、きっと
よほど寂しかったのだろう。そうでなければ、こんな
怪しい東洋人に声など掛けるまい。

引き蘢り癖のあるオレにとっては、たった一日話さないくらい
屁のつっぱりにもならないが、いや、これは使い方が違うな。
とにかく、寂しがり屋さんにしてみればそれはひょっとして
堪え難いことなのかもしれない。
「ニッポン人でしょ?」と、必死に話し掛けてくるおぢさん達も
独りぼっちで寂しくてしょーがないんだろうな。

「鬱陶しいなあ」としか思えなかったが、もう少し
優しくしてあげれば良かったかな。

廻りの客の視線が気になるのか、
Cスが声をひそめて言う。

「なあホンダ。こいつら全員オレ達のことをゲイだと思ってるぜ」
「そーかなあ」
「そーに決まってるよ。どーしてかわかるか?」
「フレンチとジャパニーズの組み合わせだから?」
「それもあるけど、もうひとつ」
「わかんないなあ」
「お前の髪の毛がないからさ!」
「ワハハハハハハハハハハハハ」

ほとんど意識していなかったが、たしかにオレのルックスは
ゲイに見られてもおかしくはないだろう。
ゲイは右だけにすると聞いたことがあり、敢えて
左耳にだけピアスをしているが、その情報だって
あまり当てにはならないし、そもそもスキンヘッドに近い
ボーズ頭のクセにモミアゲだけ伸ばしているなんて、
ノーマルな人間のすることではなかろう。

タイトな服を好んで着てみたり、デニムパンツの裾を
ロールアップしたりするのだって、よく考えてみれば
怪しいとしか言いようがない。

部屋に入る前に、Cスが
「まさかゲイぢゃないよな」って確認してきたのもよくわかる。

そして、オレはその時
ほんの数時間前の出来事を思い出していた。


「ハーバルサウナ」の存在は、バイト先のマスター
Jさんから聞いて知った。

「散歩してたら偶然見つけて、入ってみたらなかなか良かったよ」

「サウナ大好き♪」なオレとしては彼の言葉を200%信じ、
前回、つまり150日前にヴィエンチャンを訪れた際
速攻で直行し、すでにその素晴らしさは体験済みだった。

階段を上り、木でできた扉を開いて、小さな
「ログハウス」的サウナルームに入ると、中は真っ暗。
かなり高温の水蒸気は薬草の匂いに包まれており、
ムッとするが、鼻と喉には確実に優しい。
普通のサウナは、空気が乾燥していて
喉にはあまりよろしくないのだ。

中の人に助けられてなんとか座ると、しばらくして
汗がぢんわりと出てくるのがわかる。
スチームサウナもしくはミストサウナと呼ばれるタイプが、
ニッポンでもよく併設されているが、そこまで温度は高くなく、
汗が出るのを感じることはまずないのに、そこはまったく
別モノであり、体にまとわりつく蒸気を押しのけるようにして出る
自らの汗をちゃんと感じるのである。

目が慣れてくると様子がわかり、入れるのは六人ほどのスペース。
水蒸気が出てくる所には桶に大量の草のようなものが入っている。
おそらくレモングラスとかその手のハーブであろう。
体感温度は60〜70℃といった辺りか。
サウナマスターのオレとしては、その程度なら
いつまででも入っていられるが、キリがないから適当に出る。

ウッドデッキでできた休憩所は夕方でもやはり暑い。
やかんに入ったお茶がこれまた熱い。
水風呂だと勘違いして最初オレが思わず入ってしまったのは、
桶で体に掛ける為に水を溜めてあるだけの場所で、
飛んできたおねーさんから冷たい目で見られてしまった。
体を冷やすにはシャワーを浴びるしかなく、ニッポンのように
「サウナ」→「冷水」を繰り返すのではなく、
「超暑い」→「暑い」を繰り返すというスタイル。よーするに
「徐々に体を冷ます」しかないわけだ。

ウッドデッキで熱いお茶を飲みながら、なかなか冷めない体と
なかなか治まらない胸の鼓動を感じつつ、
(この方が体にはいいんだろうなあ)と、なんとなく思う。
先進国の人間は、どうやら
刺激を求め過ぎるようになってしまったのでは、な〜んてことも。

そんなわけで、前回は二時間以上かけてゆっくりと
ハーバルサウナを楽しんだわけである。

Cスと一緒にピザを食べて、
「一度部屋に戻って少し寝るよ」と別れてから、
バスタブにお湯を入れて浸かり、
「あ〜極楽」となった途端、急に思い出した。

「しまった。ハーバルサウナを忘れてた!!」
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慌てて服を着て、ゲストハウスを出る。
しかしまだ午後三時過ぎで、時間はたっぷりとあった。

歩いて十分ほどで到着。
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小道を抜けると、
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看板が。
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15000KIPは約60THBだから170円くらいか。
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この布を腰に巻いて入るという寸法だ。
ちなみに女子も同じような格好。
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さて、早速サウナを楽しんだわけであるが、
ウッドデッキで休憩中、突如、恐ろしいほどの
熱視線に気付く。チラリと見ると、
隣に座っている生っ白〜いいかにもな男のコが、ものすごい勢いで
オレの方を直視しているではないか。

古今東西、サウナがゲイの溜まり場に成り得ることなど、
純情なオレでもさすがに知っているし、ある程度注意はしていたが、
同性にここまでハッキリと見つめられた経験は過去に一度もない。

ラオ語はタイ語と似ているのである程度は通じるのだが、
話せないフリをするのもなんなので、その彼に
質問されるまま答えていたが、内容はもう完全に
「口説きモード」であり、普通ならば
「チュウアライ(32222名前は何?)」と聞くところを
「シュウアライ」と言われた時にはさすがにかなり
ゾクッときたなあ。

「空気抜いたねえ〜」という感じだ。

オカマちゃん言葉で、
「カー(32)」を「ハー(32)」とか、ワザと
「抜いた」発声にするパターンがあるが、おそらくその
一種なのだろうと思われる。

その後も、サウナルーム内で横に座ってきて
背伸びをするタイミングで体を触れてきたり、
あの手この手で迫って来る彼を意識しつつも、
サウナとデッキの往復を繰り返していた。

しばらくすると、その彼の
カレシらしき人物が登場。

オレがクルン(グ)テープに住むことを知ると、
「○○」を知っているか「××」を知っているかと、
いくつものサウナの名前を挙げてきたが、生憎
知っている名前はなくて、
「いつもは<リュウサウナ>に行ってるよ」と言ったら、
「何?それはどこにある?どんな感じなんだ??」などと
かなり真剣に喰い付いてくる。

「お前ら、サウナ情報に敏感過ぎるやろ!」と、思わず
ツッコみたくなるほど彼らはマジだった。

二人が仲良く肩を並べて帰っていった後も、
何も言わず太ももを触ってくる輩がいたりと、サウナの
恐ろしさをあらためて思い知らされたわけだが、
ハーバルサウナの気持ち良さはそれにも勝り、結局
三時間近く滞在してしまった。

ちなみに、前日読んだフリーペーパーに
「バンコクのエイズ感染者は41493人(2009年)で、
通常の感染率は約1%だが、15〜30万人とも言われる
同性愛者の感染率は31%にも及ぶ」という記事があり、
「あーコワイコワイ」と思ったばかりの出来事であった。


ビールでは物足りず、時折テキーラのショットを挟む
酒飲みのCスに一杯だけ付き合ったが、十時頃にはもう
オネムになってしまい、その後再びオレの部屋で
一服してまったりしていたら、それまでは
満々だったディスコに出掛ける気力も
すっかり萎えてしまった。

翌朝、六時過ぎに飛び起きて、
「しまった!ディスコに行けば良かった〜!!」
と、激しく後悔。
あの状態で二人でディスコに行っていれば
間違いなく楽しかったに決まっている。

残念ながら時計を戻すことはできず、仕方なく
バスタブにお湯を溜めゆっくりと浸かってから、再び
グッスリと寝たのだった。

結局、大使館にパスポートを取りに行ってからも、
ノーンカーイのバス停で別れるまでずーっとCスと一緒だったが、
二日目になり、さすがに話すことがあまりなくなっても、
気まずさや違和感はまったく感じなかった。

「初対面の西洋人とよくまああんなに仲良くなれたものだ」と、
自分でも不思議に思うが、おそらくそれは互いの境遇に
なんとなく似たモノを感じたからではなかろうか。

最先端の音楽にこだわりつつ、パリでの活動に限界を感じ、
「コストパフォーマンス」の魅力に惹かれタイにやって来たものの、
ここでもかなり厳しい境遇に直面し、悩みながらも続けている。
本当に最先端を求めるならば、
ロンドンかベルリン辺りに行けばいいと思うのだが、
敢えてそうはしない彼の気持ちがよ〜くわかる。

どこか、
中途半端な自分を知りつつも、
中途半端なりに楽しむ方法を模索している、
といった感じだろうか。

「ゴメンよCス。何年か前にヨーロッパを旅した時、
アムスロッテブリュッセルロンドンミラノバロセロナ
には行ったんだけど、パリには行かなかったんだ。
だって、ファッションにはそこまで興味ないもの」
「どうしてだ。音楽だってイケてるんだぞ」
「マジで〜!?ていうか、フランス人の
メジャーなアーティストって誰か居たっけ?」
「ダフトパンク」
「えー。ダフトパンクってフランス人なんだ。知らなかった。
そーいえばフランソワなんちゃらっていうDJも居たなあ」
「彼のスタイルはもう古いよ。ま、たしかに
フランスのクラブシーンはちょっと特殊なんだよね」

そう言って寂しげに笑う彼が、この
ミーハー王国タイで、どれだけ虐げられた
音楽活動をしているかが、オレにはイタイほどわかるのだ。
何しろ彼が一番好きなのは、この国で最も受け入れられにくい
ミニマルテクノなのだから。

好きをライクやラヴではなく、自然にタイ語で
「チョープ」と言ってしまう彼に、そんなことも含めてとても
親近感を持ってしまうオレだった。

だいじょーぶ。
オレもチョープだよ。ミニマルテクノ。
昔ナゴヤで何年かそれ系のイヴェントもやっていたしね。
タイトルは、なんと
「スカンク!」だぜ。フフフフフ。


というわけで、近いうちに折りをみて、彼の住む
チァン(グ)マイを訪ねてみたいものだ。

Cスとは、なんだか
もう一度話したい気がするし、
彼のプレイも是非聴いてみたい。

ま、さすがに
「抱かれたい」とは

思わなかったけどね。


*「コンファランセー(2232222)」は「フランス人」の意。

ヴィエンチャンのタイ大使館。
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「トゥクトゥク」のバイクヴァージョン。
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気持ち良さそうに昼寝。
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バイクに三ケツする女子を発見。
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「ラオッ娘」は、恥ずかしがって
なかなか写真を撮らせてくれないのだ。
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ラオの一般的家庭(?)。
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大きなお寺もある。
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主な移動手段がバイクなのはどこも一緒。
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こんな可愛いクルマもあるが。
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毎回必ず行く中国料理店。
「餃子館」というネーミングが泣かせる。
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麻婆豆腐18000KIP。
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ごはん3000KIP。
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野菜餃子12000KIP。
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お茶はタダ。
この店さえあれば、生きていけそうな気もするが。
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2010年10月 6日 (水)

チャナ

「ソフト」か、それとも
「ハード」か。


「コンタクトレンズ」はつけないし、「SMプレイ」ならば
「ソフト」で充分な気もするが、今回はそーいう話ぢゃなく
「F1」の件である。

「ニッポンGP」の前に、どーしても触れておきたかった。
それくらい今年のF1はオモロイのだ。

何しろ、残り数レースの終盤戦にして未だ大混戦で、現在、
三チーム五人のドライヴァーが、激しく
「年間ポイントチャンピオンシップ」争いを繰り広げており、
最終的に誰が勝ってもまったくおかしくない。

某「レッドブル」の二人は、まだ
「王者」の経験がないわけだが、オレの予想はズバリ
「セバスチャンヴェッテル」だ。
「ポイントランキング」は現在四位でやや分が悪いが、
「ヤンチャ坊主」がここへきて
「覚醒」すると見た。

しかし、勢い的には完全に
「フェルナンドアロンソ」だろう。
「フェラーリ」の母国イタリアと、
シンガポールで連勝し、ピッタリ二位につける。
ドライヴァーの調子がいいと車も速くなってくるから不思議だが、
「実力」、「経験」の総合力では、現役ナンバーワンであろう。

三位の「ルイスハミルトン」は、インタヴュウでの受け応えはやけに
「冷静」なくせに、ハンドルを握ると途端に
「イケイケ」野郎に豹変、いつも危険な「バトル」を挑みかけ、
廻りのドライヴァー達をかなりビビらせている。
「速い」ことは間違いないが、「走り」が
「粗い」ためか、タイヤを傷めてしまうことも多く、
「タイヤ競争」が大きく勝敗を左右する今シーズンは、おそらく
厳しいのではなかろうか。

そう。
「摩耗」による傷みは激しいが、「グリップ」の良い
「ソフトタイヤ」と、
「グリップ力」はやや落ちるが、「摩耗」による傷みの少ない
「ハードタイヤ」の両方を、レース中に必ず
「履か」なくてはならない、というルールのため、
どのチームも最低一回は
「ピットストップ」が必要なのだが、最近は某
「ブリヂストン」のタイヤの性能が良くなり過ぎて(?)
「ハード」なら、交換なしでも
「レースを全て走り切れて」しまうくらいで、しかもある程度
「擦り減って」からの方が、
「グリップ力」が上がりタイムも上がるということを考えれば、
長い時間ひとつのタイヤを使い続けた方が効率が良いわけだ。

現に、イタリアのモンツァサーキットで、
「ハード」を選択してスタートした
「ポールポジション」のアロンソが、途中の苦難を乗り越え、
レース終了直前までそのタイヤで走り切り、なんと最終ラップで
「ソフト」に交換して優勝する、という離れ業をやってのけた。

スペイン人ドライヴァーが、地元での久しぶりの優勝を
「ティフォシ(イタリアの熱狂的ファン)」達に捧げるのは
なかなか感動的なシーンであり、名門の
「赤い跳ね馬フェラーリ」の復活が、イタリア人にとって
どれほどの勇気を与えたかは想像に難くない。

さて、サーキットではなく一般公道の
「市街地コース」で開催されるシンガポールGP。

なんと、夜間に煌煌と輝く照明の下でレースをするという、
「さすが」と言わざるを得ない、国を挙げた見事な企画力であるが、
「市街地コース」では特に、最初はいろんなもので汚れている
「一般道路」に、レースがすすむうちにだんだん
「タイヤかす」が付いてきてグリップ力を増すため、できるだけ
「タイヤを長く」使った方がいい、と戦前は言われていた。

そんな中、スタート時点で、おそらく
「タイヤに優しい走り」に自信を持つドライヴァーは
「ソフト」、そうでないドライヴァーは
「ハード」を選択したのではないか、という想像がつくが、
実際はそんなに単純な話ではないかもしれない。
なにしろレースには複雑な要素がたくさん絡むし、
「予想のつかない事態」もたくさん起こるのだから。

我らがニッポン期待の星、小林可夢偉選手は
「ソフト」を選択して、予選のポジション10位から
上位進出を狙っていた。

今シーズンF1本格デビュウを果たしたカレは、非力な
「ザウバー」のマシンで何度も入賞し、
「ルーキーオブザイヤー」の呼び声も高いほどの
素晴らしい走りを続けている。

最近では、なんとあの伝説の男
「ミハエルシューマッハ」と、度々激しい争いを繰り広げており、
今回もレース途中、壮絶なバトルの末、
「ズバッ」と気持ちよく追い抜いたのだが......。

まあ、そんな感じで
ニッポン人ドライヴァーが活躍したり、
誰が優勝するかサッパリ予想もつかなかったりで、とても面白い
「F1」なのだが、今回のレースのハイライトは何と言っても
「市街地男(全戦入賞)」の「ロバートクビサ」が、レース終盤
「フレッシュタイヤ」に交換してから、
「ボロボロなタイヤ」で苦しんでいるマシンを一気に
五〜六台抜き去ったシーンだろう。

コンクリートウォールに囲まれた狭い市街地のコースで、
「レコードライン(通常、車が走るルート)」を外して
「追い抜き」をかけるとなると、当然マシンは滑りやすいし、
これはなかなか難しいわけで、そこをいともアッサリと
「バシバシ」抜いていく彼の走りにはかなりシビれた。

そしてもう一つ。
「長く走った方がタイヤの特性を活かせるのでは」という
当初の予想とは違い、終盤は皆苦しんでいたように見えたし、
「タイヤに優しい」ドライヴァーと、そうでないドライヴァーとの
「差」が出たということもあるだろう。

その辺りが今年のF1の、特に
「興味深い」ポイントなのだ。

それにしても、ブリヂストンタイヤの進化はスゴイし、何よりも
「F1」で使用するタイヤを、ニッポンのメーカーが
「一社独占」で供給しているという事実が、ニッポン人としては
なんとも誇り高いではないか。
某「ホンダ」某「トヨタ」と、レースからは
次々に撤退して寂しい限りだが、引き続き
「カムイ」と「ブリヂストン」には是非頑張っていただきたい。

ちなみに、
「ゴムの木」生産量の多いタイは、おそらく
「ブリヂストン」社の重要な拠点であり、ひょっとしたら
「F1マシン」用のタイヤだって、タイの
「ゴム」が原料となっているかもしれない。と、
無理矢理話を繋げてみた。


ところで、ニッポンで放送されたTV番組を、およそ
二週間遅れでチェックしているオレは、レンタルDVDにて
「F1シンガポールGP」を一昨日の月曜日に見たわけであり、この
「タイムラグ」がちょっとだけ切ない。

すぐそこでやっているのだから是非一度観に行きたいものだが、
シンガポールはかなり物価が高いらしいからなあ。

同じ日に、格闘技の
「DREAM16」も見たが、今回はなんと
ナゴヤで開催されており、これも観たかったな。
「バカサバイバ−」が特に。

スポーツ観戦はやはり
「ナマ」がいい。

だからサッカーでもやはり、
「LIVE放送」にこだわる。
「バルセロナ」戦だって、時間の許す限りやはり
「ナマ」で見たいのだ。例えTV中継だとしても。

「もう結果が決まっている試合」を録画で見ていても、今ひとつ
「応援のし甲斐がない」ように思えるのだ。
「ナマ」ならば一生懸命「気」を送れば届くかもしれない。
現地まで何万km離れていようとも。

あと、LIVE中継だと二時間たっぷりなのだが、録画だと
放送時間が90分にカットされるのもツライ。

そして、なによりもツライのは、主に試合が組まれる
土曜日の夜にバイトがある件。つまり、
二試合に一試合はどーしても
「ナマ」で見られないのだ。
こればかりはどーしようもないけどね。

ていうか今頃ニッポンでは、
「F1」で相当盛り上がってるのかなあ。
いや、そーでもなさそうだね。きっと。


話は飛ぶが、
やはり買ってしまった。

そう。
電子レンヂだ。

どこで買ったかと言うと、最近よく利用する百貨店、某
「エムポリアム」なのだが、せっかくなのでちょっと紹介しよう。

「B.T.S」プロムポン(グ)駅に直結し、道を挟んだ隣には
公園もあるという、なかなかのロケーションである。
サイアム地区にある某「パラゴン」と系列で、どちらも
「高級路線」をひた走っていて、訪れる客層も当然
「ハイソ(サエテウィ)ー」が多い。
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ホールではよくイヴェントが開催されており、先日までは
「ワインフェア」をやっていた。
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なかなか素敵なカフェや雑貨屋さんがあるのだが、トイレには突然
「ブリ公」がいたりするところがタイっぽくてよい。
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おかっぱの女子中学生に萌えてみたり。
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お目当ての家電コーナーへ。
ステンレスのエッヂな感じが好きなオレは、
この手にも惹かれるが、とにかく高い。
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そしてこれが例の商品。
何の変哲もないシンプルデザインだが、なにしろ
「黒の電子レンヂ」を初めて見たのだ。
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購入前に必ず
「動作チェック」をするのがタイルール(?)。
ニッポンではやらないよなあ。まあ、それだけ
「信頼性」が厚いってことか。
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一万円を超える買い物なんてかなり久しぶりだ。

「まけてよ」と言ったら、「カードを作ってくれ」ということで、
「M-card」なるものを作らされて、5%引きになって
「3790THB→3600.5THB」である。
う〜む。かなり奮発してしまったなあ。

隣でエスプレッソマシンを発見し、ややコーフン。
「油圧メーター」とか「スウィッチ」に萌える。
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いつかは、こんな素敵なマシンのある
カフェをやってみたいものだ。

ラマ4世通りの某
「カルフール」で、延長コードを。
同スーパーマーケットはフランスの本社が撤退し、現在
「身売り先」を探し中。
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次に狙うのは某「フィリップス」製のDVDプレイヤー。
とにかくデザインがカッチョいい。
オランダのメーカーだが、家電製品の
「デザインの良さ」では群を抜いている。
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それにしても、なんとも巨大な「レヂ群」。
これだけあっても、夕方の
「ゴールデンタイム」には「鬼行列」ができる。
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というわけで無事に、部屋の
インテリアのイメージを崩すことなく、
「キッチリ」と(?)収まったのであった。
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しかし、本体からの電気コードが1mしかなく、
「延長コード」がどうにもみっともないことに。
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写真を載せるのを忘れていたが、少し前に購入した
スウェーデン製のミニ掃除機(2000THB)。
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どうやら火がついてしまったような気もする、オレの果てしない
「物欲」であるが、そちらの方はなんとか
「ソフト」な感じで

お願いしたいものである。


*「チャナ(23)」は「勝つ」の意。

某所に展示してあった某「ルノー」のマシンは
「去年モノ」だろうか。
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2010年10月 4日 (月)

ヤークダーイ

タイに来てから、本当に
「何もしていない」時期もあったわけで、ほぼ
「引き蘢り」状態で、日にちや曜日の感覚もなく、ただ
「ダラダラ」と過ごしていた。

しかし、ここ半年程は
毎週土曜日にあるアルバイトのお陰で、かなり
「規則正しい」生活を送っている。
当初は金土と週二日だったのだが、店側の都合で
週一回になってから更に安定し、
「気力」「体力」共に、かなり
「充実」している気がするのである。

日曜の夜からディスコに
「出勤」し、平日は時間の許す限りとにかく遊ぶ。
土曜日だけは
「仕事」モードに切り替わり、翌
日曜の昼間は洗濯をしたり、毎週決まったように
「外食(水餃子屋さん)」をして帰りにお買い物。
月に一度はメーバーン(掃除婦さん)に
「室内掃除」をお願いし(150THB/一回)、帰ってくれば部屋が
「ピカピカ」になっている、という寸法だ。

そして夜になればまた遊びに出掛ける。
「一週間の始まり」というわけである。

ヒジョーに規則的な生活ではないか。

ただ、一般の人々とは少しリズムが違うだけ。
というか、考えてみればまったく
「逆転」したようなものか。

普通出勤は朝であり、寝るのは夜中だが、
オレの場合出勤は夜中で、寝るのは朝。
普通平日は仕事で、週末は休みだが、
オレの場合仕事は週末で平日は休み。

平日は浮世離れした日々を過ごし、土曜になると、
お客さんである駐在のおぢ様達との話で、
「現実」に引き戻される。

初めて会うお客さんとの会話は
だいたいこんな感じだ。

「週一日だけ、ここで留守番をしているんですよ」
「他の日は何をしているの?」
「そうですねえ。ディスコ、DVD、ディスコ、DVD、
ディスコ、ディスコ、DVDって感じですかね」
「へえ。そうなんだ(やや軽蔑のまなざし)」
「まあ、いずれはお店をやりたいと考えていまして、今
<リサーチ>中なんですけどね」
「どんな店がやりたいの?」
「基本的には飲食店ですけど、何をやったらいいか
未だによくわからなくて......」

名刺をもらうと、相手はほとんど誰でも知るような
「大企業」のそこそこエラい人だったりするわけで、
彼らとそんな話をしつつ、心の中では
(いつまでもフラフラしていられないよなあ)などと思うが、翌日には
「ケロッ」と忘れて、またディスコへと出掛ける。

てなわけで、こんな感じのリズムが、どうやらオレには
「ピタリ」とハマっているようなのだ。

それなのに。あー
それなのに、それなのに
(最近このフレーズが多いな)。

実は昨日、いつもなら
「出張演奏」のため店に来ないオーナーのYさんが、突然
演奏が中止になったようで、遅い時間に珍しく顔を出し、
「(生活を)ニッポンと半々にしようかしら」とか、
「二号店を出すかもしれない」などと、突然、将来的に
「出勤日数が増える」ことを匂わすような
発言をするではないか。

「いやいや。これ以上(出勤するの)はムリです」なんてこと、
酔っぱらってゴキゲンな彼女に言うわけにもいかず、
「イヤ〜」な予感のまま帰途についたわけである。


日曜日。

朝十時頃目覚めて、天気が良かったので洗濯をし、
午後はブログを書いたり本を読んだりして過ごし、
メーバーンに掃除を頼んで、夕方、いつものように、
「水餃子屋さん」へごはんを食べに出掛ける。
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「Longcheu Restaurant」という名前があったのか。
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「いつもの」を注文し、
お茶(10THB)を飲みつつ本を読んでいると
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十五分ほどで
「韮水餃子」(50THB)と「小龍包」(70THB)が運ばれてくる。
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中国の家庭で出てくるような皮の厚い水餃子は素朴な味。
小龍包も肉厚で、「蒸し」ではなく「茹で」てあるのが良い。
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酢醤油に、この
「ラー油」的なものを相当たっぷりかける。
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「辛いもの好き♪」のオレだが、とにかくこのタレと、
皮の中に残っている茹でた時のお湯が、
口の中で混ざって絶妙な味となるので、
「たっぷり」と浸さねばならない。
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う〜ん。至福の時。

各十個づつなので、これだけでお腹一杯。
本当は「麻婆豆腐」も食べたいのだが、
誰かと一緒の時でないとムリ。

しめて140THBなら、
とてもお値打ちなのでは。

で、近くにあるスーパーマーケット、某
「カルフール」にあるアイスクリイムショップ、某
「スウェンセン」で、デザートにアイスをいただく(55THB)。
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そして、お買い物。
「香港発」のカジュアルブランドであり、いつも
「セール」をやっているので、つい寄ってしまう。
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普段は見るだけだが、今日は
Tシャツと(165THB)パンツを二本(950THB、1183THB)購入。
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ついでに、平場で薄手のカーディガン(200THB)を。
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お腹も物欲も満足して帰って来たら、
部屋がすっかりキレイになっていた。


そーいえば、最近
「欲しいもの」が増えてきたなあ。

「ギリギリ」の
「極貧生活」を送っていた時期は、あまり物欲もなく、
「年のせいかな」な〜んて思っていたが、少ないながらも
「固定収入」ができたことで、ある程度気持ちに余裕ができて、
「こまごま」としたものを買うようになってから、どうやら
「ちょーし」が出てきてしまったのだろうか。

ちなみに、今
一番欲しいものは車かな。

タイは自動車が高いのでなかなか手が出ないが、
「あれば便利」に決まっているし、男子の
「物欲の象徴」と言えばやはり車だろう。

お金さえあれば例えば、某「VW」の
「シロッコ」とか。
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この後ろのボリュウムあるボディーラインが、なんとも美しい。
他のドライヴァーからは後ろがよく見えるので、
「バックスタイル」は重要なのである。
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本当に本気で欲しいのは、某「メルセデス」の
「CLK」の黒メタリック。中古で程度の良いものなら
「借金」してでも(できないが)欲しい。
ニッポンでなら300〜400万円くらいだせばあるかもだが、
タイではとてもムリだろうな。

あとは某「ミニ」もいいのだが、
なんとも高価過ぎて手が出ない。

と、夢のような話はやめて
「現実」的な話をすれば、お隣の国マレーシアのメーカー某
「プロトン」なんてどうだろう。
これは新型だが、なかなか可愛いし、
サイズ的にもいいが、けっこう高価いのかな。
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もっと現実的な話をすれば某日産
「マーチ」だが、これ実はタイ生産であり、
「エコ減税(?)」を使えば
300000THBそこそこで買えるらしい。

しかし、デザインがなあ。
なんか、かなり小さくなってしまって、某
「スズキ」の軽の方がよほどデカイくらいだ。

う〜ん。なかなか難しい。

ま、車はまだしばらくムリとして、
もっと具体的に今欲しいものは
「電子レンヂ」。

以前から買おう買おうと思っていたが、なかなか
部屋のインテリアにマッチするデザインや色がないし、
冷蔵庫の上に置くとボリュウムがあリ過ぎて、空間に
「圧迫感」がでそうだし、そもそも(冷蔵庫以外)
「白もの家電」というものがウチにはないからね。

ところがだ。

ついに見つけてしまった。
カッチョいい電子レンヂ。

しかしそれは韓国の、某
「LG」製。

ニッポン人のプライドというわけでもないが、過去に一度も
「韓国製」の物など買ったことなどなく、思い付くのは某
「ロッテ」のガムやアイスくらいだが、あれはもう
「ニッポン企業」と言ってもいいくらいだろう。

ま、エアコンは「LG」製だし、一度くらい
試してみてもいいけどね。


ところで、今現在の二大
「欲しいもの」に、実は
「共通点」がある。

それは、
「リスクを伴う」という件。

車に関して言えば、とにかく
「事故」が怖い。

「渋滞大嫌い」なオレとしては、もちろん
「夜間」しか乗らないとしても、あれだけ
「車と車の間」をすり抜けるようにして走り廻る
「バイク」が幅を利かせている限り、どーしても
「引っ掛けてしまう」イメージが拭えない。

オレ自身が運転しているからわかるが、実際
バイクの事故などしょっちゅう見るし、
「メチャメチャ」な運転をする
「若い衆」が、とにかく多いのだ。

「車と車」ならまあだいじょーぶだろうが、バイクが相手では
「死」を招く危険も充分にあるし、いくら
「命が安い」とは言え、やはりコワイ。

「電子レンヂ」のリスクはもう少し平和だが、
これだって場合によっては
「命」に関わる話かも。

そう。
「電磁波」の件だ。

そもそも、食物が温かくなる
「仕組み」がよく分からない。
「電磁波」で熱を加えるなんて、どーも
「不健康」な気がしてならないのである。

しかも、近くにいたら自らもたっぷり
「浴び」まくりそうではないか。

そして、もうひとつは
「インスタント」あるいは「レトルト」食品に、どーしても
「頼って」しまうのが怖い。
その手の商品はおそらく
「ジャンク」な材料たっぷりに決まっているが、
「手軽さ」に、果たして
「気持ち」が勝てるだろうか。

「リスク」を承知で「物欲」を満たし、
「リスク」を承知で「食欲」を満たす。

その覚悟さえできれば、
3500THB払ってでも、
「購入」するのだけれど、
なかなか決心がつかない。

明日辺りもう一度見に行ってみようかな。
でも見たらきっと欲しくなるんだよなあ。

う〜ん。

どーしよう。


*「ヤークダーイ(222332)」は「欲しい」の意。

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2010年10月 3日 (日)

クワームラック

「極端だなあ」


「環境」によって人とはこうも違うのか、
という話。そして、それは同時に
「環境」が人を変えてしまう、
という話でもある。

一方は、
「猥雑」な「天使の街」クルン(グ)テープで生まれ育ち、
十三才で子供を産み、数年後には当たり前のように
「売春婦」としての毎日を送る者、
一方は、
「国境の田舎町」ノーンカーイで生まれ育ち、
二十三才にして未だオトコを知らず、恋人ができたことすらない
「妄想」の世界に生きる者。

同じ日に接触した双方のタイガ−ルの日々の暮らしが、実際
いかに異なるものなのかは想像の範疇にしかないが、その差が
「紙一重」であることを、オレは知っている。


「パツパツ」制服女子大生の宝庫(当たり前か)
「カセムバンディット大学」を出た後、
「友達の部屋で一緒にチムヂュムを食べよう」ということで、
Jムちゃんの住むアパートへ。

彼女は用事でまだ家に帰っていなかったので、同じく
「ラムカムヘーン(グ)」大学に通う友達Dーちゃんとそのカレシ
Fン君の住む部屋でごはんを食べることに。
「チムヂュム」とはイサーン地方の鍋料理のことであり、よーするに
「自宅鍋パーティー」というわけだ。

早速近くにある、某
「mini TESCO LOTUS」でビールとウィスキイと鍋の材料を仕入れ、
Jムちゃんの部屋と同じ間取り(?)の、やはり狭い空間に
もうひとりの友達を含め、総勢六名がひしめく。

制服の下だけショートパンツに着替えた女子チームが準備をする間、
男子チームはポテチとピーナッツをつまみに軽く飲む。
食器類をテーブルではなく床に直接置くのが
「イサーンスタイル」なのだ。
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準備完了。ま、よーするに
「自宅MK」なのだが、チムヂュムの特徴は
肉魚介などの材料をあらかじめ、
「卵」を絡めて混ぜ合わせておくこと。そして、
「ナームチム(つけダレ)」がとてつもなく「辛い」こと。
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DーちゃんFン君カップルの馴れ初めなどで話が盛り上がるが、
オレの頭の中は、間もなくやって来るJムちゃんが果たして
「制服姿」なのかどうか、しかなかった。
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そして、約一時間後には念願叶い、彼女の
「制服姿」を拝むことができたのである。

せっかくなのでちょっとボケた写真を載せておこう。
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そのJムちゃん。
今のカレシと付き合ってなんと八年も経つらしい。つまり
十五才の時からの仲であり、初めてのボーイフレンド。
田舎に置いてきたカレと遠距離恋愛中の本人曰く、
「一度も浮気したことない」と言うが、彼女の言葉ならなんとなく
信じられるような気がする。

「クワームラック(222233愛)」という単語も、
とても自然に感じられた。

女子チームは全員ノーンカーイ出身で、
大学で勉強し、そしてお金を稼ぐ為に
田舎からクルン(グ)テープに出てきたというが、皆とにかく
「真面目」であり、普段のゴーゴー嬢達との
「欲」と「嘘」に塗れたやり取りに慣れているオレ達にとって、
「新鮮」に感じられるのは間違いないのだが、同時に、
「一歩間違えれば君達も」という思いも。

実際、Jムちゃんとの初対面の時、
「大学と掛け持ちでアルバイトをしている」と聞いた瞬間
「てことは君、エッチマッサージ嬢か!」などと、とてもとても
失礼な想像をしてしまったのは、もちろんオレの心が
「汚れて」いることも原因だが、現実問題、大学周辺にはいくつもの
「スパ(エッチマッサージ店)」があり、どの店でも
「現役女子大生が働く」ことを「売り」にしているわけで。

Jムちゃんの横で鍋の中身をつつきながら、
(こういうタイプならカノジョにしてもいいかな)などと思う反面、
(いや、こんな真面目なコを毒牙にかけてはいけない)と、
複雑な心境に陥るのだった。

以前はとにかく
「素人素人」とばかり思っていたが、
最近は考えが変わってきて、オレには本来
「プロの女子」の方が合っているんぢゃないかな、と。

安いウィスキイだったせいもあるが、
どうも今ひとつ酔いきれず、なんだか
「モヤモヤ」した気持ちのまま、午後九時過ぎには
女子大生の部屋を後にしたのだった。


その日の深夜、例によってディスコに繰り出す前に、ソイカの某
「Ti-lac bar」でSンちゃんと合流。
先日一緒に某「ラーンドン」で会ったMウ嬢が、
「遊びに連れてって〜♪」としつこいので、
付き合うことにしたのだ。

「ソイカ」の中では最近お気に入りの店で、
女子の人数は多いし、明るくて見やすいし、なにしろ
「ナームプラオ(水)」が30THBと安いので良い。
「ゴーゴーバー」に酒を飲みに行くわけではないオレにとって
ドリンク代は入場料のようなものなのだ。

ちなみに女子はステージ上で、
「タンクトップとミニスカートにブーツ」という制服を身に付けて、
「ダラダラ」ではなくけっこうちゃんと踊っているのだが、実は
「ノーパン」なのである。つまり、角度によっては
「バッチリ」と拝めるわけで、たった30THBでそんなに
「良い眺め」の店などなかなかない。

ま、そんな所にしょっちゅう行っていればすっかり慣れてしまい、
「ありがたみ」もなくなるというものだが。

さて、その店で働くSンちゃんと仲良しのR嬢はまだ17才。
離婚した母親と暮らしていたが、新しいカレシのことがイヤで
「家出」をしてしまい、自立する為に仕方なく、
知り合いに紹介されて勤め始めたという。
最初に会った時はまだ一ヶ月と少しだった彼女。
その頃はやはり初々しくて、
「素直で真面目ないいコだなあ」という印象だった。

いや、決してその
「素直で真面目」なところは今でも変わっていないのだが、
「初々しい」ところが抜けてきて、最近ではしっかりと
「仕事は仕事としてこなせる」ようになったような気がして、
なんだかすごく胸がイタイのである。

もちろんそんなことは当たり前の話。

誰でも最初から決して
「プロ」ではないわけで、働くうちに段々
「プロ」になっていき、
「したたかさ」を身に付けていくのだが、特に
「真面目」なコが徐々に変貌していく、その
「過程」を見るのはやはりツライ。

おそらくオレはまだその手の経験が少ないからそう思うだけで、
何度も見て慣れればそのうち何も感じなくなるに決まっている。

ただ、今この時点では、働き出した当初から知リ合いだった
R嬢の心の中を想像するだけで、とにかく胸が
「ズキズキ」と痛むのだ。

実は、冒頭で例に挙げたコは彼女の友達であり、その
Mー嬢に子供がいることを、先日Sンちゃんから聞いた。

自ら産んだ子供を筆頭に、ゴーゴーバーで働く主な理由が
「家族を養う為」なのはよ〜くわかっているが、たかだか
17才そこそこで、客の機嫌をとりながらこっちを見て
「ニコニコ」と笑いながら踊っている彼女が、毎日いったい
「どんな気持ちで働いているのだろう」と。

ニッポンにいる時は、
「風俗」なんてまったくいかなかったし、
「プロ」と「素人」の違いなんてことを意識もせず、
「興味」もなかった。

タイに来て水商売で働く女子達の現実を知り、今更ではあるが、
「もう少し知りたい」という「欲」が出てきた。

「胸がイタイ」のなんて今だけだ。

そのうち、きっと
「悪魔」にだって

なれるのである。

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2010年10月 2日 (土)

スアマーハーアライ

「安っ!!」


物価については今更説明するまでもなく、ニッポンに比べておよそ
三分の一から四分の一程度が目安となるタイであり、
ことあるごとに紹介しているこのブログの読者ならばもうすでに
なんとなく感覚は掴めていることだろう。

長く暮らしていれば、いつの間にか自然に
金銭感覚も身に付いてくるもので、最近ではお札の最低金額
20THBの価値的な基準もある程度わかってきたとしても、たまに
驚くほどの安さに出くわすことがある。

「カラオケボックス使用料→三時間80THB」

一人ではない。
一室の料金だ。

最初はSンちゃんと二人で
「きっと一曲ごとのお金は別に取られるんだろうね」
などと話していたら、結局
「歌い放題」だったことが判明して思わず
「マジかよ」と、ズッコケた。

もうなくなってしまったが、アソークには某第一興商の
「ビッグエコー」があって、一部屋一時間300THBくらいだったし、
二流百貨店やショッピングセンターなどには必ずある
カラオケボックスにも何度も行ったが、どこもだいたい
「一曲10THB(部屋代なし)」と相場は決まっているので、
その安さにツッコまずにはいられなかったのだ。

まあ、場所はちょっとしたローカル地区、
ビニールソファーは派手に破れ、部屋の中ではオレの大嫌いな
○キ○リを飼っているような(なんと二匹も出現!!)
とんでもない店ではあるが。
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ただ、そんなことはどーでもよいのだ。なにしろ
女子大生二人と一緒なのだから。しかも
うち一人は兼ねてからのオレの憧れ
ラムカムヘン(グ)大学の生徒なのである。

「女子大生とカラオケボックス」などというシチュエーション自体は、
別にさほど珍しくもないが、最近注目の
ラムカムヘン(グ)地区に少しでも潜入できたことに価値がある。

そして、その翌日はさらにもう一歩潜入することになるのだが。

とにかく、ディスコにさんざん通っている成果もあって、数曲ほどは
「なんとか歌える」程度のタイポップレパートリーもあるし、
女子大生達が次々に歌う曲も半分ほどは知っているから、もちろん
「タイ語オンリイ」のカラオケボックスに三時間いたところで
ちっとも苦痛ではなく、むしろ相当楽しい。ただし、
同行したSンちゃんはけっこうツラそうだったけれど。

そう。
元はと言えば彼がY君の店、某
「〇〇ラ」で知り合った女子大生Pクちゃんに気に入られ、
ストーカーチックな攻撃を受け、やや引き気味ではあったが、
「ラムカムヘン(グ)大学」に辿り着くまではなんとか我慢と、
オレがハッパをかけたこともあり、成果も出つつあるので、
Y君及びH会長にも感謝をせねばなるまい。

それにしても、タイのカラオケにはまったく参る。

「タイクオリティー」という言葉があり、何かにつけて
いい加減なタイ製品や、それらに関するタイ特有の
ユルさを揶揄した表現であるのだが、その内容は
「歌詞の文字スーパーを表示するスピードが極めて遅い」というもの。

タイ文字だけではなく下にローマ字も表示されるのはいいが、
常に一行だけ画面に表示され、その次の行に切り替わる頃にはもう
歌は始まっている。というタイミングのズレがあまりにもヒド過ぎる。

タイ文字のみのものは二行に分かれており、歌詞が
下の行に移るとすぐに次の行が上の段にくるので、
あらかじめ次の歌詞を見ておくことができるが、そもそも
一行のみですべてまかなうなんて無理に決まっているのだ。
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ちょっと説明しにくいが、実際に
体験してもらえばすぐにわかるはず。

アレ、なんとかしてもらえないかなあ。
そうすればもう少し、歌える曲も増えるのだが。

てなわけで、ほとんど彼女達の歌を聞くばかりだが、
PVを見ながら歌詞を聞きつつタイ文字を必死で追いかけつつ、
「意味わかる?かくかくしかじかでこうなわけよ」などと、親切に
いちいち歌の意味を解説してくれるやさしいJムちゃん(24才)と、
密着しているだけで充分楽しかった。

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ちなみに、一番人気のバンド某
「body slam」の歌なら、何曲かはイケる。
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結局、その日はノーンカーイ出身の友達グループのひとり、
ラムカムヘン(グ)大学の生徒Jムちゃんの部屋にお邪魔したが、
家賃2500THB/月だけあってやや狭めである。
そして、壁にはネコの巨大なポスターと共に、
カレシと一緒に映った写真が飾ってあった。

次の日はテストらしかったが、まずは入門編として
ストーカーのPクちゃんが通う、ラムカムヘン(グ)大の近くにある
カセムバンディット大学を訪ねることにして、その日は別れた。


「Sンちゃんは浮気者なのか」
「何故オンナが二十人もいるのだ」

Pクちゃんからの電話で叩き起こされ、そんな
わけのわからない質問攻めにされても困るのだが、
どうやらオトコと付き合ったことのないらしい、相当
ウブな彼女に対し、つきまとわれるのがイヤなためSンちゃんが
いー加減なことを言ったに違いない。

しかし、彼女の大学を訪問するミッションを達成するため、
オレとしても一生懸命誤摩化すしかなかった。

その大学は小さかったが、
パツパツ制服の女子大生でいっぱい(当たり前か)で、
彼女らの姿を眺めているだけで、かなりウハウハな状況だった。
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断っておくが、タイの女子大生の制服はかなり
エロいわけであり、写真では撮りづらいが
白ブラウスが上半身にピッタリフィット、つまり
「パツパツ」で、しかも袖の長さが絶妙なのだ。
スカート丈やスタイルは様々だが、やはり基本的には
スリット入りのミニタイトが良いだろう。

とにかく、制服がエロ過ぎて
襲われる女子大生続出と聞くし、その気持ちは
オトコならよ〜くわかる。

もしオレが風俗店をプロデュースするなら、
迷わず忠実に同じものを再現するだろう。

実際Pクちゃんもスタイルはなかなかのもので、
後ろから見ればかなりイケルのだ(失礼だな)。
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ただ、このようにスカートから覗く足と、特に
二の腕が細いからこそ似合うのであり、個人的趣味としては少し
ムチッとしていた方がよいが、ニッポン女子のようにあまりにも
ムチムチではせっかくの制服も台無しかもしれない。つまり、
(スタイルのいいコの多い)タイだからこそ、この
デザインが活きるというわけだ。

というわけで、
「友達を訪ねる」という理由を背景に、オレ達は
正々堂々とキャンパス内をうろつき廻る。
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ついに教室にまで潜入。
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「白いシャツを着ていればもっと紛れ込めたかな」と言うオレに、
「いやいや逆に目立ち過ぎてダメでしょ」とツッコむSちゃん。
たしかに、こんな生徒はあまりいないかもしれないな。

学食にてPクちゃんのテストが終わるのを待つ。
いやいやいやけっこう可愛いコもいるもんだねえ。
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待ちくたびれて、隣の某
日泰工業大学も覗いてみるが、こちらは
スカート丈が長く、内容(?)も今ひとつだった。
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次はいよいよ憧れの......。

そう考えると、
胸が高鳴るのであった。


しかし、制服姿の女子大生を
眺めるため(だけ)にオレ達が大学を訪れて、
「あのコなかなか可愛いぢゃん」
「でも、スカートの丈がちょっと長いっすね」
「アイツの髪型、ゴーゴーバーでバイトしてそうだよな」
「確かにレインボーにいるっぽい感じかも」
「それにしてもみんなスタイルいいっすよねえ♪」などと、
「あーでもないこーでもない」と品評会をしているなんて、
生徒や先生が知ったら驚くかな。

いや、驚くっていうか、
つまみ出されるよね、

きっと。

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2010年10月 1日 (金)

ハーイレーオ

タイは治安のいい国である。


そりゃまあニッポンに比べれば確実に
数ランクは下がるけれども、例えば
東南アジア近隣諸国の中ではそんなに
悪くない方のような気がする。

思えば最近は
「赤服軍団」のデモなどもあったし、
「軍事クーデター」が起きたのもわずが六年前のことだが、
実際に暮らしていて怖い目に遭うことなどほぼ皆無であり、
今まで訪れたことのある国の中でも、少なくともオレの印象で
「平和だなあ」と感じるランクは上位にある。

中国の深センに行った時は驚いた。

友達のTちゃんに、
「スリがヒドいですから気を付けて下さいね」
と言われたほんの数時間後、普段からパンツの
右ポケットにはマネークリップに挟んだお札、
左ポケットには小銭入れを入れているオレが、注意して
ポケットに両手をツッコんで中身の存在を確認しながら
歩いていたにも関わらず、地下鉄の入り口の
下りエスカレーターに乗って、体の後ろ側は危ないから
前側に下げてあったバッグから地図を抜き取り、
「降りる駅はどこかな」と見た後でしまって、
ファスナーを閉めて再び両手をポケットに入れたところ......。

「げっ。ないわ」

なんと小銭入れがなくなっていた。

気付いたのはちょうどエスカレーターが
到着するタイミングだったので、一瞬ステップを見て、
歩き始めてから慌てて後ろを振り返ったが、
「怒濤」のような人波に押され、犯人を探すどころではない。

ていうか、
「おいおい。お前ら全員スリなんぢゃないか」と思ったくらい。

それにしても
「超早業」だ。
時間にしてほんの数十秒
油断しただけでこの始末。

「中国のスリ職人恐るべし」である。

お札が無事だったのでまだ良かったが、小銭入れの中には
預かっていたTちゃんの住むマンションの
「キュリティーカード」が入っていたので、迷惑を掛けてしまった。

「経済特区」の深センには、廻りの貧困地域から
「出稼ぎ」にやって来ている悪い輩達も多いようで、例えば
タクシーに乗る時、トランクに旅行バッグを入れて
「バタン」と閉めた途端に
「ブーン」と行ってしまうとか、普通で考えたら
「とんでもない」ような話もたくさん聞いた。

そんな、
「アメージング犯罪都市」深センに比べ、我が街
クルン(グ)テープのいかに平和なことか。

ケータイ電話をうっかり置き忘れて、
「おにーさん、ケータイ忘れてるよ〜」と、
追いかけられたことが過去に二度。
すぐにお金になるケータイを、わざわざ
後を追いかけてまで渡してくれるとは、
なんとまあ親切な。

バイクを駐車する時に、買い物した袋を、面倒なので
「フック」に掛けたまま、ヘルメットで誤魔化して(?)、何時間も
「置きっ放し」にしておいても、今まで一度も
盗まれたことなどない。

ま、こんな感じだ。
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さほど高価な物ではないにせよ、悪意があって
「持って行こう」と思えば楽勝なはずであり、おそらく中国でなら
ほんの十秒後には無くなっていそうなものだが、そういった
「置き引き」に気を付けねばならぬような雰囲気を、
これっぽっちも感じないのはいったい何故なのだろう。

「油断している」と言ってしまえばそれまでだが、旅行者ではなく、
「この街で暮らしている」者として素直に思えるのだ。

「まったく治安のいいところだなあ」と。

それなのに。あー
それなのに、それなのに。

ついにヤラレてしまった。

留守にしている間に届くはずの
「宅配レンタルDVD」を、一階の管理人にお金を預けて
代わりに受け取ってもらい、
「郵便受けに入れておいてね♪」と頼むことは
過去にも何度かあった。

それが無くなっていたのだ。

ただ、被害額は
「最小限」に近いと思われる。

コピイのレンタルDVD三枚分。
「買い取った」ことにしたとして、一枚につき100THB、合計
300THBの損失か。

しかし、問題は金額ではなく、このアパートに
「泥棒」が住んでいる、という事実。
だってどう考えても、住人の誰かが
「持ってった」としか思えないのだ。

百歩譲って、仮に
「間違えた」のだとしても、それに気付けば、
「無条件に」管理人に渡すはず。なのに、
未だに帰って来ないということは、おそらく
「悪意」あってのことなのだろう。

それにしても、
「ニッポン語字幕」および「吹き替え」付きの
映画のDVDなんて、いったいどうするのかねえ。

よくわからないが、とにかくこの事件は
「何か」を暗示しているに違いない。

素直に受け取れば、きっと
「(治安がいいからといって)決して油断しないように」
ということなのだろう。
こっちでの生活に慣れてきて、ついつい
「気持ちを緩めて」しまいがちなオレに
「警鐘」を鳴らしてくれた君。

ねえ君、君。

ひょっとして忘れてはいないかね。

このアパートには、合計十二台もの
「防犯カメラ」があるということを。

犯行時刻は、
十八時半から二十一時半までの三時間。

「ヒマヒマ」なオレをナメてはいけないよ。

わはははははははは。

はあ。


*「ハーイレーオ(222233)」は「無くなった」の意。

最近買った物シリイズ。
「ひつじ君」(260THB)。
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ケータイホルダー(295THB)。
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扉ストッパー(320THB)。
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最近巷で流行(?)の
「ソース焼き(茹で)そば」の作り方。
三分経ったらお湯を切り、
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粉末ソースを混ぜ、
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浅葱をまぶし、
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キャベツを乗っけて、
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麺を茹でたお湯を200cc計り、
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スープのカップに注ぎ、
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たっぷりと胡椒をかけて、
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いただきます。
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