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2011年2月28日 (月)

キットゥンアライ?

「暑っつ!!」


昼間、バイクに跨がって信号待ちしていると、
「ジリジリ」と照りつける太陽の光を全身に受け、自分が今まさに
「南国」にいることを実感する。

陽射しの勢いがちょっと前とはまったく違い、ついに
本来の姿を見せ始めた。

過ごしやすい時期もそろそろ終わり、いよいよ
「暑期」のスタートだ。


考えてみると、タイの季節はヒジョーに分かりやすい。

「乾(寒)期」「暑期」「雨季」という三つの季節が各三ヶ月づつ。
その間に両方がせめぎあう期間が一か月。つまり、
十一、十二、一月は風が吹き涼しくて過ごしやすく、
二月は徐々に暑くなり、
三、四、五月はただひたすら暑い日が続き、
六月は徐々に雨が増えてきて、
七、八、九月は蒸し暑さとスコールの日々、
十月は徐々に涼しくなってきて......といった具合。

もちろん、もっとも過ごしやすい
「乾期」が一番良いに決まっているが、
「タイにいるんだなあ」と実感するのは、やはり
「暑期」や「雨季」の方であり、うだるような暑さや、
「ジッ」としているだけで全身から汗が滲んでくるような
湿度の高さも、それはそれで
「南国気分」が味わえて悪くない。

元々オレは暑いのが好きだからかもだが、例えば
ゴルフ場でも、乾期の朝一番スタートだと
汗などほとんどかかず、快適過ぎて張り合いがないので、
「あちぃ〜よ〜あちぃ〜よ〜」とヒィーヒィー言いながら
コースを廻る方が、どちらかと言えば楽しいのだ。

あと、雨季が深まるとよくある
「雷のショー(絵に描いたような稲妻が光りまくる)」なんかも、
独りベランダで眺めながら
「キレイだなあ」と、感慨に浸ったりするし。

自然の力のスゴさと不思議さを実感できる、何とも
「素敵なイヴェント」なのである。

そもそも汗をかくこと自体が好きで、タイでもわざわざ
サウナに通ったりするくらいだから、ちょっと
普通ぢゃないのかもしれぬが、そんなオレだって
服を着ている時に汗だくになるのは好ましくないし、
そんな時ヒジョーにありがたいのはコレだ。
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風呂上がりなどに体にまぶす粉であり、昔風に言えば
「てんかふん」みたいなものだが、
タイに来て初めて知った商品の中では
「断トツ」で役に立っている超優れモノ。

「スーッ」として気持ちが良いし、これを脇や首など、
汗をかきやすい要所要所にふってから服を着ると、
「気持ち悪さ」がずいぶん緩和されるのである。

「蛇マークブランド」が一般的で、
コンビニでもどこでも売っているし、価格も安い(100THB程度)。

「乾期」でも毎日使っていたが、これからはさらにこの
「PRICKLY HEAT POWDER」のありがたさが身に染みる季節となる。
*ミニ缶もあるよ。
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というわけで、いよいよ
「ヴェトナム&ニッポンツアー」だ。

古本屋さんで、某
「地球の歩き方ヴェトナム篇」を発見。
ハリキって購入し、それを読みながら
「ワクワク」する日々なのである。

何しろ、行ったことがない
「国」や「地域」を訪れるというのはとても素敵だし、
どんな小さなことでも
「初めての経験」って、やはり
「新鮮な気持ち」になれるから、
「想像するだけ」でテンションがアガってしまう。

遠足の前日、ちっとも寝られない子供の気分だ。

そんな中、今もっとも興味深いのは、何故か
「プリン」について。

ニッポンに一時帰国するにあたり、
「キットゥン(312恋しい)」なものと言えば、例えば
ひつまぶし寿司蕎麦うどんや姪っ子達などたくさんあるが、
中でも特にアイスクリイムなどのデザート類は、
タイでお目にかかれない分、思い入れも激しい。

いやいやもちろん、某
「ハーゲンダッツ」だってあるし
「ジェラード系」や「スウェンセン(パフェ)系」など、ちゃんと
お金を出せばそれなりのものは手に入るのだが、もっと
「日常生活に密着」した、いわゆる
「百円アイス系」のレヴェルが恐ろしく低いのが、オレにとっては
「許せない」というか「致命的」なことなのである。

某「明治乳業」や某「グリコ」などがタイに現地工場を持ち、
「ミルク」や「乳製品」や「スナック菓子」の生産を
これほど積極的に行なっているというのに、いったい何故
「ニッポンのお家芸」とも言える
「アイスクリイム」に手を出さないのか。

販売すれば、世界中の商品を相手に
「独壇場」になることは間違いないだろうに。

「不思議」でしょーがない、というか、むしろ
「怒り」さえ覚える。

「ポッキー」や「クリームコロン」(各15THB)などに、日頃
とてもお世話になっているからあまり文句は言えぬが、
「アイスクリイム事業に参入」は、オレの悲願なのだ。

同じようなことが
「プリン」にも言える。

もちろん、タイでも手に入る。例えば
「焼き立てパン屋」さんには、ちゃんと
「カスタードプリン」があるし、値段だってせいぜい
4〜50THBと、決して高くもない。

がしかし。

あの、何ともチープな、某グリコ
「プッチンプリン」的なものや、最近ニッポンでは
スーパーなどで簡単に手に入る、いわゆる
「なめらかプリン」的なものはどこにもないのだ。

オレが求めているのはね、
「そっち」の方なんだよ。うん。

わかるでしょ。

フランス系スーパー某カルフールで
「CREME CARAMEL」なるものを見つけて購入してみても、
「食べてガッカリ」ということの繰り返し。
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前回ニッポンに帰国した時も、やはり最も感動したのは結局
「なめらかプリン」のクオリティーの高さだった。それも、某
「マックスバリュー(スーパーマーケット)」で
「四つパックで258円」程度で売っている代物だ。

だから、今一番恋しいのは何と言っても
「プリン様」。

そして、ヴェトナムにもやはり、
「バインフラン」なる、プリンに似たものがあるらしい。

「牛乳の代わりにコンデンスミルクを使った」
という辺りがちょっと怪しいが、写真を見る限り、ま、
「そこそこウマそう」な印象ではある。

どっちにしてもおそらく
「カスタードプリン系」であり、オレの
「本当に求めているモノ」とは違うだろうが、それでも
「初めて」食べるわけだから、ちょっと
「ワクワク」はするよね。


ところで、今日また某
「シーコンスクエア」に買い物に行って来た。
先日発見して、ちょっと悩んで結局買わなかった
黄色のショルダーバッグが
「どーしても」欲しくなったのだ。

「どーしようかな」と、買うか否か悩んだ場合、
一度家に戻って一晩寝て、翌日なり、しばらく経ってから
「どーしても」欲しくなったら買うことにしている。

で、後日買いに行ったら
「売り切れ」ていた、なんてこともたまにはあるが、ま、
だいたいは結局買うことになるパターンがほとんどだ。
つまり、
「衝動買い」をしてハズレることはまずないわけで、それなら
「欲しいと思った時」に買えばいいのに、そこは
「石橋を叩いて渡」らない、慎重派故なのかもしれない。

大した金額ではなかったのだが、何故か
「バッグ好き♪」なオレは、タイに来てからもそれこそ
「バッグ」ばかり買っていて、それこそキリがないので
「いい加減にしなきゃ」と思って買うかどうか悩んだのだろう。

で、旅行のことばかり考えるうち、もし
スーツケース以外にひとつだけ持って行くとしたら
「あのバッグが丁度いいよなあ」などと考えるうち、
「どーしても」欲しくなったというわけだ。

なんてことはない普通の、メッセンジャー風
「ナイロンショルダーバッグ」なのだが、その
「イエローさ加減」がなんとも良いのだ。
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写真で見るより実際はもっと鮮やか。
別に黄色が好きなわけぢゃないのにどーしてかな。
590THBを500THBにまけてもらった。
「端数」を切るくらいならわけはない。

そーいえば、先日眼鏡を買った時、
二種類気に入って、同時に二本買うのが何だか気が引けて
買わなかった一本を、結局後日買いに行ったこともあったな。

某「MBK」の一階の眼鏡屋さんで1900THBで購入。
最初、レンズ込みかと思ったらフレームのみの値段らしく、
「全部で1900THBなら買う」と言ったらまけてくれた。
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あとは、帽子を大量に買った。
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と言っても四つだが、
似たようなデザインのものばかり。

チャトゥーチャックというマーケットは、
「問屋的要素」の店もたくさんあって、
まとめて買うとけっこう安くしてくれる。

一個240THBだが、四つで700THBに。
最初720THB(つまり25%オフ)と言われて、
端数を削ってもらった。

そんな感じで、最近
「物欲おう盛」なわけだが、一番危ないのは
「車」だ。

今日も、某「シーコンスクエア」の一階フロアで
ニッポンメーカー各社の展示販売が行なわれていて、もう
「ソワソワ」して仕方なかった。
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中でも断トツにカッコいいのが某スズキの
「SWIFT」だ。う〜ん素敵♪
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しかし、インド生産のためか最低価格が
599000THB(GA1.5A/T)とちょっとお高い。

某トヨタ「YARIS」は539000THB(1.5J M/T)。
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「VIOS」(セダン)の方が安く514000THB(1.5J M/T)。
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どちらもまったくカッコ良くない。

某ホンダの「JAZZ」は590000THB(5M/T)。
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「CITY」は534000(5M/T)。
これはそんなに高価くない気がするな。
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某マツダ「MAZDA2」は535000THB
(1.5 M/T STEEL WHEEL)。
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まあまあ可愛いけど、やはりいらないなあ。

で、某日産の「MARCH」が375000THB(1.2S M/T)。
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小さいけど、やはり割安感がある。
約100万円だからニッポンで買うのとほとんど変わりがない。
さすがに現地生産だけのことはあるね。

ちなみに某メルセデスの「BENZ 200CGI」は2500000THB。
めちゃめちゃ高価いやんけ。
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某ヴォルヴォ「V50」で1740000THB。
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やっぱりデザインはヨーロッパ車が圧倒しているね。
まったく比べ物にならない。

ま、あくまでも個人の主観ということで。

あと、TVが安くなったのにはおどろくばかりだ。

某「サムスン」のLED32inch17990THB。
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某「LG」のLEDは42inchで27990THB。
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薄っ!!
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某シャープ「AQUOS」の液晶32inchで11990THBだから
約32300円か。オレがタイで買った時は
23000THBだったから、二年半で半分になったわけか。
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ただ、某「サムスン」は10000THB切ってるから、もう
価格ぢゃ太刀打ちできないね。
おそるべし韓国家電メーカー。

今、ニッポンだとどのくらいなんだろ。

某「ビックカメラ」行くのが楽しみだな。ふふふ。

う〜ん。それにしても
車欲しいなあ。

マーチ君に乗って、タイの
いろんな街を旅するのだ。

と、妄想は膨らむばかり。


さて、ニッポンでの予定も
ぼちぼち決まってきた。

友達と会う予定が五件。
妹の家に泊まって、温泉に行って、ゴルフして......
なんて考えてたら、けっこうタイトなスケジュールだぞ。

とりあえず一番大事なのは、
思い残すことのないよう、滞在中に
プリン様を何個食べられるかということ。

ま、せいぜい

頑張ります。


*「キットゥンアライ?」は「恋しいのは何?」の意。

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2011年2月23日 (水)

タムルゥアットゥマイヂャップ

「ちょっと署まで来てもらおうか」
「いやいやいやいや、ちょちょちょちょ、ムリムリムリムリ」


「人生、何事も経験」、つまり
「経験」してこそ、そのことについてよく理解できるのだ、と
常日頃から思ってはいるが、例えば先日のように
「バイクでコケる(タイでは初めて)」といったような
おしりが痛くて悲しいだけだった経験は、
「別にしなくてもよかったな」という感覚の反面で、
「突然の出来事に備えて、より慎重に運転せねば」と、
気を引き締め直す効果もやはりあったのだ、って気もする。

だから、ディスコのエントランスでケーサツ官にそう言われた
瞬間はそうやって否定したけど、店の外に出る頃には
「ま、せっかくのお誘いだから一度くらい
<マッカサン警察署>にもお邪魔してみるか」と、考えてもみた。

がしかし、状況からすればどーしたって
「ロクな目に遭わないだろう」ことは明らかだったので、結局は
しつこくしつこく、粘って粘って、やっとの思いで何とか
勘弁してもらったのだった。


さて、原因は何だったかというと、実は
「クスリ」だ。とは言っても、もちろん
「麻薬的な違法ドラッグ」ではなく、アレだアレ。つまり例のあの
ほら。わかるでしょ、なんとなく。色の青いさ。
そう。
「ED治療薬」の、某「○イアグラ」的なヤツね。

「え。こんなモノでどーしてケーサツに連れて行かれちゃうわけ」

最初は驚いたが、よーするに
「タイではダメだから罰金なんだよね〜」ということのようで、
「2000THB」と、額までチラつかされたわけであるが、果たして
それが本当に本当の事実で、法律にて
「違法ED治療薬の所持については、個人の
いかなる事情にも関わらず2000THB以下の罰金」
と定められているのか、それともひょっとして
「外国人が○イアグラを持っていたら2000THBが相場」
といった暗黙のルールなのかは、よく分からない。

ただ、悪いのはオレなのだ。

某感冒薬パブロンなど、見たこともないようなクスリをいちいち
「これは何だ」と尋ねてくるケーサツ官に対し、馬鹿正直に
「風邪薬」だとか「鼻炎薬」だと答える流れで、例の
「青い錠剤」の段になって、ついつい
「下半身の前で掌側を上に拳を握り、手首を
<クイッ>と突き上げるポーズ」をやってしまったのである。
わざわざそんなことをせず、普通に
「頭痛薬」とか言っておけばよかったのに。だって、
「ああ。君君。これはアカンよ。○イアグラね。これはダメダメ。
タイでは禁止だからね。うん」と、
見つけた瞬間にツッコまれたわけではなかったから、
おそらくモノだけではわからなかったはず、と推測されるからね。

それよりも、ケーサツ官の目が
「キラーン」と光ったのは、小さなビニイル袋、いわゆる
「パケ」を発見した瞬間だった。
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「おいおいおい。これはいったい何だ」
「いやいやいや。何でもありませぬよ」

まさか、100mmgの○イアグラのタブレットを
半錠に割って飲んだ後、残った半錠を入れておくためのもので、
今何も入っていないのは、前回、残りの半錠を使ったということ。
などと説明するわけにもいかず、
「ブルンブルン」と首を思い切り横に振るしかない。

「見逃してなるか」という勢いで
蓋を開け中を丁寧にチェックし、
「キッチリ」と匂いまで嗅ぐ彼。
もし仮に
「コーク」の残りかすや、いけない
「ハッパ」の破片でも入っていようものなら、
大変なことになったに違いない。

それにしたって、そもそもオレは何故毎回毎回
「あそこまで細かくチェック」されるのだろうか。

ケーサツ官に職(務)質(問)され、
「持ち(物)検(査)」されるのは、タイに来てからもう
数えきれないほど経験してきたわけであるが、いつも
蓋という蓋、ファスナーというファスナーを、
バッグから財布からズボンから全てにおいて
「徹底的に開け」られ、怪しいモノが登場する度、
「これは何だ」と執拗に尋ねられる。

ズボンの小さなポケットの奥の方から
「ガムを包む銀紙の破れた残りかす」を見つけて
「鬼の首を取った」ように目の前に突きつけられても困ってしまう。

だってそれはただの「ゴミ」なのだよ。まさか
「イケナイ液体」が染み込ませてある紙の破片を、そんな風に
「無造作」に持ってるワケないやろ。

とにかく、そんな風に徹底的にチェックされようと、
勝手に外国にやって来て住まわせてもらっている以上
文句を言う筋合いはないのだから仕方がないが、では、
一緒にいる他のニッポン人が皆
「同じような扱い」を受けているかというと、意外に
そうでもない。

オレの容姿が、よほど
「違法ドラッグ好き♪」なように見えるのか、もしくは
「コイツが持っていなければ他のヤツもだいじょーぶだろう」
と判断されるのか、どちらにせよ全員がそこまでやられはしないし、
ケーサツ官は大概二人一組で行動するが、二人で
「寄ってたかって」オレ一人をチェックする場合もあり、実際
今回もそうで、一緒に居たSンちゃんとその友達二人も
「持ち検」をされることはなかった。

まあいい。

ニッポン人と見れば、彼らからすれば世界一の
「鴨ネギ」に違いないし、その目的はただひたすら
「お金」でしかないことなどわかりきっているし、
「お金で解決するしかない問題」というものが、実は
世の中にはたくさんあることだって、
「オトナ」なオレには充分理解できる。

「やましいこと」がなければ、
堂々としていればいいのだ。

しかし、たかがED治療薬ごときが罰金だとは、今まで
まったく知らなかったし、そんなこと初めて言われたぞ。

ちなみに、ニッポンで同じことが起こったとしたらどうだろう。
クラブに見廻りにやって来た警官に職質を受け、
「持ち検」をされた末、某「ED治療薬」が見つかった場合。

「これはどこで手に入れたのですか」と聞かれたところで、
「もちろん医者に処方してもらってますよ。こう見えても
けっこういい歳なのでね。担当は名大病院の
臨床心理科のニシムラセンセイです」とか
「テキトー」なことを答えておけば、それ以上深く
ツッコまれることはおそらくあるまい。

それはもちろんオレがニッポン人のおっさんだからであり、ではもし
「若いイラン人」だったらきっとそうはいかないし、ひょっとしたら
「署までご同行願います」となるかもしれないね。

そう考えたら、オレへの仕打ちも納得できる。

でも、ハッキリ言ってそんなわけのわからない罰金を払う気など
1ナノもないし、仮にまけてもらったとしても、
200THB程度で済むとはとても思えなかった。

以前、飲酒検問に引っ掛かってかなりの数字が出た時も、
5000THBの反則金に対して、たまたま有り金全部で
300THBくらいしかなかったから
200THB程度のコラプションで勘弁してもらったものの、今回は
財布の中身も全部見られてしまい、
数千THB持っているのは、すでにバレていたのでね。

だから、いくら
「何事も経験」だからとは言え、
「違法薬物所持でケーサツ署連行」なんてさすがにイヤだったし、
「何かあった時」のために、その辺りの管轄ケーサツ署である
「マッカサン署」に、顔見知りを作っておきたいということが、もし
あったとしてもそれは別の機会でも可能な話で、例え
「罰金」を払って知り合いになったところで、ただの
「いいお客さん」として、それ以降もずっと
「カモ」られるのは明らかだし。

ま、どんな風にして知り合ったところで最終的には
「お金目当て」なのは一緒だけど。

とにかく、そういった理由で
おとなしく連行されるつもりのなかったオレは、得意の
「ネバネバ攻撃」で、相手のやる気をなくす作戦に出る。
「今回だけはなんとか勘弁してくれ」と、何度も何度も何度も
しつこくしつこく言い続けることで、
「まったくコイツはしょーがないヤツだなあ」と、
諦めさせるという手だ。

「執念深い」と、一般的に言われる
「巳年」生まれのオレは、今までずっとそうやって
「ピンチ」の時も難を逃れ続けてきたのである。

そして今回も、つたない言葉を何とか駆使して
五分ほど押し問答をした上、やっと
「わかったわかった。わかったからもう行きなさい」と、
なんとか根負けしてくれて良かった。

その間も、近くにいる店員や、店の常連の
顔見知りのタイガールなどに
「ちょっとちょっと。この人にオレが
<いいヤツ>だって説明してよ」などと頼んでみるが、皆、
困った顔をするだけで、ちっとも助けてなどくれない。

オレがもし逆の立場だったら、事情を聞いて
少しくらいフォローするけどなあ。
イザとなると冷たいものだね。というか、元々
その程度にしか思われていないのだ。

ところで、こーいう時、二人一組のケーサツ官のうち
どちらかが厳しくどちらかがそーでもない場合が多いので、
できるだけ早めに見極め、優しい方に対して重点的に
「お願い」するのがより効果的なのだが、その時は珍しく
どっちも厳しくて判断がつかなかったな。

てなわけで罰金だけは何とか逃れたが、所詮
「みかじめ料」などを徴収しているのも彼らだし、
「マフィア」が比較的少ないと言われるこの国では
「ケーサツが一番やっかい」だということを、
あらためて心に刻むことになったわけである。


そーいうイヤなことがあった後は、どーしても
凹むものだし、場合によってはそのことをきっかけに
色んなことを深く考え過ぎて精神的に堕ちていく、というのが
オレの悪いクセなので、今回はそれを避けるため、翌日、つまり
昨日の午後、ショッピングに出掛けることにした。

久しく行っていなかった、家から比較的近くにある、某
「シーコンスクエア」という巨大ショッピングセンターは、
ブランド物ばかり売っているようなキチンとした
「ハイソーエリア」と、とんでもないモノまで平気で売っている
「いかにも」な感じで地元ローカル色の強い
「ローソーエリア」との両方が共存していて、
なかなか興味深い所だ。

プロモーションの言葉に誘われるまま、某
「sucuzi」というイタリア料理店でピザを丸ごと食べ、ちょっとした
「贅沢気分」を味わった後、所詮ローソーなオレは、いつものように
ローカルゾーンをふらふらしてみる。

物欲の復活してきたオレが最近狙っている
「エアガン」を物色してみたが、だいたい
5〜6000THBとちょっとお高価いので
「昨日助かった(払わずに済んだ)2000THBではムリだな」と諦め、
服屋さんを数軒覗いた後、結局は手頃な
DVDを買うことにした。

その店は珍しく音楽系の古いDVDが充実していて、先日の
「イーグルス」のライヴで触発されていたこともあり、一生懸命
「掘っ」て欲しいものを探し、
「一枚100THB、五枚買うと一枚ザーヴィス」ということで、この
五枚を選び、サーヴィスでタイポップスのカラオケDVDを。
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こうしてあらためて見ると、オレはやはりどちらかと言うと
米国よりも英国嗜好が強いようだな。
某「ニルヴァーナ」にしたって、今まであまり聴いたことがなくて
興味を持っただけの話で、他に
「オアシス」や「ブラー」も見つけたが、それらを外して
敢えて買ってみたのだ。

物欲もある程度満足し、スッキリして部屋に戻り、早速
チェックしてみる。

いやあ。やっぱりカッコいいねえ。

ところで、外国人アーティストがタイ公演にやって来るとするならば、
可能性がある中で考えて、一番観たいと思うのはやっぱり
「スティング」だろうか。
彼がもし本当に来るならば、ある程度
高価いお金を払ってでも、是非行きたい。もちろん
「クィーン」でもいいが、フレディーマーキュリイ亡き後、
オリジナルを聴くことはもう不可能なのだから。

ヴィデオは結構最近のベルリン公演のものだったが、バックは
オーケストラで、内容もかなり豪華で素敵だった。

映画「レオン」のエンディングで流れる
「Shape of my heart」という曲が好きなのだが、それを
「生」で聴けたら、おそらく鳥肌が立つことだろう。

「死ぬまでにしたい十のこと」に入れてもいいくらいだな。


しかし、イヤなことがあった時の
「シーコンスクエア」はなかなか良いね。

今後共、是非

使わせてもらうことにしよう。


*これがいつも細かくチェックされる、
「常備薬」や「電動歯ブラシ」が入ったお泊まりセット。
「無印良品」で購入した。
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最近買ったものシリイズ。
太めのゴツいのが欲しくて探していた眼鏡(1500THB)。
いつも色付きなのだが、今回は敢えて
「透明」のレンズにしてみた。
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掛けるとこんな感じ。
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ついに念願の新しいアイアンセットを購入。
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ニッポンで買って持って来ようと思ったが、どうせ
「重量オーヴァー」で罰金取られたら一緒のことなので、
ニッポン製のものをこっちで買ってしまった。
「型落ち」だが新品だ(アイアンセット13000THBバッグ4000THB)。
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「スプーン」は中古で1500THB。
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*「タムルゥアットゥマイヂャップ(221113211)」は
「ケーサツに捕まらない」の意。

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2011年2月21日 (月)

スットゥヨートゥ

「ホンダさん。明日の夜はヒマですか」
「はい。正直言って、毎晩ヒマですよ」


土曜の夜、アルバイト先でお客さんに尋ねられ、
「何だろう」と思ったら、意外なお誘いだった。

相手はわりと常連の顔見知りの男性で、
急に仕事が入ってニッポンに帰国するため
「行けなくなっちゃったんですよね〜」とおっしゃるその内容は、
なんと、米国の某大御所バンドのライヴコンサートである。

「もし他に行く人が見つからなければ連絡します」

よーするに、せっかく取ったチケットを無駄にするのはナンなので、
「代わりに観にいきませんか」という話だ。
日曜の夜だし、お知り合いでどなたか行けそうなものだが、
どうやら相当急なことだったようで、結局
「是非ご一緒しましょう」と、お連れの女性から電話があった。

というわけで、行って来たのは、さて
誰のライヴでしょう。


「音楽天国」のタイでは、かなり色んな
「音楽系イヴェント」が開催されるし、結構な
「大物アーティスト」もやって来る。

東南アジア諸国の中でも、そのメンバーの豪華さは
群を抜くのではなかろうか。

昔から米国の文化的影響を色濃く受けてきたこともあり、音楽では、
ロック、ポップスはもちろん、プミポン国王がお好きだと言われる
ジャズや、若者に大人気のヒップホップなど、幅広いジャンルで
タイ国民に浸透していることと、欧米の長期滞在者、旅行者などの
数が多いのも理由であろう。

実際、昨日のライヴも客層はファラン(西洋人)が多かったが、
タイピープルも半数近くは居たように見えたし、何しろ
一万人くらい収容するのではないかと思われる会場の
「インパクトアリーナ」は、ほぼ満席の客入りだった。

年齢層はご年配の方々がほとんどで、
バンドメンバーの面々は還暦前後だろうか。

解散、再結成を経て、
「デビュウ四十周年」を迎えるという四人組。

誰でも知るあの名曲は、西洋人観光客の多いリゾート地
プーケットにて、タイ人コピイバンドの演奏をつたない英語で
「これでもか」と、散々聞かされた。

などとヒントを出してみても、このブログの読者の年齢層には
馴染みが薄いかもしれないが、果たしてお分かりかな?


答えは
「イーグルス」である。

二月十六日は「エリッククラプトン」、
二月二十日が「イーグルス」、
三月一日には「サンタナ」という
「超豪華大御所来タイ週間」のあと、
四月になれば「マルーン5」がやって来る。

昨年末には「ボーイズⅡメン」も来ていて、一瞬
「観に行っちゃおうかな」と考えた。

ね。なかなかスゴイでしょ。

ニッポンで演るとしても、大物のライヴに関しては
「チケット売れない」「盛り上がらない」で有名な
オレの地元ナゴヤなら確実に
「飛ば」される面々であり(<ナゴヤ飛ばし>と呼ばれる)、おそらく
「TOKIO、大阪、福岡公演」って感じだろう。

興味があるかないかは別にして、
世界的知名度はなかなかのもの。

つい先日終わったばかりの、山で三日間行なわれた
「レゲエフェスティバル@チアン(グ)マイ」や、
「タイ国際ジャズフェスティバル」などなど、
他にも大きなイヴェントがたくさんだ。

「イーグルス」は世代的に自分達よりもう少し上であり、
「ホテルカリフォルニア」しか知らないオレだが、それでも
「生」で「本物」が聴けるとなれば、こんな機会は滅多にないし、
いやらしい話、大御所だけあってチケット代も相当お高価いので
(家賃+光熱費のひと月分程度)、無駄にしてはならないと、
ありがたくご一緒させていただいた次第である。

会場のインパクトアリーナは、クルン(グ)テープ郊外の
ムアントンタニという場所にあり、車で約三十分(高速利用)。
ただしそれは日曜日だったためで、数日前
「クラプトンのライヴにも行った」というA嬢の話を聞くと、
平日夕方の渋滞時には一時間半かかったらしい。

まずはパネル前で、
タイピープルお約束の記念撮影だ。
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会場の外では、なんと驚いたことに
アコースティックではあるが、タイ人の素人バンドが
「ホテルカリフォルニア」をコピイ演奏するという、
とんでもない暴挙に出る。

ていうか、それって一番
「やっちゃいけない」んぢゃないの。マヂで。

この辺りはさすがタイルールだ。

「ニッポンではあり得ないよね」と、
苦笑いし合うニッポン人三人組。

午後八時の開演三十分前に会場入り。
ナゴヤで言えば、日本ガイシホール、つまり旧
レインボーホールの七割くらいの大きさだろうか。
数十分前でこの入り具合だから、
「これは始まったらいっぱいになるわ」と、客の数にまずビックリ。
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だって、タイにイーグルスのファンが、まさか
そんなにたくさんいるなんて思わなかったのだ。

「いやしかしスゴイな。爺婆がよく
こんなに集まったもんだ」

結成四十周年の
「超大御所」をナメてはいけない。

実は、その後もずっと驚きっ放しで、
「スゴイスゴイ」と、ライヴ中もずっと
唸るばかりだった。
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<スゴイ1>
ライヴが始まりだしたら、会場の皆で一斉に
ケータイで動画を撮り始めるという、その光景に驚く。
やはりニッポンではあり得ないだろうな。しかもほとんど
「i-phone4」という、ハイソーさ加減がまたスゴイ。
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<スゴイ2>
「いやあ、声出てるねえ!!」
御年にしてのその声量に驚く。
日頃の体調管理などがよほどしっかりしているのだろう。
「さすがプロ」だし、長続きするバンドはやっぱり違うね。

そして、メインヴォーカルは皆で代わりばんこ。
というか、四人それぞれに声の特徴があり、
全員歌が上手いのもまたスゴイ。
ひょっとしてこれが長続きの秘訣なのかもしれない。
主役を取り合って喧嘩しなさそうだもん。

で、廻りの観客も皆大合唱。
やはりビッグファンがほとんだなのだろう。
爺婆達の熱唱も盛り上がりも、スゴかった。

<スゴイ3>
三曲目、「ホテルカリフォルニア」のイントロが流れると、
会場は熱気の渦に。
有名なダブルネックのギターがスゴイ。
死んだらオークションでいくらの値がつくのだろう。
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そして、1ナノも狂わぬ完璧な演奏がスゴイ。
マヂでシビレた。
「生」はやっぱりいいねえ。

<スゴイ4>
一曲終わるごとに皆、ギターを取り替えるのがスゴイ。
全部で五十本以上持って来ているのではないか。
しかもどれもカッコよく、おそらくマニア垂涎ものだらけに違いない。
そして、バックの演奏メンバーもスゴイ。
ものすごく綿密な打ち合わせがされているだろうし、
お金も相当かかっているはずだ。

<スゴイ5>
一時間ほどで、一旦十五分の休憩。
「ま、メンバーも客も年だからな〜」とか、またナメたこと言ってたら
結局全部で三時間のステージ。しかも
「アッ」という間だったのがスゴイ。
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いやあお疲れさま。
いいもの観せてもらいましたわ。ホント。
今後の益々のご活躍お祈りしております。
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「インパクト」を後にする。
終了は十一時半。
タクシーの運ちゃんに1000THBと吹っかけられ、
「スゴイな」とビビって、慌ててシャトルバス(30THB)で
「B.T.S」の終点駅(モーチット)まで移動するが、
着いた頃には。もう終電が出ていた。
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てなわけで、事情があったとは言え
チケットを譲っていただいたO氏に、
この場を借りてお礼を申し上げます。

とても楽しかったです。
ありがとうございました。

記念品のプラスティック製カードチケットは、
次回ご来店時に、キッチリ

お返ししますので。
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*「スットゥヨートゥ(11322)」は「スゴイ」の意。

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2011年2月19日 (土)

ロットゥチャックラヤーヨン

「イテテテテテテテッ」


見事に尻餅をついたまま、
雨で濡れた道路の上をバイクと共に滑っていた。
一瞬、何が起こったのかわからなかったが、よーするに
「コケた」のである。

ヴァレンタインデーの深夜、ディスコからの帰り道、
誰の流した涙か知らぬが、急に雨が降り出した。

プラカノン(グ)通りを走っていると、
路(上)駐(車)してある車を避けて、
屋台を押したおばちゃんが目の前に出て来る。
屋台を押しているということは、よーするに普通に歩いているわけで、
さほど飛ばしてはいなくともそのスピードの差は歴然。
右側の車線には後ろから車が近づいて来ていたのでハンドルでは
避けられず、直進しながらブレーキをかけたにも関わらず
「ツルン」と、ものの見事に滑った。

「バイクってこんな簡単にコケるものなのね〜」と思いつつ、
起き上がって体勢を立て直し、おばちゃんにはニッポン語で
「このクソ×△○%&|#$+*@?>&○¥#!!」と、やや
汚い言葉を浴びせてから、そのまま再び走り始める。

幸いなことにバイクのボディーは無傷であり、オレ自身も
右肘を少し擦りむいた程度で済んだので良かったが、
つい先日、同じくバイクで(単独で)コケて、病院で
「打撲」と診断されたニッポン人の男性が、実は
「内臓出血」で、処置が遅れて亡くなってしまった、
という話を聞いていたので、ちょっとビビった。

タイでバイクを運転していてコケたのは初めての経験だったが、
雨の日は特に気を付けなければならないと、認識をあらためる。

それでなくても、道路にとんでもない大穴があいていたり、
ボルトがむき出しの角の尖った鉄板が敷いてあったり、
タクシーの客がいきなりドアを開けたりと、
常に厳しい状況に晒されてはいるのだが。

ま、便利は便利だけど、
それなりの覚悟もしなくちゃね。


雨が降ったのは久しぶりだったが、いよいよ
「暑期」に向けての兆しが見え始めた。

寝る時はタオルケットを掛けないと寒かった夜も、
最近はそうでもないし、昼間は開け放してあるドアを閉めてからは、
扇風機を廻したくなる日も増えた。

こうした、「季節の変わり目」になると必ずヤラレるのが
「クルン(グ)テープA型ウィルス」(と勝手に呼んでいる)である。
案の定、どこで感染されたか先週の金曜日辺りから
「咳」「喉の痛み」「体のダルさ」などの症状に悩まされているが、
タイの風邪薬、喉の薬などを飲んでも一向に収まらず、
けっこう長引くので、まったく困ったものだ。

その上、尻餅で尾てい骨や腰が痛い。
しかし、この状況でまたもや
「ヴィエンチャンツアー」に行かねばならず、
長時間バスに揺られねばならないときた。

「久しぶりに電車で行こうかな」と思って旅行代理店、某
「H.I.S」に予約しに出向いたら、四日前の時点で
「ノーン(グ)カイ行き」の寝台車は、すでに満席。
仕方ないので今回も、長距離バスで往復だ。

というわけで、今晩から出掛けてくる。

「大使館に行ったもののヴィザが取れない」という悪夢から
三度目の訪ラオだが、これで次はいよいよ三月頭の
「ニッポンツアー」となる。
ただし、帰って来てからどういう方法でヴィザを取るかは
まだよくわからない状況だ。

「海外隠居生活」だってそんなにラクではない、
ということか。

クソー。

タイ大使館のバカ。

二週間に一度国境を跨ぐために、ラオ近くの街
ノーン(グ)カイかウドンタニに住むというのもひとつの手だが、便利な
「都会暮らし」からまだまだ抜けられそうもないオレにとっては
難しいチョイスだ。

「D-STOR」もないしね。

せめて以前のように、ヴィザなしで
「三十日間滞在可」に戻してくれないかな。


何とか頼みますよ。

マヂで。


という日記をアップしようとしたのが
木曜日午後四時。

しかし、インターネットが繋がらずダメだった。

最近、うちのアパートではネットのプロバイダーを替えたのだが、
「user ID」と「password」を毎回打たねばならぬという
なんだかわけのわからないことになっており、しかも、
別のページに移動しようとすると又最初の画面に戻ってやり直し。
アタマにキてイライラし、管理人に尋ねても解決せず、
表示されるのはタイ語だし、機械系に滅法弱いオレとしてはもう、
お手上げ状態である。

とりあえず、何とか苦労してここまで辿り着いたので、
続きを書くことにしよう。


それにしてもバイクの運転は神経を使うので、
精神的にとても疲れるし、肩が凝って仕方がない。

広い道路に出る時は、まず交通の流れに乗り、
進行方向の路面の状態をよく見つつ、
前後左右にも気を付けねばならない。

特に後ろである。
後ろから自分より早いスピードで迫って来る車なりバイクなりを、
いかにうまくやり過ごすかは大事な要素のひとつだ。

車線変更が危険なのは言うまでもない。
基本的に小さなバイクが走行を許されるは
「第一車線(一番左側)のみ」なのだが、それでは
いつまで経っても目的地に着かないので、
停まっているタクシーや異常に遅い車や、
普通に車道を移動する手押し屋台や、
停留所に停車中のバスなどを避けるため、
ミラーで後方を確認した上で車線を跨ぐ。

コツと言うか、クルン(グ)テープで
バイクを運転する上で最も重要なのは、あまり
「横」に動かないことだろう。
車線を変えたり何かを避けたりと、スピードが出ている状況での
「横方向」の動きは何かと危険だ。

明らかにスピードに差のある二台の車の間を
「スイスイ」と「ジグザグ」に走るバイクをよく見掛けるが、かなり
「ヒヤヒヤ」する。


ちなみにバスはとてもやっかいだ。
運転が荒いのはもちろん、後ろについた途端
吐き出される排気ガスで顔面が真っ黒になる。
さらには渋滞時、横幅が広いため、もし仮に
三車線の道路に横に二台並んだ時点で、
隙間がなくなりその先には行けなくなってしまう。

そして、一番問題なのは渋滞時。

最もよく通るスクムヴィットやラマⅣなど三車線の道路の場合、
横に三台並んでいる車の隙間は全部で四箇所。
そのいずれかをゆっくり進んで行くわけだが、
行く手の間隔が狭くなると、路線を変更する。
全部の車がキレイに整列していてくれれば問題ないけど、
どちらかに寄っていると、ドアミラーとドアミラーの間に
隙間がなくなり、通れないので別の道を行くのだ。

向かって左から①②③④とすると、
①はちょっと危険だ。何故なら歩道脇のため、
タクシーの客がいつ降りないとも限らないから。
目の前のドアがいきなり開きでもしたら、
吹っ飛んでお陀仏なのは間違いない。

だから大抵は②を進んで行く。
②→③→②→①→②といった具合で、
ジグザグにクネクネすることもよくあるし、
ずっと真っ直ぐ行く時でも、ミラーとミラーの間を
ぶつけぬようにかなり慎重に走らねばならない。

まずは自分のバイクのミラーの高さが、どのタイプの
車種と重なるかを把握しておく必要がある。
我が愛車ジアブの場合は、普通乗用車よりはやや上にあるが
RVとかピックアップやワンボックスなど、
車高の高めの車の位置とカブるのだが、それらは大体
ドアミラー自体がデカイので特に注意せねばならぬ。

それを嫌がって、ミラーをハンドルの先端より
内側に付けているバイクもよく見掛ける。

あと、後ろに誰かを乗せているとこれがまたキツイ。
微妙な動きがしにくいし、腕力がいる。
軽い女子ならまだいいが、男子を乗せて
スピードを落とし渋滞の間をすり抜けていると、腕が
「プルプル」してしまう。

ということは、渋滞時、すぐ前にニケツのバイクがいると、
そいつに合わせてゆっくり走らねばならずイライラするので、
②→③→②と、また車線を替えることになる。つまり
逆に考えれば、後ろから来ているバイクに迷惑をかけぬよう、
二人乗りでもガンバッて前を急がなくてはならないというわけだ。

微妙な動きをする場合は、
ブレーキレバーを握ったままアクセルをふかす。
まず一番最初に覚えるテクニック(?)である。

そんな感じで苦労してやっと車列を抜けて先頭に出れば、
今度は信号が待っている。
渋滞の先頭は赤信号であることが多いからだ。
そして、ここでアタマにクるのは、渋滞時
前方が車で詰まっていると、その方向の信号が
「いつまで経っても青にならない」件。

よーするに、渋滞時の信号は大概、交差点にある
派出所の中でケーサツ官が手動で操作しているから、
「どーせこっちは青にしてもいけないわ」と、
スムーズに流れている方を優先するのだ。

これではバイクはたまったものではない。

だから、前方に車が詰まっている場合の赤信号は
「守らなくて良い」というのがタイルールなのである。
もちろん、前方からくる右折車には充分注意した上で、
「スーッ」と行ってもいいことになっているし、それを見ても
ケーサツは注意などしない。

そもそもタイのケーサツ官は、
検問などで違反者を取り締まる時以外は、例えば
交差点で隣になろうと、三ケツやノーヘルや車線違反を
咎めたりすることは一切ないのだ。

ニッポンでは考えられないし最初は驚いたが、
今ではもうすっかり慣れた。

そんな感じなので、正直な話夜間は特に
信号などほとんど守ることはない。
だって、いつまで経っても変わらないんだもの。たまに
「280(変わるまでの秒数)」なんていう数字を見て驚くし、
オンヌットの交差点で
「980」ってのを見たことさえある。

で、渋滞を抜け、やっとの思いで目的地に着き、
鏡を見たら顔が真っ黒、なんてことは日常茶飯事。
日頃吸い込んでいる排気ガスの量を考えると
「ゾッ」としてしまう。

それでもずっと車に乗る気がしなかったのは、
あまりにも渋滞がヒド過ぎるからだが、最近は
「せめて深夜だけでも」と、検討している。
ただ、実際に車を購入したところで
乗るのはほとんどバイクなのだろうけどね。

そーいえば、バイクのブレーキの効きがどうも悪くて
「スムーズ」にいかず、ちょっと強くレバーを引くと
「キュッ、キュッ」とロックしがちなのは、ひょっとして
「ブレーキバッド」的なものがすり減っているのだろうか。

もう二年以上乗っているので、そろそろ
タイヤの減り具合も気になるし、
しっかりメンテしないとなあ。


というわけで、
運転には一層

気を付けたいと思います。


*「ロットゥチャックラヤーヨン(3111111111)」
は「オートバイ」の意。

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2011年2月17日 (木)

パナッ(ク)ンガーン

「<リタリン>的なものだな」


焦点の合わないような、いわゆる
「ぶっ飛ん」だ目つきを見て、彼女が服用しているであろう
薬の種類は想像が付いた。

随分前に何度か、砕いて鼻から吸引したことはあるが、確かに
気分が高揚しテンションがアガることは間違いない。
ただ、当時オレ自身もやや鬱気味だったせいで、まったくの
「常人」が服用した場合どうなるか、はたまた
「どうなってしまうか」については定かでないのだが。

そう。
「リタリン」とは鬱病患者に処方される、いわゆる
「精神高揚剤」であり、
「国民総マイペンライ思考」のタイ人にとっては
ヒジョーに珍しいと思われるその鬱病を、過去に
彼女が患っていたことは聞かされていた。
そして、今回の件をきっかけに、どうやらそれが
「再発したらしい」ということも。


話は一ヶ月ほど前に遡る。

新年を迎えてからしばらく経った頃、
アルバイト先の女子スタッフ姉妹が、
「明日パタヤに遊びに行って来るんだ♪」と、
妙にハシャいでいた。

「あれ。正月休みでももらったのかな。
それよりも外に出てだいじょーぶなんだろうか」

もう何年も住み込みで働いているという
パーマー(ミヤンマー)人の彼女らは、実は密入国、つまり
ヴィザなしでタイに来ており、当然それではマズいので、
以前から店側がパスポートと労働許可の申請を出していたが、
許可がおりるまではあまり外出もせず、
籠った生活を強いられてきたとのこと。

下手に休みを与えてふらふらされて見つかっても困る、
ということもあってかほとんど休みなしで毎日働いていたらしく、
それでも疲れも見せず、真面目にちゃんと仕事をしていて、
週に一度しか出勤しないオレは頭が下がる思いだった。

当時店の女子スタッフは四名で、うち三名が例の姉妹
(18才、21才)ともう一人の住み込みパーマーガール(30才)、
一人が通いのタイガール(37才)で、彼女は週に一度休みがあり、
明らかに不真面目でサボりがちに見えたが、それでも力関係など
「バランス」よく推移していたのである。

後から聞いたのだが、その時点で三人の
パスポートとヴィザ(?)がおりていたようで、
「姉妹二人して小旅行に出掛ける」という一大イヴェントに
「ワクワク」と胸躍らせていたに違いない。

ところが、それは店に無許可だった。つまり、彼女らは
「休み」などもらっていなかったのだ。

物理的には、パタヤなら日帰りで行けるかもしれぬが、
午後四時からの開店準備に間に合うはずもなく、旅行先からの
「今日は店を休ませて下さい」という電話は、おそらく彼女らの
「ささやかな反抗」であったのだろう。

よーするにそれは、
「小旅行」ではなく
「逃避行」だったのかもしれない。

「確信犯」かどうかについては定かでないが、
「自由」を得た姉妹が、羽ばたきたかった気持ちは
なんとな〜くわかる。

とにかく、彼女らが店に出ることは
もう二度となかった。

二人のことが心配だ。

特に妹の方は、こっそり
「店に戻りたい」と電話して来たりするところをみると、
どうやら姉にそそのかされたフシがある。
まだ十八才だし、怪しいブローカーに
変な仕事をさせられていなければよいが......。

普通に考えればお手伝いさん、いわゆる
「アヤさん」だろうが、タイ人の金持ちのところで
こき使われたり、ひょっとして
「売春」させられたりしていないだろうか。

ちゃんとした手順で粘り強く交渉すれば、
交代で休みぐらいもらえただろうに。

「パタヤに行って来る♪」が、今思えば
「私達を助けて!」というサインではなかったのかと、
密かに胸を痛めているのである。


さて、崩れてしまった
「バランス」を修復するのは大変だ。

プレッシャーからか、鬱病を再発させたのが
残されたタイガールである。

名誉のため仮名をJムとしよう。
姉妹が居なくなって一気に仕事が増えた彼女は、
すぐに無断欠勤し、連絡が取れなくなる。
いよいよ人出が足りなくて、週に一日だったオレにも
ついにお呼びが掛かった。

数日後、Jムのお兄さんから連絡があり、
病院に入院していたと言う。
ただ、何とか仕事に復帰させて欲しい、とのことで、
あまり期待せずに出勤させたところ、
「ぶっ飛ん」だ目つきの、ドロドロ状態だったわけだ。

そんな彼女をフォローしつつ接客するのは大変だった。
何しろ、じっと遠くを見つめていたかと思えば、
物を落として急に大声で笑い出したりするのだ。

スタッフ募集はしているものの、
張り紙を見て電話してきて、面接に来ない、
面接に来て次の日に出勤しない、
紹介されて次の日に出勤しない、などが続く。

「いかにもタイ」といったところだが、それでもようやく
二人の新人が働き始めた。
タイ人経営の某ニッポン料理店の元キッチンスタッフと、
彼女と同じアパートに暮らす子持ちの主婦。

時間が経つにつれJムも徐々に回復して来て、
新人が入ったことで一気に復活し、調子に乗って
自分の立場を確立しようとハリキるようになる。

立場が悪いのは残ったパーマーガールのMットゥ嬢だ。

彼女はキッチンの主任で、料理のことを任されていた。
新しく入ってくるのはタイガールばかりで、
全員に引き継ぎをしないといけないのだが、元々
JムとMットゥは仲が悪く、同胞(タイ人同士)
ということもあってか新人を味方につけたJムが
Mットゥをスポイルしにかかる。

あんな小さな店で、早くも
「勢力争い」が始まったというのか。

MットゥはMットゥで、
「料理のことは自分が詳しい」という立場を武器に
反撃するしかない。

そして、ある日の深夜
マスターであるJ氏のケータイが鳴る。
店の大家さんからで、
「オンナのコ同士が大喧嘩してるから何とかしてくれ」
とのことだった。

パーティーなどが入って忙しかった日の営業後、
キッチンで仕事をしていたMットゥと新人が、
些細なことから言い争いになったようだ。
殴り合いまではいかないが、
「もうアンタと一緒に仕事はできない」と、お互い譲らない。
マスターが間に入って何とか納めたものの、店内には
なんとなく険悪なムードが漂っている。

そこにもう一人新しく入ってきたスタッフを一目見て、
オレは思わず天を仰いだ。

耳が出るほどのショートヘアーに黒のスニーカー。

そう。
彼女、いや彼は何と
「トムボーイ(オナベ)」なのである。

「独占欲」の異常に強い彼らのことだ。
権力闘争に加われば、もう
一波乱や二波乱は必ずあるに違いない。

はてさて。この先いったい
どうなることやら。


ニッポンでだってもちろん、従業員同士の
「勢力争い」など日常茶飯事である。
ただ、タイでのそれは、オレが見聞きする限り
「醜い」上にレヴェルが低い。

その前にまず、ちゃんと
「仕事を覚えなさい」って話だ。

まだ、本採用されるかどうかもわからないうちから
「勢力争い」なんておかしいやろ。

まったくもう。

自分一人だけで何かをやるならよいが、海外では
どーしたって現地の人間の力を借りなければならないし、
「人を使う」というのは、やはり
「生半可なものではないな」と、
あらためて思い知らされた。


「あ〜あ。隠居生活が一番ラクだわ」

ついついそうつぶやいてしまったのは

言うまでもない。


*「パナッ(ク)ンガーン(23222)」は「従業員、社員」の意。

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2011年2月10日 (木)

ナーウアック

「うえぇ〜。気持ち悪いよ〜」


何故だかわからないが、一本197THBの安タイウィスキイ、某
「Blend285」をいくら飲んでもだいじょーぶなのに、
タイでは超メジャーな600THB越えのスコッチウィスキイ、某
「Jonny walker(赤ラヴェル)」だと、ことごとく二日酔いなのだ。

普通に考えれば、高級酒の方が
味も香りも良く、酔いの廻りも早く、いい具合になりそうなものだが、
その分、量を余計に飲み過ぎてしまうのだろうか。
確かに味が良いような気はするが、酒の味に関してかなり
「音痴」なオレとしては、正直な話、
「あんまり変わらないなあ」と思うし、実際目の前に
「黒」「赤」「青」「ゴールド」をグラスに入れて並べられ、
飲み比べたところで、どれがどれだか
「サッパリ」わからないだろう。

だからディスコで飲む酒なんて、
酔いさえすれば何でもいいのだ。

ただ、Mーガンはいつも
「ホンダはなんで安ウィスキイばかり飲むんだ。
いいからこれを飲め」と、「ジョニ赤」を勧めてくるので、昨日も
お言葉に甘えてしこたま御馳走になったが、二軒目の某
「プレハブディスコ」ではすっかり酩酊状態で、案の定、
朝起きたら頭ガンガン、吐き気ビンビンで参った。

「しこたま」といったって、ちょっと濃い目のソーダ割りを
グラスで七〜八杯だから全然大したことないのにな。

何だかみそ汁が飲みたいし、食欲はあったので、普通に
さんま弁当冷や奴ポテトサラダを平らげたのはいいが、
頭ガンガンはいっこうに収まらず、お腹もイタイ。

普段ならここでデザートのアイスとなるところだが、
「フレッシュフルーツのスムージイの方がいい!」と、
気力を振り絞って近所のスーパーマーケット、某
「カルフール」まで、愛車ジアブを飛ばす。
「カルフール」と言えば、タイのスーパー某
「ビッグC」が買い取ったらしいが、未だ何ら変わっていない。

ジューススタンドのたくさんのメニュウの中から、悩んだ末に
「ストロベリイブルーベリイラズベリイヨーグルトミックス」の
スムージイを注文。30THBとは何ともお値打ちである。

一口飲んでは「頭キィーン」、一口飲んでは「頭キィーン」を
ひたすら繰り返し、五分ほどでやっと飲み終わる。
甘酸っぱくてとてもウマいし体に染みる気がした。

しかし、二日酔いはまだ収まらず、
ふらふら状態で家に戻ると、再び吐き気が。
せっかく摂取した栄養を嘔吐してはなんなので、我慢して
「下」から出せばかなりの下痢。

ソファーに横になってジッとしていると、
体が違う世界に行って戻って来られなくなるような
何とも不思議な感覚に襲われる。

この状況が約一時間。やっと収まってきたので、
ベッドに移動して寝る。

ものすごくエロい夢を見た。
それも相当リアルな。

毎回あんな夢が見られるなら、
また二日酔いしてもいいぞ。とは、
残念ながら思えない。
それくらいツライのである。

しかも、もう六時やんけ。
半日潰れたわ。

「ジョニ赤」なんてキライだ。


実は今、ちょっとだけ
「お気に入り」の女子がいる。

トン(グ)ローのカラオケ、某
「叶」勤務のMン嬢は19才。
某「ラーンドン」に毎日のようにやって来る女子集団
「叶軍団」のメンバーの一人だ。

背が小さくて細くて色白で、顔もあまり
「好みのタイプ」とは言えないのだが、とにかく
「踊り」がひたすら可愛いのだ。

そして声がイイ。

ただ、残念なことに
「脈」は1ナノもない。

ま、別にいいけどね。

最近、週二でゴルフに出掛けるので、
ディスコに行く回数はめっきり減った。
何故なら朝一で家を出発するため、
前の晩は早く寝るから。

まだ暗いうちにバイクを飛ばし、
ゴルフ場で朝日が昇るのを見る。
これがヒジョーに気持ちいいのだ。

十一時過ぎにはだいたいプレイが終わり、
家に帰っても昼なので、一日が有効に使えて良い。

今は空気が乾燥していてとても涼しいので
あまり汗をかかない。健康のためには
もっと汗をかきたいのだが。

とにかく、そんな感じで
「健全」な生活を送っていると、
「これこそが、タイでの理想のリタイアライフだな」と思えてくる。

「自画自賛」で申し訳ないが、半ば本気だ。

月曜朝ゴルフ。午後マン喫。夜映画鑑賞。
深夜ディスコ。朝六時半帰宅。
火曜午後買い物。夜映画鑑賞。十二時就寝。
水曜朝ゴルフ。午後サウナ&マッサージ。
夜映画鑑賞。深夜インターネット。
木曜午後買い物。夜映画鑑賞。
深夜ディスコ。朝六時半帰宅。
金曜午後映画鑑賞。夜インターネット。
土曜午後映画鑑賞。夜アルバイト。
日曜午後ドライブ&外食(中華)。
夜映画鑑賞。十二時就寝。

基本的に全部ひとり。

ゴルフ場では、知り合いと廻ったり、
知らない人とジョインしたりもするし、
ディスコでは現地で知人と遭遇もするが、
全てひとりでもまったく問題ない。

そーいう人にとっては、かなりいいペースの
「ルーティン」だと思うがいかがかな。

「忙しいな」とも「ヒマだなあ」とも感じない。

睡眠は一日六〜八時間。
「DVDレンタル」は月に約五十本。
本は普段あまり読まず、旅行の時に。

ま、バリバリの
「TVっコ」のオレだから理想的だと思うだけで、
普通なら耐えられないかもね。こんな生活。

とにかく、これで月の出費が約
30000THBなら優秀な方なんぢゃないかな。

タイには、リタイアして来ている人が本当にたくさんいるが、
皆、いったいどんな暮らしをしているのだろうか。
「ヒマだなあ」「やることないなあ」と思ってる人も、中には
おそらくいるのではなかろうか。

ま、いつまで続くかわからないが、もし許されることならば
「このまま完全にリタイア」してしまってもいいような気が、
最近してきた。

これこそが、タイの
「罠」だ。

こうなるだろうことは、
予想していたけどね。

すっかり話が飛んだが、週に二度ほどディスコを訪れ、
そのコが居ると居ないでは、若干気分が違う。

「キャッキャ」と、仲間達と本当に楽しそうに踊っている
彼女を見ているだけで、心が和むのだ。

おじーちゃんはそれだけで充分なのだ。

とまあ、心も枯れかけてしまっているようだが、
それでもオレは満足だから別に良い。

だから、たまに二日酔いになろうと、
ちっとも大したことぢゃない。

昨日も、チュッパチャプスを、露出していた
「胸の谷間」に差してあげたら、笑顔で
「ありがと♪」と言われた。

ん。
あのせいで飲み過ぎたかな。

どーでもいっかそんなこと。


ちなみに、吐くことをタイ語では
「ウアック(322)」というのだが、この言葉は
「音感」が実際と似ていて面白いなと思う。

「吐き気がする」は、辞書に載っていないが、
「ナー」を付ければいいのかな。

もう、二度とゴメンだが。


*「ナーウアック(32322)」は「吐き気がする」の意。

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ピセートゥ

「<特別>は一回きりですよ」


確かにそうかもしれないし、思い返してみれば昨年、
「今回限りですからね」と言われたような気もする。

しかし。
しかし、それでは困るのだ。

場所は在タイニッポン大使館の面談室。
タイでの運転免許証更新のための必要書類、
「在留証明書」の発行についての件である。

昨年はまだ曖昧だったそうだが、今は陸運局から
「<ノンイミグラントヴィザ>を持っていない輩には発行するな」と、
「キッパリ」お達しが出ているとのこと。

いわゆる住民票のようなものだが、銀行口座開設など、
何かというと添付が必要な重要書類。

「ヴィザの種類はツーリストだろうと、事実もう何年も
<住んでいる>のだから、ちゃんと発行して下さい」
「おっしゃる意味はわかるのですが、こと運転免許取得に関しては
<ツーリスト>ではダメだという、タイ側の解釈なのです」

これだけゆる〜い国なのに、何故に
そこだけ厳しいのか。
パスポートを預けるだけで、無免許でも
レンタルバイクは借りられるクセに。

「国際免許証を、ニッポンの
代理人に発行してもらうという手もありますが」
「いや。それではダメなのです」

そう。ニッポンの
「普通自動車免許」しか持っていないオレは、国際免許では当然
「普通自動車」しか運転できないので、バイクの免許は
こちらでわざわざ試験を受けて取ったのだ。
当時は学校に通っていたため「EDヴィザ」、つまり
「ノンイミグラントヴィザ」を持っていた。で、
「一年ごとに更新が必要」と言われ、昨年は
「ツーリストヴィザ」で、なんとか誤摩化したのだが。

おそらく、それ以降厳しくなったのだろう。

さて、困ったぞ。

今現在はヴィザなし状態のオレ。
二月十八日までに国外へ出なければならず、つまり
現時点では、免許の更新時の
二月十九日までタイに居られないということになる。

常識的に考えたってこれではさすがに、
免許の更新などできまい。

う〜む。
どうしたものか。

と、大使館の面談室でかなり悩んだが、結果的には
何とかなった。

ただ、次回はムリだろう。

それにしても、バイクを購入して二年も実際に運転しているのに
「免許は渡せません」なんておかしくないか。

タイをこんなに愛していて、この先ずっと住んで
タイのために少しでも役に立ちたい、と、いくら思っていても、
ヴィザすら与えてもらえないなんて......。

ヒドい。あまりにも
ヒドすぎる仕打ちではないか。

この国はオレのことなど、
ちっとも求めていないという意味なのか。
だとしたら、とても寂しい。

たしかに、今はまだ
何の役にも立っていないかもしれない。
それでも、金額は少ないながらもちゃんとお金は落としているし、
一生懸命ディスコにだって通ってもいる。

それなのに。あー
それなのに、それなのに。

これからいったい
どーすればいいの。


少し前、これからのことについて
色々と考えてみた。

例えば、ニッポンとタイで生活を半々にして、
行ったり来たりするとか。

「カラ家賃」を払うのは気持ち的にイヤだから、そうなれば
少し田舎でもいいから安いコンドーを購入し、
十月から三月くらいまではタイで過ごす。

仕事の内容も、できればタイを絡めたい。
そーなるとどんなことがいいだろう。

当初予定していた、
「飲食店をオープンする」件は、二年以上のリサーチの末、
「個人店ではヒジョーに難しい」というのが現在の結論だ。
ニッポンからはすでにかなりの勢いで進出して来ているし、
大手チェーン店などのようにスケ−ルメリットがないと、
「新しいもの好き(ミーハー)で飽きっぽい」
という特徴のタイピープル相手に、コンスタントに
利益を出し続けるのは相当厳しいと思われる。

かといって、在住ニッポン人及び西洋人、もしくは
旅行者がターゲットではマーケットが狭いし、
「タイのために」という趣旨からズレてしまう。
元々、発想は
「ニッポンの素晴らしい文化をタイの人達に届けたい」
というものなのだ。

ニッポン人に来て欲しいのなら、
「海外」に出店する意味があまりない、とも思うしね。

もし、オレがこちらで飲食店をやるとしたら、
スーパーやショッピングモールなどの
「フードコート」の中で、
「これなら間違いない」というモノ、例えば
「○○○○○(申し訳ないが明かせない)」などを、
メニュウを絞って売る。
価格は当然タイ標準価格。つまりは、
50〜100THB程度の客単価で、
「薄利多売」しかないと考える(食材はもちろんオール現地調達)。

よーするに、ある程度集客が見込める場所でないと難しく、
必死に宣伝などをしてわざわざ来てもらうというのは、元々、
飲食店としては成り立ち辛いはずだからだ。

こちらで発行されるニッポン人向けのフリーペーパーに、
「自画自賛」の広告が「これでもか」というくらい載っているが、
そもそも個人経営の飲食店においては、
「広告宣伝費」の予算など、ほとんどないのが普通なのだ。

そしてオレは、
「クーポン」などで客を呼ぶ手法が個人的に好きではない。

「フードコート」となると、まずは
「利権」の問題がある。
どー考えたってニッポン人になど貸してはくれまい。
人の集まる場所なら屋台でもいいかもだが、
「撤収」の手間を考えると、気が遠くなる。

そーなると当然、よほど信頼のおける
「タイ人パートナー」が必要となる。
そして、実は
「その部分」が一番難しい問題なのだ。

アルバイト先の女子(ミヤンマー人)が、
一度に二人辞めてしまったのだが、
新しい従業員を探すだけでも大変なことだ。
面接にやって来て
「明日から出勤します」と言っていきなり来ないし、電話して
面接にすら来なかったりするのは、
ニッポンでの常識を遥かに上回るほどヒドい。

ましてや、お金を預けて、例えば
「レジを閉めさせる」「売り上げを銀行に入金させる」なんてことは
とてもぢゃないができないのである。

「フードコート」なら、清算は機械がやるし、
「誤摩化しにくい」と思われるからね。

とにかく、結構な都会のクルン(グ)テープでは、
一時期流行っていてもすぐに閉まってしまうし、
店の調子がいいと見ると、更新時に家主が
「来月から家賃二倍ね♪」などと、
平気で言ってきたりするらしい。
そして、三年、五年などの長期契約は
なかなか結べないとも聞く。

まあ、海外で商売をするなんて
そんなに甘いモノではないということだけは確かだ。
いくらでもチャンスがあるように見えるが、
現実は厳しい。

飲食店がダメなら、何をすればいいかな。

「モノ」を右から左に動かすだけで稼ごうなんて、そんな
「おししい」話、そうそう転がってはいないし。
やっぱり、自分で何かを造り出さないと商売にはならない。

う〜ん。
どーしたものかなあ。

そうそう。
タイ産のコーヒーが案外おいしいので、それに
「ヴェトナムコーヒー」なども加えた
「アジアンカフェ」なんてどうかな、と考えた時期もあったな。

タイでは
「お茶を飲む文化」はまだまだこれからだから、将来性があるし、
「意義」はあると思うんだけどね。

喫茶店をやったことがあるからわかるが、それこそ
「宣伝」にお金なんてかけられないし、屋台の
「クイティアオ」が25〜35THBの国で、コーヒー一杯に
「いくら出せるか」って話になると、確かに単価は取りにくい。
「ゆったりまったり過ごす」という価値にお金を払うということを、
少しづつ浸透させていかないといけないんだけど、その分
「やり甲斐」はあるかもしれないな。

と、結局はいつものように、
「商売」としての「採算」を取るか、
「やること」への「意義」を取るか、という話になる。

後者を取って、立ち行かなくなり失敗するのが
「パターン」なんだよね。


とまあ、色んなことを考えてみた末、
「やっぱり、タイにはリタイアして住むのが一番」という、何とも
「しょっぱい」結論が出てしまうのは、
「ご愛敬」ということで。

いや、
「ご愛嬌」では済まないぞ。
「リタイアヴィザ」がおりるようになるまで、あと
何年あると思ってるの。

あ。
たった五年か。

そっか。

ふ〜ん。


*「ピセートゥ(311)」は「特別」の意。

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2011年2月 7日 (月)

コンイープン

「タイ人に、道を聞かれる交差点。
うれしくもあり、哀しくもあり」


まるで某大喜利番組の回答のようだが、
なんだか、そんな心境だったのである。

バイクで信号待ちをしている時、ここ最近何度か、おそらく
まだ田舎から出てきたばかりであろうタイ人の
バイクの運転手に道を尋ねられて、いずれもごく簡単な
内容であったため普通に教えて差し上げたわけで、やはり一瞬は
「ああ、オレもいよいよタイ生活に慣れてきて、ついに
道を教えてあげられるまでになったか......」
などと感慨深くもありつつ、しかしよくよく考えてみれば、
こっちもタイ人だと勘違いされたのは明らかであり、つまり
いくらヘルメットを被った状態とは言え、オレの外観が
「パッ」と見、ネイティヴに見えたということになる。

たしかに、ある時は某アディダスの
「ニセモノジャージ」を羽織っていたり、ある時は
安っぽいヒザ丈のショートパンツにサンダル履きだったりと、
「いかにも」な格好だったかもしれぬが、だとしても、
「タイ人に間違われる」というのは、いかがなものか。

例え、買い物に行くだけだとか、アルバイトに出掛けて
真っ直ぐ帰ってくるだけだったとしてもだ。

「タイに暮らすニッポン人」であることを
常に意識するオレとしては、それが何だか
哀しくもあった。

普段は「盛り盛り」のキャバ嬢が、油断して
スッピンスウェット姿でコンビニに買い物に行く途中、
「バッタリ」と客に会ってしまったようなものである。

いかにも哀しいではないか。

ま、おそらくは気付かれずにスルーだろうが、
彼女の心理状態はよく分かる。

常夏の国だからとは言え、ある程度は
「キチッ」とした身なりで外出することが、ニッポン人としての
「アイデンティティー」のひとつだと思っているから、そんな
「部屋着」のような格好で街をふらふらしてはイケナイのだ。

実際、顔だけではどこの国の人かわからないような状況でも、
ファッションでおおよその区別がつくことも多く、
中国韓国ニッポンタイでは、やはり印象が少し違う。

ところで、どうやらオレに似たタイ男子の歌手がいるらしく、
たまにそう言われるのだが、名前がややこしくて、いつも
メモしようと思って忘れてしまう。
おそらくは髪型の印象だけなのだろうが、まさか
スキンヘッドにモミアゲだけ生やしているわけではなかろうし、
TVや雑誌で一度見てみたいけど、未だに叶わないということは
さほどメジャーな存在ではないのかな。

まあいい。

とにかく、この国で普段から
「ゆる〜い」生活を送っていると、確かに精神的にも
「ゆる〜く」なってしまいがちで、たまにそれを
「タイ化する」などと表現するのを耳にしたりするが、オレは決して
「タイ化する」気など1ナノもなく、だからこそ
そーならないように日頃から気を付けねばならぬということだ。

タイのこともタイ人のことも大好きだが、
彼らと同化したいわけではもちろんない。


さて、そんな中いよいよ、かの国ニッポンに
一時帰国する時が迫ってきた。

ニッポンの古くからの風習が好きぢゃないオレだが、さすがに
「手ブラ」というわけにもいかず、仕方ないので
「お土産」的なものを仕入れるため、久しぶりにチャトゥチャクの
ウィークエンドマーケットを覗いてみた。

ま、さほど目新しいものは見つからなかったが、あれだけ大量の
店や品物を見て廻るだけでやはりテンションはアガるし、
「買い物」というのはなかなか気持ちの良いものである。

結局、買ったのは自分の物ばかり。
ていうか、そもそも利己主義でケチケチなオレは
「誰かに何かをプレゼントする」という気持ちがヒジョーに
「希薄」であり、考えてみればその対象もごく僅かなのだ。

帽子220THB。
Img_1385

スニーカー(220THB)。
Img_1383

Tシャツ(180THB、220THB)。
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Img_1387

ショートパンツ(230THB)。
こーいうのを履いてウロウロするからタイ人と間違われるのに。
ま、ゴルフ用ということで。
Img_1384

何かと思えば、
Img_1390

ポプリのケース(250THB)。
Img_1392

姪っ子達に、サンリオの
キャラクター付き(!)サンダル(各59THB)。
Img_1388

お土産的な数々は、何だか皆細かい物ばかり。
だって、荷物になるんですもの。
Img_1389

それにしてもスゴい人だ。
Img_1380

しかも暑い。
Img_1381

昔あったようなゴム入りアイス売り場に行列が。
Img_1379

ガラスでできた指輪(150THB〜)。
Img_1378

おじーちゃんの時計コレクション。
Img_1377

値段を聞く気などまったくしない。
Img_1376

ま、素敵なものもいろいろあったが、
キリがないので写真は撮らなかった。

暑いのさえ我慢できれば四、五時間は
「アッ」という間だ。

しかし、買う物がほとんど
250THB前後(675円)なのはいったい何故だろう。
割安に感じるからなのかな。

不思議だ。

それにしても、このブログで、以前
一時帰国を告知したものの、案の定
誰一人として連絡がない。
どうやらオレは、祖国ニッポンでは
すっかり忘れられてしまった存在のようだ。

ま、ニッポンを捨てて(はいないが)逃げてきたのだから、
そんなことは当たり前であって、別にどうということはない。

ただ、それと共に、当初は地元の
「ごく僅かなコアな知り合いしか読んでいないだろう」
と思っていたこのブログ、実は、今となっては
「地元の知り合い」など、誰一人読んでいないのではなかろうか。

それでもヒット数が少しづつ増えているということは、読者層が
「タイに興味のある人」に変わってきたに違いない。

ありがたいような気もするが、同時に
「できる限り<生>の<リアル>なタイ情報を届けねば」という
プレッシャーを感じるのも事実。

あまり期待されても困るけどね。

いくらんなんでも寂し過ぎるので、今日、
数人の女子友達にメールを送ってみた。

前回、一昨年の十月に帰国した際、実は
タイでの生活のあり方に深く悩んでいたこともあって、
精神的にあまり良い状態ではなかったので、ほとんど
誰とも接触したくないという状況で、
ほんの数人としか会っていない。

しかし、今はわりとスッキリしていて、逆に
「久しぶりにニッポン女子とアツく語り合いたい」
という気満々なのである。

元々、若い女子並みに
「おしゃべり好き」なオレとしては、最近、タイガールとの
わずかなコミュニケーションに物足りなさを感じていて、
今回せっかくニッポンに帰るのだから、
政治経済社会教養から恋愛まで
「ガッツリ」と話し合いたいと思っている。

各地で開催されているであろう、
「女子会」「乙女会議」に、軒並み
「オブザーバー参加」したい気持ちでいっぱいなのだ。

昨今のニッポンの状況がどんななのか、正直
「浦島太郎」状態なのはしょーがないとして、とにかく、
ニッポン女子達が何を思い、どんな行動をしているかが知りたい。

そーすることにより、あらためてまた
タイガール達とも向き合えるような気がする。

それでなくとも最近、彼女らに対する興味が薄れ、
浮いた話があまりにも無さ過ぎなのでね。

で、唯一メールの返信があった中に、
「チョー会いたい」という文字を発見し、不覚にもちょっと
「ウルッ」ときそうになった。

「ああ。オレという存在も
まったく忘れ去られてしまっていたわけぢゃなかったんだ」と。

実は、今回
いつものメンバーとは別に、
どーしても会いたい人が二人いる。

ただ、二人共、基本的に
連絡を取ることができない。
知り合いを辿れば消息はわかるかもだが、
そこまでするべきかどうか、悩むところだ。

ヒマヒマな時に、
「想い出ヴィデオ」なんて見るんぢゃなかった。

どーしてるのかなあ。
結婚したのだろうか。

そうそう。
いつのもメンバーの中には、出産した女子二名と、
旦那と別れてしまった女子が一名いる。

旦那と別れることなく、
浮気し続ける女子も約一名。

あと、Sリにだけはどーしてもメールできない。
前回帰国したとき以来、何故か
疎遠になってしまったのだ。

そう考えてみると、二週間なんて
「アッ」という間に過ぎてしまいそうだ。

「スパ銭」にも通わねばならないし。
仕事絡みの案件も、いくつかあるし。

鰻蕎麦寿司アイスクリイムなどなどなど、
食べたい物も山ほどあるし。

そう。
だから、これから一ヶ月でキッチリと
ダイエットせねば。

おいしいものを、思う存分
食べられるようにね(目標2kg)。

などと、いろいろ考えていると、今回の
「ニッポンツアー」が、ちょっと楽しみになって来た。

国債の格付けが中国と同レヴェルになったとは言え、
ニッポンはやはりオレにとって
かけがえのない場所なのだから。


時々忘れてしまいそうになる、自分が
「ニッポン人である」ということ。

それをあらためて見つめ直すため、
一度ニッポンに

帰ります。


*「コンイープン」は「ニッポン人」の意。

ついにやってくれた!
某「MAX VALUE」にて、ベタな
「ポテトサラダ」発見!!
しかも25THBとお値打ち。
う〜ん。ありがたい。
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切り干し大根も。
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いつも購入するサンマごはん(29THB)。
冷蔵庫保存で三、四日は保つ。
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2011年2月 2日 (水)

ロットゥ

「美人は三日で飽きる」
「ブスは三日で慣れる」


昔の人はうまいことを言ったものだ。

外観ばかりを気にすることはない。大事なのは
内面なのだ。という意味にも取れるが、
「なるほど〜」と、たまに思う。

昨年の七月だったか、某日産のコンパクトカー
「マーチ」がフルモデルチェンジされた時、
「タイにおいて完成車を製造、販売する」と聞いて大いに
期待したものだが、実際に街で走り始めた現物を見て
「う〜ん。イマイチだなあ」という印象だった。

某トヨタ「ヴィッツ」某ホンダ「フィット」に比べて、まず
「かなり小さく見える」し、デザイン的にも
「あまり可愛くない」ように感じられたわけで、
「間違いなく前(三代目)の方が良かった」と、
車の評論家でもないオレなりに勝手に評価を下していたのだ。

「ユーロNCAP」も「4つ星」だし。

同じクラスなら、某スズキの
「スウィフト」の方が断然いいし、某フォードの
「フィエスタ」もなかなかのものであるが、しかし、
タイで購入できるのはいずれも輸入車なので
(「スウィフト」はインド生産)、価格的にはどちらも
60万THB超えであり、同様に、デザインが更にイケていない
「ヴイッツ(ヤリス)」や「フィット(ジャズ)」に比べても、なんと
375000THB(約100万円)〜という
「マーチ」のお買得感はかなりのものだ。

それにしてもイケてない。

「ああ。前の方が全然良かったのにな〜」

やはり価格の手頃さからか、続々と街に溢れる
「マーチ」の姿を見る度、ついついつぶやいてしまう。
「ブス」とまでは言わないが、イマイチ可愛くない外観に
「残念だなあ」という印象が強かったのである。

ただ、一方では
「ま、そのうちに見慣れてしまうのだろうな」
と思ってもいた。


最近、物欲が復活してきたオレにとって、
「週二回」のゴルフ生活を続ける上でどーしても欲しい
「車」という存在が大きくなり始めた今日此の頃。
「車」を買うくらいなら、先に
「コンドー(分譲アパート)」を買った方がいい。という、人生の
大大大先輩の貴重な御意見も考慮に入れた上で、その
「欲求」は日増しに強くなってくる。

もちろん最初は中古車を考えて、郊外に出掛ける度、数ある
ディーラーを覗いたりしていたものだが、とにかくこの国では
「中古車が異常に高価い」のだ。

例えば、十五年落ちの某トヨタ
「カローラ」ですら15万バーツ(40万円程度)ほどするが、
ニッポンでならおそらく十数万円であろう。つまり感覚としては
「三倍」くらい(古いものに関して)なわけで、これはニッポンの
「焼酎」など、希少価値の高いお酒を手に入れる感覚に近い。

しかも、聞くところによると、古い中古車は
「パーツ」が寄せ集めであったり(純正部品ではない)するし、
故障したときの修理代も馬鹿にならないらしい。

逆に中古車の買い取り価格もさほど悪くない、つまりあまり
「値段が落ちない」とも聞くので、どーせ買うなら
「新車」がいいに決まっているし、そーなるといよいよ、某
「マーチ」の価値は、チョイスからハズせなくなってくる。
何しろ、タイで購入できる新車ではかなりの安さのだから。

「トランクにゴルフバッグが入らない」らしいが、どーせいつも
一人だし、後部座席に積めればまったく問題はない。そして、
「燃費」26km/Lという数字は、
ランニングコストから考えてもヒジョーに魅力的。
時代の流れから考えても、ましてや経済的にも、今更
「大きい車に乗りたい」とは思わないし、渋滞必至の
クルン(グ)テープでは尚のこと。

「やっぱりマーチか」

「清水の舞台から飛び降りる」つもりで、もし
「タイで車を買う」のならそのチョイスしかないな、と、
いつの間にか心の中では思い始めていた。


そんな中、何度かラオのヴィエンチャンを訪れ、
懐かしいニッポンの車がたくさん走っている姿を見て、なんだか
「微笑ましく」感じていたのだが、二代目
「マーチ」も未だに元気に活躍しており、よくよく考えてみれば
「マーチってこんなに小さかったんだなあ」と、あらためて思う。

それから、新型マーチの
「小ささ」があまり気にならなくなり、実際問題、
二台目、三代目と比べても数字の上では
ほとんど変わりはないわけで、おそらく三代目が丸っこくて
「ボリュウム感」があったのだろうと想像されるが、とにかく、某
「マーチ」が、不思議にだんだん可愛く見えてきた。

発売開始から約半年。今ではすっかり見慣れ、
「全然アリだなあ」と思えるようになってきたのだ。

ところが。

一週間ほど前、ネットのニュースで
「アウディーA1、ニッポンで発売開始」という項目を見て、
早速開いてみると........。

「なんやこりゃ。めちゃめちゃカッコいいやんけ!!!」

それはもう
圧倒的な美しさ。

サイドラインのカラーを変えられるのが、また素晴らしい。
やはり、デザインではヨーロッパに敵うはずなどないのだ。

「車購買意欲満点」のオレとしては、胸が
「キュン」と締め付けられるような想いだ。

「ああ。これ欲しい。
<A1>のためなら、も〜どーなってもいい」

一瞬、その車を買うためだけに
「ニッポンに戻ろうか」と思ったくらい。つまり、
「アウディーA1」をローンで購入して、そのために
「頑張って仕事に打ち込む」という発想。

「う〜ん。それもまったく無くはないか」

しかし、そこで頭に浮かんだのは冒頭の言葉。

そう。
「美人も三日で飽きる」のだ。

わはははははははははははは。

「美人」がナンボのもんぢゃ。
ど−せ、長くは続かんわい。


というわけで、今となっては、某
「マーチ」が可愛くて可愛くてしょーがない。

街で見掛ける度に
「うふ♪」ってなる。

まだ、買うと決めたわけではないが、
乗っている自分の姿を妄想するのが楽しいのだ。

実は、この時期が一番良い。
旅行へ出掛ける前のような
「ワクワク」気分。

ただし、この街では乗る機会が相当少ないはず。
だから、そーなると生活も変わるかもしれない。

田舎に行くか。

車があれば、こんなゴミゴミした騒がしい街
クルン(グ)テープぢゃなくても楽しいかもね。
ただ、都会生活の便利さには、やはり
譲れないものがあるしなあ......。

な〜んてことを考えつつ、今日も
大渋滞の街をバイクで走るのだった。


「マーチ」を買うなら
「三月」。

ぢゃなくてもいいよね。

別に。


*「ロットゥ」は「車」の意。

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