fashion town
申し訳ない。
正直ちょっとナメてました、
シンガポールのこと。
ま、ある程度予備知識はあったのだけど、実際
スゴイ国だったのね、マヂで。
「民主主義」とは名ばかりの
「明るい北朝鮮」なんて揶揄されてるけど(一党独裁故)、
前の総理大臣は相当キレ者だったようで、
ちゃんとした人がトップならば、そして
廻りに賢い助言者が居て、うまく使いこなせれば
「一党独裁」もそんなに悪くないのかもしれない。
ま、こんな例はごく、ごく、
ごく、稀なのだろうけどね。
「バブルなのでは?」と心配されるくらい
地価が急激に上がっているのだって、どうやら
「国の価値を上げる」という目論見で政府が主導しているようだし、
「国民一人当たりGDP」の高さは言うまでもないが、そもそも
「何で稼いでいるのか」、つまり、国の主要産業が
「何だかよく分からない」のに、皆けっこうな金持ちで、消費だって
「バンバン」しているのだから大したものだ。
例の「TPP」だって間違いなく、シンガポール政府が
「言い出しっぺ」に決まっている。
ややこしいことはよく分からないが、とにかく国内の需要を
ほとんど海外からの輸入でまかなっているこの国にとっては、
「関税の撤廃」が確実に有利に働くような気がするのだ。
例え関税の収入はガタ減りしても
消費自体が更に上向くことによって国全体が潤い、
消費税や法人税その他の収入が増えれば言うことはない。
などと、素人が小難しい話をしても仕方がないので、
滞在して実際に受けた印象を例に挙げて説明しよう。
街を歩いていて感じるのは、
「バイクが全然走っていないなあ」
「車だって、高級車ばかりやんけ」
「みんなオシャレさんだな」
「それにしても金持ちだらけか!!ココは」
といったようなことばかりで、最初は
「香港によく似ているなあ」とも思ったが、今日一日で
「MRT(地下鉄)」の駅を三つ四つ移動してみて、
「いやいや、こりゃとんでもない所だわ」と、その
「レヴェルの高さ」にあらためて感心してしまった。
とにかく街がとてもキレイで(汚すと罰金)、歩道の上を
「ミッキー」や「ゴッキー」が我が物顔でウロチョロしていないし、
渋滞はもちろんのこと騒音も空気汚染もまったくなく、何もかもが
「スムーズ」であり、ストレスを感じるのは看板の
ピクトグラムがやや不親切で、歩いて移動する時に若干
「イラッ」とくるくらい。
そして、街中はどこまで行っても
「ファッションプロムナード」ばかりで、溢れるほどの
アパレル、飲食その他の店舗はもちろん、歩く人々も
「ファッショナブル」としか言いようがない。
こんな常夏の国でいくらオシャレをしようにも、
なかなか難しそうに思えるが、例え
「Tシャツ」「短パン」「スニーカー」のセットにせよ、明らかに
「モノ」が違うし、ワンピースだってどー見ても高そうな、
「質の良い生地」をヒラヒラさせて颯爽と歩く姿が、皆それぞれ
「サマ」になっているのである。
ローカルのショップ店員だって素敵な制服を着て
「パリッ」としてるしね。
マレー系インド系アラブ系など様々な人種がいるが、中でも
中国系が最も多く、女子であれば、色白で
「スラッ」と真っ直ぐに足が伸びていてスタイルもよろしい。
もちろん観光客も多く欧米系も混じるが、気候は似ていても
「ゆる〜い」「だらしない」タイでのスタイルとはひと味違う。
そう。同じ都会でも、
騒音と悪臭と排気ガスの街
クルン(グ)テープとはレヴェルの差が歴然なのだ。
「ブランドの香り」とでも言えば分かりやすいだろうか。
「ニセモノの香り」とはエラい違いであり、
100THBのTシャツや200THBのワンピースを見慣れ、
「ホンモノ着てたってどうせわからないだろう」と、自らも
ファッションにさほど気を遣わなくなってしまったオレが、
「しまった。こんな格好ではマズいぞ」と、多少
「ピリッ」とする街。
それがシンガポールだ。
聞くところによるとここ数年で急激に進化したらしいが、
現時点では、香港、TOKIOなどよりもよほど
「イケテる」のではなかろうか。
そして、それはファッションについてばかりではなく、
「フードカルチャー」においても言えるのだった。
まず驚かされるのは、
飲食店の数の多さだ。
ファッションビル百貨店ショッピングセンターなどには、必ず
フードコートレストラン街地下食料品街があるのはまあ当然として、
それ以外にも「ホーカーズ」と呼ばれる屋台の集合体を始め、
大小問わず様々な種類の各国料理店がもうそこら中にあり、一応
飲食業界関係者としては、
「これだけたくさんあってよくやっていけるなあ」と、
首を傾げたくなるのだが、フラフラ散歩しつつ眺めていると、
どこもそこそこ客で埋まっているから大したものだ。
人口と街の大きさはクルン(グ)テープとさほど変わらないのに、
どーも不思議な気がしてならない。
舗道上に一軒一軒の屋台がないからかなあ。
あと、メジャーどころのファーストフードの店は
やや少ないような気がしなくもないが。
もう一つ特筆すべきは、その内容の
「レヴェルの高さ」である。
例えばフードコートなどは、サーブ時間の都合上多少
「システマティック」に調理されているかもだが、それでも
コスパ、味、内装のセンス共になかなかのものであり、例えば
タイのファッションビルやショッピングセンターのそれと比べると、
ちょっと差があるようにどーしても思える。
ま、最近新しくできたところが多いからかもしれないね。
実際、見たこともない料理がけっこうあったし、メニュウが
「液晶画面」に映し出されて動画に変わったりとか、
「最新鋭ぢゃん」と、ちょっとビックリしてしまったくらいだ。
というわけで、あまり撮れなかったが
参考までにちょっと写真を紹介しよう。
ドリンクを売りに練り歩く、というか
未来的乗り物で移動するおねーさん。
タイにもあるが、某
「味千」はいい場所に何軒も出店している。
ま、この程度しか撮っていないが、実際は
もっと面白い商品や素敵な店もたくさんあった。
というわけで、そんな街を
「ウロウロ」していれば当然、
「物欲」を多いに刺激されるわけで、今日は
何だかんだとたくさん買い物をしてしまった。
ただ、これだけ高級ブランド店が軒を連ねる中、
貧乏性のオレは敢えて量産ユニクロ系のブランドで我慢。
そろそろ着る服も無くなってきたのでね。
某「COTTON ON」という聞いたことのない店が、
けっこうどこにでもあるのだ。
ギンガムシャツ29.95S&(2036円)。
某「bossini」は香港の会社。
Tシャツ二枚で各8S$(544円)
カプリパンツ二枚で各19S$(1292円)。これは安いな。
何しろ、常夏の国では足首を見せて(?)
歩かなくてはならないのだ。
何故か突然「無印良品」の帽子。39S$(2652)。
ニッポンより高いのにねえ。しかし、被ると
コレがけっこう可愛いのだ。
某「ダイソー」を発見。こっちでは
「2S$均一」だから「136円ショップ」か。
店内はもの凄い数の人だった。
インテリアショップでリンゴを購入7.95S$(540円)。
この手の金属モノに何故か弱いのだ。
結局安いものばかりやん。
せっかくファッショナブルな街に来たのにね。
ま、そんなところかな。
ちなみに、シンガポールのいろんな情報を得たのは、主に
店のお客さんで駐在歴の長い方と、
シェアメイトの中国人Sウさんである。
実は彼、なかなかオモロイ人物で
三十才の若さでニッポン在住歴六年半(福岡)、
ニッポン語ペラペ〜ラであり、某早稲田大学の
教授助手(?)のオファーを
「ギャラが安いから」と断り、今は
シンガポール政府の下部組織(?)で研究職をしている。
専門は情報工学というが、M社長のT氏曰く
「ニッポン語がウマい中国人は皆スパイだ」と断言したので、
もっぱらスパイと呼ばれている。
オレが今日休みだと言ったら、
「中華街にメシ喰いに行こう」と、友達数人で
四川料理の店に連れてってくれた。
やはり中華は大勢で食べた方がウマいのだ。
そろそろ眠いので、
料理の写真はまた後日。
ではでは。
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