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2011年5月20日 (金)

ナーソンヂャイ

「KERS」「DRS」

これらがいったい何のことか、皆さんは
お分かりだろうか。


タイに帰って来て、まず
「何をしたか」という話である。

今日で四日目だから、今やっている
「ブログを書く」については、プライオリティーが
さほど高くはなかったわけだが、それはまあ
仕方なかろう。何故なら
「日記形式」ではありつつあくまでもネタ、つまり何らかの
「テーマ」ありき、というこのブログの性質上
「ネタはあっても時間がなくて書けない」もしくは逆に
「時間はあっても書くようなネタがない」ということは
充分に起こり得るからだ。

というわけで、今回のその
「ネタ」に辿り着くまでの経緯を、せっかくなので
「順を追って」ご紹介しよう、ってなわけだ。


話の割には大したことのない某
シンガポールエアラインのサーヴィスにやや不満を覚えつつ、
スワンナプーム空港を出た途端、タイ独特の
「むわっ」とした空気を全身に浴び、
「ああ。帰ってきたんだなあ」と、心から
「ホッ」とする。

「近くて悪いね」と気を遣うオレに、笑顔で
「マイペンライ」と答えるタクシーの運ちゃん曰く、
「ツナミのせいでニッポンから部品が届かなくて、皆
ホンダの車が欲しくても買えないんだよ」とのこと。

世間話の中で
「最近(世の中は)どう?」と振ったらそう返ってきたわけで、
シンガポールではかなりバタバタしていたためか
ほとんど忘れていた震災の件を、急に思い出した。

ていうか
「車が買えない」ってことよりも、工場が止まって
「仕事がない」ことの方が問題なんぢゃないの。
日に日に渋滞がヒドくなる中、車なんか
「買えない」方がよほどイイ。

な〜んて言いつつ、オレ自身が
買っちゃったんだけどね。

ま、それはいいとして
「仏教の日」で祝日らしく、夕方にも関わらず道は
ヒジョーに空いていた。

ん。ちょっと待てよ。
「仏教の日」ってことは
「お酒ダメな日」なんぢゃないの。

「そーだよ。さすがに今日はどこもやってないね」

何だよ。久しぶりに
街に繰り出そうと思ったのに〜。


さて、丸丸一ヶ月空けてあった部屋で、まず
最初にしたこと。それは
「TVを点ける」だった。

何しろ、シェアさせてもらっていた部屋にはTVがなく、いや
TV自体はあったが繋がっておらず、一ヶ月もの間
「TV無し」で過ごした超
「TVっコ」のオレは、禁断症状が出そうなほどだったのだ。

おかげでいろんなものを見逃したが、もっとも
「イタ」かったのは、我が愛するスペインのサッカーチーム
「バルサ」のリーグ優勝シーン。いや、ライバル
「レアル」と対決したUEFAチャンピオンズリーグの準決勝
(ホームアンドアウェイの二試合)だろうか。

幸いなことにタイでは両方とも(ほぼ)無料で見られるので、
タイミング悪くこの時期に訪れなければならなかったのは
とても残念である。

どうせ行くならF1の時期が良かったのにな。

あ、そうだ。
F1を観よう。

「丸丸一ヶ月留守にした」ということは、よーするに
「丸丸一ヶ月分レンタルDVDのストックがある」ということ。
帰国前のオレは、これが
楽しみで楽しみでしょーがなかった。

「スポーツ(TV)観戦好き」だが、野球には
1ナノも興味のないオレとしては、サッカーの次によく観るのが
F1なのである。

エックスワイフがF1好きで
故アイルトンセナの大ファンだったこともあり、新婚旅行は
「F1モナコGP観戦ツアー」。
彼女からも多少影響を受けたのか、それ以来
ずっとチェックしている。

詳しいスケジュールは知らぬが、おそらくすでに観た
「オーストラリアGP」以来数戦は消化されているはず。

時刻は午後六時半。最終配達時刻の
午後八時にまだ間に合う。
郵便で届いている分のメニュウを眺めつつ、早速某
「D-STORE」に電話で注文。

第二戦は「マレーシアGP」。

「なんだよ。昨日まで隣にいたのにぃ」

そう。
マレーシアはシンガポールから
橋一本渡るだけで行けるのだ。

考えてみれば、タイに住んでいるのだから
F1をナマで観戦するチャンスは充分にある。
今回の件でシンガポールには多少コネクションもできたし、
もし、行けるなら観に行きたいなあ。
忙しくて店を手伝わされるだろうが。

そんな妄想をしつつ、ちょうど録画放送でリーガ前節の
「FCバルセロナ×デポルティボラコルーニャ」戦をやっていたので
それを観ているうちにDVDが配達された。


ちなみに、今年のF1は
メチャメチャオモロい。

タイ語で言えば
「ナーソンヂャイマックマークルーイ」。

主な理由は新たに(「KERS」は復活)導入された二つのシステム。

それが冒頭の二つの言葉
「KERS(運動エネルギー回生システム)」と
「DRS(可変リアウィングシステム)」なのだ。

これらによって、前を走る車を
「抜きやすく」なったことにより、レース中の
「バトルシーン」がものスゴく増えたのである。

簡単に説明すると、
「KERS」は、ブレーキ熱を利用して溜めたエネルギーを、
ボタンを押すことによりエンジンパワーにプラス(約80馬力)できる
「ブーストシステム」であり、一周につき約6.6秒間使える。

「DRS」は、リアウィングが閉じたり開いたりする装置であり、
長い直線で開けばマシンの空気抵抗が減って速度がアップし、
「スリップストリーム」にうまく入れば、直線の終わりで
前の車をぶち抜けるわけだ。
ただし、前車とのタイム差が
「一秒以内」に縮まっていないと使えない。つまり
「追いかける者の特権」となる(レース開始四週目から)。

後ろの車から追われているドライヴァーは、
「KERS」を使って逃げる。しかし、追いかける方は
「KERS」と一緒に「DRS」も使えるので、
うまくいけば抜ける。そして、
「DRS」は使える場所が決まっているのに対し、
「KERS」は一周するうちどこでも使えるので、
「肝心なところ」で残っていなかったりすることも。

そんなわけで、
「抜きつ抜かれつ」の激しいレースとなるのだ。

その代わりドライヴァーは大変。
ステアリングにはボタンがいっぱい付いていて、状況に応じて
正確に操作せねばならず、コックピット映像で
「カチカチカチカチ」ボタンを押しまくるのを見ていると、まるで
ゲームをやっているみたいだ。

もう一つ。
今年から替わったことで注目なのが
「タイア」。

昨年までのサプライヤー、某
「ブリジストン」社製は、あまりにも性能が良過ぎて
「摩耗」によってタイアがすり減っても
「グリップ力」が極端に悪くはならず徐々に落ちていったが、
今年からのイタリアメーカー某
「ピレリ」社製は、摩耗状況によって
「グリップ力」が急速になくなり、その分タイムも
「一周で二秒」とか、一気に悪くなる。

だから、ニュータイアに履き替えればやはり、
古いタイアの前の車に追いつけるし、やがて抜ける。

ただしタイア交換にはロスタイムが数十秒掛かるので、
交換を一回減らせば、黙っていても数十秒稼げるのだ。

何十週かのレースを走り抜く間、何度ピットに入るのか。
三回なのか、果たして四回か。

各チーム共タイア交換に関しては
「プランA」「プランB」を用意し、ドライヴァーによって
「戦略」を変えたりもする。

面白いことに、ドライヴァーによって
「タイアに優しい走り」の上手い下手があり、
「速いことは速いがタイアを痛めやすい」タイプもいるのだ。

これらの要素も絡み、特に今年はドライヴァー自身の
「腕」「堅実さ」「ファイティングスピリッツ」など、
「実力の差」が出やすいのも興味深い。

そんな中、我らがニッポン人の誇る
小林可夢偉選手は、マヂでスゴイ。

戦闘力の劣るザウバーのマシンで、前の車を
「ガンガン」追い抜き、しかも
「タイアに優しい走り」もできるのだ。

マレーシアGPでは、あまりにもスゴイので
「国際映像(現地TV局の制作するオフィシャル放送用)」も
カムイをずーっと映しっ放しだった。

そもそも、今まではニッポン人ドライヴァーが
「画面に映る」ことなんて滅多になかったし、特に
「タイア交換」のシーンなんてほとんど見たことなどないが、
彼の場合は何度も映る。

実際、それだけ世界中が大注目していることは確かだし、
そんな周囲の期待に見事に応えてみせてくれる
「頼もしいオトコ」でもある。

ひょっとしたら、フェラーリのような
「トップチーム」に移籍する可能性だって。
そう考えると、ものスゴく
「ワクワク」するではないか。

とにかく、見ていて本当に勇気づけられる。
ニッポン国民にとって
「スペシャル」な存在の一人であることは
間違いあるまい。

そして、何と言っても去年の王者
レッドブルチームのセバスチャンヴェッテル。

彼は速い。

ポールポジションを獲った後、マシンから降りて
カメラに向かって右手の人差し指を立て、
「ナンバー1」のポーズをするのがカッコいい。

個人的には、甘いマスクでめっぽう速い
メルセデスチームのニコロズベルグを応援している。
まだ優勝経験はないが、今年は初優勝のチャンスもあるので
是非頑張って欲しいものだ。


そんなわけで、タイに帰って来て早速
たっぷりとTVを見た後は、もちろん
ディスコにも行ったよ。

シンガポールの、オシャレでスカした
「クラブ(現地のニッポン人女子スタッフに
<ディスコ>に連れてって、と言ったら大笑いされた)」
なんかよりずーっと楽しい。

ただ、優先順位の最も上には
「ソファーに寝転がってTVを見ること」が絶対的にある。

オレがもっとも多くの情報を得て、且つ
「インスピレーション」を受けるメディアは、やはり
TVなのだ。

約一ヶ月
「抜いて」みて、そのことが
あらためてよ〜くわかった。

まだチェックしていない
「新作映画」もたくさんある。


しばらくは、
至福の時が

続きそうだ。


*「ナーソンヂャイ(322222)」は
「面白そうな、興味を惹かれる」の意。

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2011年5月16日 (月)

good bye singapore

「アリャマー」


「金属製の何か」を床に落とし、
「ガラガラガッシャーン」と店内に激しい音を響かせてしまった
洗い場のアルバイトのR君が思わず言ったその
マレー語は、ニッポン語の
「ありゃまあ」と使用目的がまったく一緒で、
ごくたまにそーいう発見があるが、何だか
ほのぼのとした気分になる。


結論、というか最初からわかっていたことだが、
シンガポールという所は、TOKIOやロンドンや
ニューヨーク(行ったことはないが、某
<Sex And The City>を観ていれば大体わかる)や
香港と一緒で、よーするに
「お金さえあれば楽しい街」なのである。

それに比べ、我が愛するクルン(グ)テープは
「お金など無くても楽しい街」であり、もちろん
「お金があったって楽しい街」なのだから堪えられない。

その昔、海外旅行に出掛ける度に必ず
「ああ、やっぱりニッポンが一番だな」と思ったものだが、
「ああ、やっぱりタイが一番」と、今では思う。

例のあの
「ゆる〜い」雰囲気が、
すぐに懐かしくなるのだ。


というわけで、
明日帰ります。


さよならシンガポール。

今度来る時は買い物で。


*「どうせ汚れるだろう」と、履いてきたスニーカーが
あまりにも汚くなってしまい、そんな時に
お客さんが履いているのを発見し、
「そ、そ、それどこで買ったんですか」と思わず聞いて
早速買いに行った、某
「コンバース」と「コム・デ・ギャルソン(PLAY)」の
ダブルネームシューズ(190S$)。
ニッポンで買うよりも高いだろうに......。
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本当はオールスター(?)が欲しかったが、黒がすでに
「sold out」だったので、仕方なく
「ジャックパーセルモデル」で我慢。
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2011年5月10日 (火)

enjoy your meal

「しんどいしんどい」って、いったい
どれほどの仕事をしてるんだい。

な〜んて思われてるかもしれないので、一応その
「内容」を説明しておこうと思う。


飲食店店員の仕事って、基本的にはほとんどが
「掃除」だ。ていうか、まあ
「モノ」をキレイにすることから始まり、
キレイにすることで終わる、って感じだろうか。

幸いなことに(というと掃除嫌いがバレるね)、
床の清掃及び食器等の洗い物などは、専属の
ローカルスタッフ(洗浄機前常駐)がやってくれるので、
朝一でやるのはまず、テーブルセッティング、すなわち
とんかつソースを壷に入れ、炒り胡麻岩塩爪楊枝及び
紙ナプキンを補充し、ランチメニュウを置く、といった作業。

「焙煎胡麻」「ノンオイルたまり」の二種類の
ドレッシングボトルは常に満タンに補充してあるので、
トレイの上に載せるだけでオッケー。

甘口と辛口のとんかつソースは毎晩営業終了後
壷(というか陶器製の急須のようなもの)から
プラスティック容器に移し、その壷を全て洗浄するのだ。
そして朝また元に戻すというわけなのだが、これが実は
まことに大変な作業であり、面倒くさがりのオレは一度、
いや二度ほど責任者に
「これって二日に一回ぢゃマズいっすか」
と提案(?)してみたが、当然のごとく
「ムリ」と一蹴された。

テーブル上のトレイには
とんかつソースの壷二つ、ドレッシングボトル二本、
岩塩の擦り器、炒り胡麻擦り器、爪楊枝入れが並び、その横に
ケースに入った紙ナプキン、焼酎及びワインの
オススメポップが置かれる。
そして中央にはメニュウだ。

テーブルセッティングと平行して、
ドリンクの仕込みが行なわれる。
麦茶(冷)、ほうじ茶(温)、アイスティーアイスコーヒー。
ビアサーバーもセットしておく。

氷やグラス、紙おしぼりや伝票など、それぞれを
定位置にセッティングした時点で準備完了。
朝のローコール(?)で、本日の予定、リザーヴの確認、
目標予算が発表され、声出しをして営業が始まる。

ヒマな時間はデザートを器に入れたり、辛口ソースを作ったり、
店内の細かい部分の掃除をしたり。

お客さんが来れば当然、接客業務だ。

麦茶とおしぼりを出し、メニュウの解説をし、
オーダーを取った後はソースなどの説明をして、
料理ができれば運ぶ。

「ごはんは白米と十穀米から選べます。
豚汁、キャベツもお替わり自由です」

「こちらは塩のお皿です。この上に岩塩を擦ってお使い下さい。
とんかつソースは二種類、甘口と辛口がございます。
擦り胡麻はお好みで、いずれもとんかつに直接おかけ下さい。
そちらのボトルはキャベツ用のドレッシングで、
胡麻とたまりの二種類です。キャベツにはもちろん
とんかつソースをお使いいただいてもけっこうです」

ニッポン人以外の客には、当然これを英語でやる。
最初この一連のセリフを覚えるのに苦労したものだ。

「とんかつ」を知らない人にはロースとヒレの違いを、
「肉の部位は二種類。ロイン(ロース)はジューシーでオイリー、
フィレはヘルシー」みたいな感じで説明。

あとは、
「お下げしてよろしいですか(Can I clear this)?」
「お料理はお揃いでしょうか(Have all orders been surved)?」
など、基本的な慣用句を覚えておけば
だいたいは何とかなる。

料理を運んだ後の去り際に、ニッポン語なら
「ごゆっくりどうぞ」と言うところを、英語では
「Enjoy your meal」と表現するのが
ちょっと素敵かも♪

ちなみに、夜のセットには
デザートが付く。

「ローズヒップとハイビスカスのゼリイ、コラーゲン入りです」

「コラーゲン」は英語だと
「コラージェン」と発音するみたいで、こちらの人も
「どんなものか」知識は少しあるらしく
「お肌にいいんですよ」と言うと、
「YesYes」と反応がある。

ここで一発、
「ま、(効くのは)明日ですけどね」という
ベタなギャグを入れると、ニッポン人駐在マダム連中には、ほぼ
100%ウケるので、試しにシンガポーリアンにも
「May be tomorrow」と言ってみたら
「Ohh ho ho ho ho」と笑ってくれたので、調子に乗って
それからずーっとやっている。

「接客には笑いも必要」
というのが、オレの持論なのだ。

ま、そんな感じで
客を出迎え、オーダーを取り、キッチンへ通し、ドリンクを作り、
料理を運び、片付けて、チェック(<ビル>と言う)をし、
客を見送る。という一連の作業が営業中の仕事。

そうそう。
「チェック」と言えば、シンガポールの人々はほとんどが
クレジットカードを使うのだが、よほど金持ちばかりなのか
必ずと言っていいほど最初にまず、某
「アメックス」を渡される。

実はまだカードリーダーに未登録で使えないのだが、
他にもバラバラと何枚もクレジットカードが出てくる。

「年収○千万以上」と言われる
「ブラックカード」も三枚見たぞ。

う〜む。
侮れないな、シンガポーリアン。

てなわけで、営業が終了すれば
後片付けだ。

午後十時過ぎにはだいたい終わるが、その後
社員達はミーティング。

当初は最後まで付き合っていたが、
近頃はしんどいので
「お先にご無礼」している。

だってキリがないんだもん。

そして帰り道、デザートの
「セサミクリイム(黒胡麻のペースト)」を買って、
ポテトチップスなどのお菓子と一緒に食べ、シャワーを浴びて、
ちょっとネットをチェックしたらすぐに寝てしまう。

起きたら九時半。

朝ご飯のヨーグルトとリンゴとクッキイを食べ、
余裕があればマックでカプチーノを飲み、
十一時に出勤する。

これがシンガポールでのオレの一日だ。

平日は静かだが、金曜夜、
土曜日曜は昼間からかなり忙しい。

何しろ、外はこの人通りだからね。
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ホールスタッフ四人で、
二百人近い客を相手にするのだから、終わればかなり
「ヘトヘト」になる。

新規オープンしてから、
三連休とその次の週末を、休みなしで二度跨いだ
「十三(日)連(続)勤(務)」は、だから
ただのおっさんのオレとっては、正直
けっこうキツかったのだ。

帰り道、空を見上げたら
月がニッコリ笑っていた。

「よく頑張ったね」
と言われているようで、
何だかちょっと

和んだのである。


*休みをもらったので、
「たまには贅沢してウマい物を」と、中華街まで
「飲茶」を食べに行って来た。
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デザートはエッグタルトと何とか餅。
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あーおいしかった。ごちそうさま。
全部で15S$と、なかなかお値打ちだった。
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D君が言う通り、確かに
ボトルの中身は半分だった。
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近くあった中国のお寺。
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「中国将棋(?)」にいそしむ人々。
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行列ができる人気のビーフジャーキー屋さん。
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別に興味はないのだが。
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スーパーでプリンが安売りしているのを発見(1パック2.95S$)。
オレの興味はこっちの方だ。
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caffeine magic

「カフェインってスゴいな」


たっぷり八時間寝てもまだ足りず、明らかに
疲れが取れていないことを自覚しつつ、
眠い目を擦りながら飲む、某
「mac」のコーヒー。

ちょっと早めに家を出て時間に余裕がある日は、
「mac cafe」でカプチーノ(2.5S$)を飲めるけど、
そうでない時は仕方なく、味はマズい代わりに
量がたっぷりのドリップコーヒーを
「take away」するしかない。

それでもやはり
「カフェイン」の効果は絶大であり、目が冴えて
「パキッ」となるのだ。

コーヒーを飲まなかった日に、いつまでも頭が
「ボーッ」としているのと比べれば差は歴然であり、その
「ありがたさ」をつくづく実感したのである。


怒濤の十三連勤が今日で終わった。

朝十一時から休憩の二(もしくは三)時間を挟んでの
「一日九時間労働」を続けているうち、さすがに
体がしんどくなってきて、しかも
「いつ休めるのかわからない」状況の中で
なんとかやってこられたのは、実際、某
「mac」のコーヒー(別にどこのでもいいのだが、
たまたま通り道にあったので)のおかげだった。

「飲食店のオープンをちょっと手伝う」程度の、ごく
軽〜い気持ちでやって来たのに、フタを開けてみれば
「目を覆いたくなるような人員不足」のため、ホールスタッフの
「シフト(出勤予定表)」に完全に組み込まれてしまい、
「オープン専門」メンバーも含め、社員達が誰一人として
「まったく休みを取らない」中、オレだけ
「休みちょーだい」などと言えるわけがないではないか。

持病の腰痛が出なかったのは幸いだが、やはり年齢による
「衰え」を感じる場面が幾度もあり、集中力が切れて
「凡ミス」を繰り返す日もあった。

ましてや、接客の半分は慣れない英語である。
ローカルスタッフとのコミュニケーションも含め、
ごく簡単な単語が思い浮かばず、何とも
悩ましいばかり。

ただ、色んな面で本当に勉強になる。

生活環境や文化の違いを感じつつ、
海外で飲食店を開くことの難しさが
よ〜くわかるのだ。


例えば昨日、こんなことがあった。

入って三日目のホールのアルバイト(昼のみ)、
D氏は四十二才の中国人。
「guess(当ててみて)」と聞くので、
「五十才?」と答えたらめちゃめちゃ怒っていたが、
どー見てもそのくらいの緒形拳風のおっさんであり、
何故パートタイマーなのかというと
「病気の母の面倒を看なければならぬから」らしい。

事情はよく知らぬが、その年齢で
「アルバイト」って普通ではないし、
「一筋縄でいかぬ」ことは最初からわかっていた。

案の定かなりの
「強烈キャラ」で、遅れてくるのを責めれば
「中国では八分まで遅刻ぢゃない」、
ドレッシングのボトルは少し減っただけで交換し、
中身を補充するのだと教えれば
「いったい何をやっているのだ。中国では
半分以上減るまで補充なんてしない」などと、わけのわからない
「中国ルール」をいちいち声高に叫ぶので、
「それなら中国の会社に入れバーカ」と、
気の短いシェフがキッチンからニッポン語で言うのを
「まあまあ」と抑えながら、オレ的には
「なかなかオモロイヤツだなあ」と、内心思っていた。

ただ、こちらが一つ何かを言えば十返ってくる
といったペースなのでいちいち時間を取られて仕方がないし、
年齢的にも性格が形成されてしまっていて、
若いコ達に何かミスを指摘されたところで
「わかっているわかっている」と、間違いを認めたがらない。

挙げ句の果てには
「お腹が空き過ぎて胃の調子が悪いから早退させてくれ」
などと言い出し、よーするに
「中国人は十二時に皆一斉に昼ごはんを食べるのだ」と、早めに
「まかない」が食べたいことを主張するのだが、キッチン的には
「そんなもの忙しい時に作っていられるか」
という話であり、そう伝えると
「面接の時の説明と話が違う」と文句を言うのだ。

「しょーがないなあ」と、年長者のオレが気を利かせて
店内ではマズいのでスタッフルームに呼び、
「あのね、オレらは飲食店で働いているわけで、
お客さんはごはんを食べにくるわけだから、
普通の人達の食事時間は仕事の真っ最中で、
まかないなんて出せないでしょ。
もしどーしてもお腹が空くなら、自分でチョコでもおにぎりでも
好きな物買ってきてここで食べればいいよ。で、
仕事が終わった後はちゃんとまかないを出すから」と、
つたない英語で何とか伝えると
「とにかくオレは帰る」と、皆に挨拶してから
小走りに店を去って行った。

どうやらそのまま、シンガポールの本店の
面接した担当のホール全体の責任者に掛け合いにいったようで、
「それはマズいなあ」という話になり、結局
「あんな店辞めてやる〜」と、D氏が
「たった三日しかもたなかった件」は教育のまずさが問題で、
「とんかつ店スタッフ全員に落ち度あり」
となってしまったのである。

どうせ、スタッフルームに連れ込まれてオレに
「さんざん脅された」とかいう話になっているのだろうが、
こっちとしても当然責任は感じるわけであり、
「出過ぎた真似をしたな」と反省すると共に
海外でのスタッフ教育の難しさを知った。


とまあ、日々いろんなことが起こるわけだが、とにかく
ヒジョーにいい経験をさせてもらっていることは間違いない。

そういう意味でも、
ボスのT氏に感謝しなくては。

ところで、T氏の会社Mグループは今後
海外への出店が勢いを増すようで、ちなみに次は
フィリピンらしい。

「タイでやるなら○○○屋だな」
「マヂっすか。ただそれだと××××と真っ向勝負ですね」
「うん。店の名前は三文字がいいなあ。例えば△△△とかさ」
「それは言葉の響きの問題でしょうか」
「そうだね。▲▲▲でもいいな」
「なるほど。いいっすね」

などと、一見冗談なのか本気なのかわからないような会話だが、
実際に話したオレにはよ〜くわかる。

どうやらT氏はマヂなようだ。

六月に来タイするらしいが、実は
タイ人パートナーもすでにいるようで、こっちさえ
「その気」ならすぐにでも動き出しそうな気配。

ただ、石橋を叩いても渡らない
「慎重派(?)」のオレとしては二の足を踏む。

求められるのは当然
「ローカルスタッフの調達及び教育」であり、
「今のオレに果たしてそんなことが可能か」
という疑念が湧くのだ。

優秀と思われるシンガポール人であれだけ苦労するのだから、
タイ人だったらいったいどうなるのか。

ニッポンに十数店舗の飲食店を持つMという会社はもちろん
「キチッ」とした会社であり、ボスのT氏はかなり厳しい人。

もしそうなれば
「十三連勤」などで済む話ではない。

「いい加減なことでは許されないぞ」

オレのそんな考えが伝わるのか、
T氏としてはもどかしいようで、暗に
プレッシャーをかけてくる。

う〜む。
どうしたものか。

楽園タイに戻って、一度

じっくり考えなければね。


シンガポールの「マック」。
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帰り道の最後にダラダラ続く登り勾配は
「心臓破りの坂」である。
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フードコートにはやはりニッポン食もある。
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うどんとかカレーとか。
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チキンカツカレー(111.5S$)を試してみたが、
値段相応というか何というか。
経営はニッポンの会社らしい。
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ソフトクリイム(1S$)はウマかった。
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一番人気はこの店だ。
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しかし、テーブルの上に椅子の
「足側」は、普通やらないよなあ。
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2011年5月 6日 (金)

supermarket mania

「やっぱりな」


「期待すればするほど裏切られる」というのが
「世の常」なのであって、長く生きていれば
そんなことは経験上よ〜くわかっている。

「食べ物」しかり、
「女子とのエッチ」しかり。

「食べたことがない」と、どーしても妄想が膨らみ、
「見るからにウマそうな形状」をしたものは特に、例えば
「あのムッチリとした腰のラインは......」
「あの素晴らしい胸のカタチは、きっと」などと、
イメージすればするほど、実は案外
「大したことなかっ」たりするわけで。

世界に誇るニッポンの企業日清食品の、某
「カップヌードルシーフードカリーフレイヴァー」
という商品を発見した時、一瞬
「なんやこれ。うまそうやんけ」と思ってしまったが、
「PRODUCT OF THAILAND」の文字を確認し、
「アカンアカン。危うくダマされるところだったわ」と考え直す。

そう。
タイでもうすでに経験した通り、結局、現地生産のモノは
値段が安い代わりにクオリティーもかなり低いのである。

タイには、本家の某
「シーフードヌードル」及び
「カレーヌードル」も売っているが、価格は
三倍以上であり、味も
三倍以上ウマい。

見たことのない商品なので、おそらく
ローカルシンガポーリアン向けに開発したのだろうが、
「足して二で割った」どころか、双方の良さを打ち消し合って
「何だかおかしな味」になってしまっていた。

「カレーのとろみ」はまったくなく、
「海の香り」もしないという、まことに
残念な出来映えなのだった。
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シンガポールに来てから十八日目。

休憩時間に店の近所のフードコートの各国料理を
毎日毎日食べ続け、いい加減飽きたので、ついに
「カップラーメン」などという、海外で
「もっとも手を出してはいけない領域」に踏み出したのが
そもそもの間違いなのだ。


「スーパーマーケット大好きっコ♪」のオレとしては、
どこの国へ行ってもまずローカルのスーパーに入り浸り、
主に食料品売り場で
「ふむふむ。なるほど」などと独り言を呟きながら、
物価の相場や現地の人々の食生活をあれこれ想像するのだが、
それぞれに様々な特徴があって、これがなかなか楽しい作業で、
「観光名所」などを巡るよりもよほど興味深かったりする。

土地が狭いシンガポールの場合、そのほとんどが
「輸入物」なのであり、傾向としては当然ながら
「運ぶ距離が遠いほど割高」なわけで、主に
マレーシア、タイ、台湾、中国、オーストラリアなどの
工場で生産される商品は比較的安価だが、
ニッポン、米国、ヨーロッパ製の物はどーしても高くなるようだ。

ま、国や食品の関税比率にもよるので一概には言えないが、
酒税のせいかアルコール類はかなり高いし、全体的な物価は
東南アジア諸国の中ではべらぼうに高価に感じる。
タクシーの乗車賃以外は、ひょっとすると
ニッポンや香港と同レヴェルではなかろうか。

タイ暮らしが長いオレにとっては、いちいち
「ゲッ」とか「うわっ」とか驚きの連続なのだが、特に
ちゃんとしたレストランの相場の高さにはビックリだ。

「ヒレかつ定食」が、普通に
1500円(サーヴィス料10%&消費税7%込み)とか、
「ラーメン一杯」が1250円(同じく)とか聞くと、
ナゴヤ出身の田舎者からすると
「TOKIO価格やな」と思ってしまうのだ。

そして、タイの相場の1.5倍〜2倍だから、なんだか悔しくて
「スーパーマーケット」でさえ、おいそれと買い物もできない。

だから、ごはんはもっぱら百貨店併設の
「フードコート」専門なのだが、一品がだいたい
4〜9S$(280〜630円)くらいなので、まあ何とかギリギリか。
ただ、味がやや
「ジャンク」なのはいただけないが。

というわけで、今日は
食べ物の写真を一通りご紹介しよう。


まずは中華街のレストラン。
ここは、食べ放題でなんと
35S$と、かなりお値打ちだった。
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左は同居人夫妻、右手前が噂のSーさんである。
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まずはやはり
「青島ビール」で乾杯。
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これこれ。
この野菜がメチャメチャウマかったのだ。
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それにしても鷹の爪(唐辛子)の量がハンパぢゃない。
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食べ終わってもこの状態だ。
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途中でデザートが出てきたが、よーするに
「箸休め」ということなのだろう。
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デザートは薬草ゼリイとマンゴプリン。
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あれっ。
ちょっとちょっと、Sーさん
「麻婆豆腐」は?

「四川」と言えば、例のあの
「山椒たっぷり」のマーボドーフぢゃないの!?

「スミマセン。注文スルノワスレタデス」

おいおい、マヂかよ〜!!!

ていうか、食べ過ぎでしょ。
メニュウのほとんどを
「食べ尽くし」たような気がするのは気のせいか。

なのに、麻婆豆腐が.....。

まいっか。

次はフードコートメニュウ。
まずはマレー半島で最も一般的な麺類
「ラクサ」(4S$)から。
ココナッツミルクカレー味の
クーリーミイなスープが濃厚でなかなかウマいが、麺が
「切れ切れ」で、誰かの食べ残しみたいな、何だか
「や」な感じ。
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タイのクイティアオ風雲呑麺(4S$)。
麺が選べるのだが、オレの好みは生の平打ち麺(板麺?)だ。
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マレー風カレ−麺(4S$)。と思いきや、実は甘かった。
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茄子炒め(3S$)と一緒に。
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どこにでもありがちな
「ごはん+おかず三品」のぶっかけ飯系。
「肉類」「魚類」「野菜類」によって値段が異なる。
魚が高くて、これで6.5S$。
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これで5.2S$。
ごはんはタイ米で、当然水分なし。
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飲茶系は各4S$と、ちょっと贅沢な感じ。
水餃子と、
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やはり小龍包でしょう。
味はまあ普通。
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変な甘いパンと(1.5S$)一緒にいただく。
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そして、フードコート料理のチャンピオンはコレ。
「ロティプラタ」というインドのパンケーキ(?)。
一枚1.2S$と安く、カレーの小皿が付いてきて、しかも
お替わりがタダ(おそらく一回だけ)と、
ヒジョーにお値打ちなのだ。
「モチモチ食感」でウマい。
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アジアンデザートはどれもウマい。
「アイスカチャン」(3S$)は、三色シロップのかかったかき氷。
中にはあずきのぜんざいとゼリイが。
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「チェンドル」(2.8S$)はヴェトナムの「チェ」に似ている。
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「ヒタム」という黒米のお汁粉(2.5S$)。さほど甘くない。
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温かいあずきのぜんざい(2.5S$)もあるが、これも今ひとつ
甘みが足りず、しかも白玉すら入っていないのが残念。
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そして、何と言ってもチャンピオンはコレ。
「black sesami paste」つまり、黒胡麻のペースト(2S$)。
見た目は気持ち悪いグレイなのだが味は抜群。しかも
「カルシウムたっぷり」で、体にイイのだ。
すっかりハマってしまい、毎日仕事帰りに
「テイクアウェイ(アウトでは通じない)」するのだが、
二日に一回は売り切れの人気だ。
「程よい甘さ」と「濃厚さ」のバランスが絶妙な
「香港系デザート」。
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「杏仁ペースト」もなかなかウマいが、黒胡麻の比ではない。
タイにもあればいいのにな。

他にもたくさん種類があるが、どーしても
無難な線ばかり選んでしまうのだ。

いつも料理一品か二品とデザートで、一食だいたい
7〜9S$てことは五、六百円か。
まあ、そんなもんでしょ。

朝ごはんはヨーグルトとリンゴ。
「Yoplait」(オーストラリア製。7.5S$/1L)が、クリーミイでウマい。
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午後三時過ぎに休憩でフードコートに行き、
午後十時過ぎ、家に戻ってお菓子を食べる。
というのが毎日の食生活だ。

某「カルビーポテトチップス」はマレーシア製(1.5S$)。
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台湾製のウーロン茶は味がやや薄め(1S$/500ml)。
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そして、お菓子のチャンピオンがコレ。
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なんてことはないチョコレートクッキーなのだが、クッキー部分が
「クランキイ(?)」でヒジョーにウマい。ちなみに
「product of U.K」である(セールで3.25S$/200g)。
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「ローストピーナッツ(1.5S$/180gマレーシア製)」
と一緒に食べるのだが、
「止まらなくなる系」のウマさだ。
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チョコクッキーとピーナッツ散々食べて、そのまま
「バタンキュー」なので、
体重はやや

増加気味だ。

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2011年5月 4日 (水)

chinese power

TOKIO人の中に生粋の江戸っ子なんてほとんどいないように、
シンガポールに住んでいるのも、やはり、都会を目指して
廻りの国々から集まってきている人達ばかりのようだ。

だとするならば需要はたくさんあるはずなのに、何故か
「スタジオタイプ(1ルーム)」の賃貸住宅がほとんどなく、
一人もしくは数人で住む場合は、主に分譲マンションの
「ファミリータイプ」の部屋をシェアして借りるのが一般的らしい。

こっちへ来る前に安ホテルを調べてみたら、どうやら
「ドミトリー」と呼ばれる共同部屋のようなタイプが多く、
O型のクセに案外潔癖なところもあるオレとしては
「それだけはイヤだぞ」と思っていたので、今
住まわせてもらっている大統領官邸前の好立地にある
「団地的3LDK」の一部屋は、なかなか快適で良い。

バストイレ付きのメインルームには夫婦が住んでおり、
もう一人の同居人Sーさんと共同で
シャワー&トイレを使っているが、まったく問題はないし、
この場所で家賃が1000S$(約70000円)/月なら、実際
かなりお値打ちなのではなかろうか。

水道電気WI-FI代込みだし。
TVが映らないのが、まあ
オレとしてはツライところであるが。

三十才の若さにして、すでにニッポン(福岡)に六年半、
シンガポールに一年弱住んでいるという
ニッポン語ペラペ〜ラなその同居人Sーさんが、
何ともヒジョーに興味深い人物であり、彼を中心に
シンガポールで暮らす人達の生態(?)を、オレなりの視点で
ご紹介したいと思う。


「やっぱりスパイなんぢゃん」

と、思わず言ってしまったのは、Sーさんの父親が
政府関係の役人だと聞いたからである。

てことはつまり、泣く子も黙る(?)
中国共産党員の息子なのであって、彼が
ニッポンのことをスパイするために送られてきたとしても
決しておかしくはないのだ。

とは言っても、現在ニッポンには中国人の留学生が
たくさんたくさん住んでいるわけで、その証拠に
コンビニの店員などはほとんど皆中国人ではないか。
だから、彼らがその気になればニッポンの情報なんてそれこそ
「筒抜け」であり、それがさして冗談でもないのは、
元留学生の中でも特別賢い輩は、すでに
大学などの中枢部に潜入しているからである。

実際、Sーさんはとても頭が良さそうで、
「情報工学」などというワケのわからない学問を
大学生達に教えていて、某
早稲田大学からのオファーを蹴ってシンガポールに来たのは
「条件があまりにも悪過ぎる」為と言う。

「ニッポン人は働き過ぎ」なのだそうだ。

オレが朝から晩まで休みなくコキ使われているのを
「ホンダサン何故休マナイ。早ク水餃子食ベニイコウヨ」と、
憐れみの目で見る彼は、週休二日で、
年間の有給休暇が25日もあるらしい。そして、現在は
シンガポール政府の下部組織の研究所勤務。

ほら、やっぱりスパイやんけ。

「sonyノ顧客情報漏洩事件ハ大変デスネ〜。アレハヒドイ」
などとオレのまだ知らないニュースの話を振ってきたりするが、
ひょっとしたらこのブログも、
「すでに読まれているんぢゃないか」と心配になってくる
(もちろん読み書きも完璧なのだ)。

それにしてもS−さんみたいな賢い中国人が、ニッポンの
そこら中にいると思うとちょっと恐ろしい。
がしかし、よくよく考えてみれば
ニッポンだけでなく世界中のあちこちにいるわけで、
ここシンガポールだって、見回してみればほとんど
中国系人種ばかりが中国語で会話をしていて、次に多いのは
マレー系だろうが、数はグッと減るだろう。

まさに中国万歳だ。

ただ、彼はとてもいいヤツなのであり、
仕事終わりに一緒に普洱茶を飲みながら、いろいろと
ニッポンの話をするのが、今のオレにとっては
楽しいひとときなのだ。

ちなみに、先週の木曜日からカノジョが遊びに来ている。
福岡の大学時代の後輩で現在も学生だそうで、
顔はデカイがなかなか可愛らしいお嬢さん。ただし、
中国女子の例外なく性格は相当キツそうで、カノジョが
「ガガガガガガガガーッ」と「八」喋ってSーさんがおとなしく
「二」返す、といった会話のやり取り。
これは隣の部屋の夫婦も一緒で、完全に尻に敷かれている。

あと、中国人の特徴は、痰がカラむのか
「カーッ、ペッ」と、よくやる。

以上。


他、特にオモロイ人物はいないなあ。

「Mゾン軍団」のメンバーも、まあ、
好きで海外に来ているくらいだから、
ニッポンの若者にしては元気な方なのだろうけど、それでも
これといった特徴はない。

シンガポール人は、そうだなあ、目立った特徴と言えば、皆
「麦のはいった水(?)」を水筒に入れて持ち歩くくらいか。

若者は皆オシャレで、おそらくは親が金持ちなのだろう。
とんかつ屋さんの会計でも七割くらいはクレジットカードだし、
皆、投資のことにしか頭にないみたいだ。
「今はドル買いだな」とか。

街を歩いてるとカワイコちゃんも結構いるが、
ほとんどは中国系。スタイルもいいしね。

一度、若かりし頃の原田知世嬢とツァンツィーを
足して二で割ったようなとびきりの美女を発見して
しばらく後を追っかけてみたけど、アレはマヂで
イイオンナだったなあ......。

やっぱり中国万歳だ。


そうそう。

明日やっとクラブに行けそうなので、
若者達の生態はそこで多少わかるであろうから、
その辺りはまた報告しよう。

ではでは。


*リビングに置いてあるSーさんの本。
部屋にはもっとスゴイのがあるに違いない。
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これがとてもウマいのだ。
お茶はやはり中国だね。
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2011年5月 2日 (月)

work so hard

ニッポン人は働き過ぎだ。

「Mゾン軍団」を見ていて
つくづくそう思う。


27日、予定通り何とか無事に新規オープンした店の営業時間は
基本、朝十一時〜夜十時。平日の午後三時〜五時までは
一度店を閉める、いわゆるアイドルタイムというヤツがあり、
土日はフルオープンする計画だが、現在は様子見で
午後四時〜五時の一時間だけ準備のため閉めている。

ニッポン人のメンバーは現状キッチンが一人ホールが二人で、
新しい店を立ち上げる時に全体を指示するプルフェッショナルの
「オープン専門」スタッフ一人が加わった計四人が
「Mゾン軍団のメンバー」であり、全員が
朝十時から深夜まで、途中休憩はするものの毎日
十二時間を遥かに越えて働くのだ。

オレはヘルプメンバーとして先月十九日から彼らに加わり、
朝十一時から休憩を除いてだいたい毎日
十時間とちょっと一緒に働いている。
先に帰るのは申し訳ないので、
最後まで付き合おうと当初は思ったが、手伝おうにも
特にやることもなく、キリがないので
「お先にご無礼」している。

今日で二週間目であり、気を遣ってかその間オレには
一日だけ休みをくれたが、他のメンバーは誰一人休まず、しかも
「前の休みはいつだったか覚えていない」と、全員が言う。

おいおい、マヂかよ。

「早く帰ろうよ〜」とか、
「クラブ(ディスコと言ったら笑われた)に連れてってよ〜」
などといくら話を振ったところで、皆それぞれやることに追われて
「そうですねえ」と、生返事をするだけ。

結局、毎日朝九時頃に起きて
「朝マック」(そんな習慣はなかったが眠いからコーヒーを飲む)
してから出勤し、休憩中はごはん食べてウィンドウショッピング
(くらいしかやることがない)、部屋に戻ってからは、
シャワー浴びてお菓子とデザート食べて、ちょっとだけ
ネットしてすぐ寝てしまう、という状況が続いている。

そんな調子だからブログも書けやしないし、せっかく
シンガポールに来たというのに大好きなディスコ、いや
クラブにさえまだ一度も行けていないのだ。

言っておくが、オレはかれこれもう
四年ほどまともな仕事をしていないという
「セミリタイア」の身で、しかも
「腰痛持ち」である。

飲食店の仕事なんてほぼ一日中立ちっ放しであり、そろそろ
「腰が悲鳴を上げて」きているのだが、シフト表を見る限り
休みの予定はまったくない。

「このままでは死んぢゃうよ〜」と、父親がオレと同級という
23才のホール責任者のNちゃんに弱音を吐いてみたが、
「人がいないんですよ」と、クールに一蹴されてしまった。

ま、たしかに飲食業界というのはどこの会社でも
だいたいそんな感じだし、オープニングは特に大変であり、
オレも店を始めた時は半年以上
一日も休まずに出勤したものだ。

しかし。

冷静に考えてみれば、ちょっと
「働き過ぎ」ではなかろうか。

いくら仕事が好きで楽しいからとは言え(実際、
そうでなければとてもやっていられないだろうし、
接客業が好きなオレにもその気持ちがわからなくはないが)、
疲れが溜まってくるとどーしても元気がなくなって
「イライラ」するし、自然な笑顔も出なくなってくる。

これでは良くない。良くないとわかってはいても
物理的にムリ。だから休みは取りません。

上の人間、つまり経営者側から言わせれば
「そんなものお前らがスタッフを育ててないからだろ」となるわけで、
「はい。それはまあ、その通りであります」と答えるしかない。

アルバイトパートスタッフの募集教育管理を、
ちゃんとしていればそんなことにはならなかろう。
そうは言っても、実際には結構大変だ。

ここは海外。コミュニケーションも簡単ではないし、国による
「生活習慣の違い」はいかんともしがたいものがある。

ただ、それでもタイに比べれば
「どれだけマシなことか」と思う。

アジアだから似た雰囲気もあるが、基本的にローカルの
シンガポーリアン達はなかなか優秀であり、オープン前の数日間
何人かのメンバーと一緒に接客シミュレーションをしながら、
わりと覚えが早い彼らの仕事ぶりを見て
「タイ人だったらこうはいくまい」と、実感したものである。

けっこうハードな仕事だが、研修中にやめたのがひとりだけで、
あとはさほど遅刻もせず、雨が降っても
ちゃんと出勤して来るから大したもんだ
(タイの場合雨の日は来ない輩が多い)。

キッチンスタッフに、タイ語のペラペラな
Eン君という男子が居て、タイのオレん家の近くに
元カノ(結婚はせず)と娘が暮らしているらしく、現在は
フィリピン人妻との間に生まれたばかりの息子と三人暮らしという、
なかなかファンキイな輩なのだが、彼がなかなかオモロくて、
「今度タイに行くから一緒にムーガタ行こう」などと、
いつもタイ語で話している。

「Mゾン」軍団も皆気のいい連中で、オープンのプロ
イケメンのH君、シェフのN氏(彼も何とタイ人のカノジョがいる)、
ホールの看板娘NちゃんとMキちゃんは英語ペラペ〜ラであり、
海外で働きたくて来ているわけだから、二人共若いのに(23)
ものスゴくしっかりしているし、他に
ブギス(シンガポール一番店)で働くH本さん、シンガポールの社長
Y本氏も含め、それぞれ個性的でオモロイ人ばかり。

こんなメンバーに囲まれて、オレ一人だけ
「しんどいから休ませてくれ」などとは、
口が裂けても言えないわけで。


というわけで、そろそろ出勤なので
いってきま〜す。

ああ、眠いよう。


「mac cafe」のコーヒーは2.1S$。
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出勤途中にある歩道橋は自転車に乗ると罰金。
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可愛いブタさんがトレードマーク。
ていうか、思いっきりアンタらを食べるんだけどね。
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