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2012年4月29日 (日)

クライクライタレー

金曜日。

某「FCバルセロナの監督」ペップグァルディオラ氏が、
今季限りでの退任を発表した。

「クラシコ」の敗戦、及び
「チャンピオンズリーグ」準決勝での敗退よりも、むしろ
このニュースの方が(オレを含め)多くのファンにとっては
ショックだったのではなかろうか。それほど
偉大な監督だった氏は歴代最高の成績を残し、
惜しまれつつクラブを去ることになる。
http://www.fcbarcelona.jp/news/2011_12/apr12/news_0428_1.html

四年もの間相当なプレッシャーに晒され続け、疲弊し、
「空っぽになった」と言う彼。それはそうだろう。
バルサという希有な存在の中で学び培った自らの哲学を貫き、
世界で最も注目されるチームにまで育て上げ率いていくのは
並大抵のことではあるまい。

ゆっくりと
「充電」した後、いつの日にかまた
戻ってきてくれると信じたい。

「充電」と言えば、オレ自身もたしか五年ほど前
店を閉めて仕事を辞める時に、
同じ言葉を使った記憶がある。
当時を思い返してみれば、まったくの
嘘ではなかったはずだが、それにしたって五年という月日は
「充電」するにはいかにも長過ぎる。

ペップ氏はおそらく一、二年休養した後、再び
監督としてどこかのビッグクラブを率いることとなるだろう
(*個人的にはプレミアリーグの某
「アーセナル」で見てみたい気もする)。

もちろん比べることに何の意味もないのは分かりきっているが、
「充電」という言葉の重みのあまりの違いに、ちょっと驚いた。

たしかにあの時オレも空っぽだった。
しかし、現実的には
三日くらいで充分満たされたはずの
心の電池パック。

再び電源を入れることが、今後
果たしてあるのだろうか。


さて、アパート探しである。

元不動産業界にいた人間として、
「物件」を探す時に気を付けるべき
「要点」をいくつか挙げるならば、
1完璧を求めてはいけない
(譲れない点と妥協点の見極め)。
2決してムリをするべからず(予算等)。
3インスピレーションを大事にすべし。
などであろうか。

「悩む」のはよいが
「迷っ」てはいけない、という件は、すべからく
人生において共通する点であり、だいたいにおいて
「迷っ」ているうちに、気に入った物件が
「人手に渡ってしまう」のは、お約束の
よくある話。

そういった意味も踏まえ、オレが現役時代、
お客さんを案内する時主にとっていた手段は、
「一番オススメの物件を最初に見せる」という技。

「技」はちょっと大袈裟かもだが、ともかく
仮に多少予算オーヴァーだったとしても、
「買ってもらうべき」家から先に案内し、徐々に
「条件が悪い」物件に落としつつ、
「やっぱり最初に見た家が一番良かった」と思わせる手が
「最も有効」だと、自分なりに勝手に思っていた。
営業のやり方は人それぞれだし、誰からも
教わったわけではないが、過去の自らの経験からその
「パターン」があまりにも多かったから。

買い物にしろ恋愛にしろ、
「第一印象」が大切というわけだ。

実際、少しくらい予算が足りなくても
「親のへそくりでなんとかなる」等の可能性もあるし、その分
「頑張って働く」ことで、そのお客さんの人生がより
「豊か」なモノになれば、不動産業者としては
「いい仕事をした」と誇りを持てるのではないか。逆に
「明らかに無理なローン」を組ませ
「確信犯」で破産させ続けた、例の
「サブプライムローン」関連の話を聞いた時、
「まったくヒドい話だ」と、随分苦い思いをしたものだ。

などと書くとカッコ良く聞こえるが、現実問題、オレ自身が
家(なり土地なりビルなりマンションなり)を買ってもらって
幸せになった人々など、ほんの僅かなのだけどね。

とにかくだ。

(例え賃貸にせよ)自分自身が家を捜す場合、元
「プロ」として決して
「ミス」は許されない。

では、どこに
「重き」を置くべきか。
そしてどこを
「妥協」するのか。

海がある街に住むのだから、どうせなら
ビーチのそばがいいのでは。というのが
最初の発想だ。

「駅近」とか「スーパーの近く」などという条件は
車とバイクがあるのでほとんど関係ないし、
「ウォーキングストリート」などの繁華街からはある程度
離れていないとうるさくて仕方がないので、やはり
「静かで環境の良い場所」ということになるだろう。

例えば、住んでいるアパートの目の前で
「ウェルカムミスター!」などとおばちゃんたちが客引きするなんて
「ゼッタイにイヤ」だからね。

予算は5000THB程度だろうか。

問題は築年数の古さで、
ここがもっとも難しい。

「生理的に受け付けない」ほどの古い物件は別として、予算的には
ある程度古くてもまあ仕方がないからね。

「陽当たり」とか
「眺望」の問題はまだ妥協できる要素。

ちなみに、一般的に最高とされる
「南向き」は、あまりにも暑過ぎるここ
タイではそうでもなく、むしろ
「東向き」の方が良い。午前中の陽射しで
洗濯物は充分乾くし、逆に
「西向き」だと、午後から夕方
暑くてかなわないのだ。

眺めも、まあ
いくら良くても飽きるし、
悪くても慣れるものだ。

あとは、
「家具が必要ない」などの
細かい話くらいかな。

そういった条件を全て考慮して、まず
「ターゲット」にしたのが、
ナクルアという地域。

繁華街からはやや離れ、
「リゾート高級コンドー」などが建ち並ぶ
ビーチのそばにあって、どちらかと言えば
静かなエリア。購入すれば最低でも
数百万バーツという、そこそこ
「ハイソー」な地域でもある。

「ミュージックフェスティヴァル」が始まったので中断したが、今後
もう少しエリアを広げて捜してみようと思っている。

果たして、いい物件が

見つかるかどうか。


*「クライクライタレー(332332222)」は「海の近く」の意。

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2012年4月28日 (土)

レーオテートァー

「私達タクシーで帰るから。運転気を付けてね〜」


「あ、そう。それでいいわけね」と、心の中では思いつつ
「分かった。ぢゃあね。バイバーイ」と手を振る。
しばらく会えないことが分かっているのに、
そんな感じの別れ方でいいってことは、所詮、
想いもその程度ってことだよね。

ま、好きにすればいいさ。オレ達の関係は
「君次第」なのだから。


水曜日。

お腹が痛くて医者に行った末
「二日間ダウンしていた」と言うPとようやく連絡が取れて、
「ヤクニキ」を食べに行った後、久しぶりにRCAのディスコ某
「slim」に寄ってみた。
クルン(グ)テープでの生活が二ヶ月とちょっとで
「まだ行ったことがない」はさすがにマズいだろう、ってわけだ。

Pは二十三才で趣味はフェイスブック。さほど
「ディスコ好き♪」ではないが、同僚が皆誘ってくるし、何より
「大好きな酒が飲める」ならばオッケーという姿勢。

そう。
実は彼女、けっこうな酒飲みであり、しかも
やたらと強いのである。

それにしてもタイガールは本当に酒好きが多く、ディスコなどで
「乱れる」姿をよく見るし、時には世話をするハメに。
この日も、用事があって訪れた(元)勤務先で会った友達の
N嬢と共に三人で遊びに出掛けたのだが、そっちの方は
完全に酔っぱらってしまいフラフラ状態だった。にも関わらず
「ごはん食べに行くの〜!!」と言って聞かず、結局
深夜三時頃二人で帰って行った。

同じくらいの量ウィスキイを飲んでも全然しっかりしていたP。まあ、
友達が先に酔っぱらってしまうとそうなるケースはよくあるとしても、
ディスコに行った過去三度共乱れることは一切なく、
アルコールには相当強いと思われる。かくして、
「女のコを酔わせて××××」とのオレの願いは
儚くも打ち砕かれることに。


などと書いてはみたものの、本心は
「別にどーでもいい」っていうか、よーするに
恋人という存在に対して性的意識をあまり持たないのが
いつものオレのパターンなのである。

「連れて歩いて恥ずかしくない」外見及び
「誰かに紹介してもそつのない」性格など、
対外的なことばかり気にし過ぎるが故、相手のことを
心から好きになってお付き合いが始まる、というよりは
「まあ、このコならいいか」と、ある種の
判断基準をクリアした時に、お飾り的存在として
カノジョと呼ぶだけの話。

だから結局長くは続かないし、実際
「コイツとヤりたいな」と思えるコの方が、例えば
「セフレ」としてうまくやっていけるし、相手に対して素直に
「心を開ける」というようなこともあるのだ。

とまあ、オレの場合恋愛に対する考え方が相当
ひねくれているけど、それもこれも
若かりし頃に受けたあまりにもヒドい仕打ちが
「トラウマ」となって、自分自身が
「傷つくのを恐れる」が故の防御策なのかもしれない。

だから、
「カノジョができた♪」などと浮かれることなど一切なく、逆に
「お別れするまでの悲しいストーリイの始まり」
と捉える方がごく自然であり、そんな
変人のオレのことなど、どうか放っておいて欲しい。

現実問題、見栄を張ってばかりいると疲れるし、
お金が掛かって仕方がない。こんなことならば
プロのタイガールとの対価の生じる
「ワンナイトラヴ」の方がよほど楽しいし
「安上がり」なのである(*タイではね)。

ま、今更改めて言うまでもない常識だよね。

え?そんな夢のない話をするなって??

はい。
失礼致しました。


さて、同じく水曜日にニッポン行きの
「エアチケット」を購入して来た。

たまたまやっていた某
「タイエアー」のプロモーション価格は
18800THBだったが、原油価格高騰中にしてはまあ
さほど高い値段でもないのではなかろうか。
ちなみに前回は昨年三月、某
「ヴェトナム航空」のホーチミン経由便で
17000THB、前々回は三年前の十月、某
「キャセイパシフィック」の香港経由便で
13600THBという価格。

直行便なんて久しぶりなのでちょっと嬉しい。

今回の帰国目的は
「自動車運転免許の更新」であり、これさえ済ませば、
実質的にはあと五年間戻らなくていいことになる。
まあ、ニッポンで何かが起きなければの話だけど、
精神的にすごく楽になるのは間違いない。

最近は特にニッポンのニュースなんてほとんど
チェックしていないから、おそらく相当な
「浦島太郎」状態だろう。
「そんなの関係ねえ」以来、流行した
ギャグもヒット曲もまったく知らない。

ま、どちらにしても多くの人と会うつもりはないし、
「暗〜い雰囲気(きっとそうなんでしょ?)」に
引き込まれたくもないので、例によって
外出はせずおとなしくするつもり。

さて、
「インターナショナルミュージックフェスティヴァル」は今日が二日目。

この件に関しては、後日また

まとめてご報告するとしよう。


*「レーオテートァー(2231122)」は「君次第」の意。


某焼肉店はまだオープンしたてということもあり、なんと
スタッフが全部で二十人も居た(それにしても多過ぎやろ)。
Img_3069_3

Img_3066

Img_3068

某「シャネル」のベタベタなコピイバッグを、
「500THBだったの。安いでしょ♪」と言う彼女に、
「ホンモノ」を買ってあげたところで、果たしてどーだろう。
Img_3071

どーせならこのくらい
「ぶっ飛んだ」デザインの方が良い。
Img_2737_4

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2012年4月25日 (水)

ヂャハーホン(グ)

「しまった!バイクで来ればよかった」


ニッポンから来ているY嬢を
バスターミナルまで送り届けようと、わざわざ車で
カオサンロードまで行ったのだが、実は
旅行会社の送迎付き、という話を聞いて
ガックリきてしまった。何しろ、
夕方の大渋滞の前だというのに家から約
一時間半もかかったのだから。

「パタヤーまで行けるっちゅーの!」

たしかに、オンヌットゥエリアからカオサンロードだと
クルン(グ)テープの東の端→西の端ではあるが、
直線距離にすれば十キロもないし、バイクでなら仮に
渋滞時だとしても四〜五十分あればラクに着く。まあ、
「北回り」で行ったのが間違いなのだ。途中
プラトゥーナームで渋滞に引っ掛かり、
数十分間まったく動かなかったからね。

どちらにせよ、よほどのことがなければ
昼間車を運転することはないし、毎日毎日バイクで
排気ガスを鬼ほど浴びつつ渋滞の間をすり抜けているうち、
「オレはいったい何をしているのだろう」と、マヂで思う。
家に帰って顔を洗えば水は真っ黒だし、耳の中には
見事に煤が溜まっているから、相当体に悪いことは
間違いないのだ。

ドアミラーを避けながらのバイクの運転はかなりの
「ストレス」だが、車の運転はもっと大変だ。とにかく
「何でもアリ」のタイでは、もちろん
「交通ルール」だってメチャクチャなのである。
コワイのはバイクであり、すぐ近くを
猛スピードですり抜けたり、突然目の前に
飛び出して来たりするのはまだいいとして、もっとも
「アタマニクル」のは、ごくごく当たり前のように
「逆行」してくる件だ。

大通りのはじの方をさり気なく走ってくるヤツはまだいいとして、
片側二車線の道などで渋滞を避けようと、当たり前のごとく
「センターライン」を跨いで飛ばしてくる輩には
本当にビビる。ていうか、確信犯で
「超危険走行」するヤツらをこっちが避けねばならないなんて
「理不尽」にもほどがあるというものだ。
まあ、オレだってバイク運転中は多少(?)ルール違反を犯すが、
あんな命知らずの真似などとてもムリ。

もし今後、クルン(グ)テープで
車の運転をしようと思う人がいるとするなら、
とてもではないがオススメできない。
「どーしても」ならば仕方ないが、まあ
「もらい事故」の覚悟は常にしておいた方が良いだろう。

ただ、田舎はまだマシだと思う。
大渋滞もなければタクシーやバスの暴走も少ないし、
「とんでもない輩」もそんなにいないよね、きっと。


車の件で付け加えるならば、最近
アパートの駐車場がキャパオーヴァー気味で、ここ数日、
夜中に帰ってくるとすでにいっぱいで、仕方なく外に
路上駐車する事態に陥っている。まあ、
「タダ」だからあまり文句を言える筋合いではないが、
今まではなかったそんな仕打ちを受けると、まるで
「お前の車を停めるスペースなどない」と言われているような
気がしてならないのだ。

何が言いたいかというと、つまり、それらの件はすべて
「クルン(グ)テープを出て行きなさい」という
「啓示」なのではないかと思えるという話。

それくらいこの街での暮らしに
「ストレス」を感じているのだから、例えば
パタヤーに居を移すのも、ごくごく
自然なこととして素直に受け入れられる。

確かに便利な大都会だけど、正直、もう
「お腹いっぱい」だ。

だから、今後は
田舎でのんびりと暮らすことにしよう。

「大渋滞&排気ガスとはオサラバ」と思うだけで
本当にせいせいするのである。


というわけで、明日からパタヤーに行く。

二十七日から三日間開催される
「インターナショナルミュージックフェスティヴァル」
に参加しつつ、真剣に
アパートを探す予定だ。

海のそばで暮らせるなんて素敵だなあ。

条件の良い部屋があればいいのだけど......。


*「ヂャハーホン(グ11232)」は「部屋を探す」の意。

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2012年4月24日 (火)

プリアンレーオ

「安っ!」


旅慣れているY嬢の宿泊先は当たり前のように
カオサンロードであり、今日夕方、バスで
チァン(グ)マイに向かうとのこと。
バックパッカー達の旅の拠点であるカオサン周辺には
あらゆるチケットが売っており、
チァン(グ)マイ行きのバスはなんと300THB。

タイ在住のオレはいつも直接モーチットの
北バスターミナルまで行って、
「楽だからなあ」と、ついついVIPバスに乗ってしまうが、
チケット代金はたしか800THB越えだ。

彼女とは昨日の午後三時半にカオサンの某
「マック」で待ち合わせ、再会を懐かしんだ後
「さて、何を食べようか」となった時、すぐ近くに、先日某
「ロータリイクラブ」のおじさま達に連れて行ってもらった
川沿いの素敵なレストランがあったことを思い出し、
「こーいう時くらいしか行く機会がないからな」と、
場所は定かでないまま車で向かった。

その店はノンタブリー側(チャオプラヤー川が県境となる)にあり、
ワットゥプラケオの近くの船着き場に車を停め、そこから
専用の渡し船(けっこうデカイ)で川を渡って向かうのだが、
普通の女子ならば間違いなく喜びそうなシチュエーションであり、
「一度行ってみたい」と思っていた。ところが、
川周辺は道がけっこうややこしく、肝心なところで間違えて
川を渡ってピンクラオまで行ってしまい、そこからグルッと廻って
サパーンタクシンを渡ってクルン(グ)テープ側に戻ってくることとなり、
渋滞にも巻き込まれて、結局一時間も掛かってしまう。

ま、どちらにせよ夕食には少し早かったから別にいいのだけど、
女子をエスコートするにはスマートでないこと甚だしいし、しかも
帰り際、駐車券にスタンプを押してもらうのを忘れていたことに気付き、
ボートを待たせてはいけないと慌ててバッグを探すうち、中から
数珠つなぎのコンドームが出てきて、それを見たY嬢に
「ドン引き」されるという、通常あってはならぬような
みっともない場面まで演出してしまう。だからむしろ
「女子の扱いはド下手」なわけで、きっと彼女は
「失言をした」と思っているに違いない。おまけに、会計の時、
1317THBと書かれたレシートを見て、思わず
「高っ!」と言ってしまい、もちろんオレが払ったのだが、
「御馳走になる」側のY嬢に余計な気を遣わせてしまう。

まあ、そのくらいはして当たり前なのだけど、
普段から貧しい生活をしていると、ついつい
金銭感覚が狂ってしまうから困る。
値段を確認せずに
「シーフード入り春雨サラダ」
「グリーンカレー(エビ)」「イカと卵の炒め物」を注文し、
「それぞれ250THBくらいだろう」と、他のメニュウの
値段を見て勝手に判断していたら、実際は全て
300THB越えだった。しかも、某
「ビアシン(シンハービール)」が小瓶で150THBであり、そもそも
普段は大瓶が置いてある店がほとんどだから、その上品さに
「さすが高級レストラン」とビビるオレ。
ただ、料理それぞれの量が多く、味も確かにウマかった。

そんな話も、日頃のオレの生活ぶり及び
タイの物価の安さを知っている彼女には通用するが、
女子とデートしていれば、なんだかんだ言って一日
2000THBくらいは普通に使うわけで、つまり
「カノジョを作る」というのはそーいう意味でもある。

「コイビトができる」→「お金が掛かる」→「仕事をする気になる」
というイメージを作り上げていたのだけど、
こっちの勝手な都合にPを利用するのは
「如何なものなのか」という気も、だんだんとしてくる。ただし、
「コイビト云々」てな話はわりと早い段階でPからも出ていたし、
「流れ」としては決して間違っていないとも思うのだ。

しかし一方で、普段あれほど意識していた
「プロ」と「素人」の温度差をしっかりと考えず、
自分本位に行動したことを、今となっては少し
反省している。


「コーヒーが飲みたいから」と、再び某
「マック」に場所を移し、その辺りの
「恋愛話」に花を咲かせていたわけであるが、
「塾講師」を勤めるY嬢は、オレの個人的
「恋愛観」を聞いているうちに、
「イマドキの男の子達に聞かせてやりたい!」とコーフンする。

どうやら、いつの間にか
時代はすっかり変わってしまったようで、例えば
「三回目のデートでハッキリさせる」と当たり前のように言うと、
「最近の若いコ達にそんな(ガツガツした)コなんていない」らしく、むしろ
「女子の方が積極的」なのが最近の傾向とのこと。いわゆる
「草食系男子」というヤツか。

だけど、将来的に
「恋愛関係」になるのか、そーではなく
「只の友達」のままでいくのかを、早い段階で
「ハッキリ」させておかないと。つまり、相手に対して
「変な期待」をさせてもいけないし、金銭的にだって
「友達同士」なら、いつまでも
男子側が負担し続けるわけにもいくまい。

「いやいや。今は恋人同士でもワリカンの時代ですから」

あ、そーかそー言えばそーだった。
喫茶店時代、若いカップルが皆
「ワリカン」で会計を済ませる場面を散々見てきて、
おじさんは嘆いていたではないか。

どうやら、オレの思考は
「昭和」のまま止まってしまっている。

ただし、タイでなら逆に
「昭和的発想」の方がしっくりくるから
まったく問題はないのだ。

ニッポンの
「イマドキの若者」のことなんて知ったことか。

君らは君らで勝手に好きなように生きて、
「消費」もせず、ニッポンの経済をいくらでも
冷えさせればいい。

将来に夢も希望も無くさせたのは、オレ達や、
団塊世代のおっさん達に責任があるのだから、
君達を責めなどしないさ。
ただ、よく考えてごらん。
これからのニッポンを背負って行くのは
君達自身なんだよ。

あーコワイコワイ。などと、
発展途上国に逃げて来て他人事のように言っているオレも
かなり無責任だな。
でもね、例えばニッポンに戻って
「若者よ、立ち上がろう。もっともっと人生を楽しむため、
オトコはよりオトコらしく、オンナはオンナらしく行動するのだ!!」
な〜んて声を大にして言ったって、誰一人聞く耳など持つまい。

Y嬢の言っている意味ももちろんよ〜く分かるが、
時代によって人の生き方は変わるものであり、そんな
自然の摂理に逆らっては、ロクなことなどない。

だからオレは、ニッポンの素晴らしき時代
「昭和」のオトコとして、これからもタイで生きる。

それが
「ベストチョイス」であると、

信じて疑うことはないのだ。


*「プリアンレーオ(2211223)」は「変わってしまった」の意。

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クイガッププゥーイン(グ)イープン

「正義の味方だね♪」


「カレシが新聞記者」と聞いて、真っ先に
頭に浮かんだ言葉をそのまま口にしたら、彼女は一瞬
不思議そうな顔をした。

ジャ−ナリストには常にそうであって欲しいし、おそらく本人達も
心の中では例外なく思っているはず。ただ、現実的には
そんな単純なことではないのかもしれない。特にニッポンでは。
だから、彼女にとっては少し意外だったのか。おそらくね。


数日前、急遽来タイすることになったY嬢から
「できれば会いたい」とのメッセージが届き、
さっきまで一緒に居た。

「三十才になった」と言う彼女は旅人であり、しばらく前に
「デンマークに行って来ます」と聞いてから音沙汰がなかったが、
どうやら今は実家の埼玉に戻ったらしく、旅行で滞在中の
「第二の故郷」ヴェトナムからカンボジア経由で
陸路にてタイ入り。明日から
チァン(グ)マイ、その後パー(ミヤン)マーに行き、再度
チァン(グ)マイに戻った後、今度はラオ(ス)を経由して
ホーチミンまで帰るとのこと。

う〜ん。
アクティヴだ。

Mッチンを通して知り合ったY嬢は、四年前の
「中国ツアー」を共にした旅仲間であり、その後
忘れ物を届けにTOKIOのバーを訪ねた時以来の再会。
ミクシィのメッセージでたまに
「恋愛相談」を受けたりしていたが、実に
「しっかり」した女性という印象で、時を経てさらに
「オトナのオンナ」に変貌していた。

それにしても、いくらかなり
「飢えて」いたとは言え、ニッポン女子との会話が、
これほどまでに楽しいものだとは、ちょっと驚きだ。
まあ確かに彼女は、大袈裟に表現すればオレの
「信者」に近い部分があり、ちょっとした話でも
「うんうん」と目を輝かせて真剣に聞いてくれるので、つい
調子に乗ってしまい、あらゆる分野に及び
「ベラベラ」とあることないこと(いや、あることのみ)を
曝け出してしまった。

「聞き上手」のそんな相手に、包み隠さず
「打ち明け」るのが、いかに気持ちの良いことか。

いつもなら逆の立場なのだが、Y嬢は少し
運が悪かったかもしれない。何故なら
「女子高生みたいですね」と笑いながら
「ツッコま」れるまで、時を忘れて現在
「アタック」中のタイガールについてアツく語っていたから。

実際、前日のデートよりも
「体感経過時間」が明らかに早かったし、
「夜景」にさほど興味がなさそうなPよりも、
チャオプラヤー側沿いの素敵なレストランに渡し船で着き、
「女のコの扱いがうまいですよね〜♪」などと褒められつつ
(もちろん社交辞令だったとしても)ウマいものを食べれば、
「(その手のことの価値が)分かってくれるか!」と、つい
嬉しくなってしまうのが正直なところだ(*某
「スパトラリヴァーハウス」という店)。

そして、本当は彼女と会った後、
「明日もヒマだから」と言っていたPと会うはずだったが、結局
「お約束」のごとく電話にも出ず完全に
「ブッち」ぎられたその理由を、彼女は
こともなげにオレに教えてくれた。

よーするに、オレが
「焦り過ぎ」だと言うのだ。

実は昨日、眺めの良いバーで
「煮詰まった話(?)」をした後、
「オレの部屋に来るか」と誘ったら
「お腹が痛いから明日の方がいい」と断られたのだが、
「あくまでも自然な流れ」と考えていたオレに対し、
「心の準備がまだなのではないか」と指摘するY嬢。

確かに、ニッポンに居た頃を思い出せば、そもそも
口説くタイミングや部屋に誘うタイミングが、何だか
「おかしなこと」になっているし、それはオレの
「タイ在住歴中」のプロの女子との接触機会の多さによる
感覚の麻痺が引き起こした大きなミスなのかもしれない。

おそらくPは急な展開に
「ビビって」いるのでは。

ニッポン女子としてごく当たり前の感覚を持つY嬢にそう
「ツッコま」れて、すぐに
「なるほど。そーかもしれないな」と、素直に思った。

現実問題、
「あ〜あ。いよいよヤマハにヤられるんだ」となれば、
「横っ腹(左側)」が痛くなってくるのも
当然と言えば当然かもしれない。何しろ彼女は
「売春」などしたこともなく、男子経験も
少ない(らしい)のだからね。

そもそも、5000THB貸した時点で
「あ。コイツとはヤれるな」という発想がおかしい、と、
ニッポン女子は言う。仮に
「五万円相当」だとして、それを単純に
「体で返せ!」という話にはならないらしい。やはり、オレは
タイに住むうちに相当おかしな考え方になっているようだ。

あくまでも口頭のみとは言え、
「コイビト関係」になったばかりのカノジョに、翌日いきなり
「ブッち」ぎられるのはある意味スゴイけど、Y嬢と話して
「ま、そーなるわな」と、普通に納得してしまった。

実際にどうなのかは分からない。でも
大きく外れてはいないだろうな。


マメに連絡することを誓ったオレは、早速
「家に帰ったよ。おやすみ」という意味のメールを
タイ文字で打った。寝る前の定期連絡が最も
「効果的」だと思うからだ。

「その日」「その日」を生きる。

不器用なようで、実は
「最も正しいのでは」という気が、最近特にする。

「ものすごく楽しいオトナなニッポン女子との会話」
の最中も、時折、ニッポン語よりも先に
タイ語が口をついて出る。

嬉しいような、少し
寂しいような

不思議な気持ちではあるけれど。


*「クイガッププゥーイン(グ)イープン(221132122211)」は
「ニッポン女子との会話」の意。

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2012年4月23日 (月)

ミーフェーンレーオ

「扇風機?」


エノキ茸を注文する時、タイ語を知らなくて
「えっと、白くて細くて長くて真っ直ぐで小さな頭が付いてるヤツ」と、
店員のタイガールに形状をいくら説明しても分かってもらえず、
通りすがりのマネージャーがやっと理解してくれて、
持ってきたモノを見て彼女らは言う。

「オーオ。マットゥロムナ」
「は?パットゥロム??」

「パットゥロム(32222)」はニッポン語で
「扇風機」であり、どー考えても似ても似つかないので
「???」な顔をしていると、
「マットゥルムだってば」と横でPが言うのを聞いて初めて
「あ〜あ。マッシュルームね」と気付き、笑ってしまった。

エノキ茸とマッシュルームはまったく別物だが、百歩譲って
タイではあの白いキノコを皆が
「マッシュルーム」と呼ぶとして、もしオレがその
事実を知っていた場合でも、おそらくいくら
「マッシュルーム(223322)持って来い」とニッポン風に言ったところで
「は?」と、例の怒ったような顔をされて
(タイガールの店員はよくそういう対応をするのだ)
困惑するだけだろう。

それにしても、タイガール達の英語(外来語)の
発音とアクセントには本当に参る。
「傾向と対策」がなんとな〜く分かってはきたが、それでも未だに
戸惑うことがけっこう多いのである。

現場は某
「センタン(2232*セントラルワールドの略)」の中の某
「shabushi」というブュッフェレストランであり、
「しゃぶしゃぶ」と「寿司」を合わせたらしい店名の
タイピープル御用達(若者が多い)の
「回転一人鍋」屋さん。
ベルトコンベアー状のカウンターを皿に乗って
「寿司」ではなく「鍋の具材」が流れて来るというなかなか
ファンキイなシステムの店で、流れて来ないメニュウも
店員に言えば持ってきてくれるのだ。

タイ在住の方々はもちろんご存知だろうが、皆さんにも是非一度
エノキのオーダーにチャレンジしていただきたい。

ちなみにPはニッポン人客の多い飲食店勤務のため、
ニッポン語には親しみがあるようなのだが、それでも
「今度はここに来たい。ヤクニキヤクニキ♪」と、某
「焼肉店」を見つけて喜んでいる。オレがいくら
「ヤキニク!」と教えても、
「ヤクニキ」としか言えないので笑ってしまう。

オレにとっては、そんなタイガール達が
可愛くて仕方がないのだ。


さて、FCバルセロナが負けてしまったせいでちっとも眠れず、最近は
ニッポン製の眠剤も安定剤も切らしているので、いろいろと
考え事をしながら寝る努力をしたのは一昨日。

翌日(つまり昨日)Pと会う予定だったので、
「どこへ行こうか」とか「今後の展開は」などと考えるうち
「妄想」はどんどん広がり、彼女を口説く
シチュエーションやセリフなどかなり細かい部分から
将来に至るまで、終いには別れる場面にまで行き着く。
結局ちっとも眠れず、昼過ぎまでベッドの上で
「ゴロゴロ」するハメに。

それもこれもバルサが負けたせいだ。

で、実際会ってみると彼女はやはり可愛いし、どーしても
「試したくなってしまう」のが人情というもの。

面白そうな映画がやっていなかったので、
ごはんを食べた後アソーク近くにある某
「LONG TABLE」という有名なバーに。
サーヴィスアパートメントの25階にあるそのバーはなかなか
雰囲気が良く、前から一度デートで使ってみたかったのだが、
連れて行くようなタイガールはいないし、
「夜景」を使う必要性もない。

そう。
「吊り橋効果」というヤツだ。

考えてみれば、タイに来てまだ一度もちゃんと女子を
「口説」いたことはないから、そんな
「特殊な状況に置かれた時、言葉は心に届きやすい」などという
「効果」とも無縁だったわけだ。

というわけで、せっかくだから実践してみたが、
「夜景」や「口説き文句」に対する相手の反応は薄く、特に
「ドキドキ」することもなくサラリと終わってしまう。

ま、オレが知り合うようなタイガールは皆
そんな感じなのである。

ただ、ある意味では
「感無量」でもあった。

タイ移住後三年半の時が経ち、
夜景のキレイなバーにて、つたないながらもタイ語でちゃんと
「愛の告白」ができるなんて、なかなかどーして
立派なものではないか。と、ちょっとだけ自分を
褒めてあげたい気分だったのだ。

かなりレヴェルの低い話ではあるが......。

「口説く」といっても、実際には
大した話をしたわけではない。

「先週まではコイビトなんて欲しくなかったけど、
今週になって気が変わった」
「電話を無くして大切な人の存在に気付いたんだ」
「もしこのまま連絡が取れなくなってしまったらどーしようと思った」

これは本当のことだ。

現実問題、Pは土曜日で店を辞めた。
たまたまその日、新しいケータイ番号を彼女に伝えようと
勤務先を訪れたのだが、一日でも後ろにズレていたらひょっとして
二度と連絡が取れなかったかもしれない。
従業員がPの連絡先を教えてくれるとは限らないからね。

それにしても、あれだけ
「楽しい♪」と言っていた仕事を、何故
突然辞めたのか。

「実家で店(飲食関係)を手伝うことにしたの」

会ってすぐ、こともなげにそういう彼女。

気紛れタイガールにはまったく恐れ入るが、そんな
「大事なこと」をどーしてもっと早く言わないのか。
部屋は借りたままにして実家と
「行ったり来たり」するらしいPは、スリィーサケートゥ出身。
簡単に言うが、直線距離で四百キロ近くあり、
ここから車で五〜六時間はかかるだろう。

こっちは今後パタヤーに拠点を移すわけで、そうなればかなりの
「遠距離恋愛」である。もっと簡単に考えていたオレとしては
出鼻を挫かれた格好だが、それでもめげずに続ける。

「タイの若いコ達は皆嫉妬深いけど、君はそうでもないよね」
「会えない時間が長ければ、その分
会える時を大切に感じられるはず」

「オレのことを好きか」と聞くと
「70%は好きだけど30%は不満」と答える。
あまり(というかほとんど)電話をしないかららしい。ただそれは
「お互い様」であり、午後遅くまで寝ていて、仕事中にあまり
電話を取れないPからはあまり掛かってこないし、そーいう相手には
こちらもあまり電話をしない主義なのだ。本当は
それではいけないこともよ〜く分かっているけど、
甘えてしまっている部分も確かにあった。

「クンガップポムペンフェーンガンダイマイ?」
というのが、おそらく一般的に
「僕とコイビトになってくれる?」的なセリフだと思われる。
しかし、それではつまらないので、
「君と恋人になれればうれしいけど、どうかな」
と尋ねると、少し考えてから
「いいよ」と答える彼女。

「キス」も「エッチ」もしていない相手にそんなことを言うのは
生まれて初めてだが、会話の流れ的には
ど−してもそーなるわな。

それもこれもバルサが負けたせいだ(?)。

元々、この国の若者は男女関係に対する考え方が単純で、すぐに
「フェーンガン(恋人同士)」になるくせに、そのわりに
「執着心」が異常に強かったりして(特に男子)、よく
「痴情絡み」の事件が起きたりするし、
プロのタイガール達も、知り合ってすぐに
「フェーン」などと勝手に友達に紹介したりするが、
いったいどこまで本気なのかサッパリ分からない。

どちらにしても、自分の意志でちゃんと伝えて
「フェーンガン」になったのは実質的に初めてだし、そーいう意味では
「記念すべき日」なのかもしれない。

しかし、あいにく
実感がまったくないし、特別
感慨もない。だってまだ
「エッチ」すらしていないのだから当然だ。

ま、現実的にはこんなものなのだろうが、ただ
今後どうなるか、

楽しみではある。


*「ミーフェーンレーオ」は「コイビトができた」の意。

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2012年4月21日 (土)

トン(グ)チャナ

いよいよ決戦である。


毎年、この時期になると
だんだん寂しくなってくる。何故ならば、
ヨーロッパのプロサッカーリーグが終盤を迎え、間もなく
シーズンオフに突入するから。

まあ、今年は
「EURO」があるからまだ良いが(六月開催)、それでも
七月八月はいよいよ、サッカーとは
「無縁」で、しかも「雨季」という
「二重苦」に悩まされることとなるわけだ。

スペインのサッカーチーム某
「FCバルセロナ」ファンであるオレは、(ほぼ)週一度
試合をTV観戦し、常勝チームであるが故、
試合後も心地良い睡眠が得られるわけで、
「ルーティーン」として体に染み付いているその
「習慣」が乱されるシーズンオフはツライ。

また、引き分けや敗戦という憂き目も、
常勝チームであるが故にツライわけで、例えば
水曜日深夜に行なわれた
「UEFAチャンピオンズリーグ」準決勝アウェイゲームの
「×チェルシー」の試合後も、悔しくて悔しくて
寝られなかった。

世界一権威のある大会(*クラブチームにおいて)であり、今年は
「初の連覇」が掛かっているメチャメチャ大事な試合だったのだが、
次節ホームで二点差をつけて勝たねばならず、かなり
「苦しい立場」に立たされてしまった。

そして今夜。

永遠のライバルであるところの某
「レアルマドリード」との対決が間もなく始まる。いわゆる
「クラシコ」と呼ばれる伝統のゲームだ。

只今リーグ戦は4ポイント差で二位のバルセロナ。
今日のホームゲームで勝てば1ポイント差に詰め寄ることができ、
一時は諦めかけていた優勝の目もほんの少しだけ出てくる。
ところが、引き分けもしくは負ければ
「一巻の終わり」であり、その瞬間に夢は崩れ落ちる。そして、
来週の火曜日、チェルシーとの二戦目でうまくいかなければ
「何もかもを失う」こととなってしまうわけで、つまり、この一週間が
「ヒジョーに大事」な意味を持つのである。

ま、サッカーに興味のない方々には
「なんのこっちゃ」だろうが、とにかく、
一ファンとしては応援するしかない。


「バルセロナ」のファンになったのはいつ頃だったかな。

元々は、リトマネンが在籍する頃の某
「アヤックス」(オランダのクラブチーム)が好きで、
ファンハール(監督)率いる
「超攻撃的」サッカーに魅力を感じたものだ。

中田英寿君がセリエAでデビュウしてから、ニッポンでも
ヨーロッパのサッカーがTVで観られるようになり、
「リーガ(スペインリーグ)」の放送が始まったのがきっかけで、やはり
「超攻撃的」サッカーのバルセロナに、一発で魅せられた。

「三点取られたら四点取って勝つ」という
「姿勢」が良いではないか。

好きな選手は変態イニエスタ。

その名の通りの
「変態的ドリブル」で、まるで弁慶のごとく相手を
「ヒラリ」とかわすプレイに痺れるのだ。

昔は、現ローマ監督の
ルイスエンリケが好きだった。あとは
アヤックスとバルセロナ両方に所属した
オーフェルマルスとか(バルセロナではあまり活躍できず)。


というわけで、今夜ゆっくり寝られるように
バルセロナの快勝を祈る。

予想スコアは
「4:2」にしておこう(*打ち合い希望)。


*「トン(グ)チャナ(3223)」は「勝たなくてはならない」の意。

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2012年4月20日 (金)

ハーイレーオ

「ハーイレーオ」


数日前、誕生日を迎えた
気紛れ仔猫ちゃんに電話したら電源が入っていなくて、翌日
再び掛けたら今度は知らない男子が電話に出た。
「あれ?」と変に思うと同時に、もう一つ番号があったのを思い出し
そちらに掛けたら彼女が出て、冒頭のごとく
「失くしちゃった」と言う。

「ケータイ電話を紛失する」とはいったいどーいう
「シチュエーション」なのだ。

ま、おそらく誕生パーティーか何かで浮かれていたのだろうが、実際
過去にも何人かケータイを失くしたタイガールがいたし、
彼女らにとっては特に珍しいことではないのかもしれない。

しかし、もし仮にケータイが一台でシムカードも一枚のみなら、
記録を残しておかない限り知人と連絡が取れなくなるわけで、
「それってけっこう大変なんぢゃないか」と想像してみる。つまり、
気紛れ仔猫ちゃんとオレとの関係ならば、次回
こっちが彼女を訪ねて行くまで連絡はつかず、
困ったことになりはしないかと。

現実問題、ケータイ二台持ちは普通だし、次々に
新しいシムカードに替えて違う番号で電話して来て、名前も名乗らず
当たり前のように普通に話し出すタイガールがたくさんいるが、
こっちからすれば知らない番号なので相手が誰だか分からないのに、
「アンタ誰?」と聞いたりすれば
「どーして分からないのよ、浮気者!」とキレられたりして
まったく始末に負えない。とにかく、結局は
「○○1」「○○2」「○○3」と記録させていくこととなり、
「どれかに掛ければよい」状態なら、まあ
だいじょーぶなのか。

などと他人事のように考えていたら、なんと昨日の夜
ケータイを紛失してしまった。

いやいやいや。
冗談ではない。

ケータイ電話なんて、まだ
ペットボトルくらいの大きさの時代からずーっと使っているが、
未だかつて一度も失くしたことなどないのに、いったい
どーしてしまったのだろう。
酔っぱらっていたわけでもなく、
浮かれてもいなかったのに。

ちなみに、現場は某
「ショック」という名のディスコであり、閉店直後の店内で
必死に捜しまわったが結局見つからず、少なからず
「ショック」を受けたのは言うまでもない。
ハードはまだ買ったばかりであり、実は
シムカードがその一枚しかない。

以前は二台使っていたが、実際
さほど必要ないので使わぬうち、
シムカードの期限が切れてしまったのだ。


「身の回りに起こる出来事はすべて何らかの意味を持つ」
と、日頃から思っているオレとしては、こーいった
「アクシデント」が起きた場合、それがいったい何を
「示唆」するのかを、まず考えてみる。

単純な発想ならば、
「過去の人間関係を清算せよ」ということなのかもしれず、今現在
オレの置かれている状況(パタヤーに移住する予定)からすれば
「なるほど」と素直に納得できる話だ。現実問題、
以前の番号が使えなくなった今、こちらから
「コンタクト」しない限り、連絡は途切れることとなるわけで。

もうひとつ、ちょっとだけ
「オカルト」的に考えると、某
「サムスンの呪い」という件もある。つまり、
テクノロジイ分野で今ニッポンにとって最大のライバルである
韓国企業の製品を購入及び使用するのは、ニッポン人として
「魂を売る」ような許されない行為ではないか。などと
常日頃からそんなことを思いつつ、
「どーも使いにくいなあ」などと不満を漏らしつつ、大事な
ケータイ電話を扱っていたオレに対し、本人が
「オレもうこんなニッポン人に使われるのイヤや!」と
「家出」してしまったのではないか。

昔から
「物には魂が宿る」と言うし、文房具を擬人化した
筒井康隆大先生の小説もあった。

そして、今悩んでいるのは、
次に購入するケータイ電話のブランドと、
気になっている五人のタイガールの対処について。


さてさて、

どーしたものか。


*「ハーイレーオ(112233)」は「失くした」の意。

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2012年4月19日 (木)

マイムゥアンドゥーム

「あれ?しょっぱいぞ」


月曜日午後。

久しぶりに某韓国料理店に出掛け、
キムチを口にした瞬間、
「いつもと違う」ことに気付く。

スクムヴィット12の角に建つビルの中にある
「韓国街」でも、とりわけ
キムチの味が奥深く濃厚でヒジョーにウマく、しかも
ランチタイムはかなりお値打ちな価格なので、最近は
ずっとその店に通っていたのだが、そのウマいはずの
キムチが、明らかに塩味過多であり、少なからず
「ショック」を受ける。

まあ、連休明けでキムチを漬ける作業が間に合わず、
「浅漬け」だったのだろう。とか、たまたま
「生理中」のオモニ(お母さん)が漬けたのだろう。とか
(生理中の女子は味覚に狂いが生じると言う)、なるべく
「愛のある解釈」をしようと試みてはみたが、料理の味付けにおいて
「塩味」が一定の量を超えてしまうのは、ある意味
「致命的」であり、オレの舌の上に(*ジョークではない)
痛烈な記憶が刻み込まれたのは間違いない。そして、
「振替休日」でランチタイムのサーヴィス価格ではなかったことも、
「ネガティヴ要因」として追い打ちをかける。

いつも注文する豆腐チゲは、通常なら(平日ランチタイムは)
120THB+消費税7%≒128THBという安さだが、定価は
200THB+サーヴィス料10%+消費税7%≒236THBであり、
「けっこういい値段だな」という印象と共に
「何故サーヴィス料が?」と、今更ながら疑問に思うことに。

そもそも、個人的には通常の飲食店において
「+サーヴィス料10%+消費税7%」とダブルで徴収する店が、
基本的にはどーも気に入らない。例えば
ホテル内のレストランなどで
「おお。ここのサーヴィスは素晴らしいなあ」と素直に
納得できれば良いが、そうではなく
「ほう。これでサーヴィス料を取りますか!」としか思えないような店が、
現実には多いからである。それはニッポン食の某
「大戸屋」しかりであり、あんな店に行く気など
サラサラない。

実際、通常のごはん屋さんで
「サーヴィス料金として10%徴収します」なんて、
よほどの自信がなければできないはずだし、逆に
「いったいどんなサーヴィスやねん!?」と聞きたい。
オレはただ普通に
「ウマいもんが喰いたい」だけなのだ。

ちなみに、昨日の夜はどーしてもピザが食べたくなり、
Yキさんに付き合ってもらってスクムヴィットソイ31の某店に行って来た。
薄めの生地のピザはチーズたっぷりでヒジョーにウマくてボリュウム満点。
しかし、奥の席に居た十数人の団体客が、まるで居酒屋のごとく
「ギャーギャー」と騒いでうるさくて仕方がない。途中よほど
「大変申し訳ないけれども少し静かにしてくれませんか」と
注意しようかとも思ったが、やめておいた。

彼らはもちろんニッポン人の団体であり、皆
無地の長袖シャツを着ていたからおそらく立派な会社の駐在員だ。
ゆったり目に席が配置された落ち着いたイタリアンレストランで、
あれだけ大騒ぎができる神経を疑うが、おそらくニッポン人特有の
「団体意識」のせいだろう。そう思って、敢えて
「タイ語で注意してやろうか」とも考えたが、
「そんないやらしいことを考えてしまう自分」に呆れてやめたのだ。

ちなみにそのレストラン、消費税は内税だが、しっかり
「サーヴィス料10%」を徴収している。まあ、
タイにあるイタリアレストランはほぼ取るが、授業員は制服もなく
「YOU TUBE」と書かれたTシャツを着ていたりするし、もしも
「料理代の一割もぶん取るサーヴィス」精神があるならば、あの団体客に
「他のお客様もおられますのでもう少し会話のヴォリュウムを......」
的なひと言があってもよかろう。いや、むしろ
なくてはならないはずだ。

そーだそーだ。
そーに決まった。

責任者出て来い!

ただ、ピザがあまりにもウマかったので、おそらくまた
独りでもその店に行くことだろう。
しかし、オレはその10%をピザ代として支払う。
そんな過剰なサーヴィスは必要ないし、なんなら
焼き上がったピザをキッチンまで自分で取りに行ってもいい。

これらが、オレの
「屁理屈」であることは充分承知しているが、
「納得できない」ことはできない性分なのだから
しょーがないではないか。

サーヴィス料10%を徴収するならば、従業員に
「YOU TUBE」Tシャツを着せてはならないのだ。

「google」ならば構わないが(嘘)。


さて、韓国料理をたらふく食べた後、同ビル三階にある
サウナに行く。これが最近の
「お約束コース」なのである。

客はまばらで、サウナの温度が低い。
仕方なく横にあるスウィッチを勝手にいじって調節。
次に水風呂に入ると、何と
「足が痺れる」ほど冷たいではないか。
サウナ併設の冷水の温度は、だいたい
16〜20℃程度と相場が決まっており、
15℃以下だと長く入ってはいられないはず。
仕方なく隣の湯船の熱いお湯を手ですくって入れてみたが、
かなりの量を入れねばならぬことに気付き、諦める。

「今まではこんなことなかったのにな」

「ムゥアンドゥーム(112222いつも通り)」というタイ語があるが、
「マイムゥアンドゥーム」な状況が続き、オレはつい
「イラッ」ときてしまった。

ちなみに、例の韓国料理店とサウナは系列店で、実は昔某
「焼酎バー」でアルバイトをしていた時、
当時常連だったその店のオーナーに、何度も
日本酒を御馳走になったことがある。
氏はヒジョーに酒に強く、日本酒が好きなようだった。

ただ、オレがその両店に通っていたのとその件はほぼ関係なく、
「キムチがウマい」からであり、
「サウナがキレイ」だからという理由で
好んで利用させてもらっていただけの話。

しかし、
「いつも通り」のはずがそーでないと、人間という生き物は
「ヒジョーに落ち着かない」から不思議だ。
そう考えてみれば、商売というのは
とても難しいモノなのである。

果たして、オレはまたあの店に
キムチを食べに行くのだろうか。

少なくともしばらくの間は、あの
「しょっぱい記憶」が鮮明でムリだろう。


そんな小さなことが、またオレの気持ちを
クルン(グ)テープから遠ざける。

サウナはすでにある。あとは
パタヤーで、キムチのウマい
「韓国料理店」を見つければいいだけの話さ。

それだけのことなのだ。


*「マイムゥアンドゥーム(32112222)」は「いつも通りぢゃない」の意。

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キットゥン(グ)アライ

パタヤーが恋しい。


暑いのはさほど嫌いではないが、ここまで
暑いとさすがにしんどい。

昼間は窓とドアを開けたまま上半身裸で何とか過ごせても、
夜は蚊が侵入してくるので窓を閉め、そーなるといよいよ
エアコンを点けたくなる。
仕方がないので29℃に設定して、寝る直前に切る。
洗面所の温度計は33〜34℃を指している。

特にすることもなくほとんど家に居ると、
そんな状況がだんだん苦痛になってくるわけだ。

あれだけ通っていたディスコ、某
「ラーンドン」も、最近はケーサツの目が相当厳しくなり
早い時間に閉まってしまうことが多く、そーなれば当然客は減る。
客が少ないディスコなど楽しいはずもなく、行く気もしない。
では、他にどこか代わりがあるかと言えば、あそこまで
「ファンキイ」で素敵な店など、まず考えられない。だから
最近めっきり夜出掛けることがなくなった。

ナーナーやソイカのゴーゴーバーはドリンクの値段が高いし、
安いスティサンエリアは家から遠い。かと言って近所の
カラオケ店などはバカ高いし(女子を呼ぶと有料)、
バービアなどで飲んだってちっとも楽しくないのだ。

では、パタヤーならどうか。

まず、海がある。
いくら水が汚なかろうが、
「夏」と「海」は切っても切り離せないものであり、
「暑さ」を吸収する何らかの要素を持っているのが
「海」なのだ。しかも、タイの海はどこも不思議に
「海臭く」ない。ニッポンのような
「潮の香り」もないし、粘りつくようなイヤな湿気も
ほとんど感じないから、例えば海辺に車を置いておいても、
錆び付いてしまうような気がしない。

クルン(グ)テープよりも多少暑く感じるが、
「海辺のバーで飲んでいる」というその状況だけで
気分が良いではないか。しかも、
ドリンク代が安いのだから言うことなしである。

ディスコについても、まあもちろん某
「ラーンドン」に代わるようなぶっ飛んだ店はないものの、
居心地の良い所はいくつもある。個人的には某
「ウォーキングストリート」「i-bar」「マリン」
「タムナーンチョンなどがお気に入りで、いずれも
「入場無料」だし、ドリンク代も安いのがありがたい。
クルン(グ)テープのディスコの場合だいたいエントランスで
300THB(1ドリンク付)程度取られる所が多いし、ビールも
150THBくらいは普通にするが、某
「ウォーキングストリート」ならサンミゲルライトが95THB、某
「i-bar」でも110THB(メンバー価格)だ。そして
シーシャがなんと200THBとディスコにしては格安。しかも
しょっちゅう炭を替えにくるし味もウマい。
ま、来ているタイガール達はほとんど
「アルバイト」目的の不良娘ばかりだが、
その系統の店はどこも一緒だからね。
早くても深夜三時半、遅い店(某インソム二ア)ならば
朝九時頃までやっているし、どの店の音も悪くはない。
そして、独りで行ってもだいじょーぶな店も多いのだ。
Img_3026

とにかく、街に出れば
女子との出会いはそこら中に転がっているし、結果
多少お金は掛かったとしても、楽しければ良い。

「ノーマニイノーハニイ」なのである。

では、静かにの〜んびりと過ごせないか、と言えば
もちろんそんなことはないわけで。
昼間はビーチ、夜も海を眺めながらビールやワインを飲んだり
ウマいものを食べたりするだけで、充分満足できる。

そう。
食べ物で言えばやはり
「シーフード」がウマい。
海老蟹烏賊牡蠣魚類。
どれも鮮度が違うし、しかも安い。

そーいえば、ビーチロードソイ6の近くに
サウナを見つけたのだが、そこがもうまさに
「天国」のような所なのだ。
水着の女子と混浴できて、しかも
「フルーツ食べ放題(スイカとパインのみ)」で価格は250THB。

こーなるともう、いよいよ
クルン(グ)テープに未練がなくなってくる。

「夏は海」という理論(?)からいっても、この国は
「年中夏」なのであるからして、一年中
パタヤーに居たってまったく問題はない。ただ、
「雨季」については人も少なく活気がないし、ひょっとしたら
あまり楽しくないかもしれないけど、それにしても
この街に居るよりはよほどマシだろう。

「クルン(グ)テープを見直そうプロジェクト」などと称して、
ここ数ヶ月いろいろと試みてみたものの、やはり
「お金さえあれば楽しい」というありきたりな結論であり、
オレの心を引き留めるものなど特に見つからなかった。


では、今ここに居てパタヤーの
「キットゥン(グ恋しい)」は何だろう。

「ビーチ」「シーフード」「サウナ」「バービア」
「ウォーキングストリート(ディスコも含む)」
あとは女のコ数人か。

では、パタヤーに居た時、クルン(グ)テープの
「キットゥン(グ)」はいったい何だったか。

「水餃子」「キムチ」「梅干し」「納豆」って
食べ物ばっかりやんけ!

まあ、確かにこっちのスーパーでしか
手に入らない食材もいくつかあるけど、逆に言えば
それくらいしかないのなら、たまに
「買い物するため」に、こちらに
戻ってくればいいだけの話ではないか。

あと、唯一考えられるのは
「ニッポンのTV番組」と「洋画の字幕付きDVD」くらいか。
そんなモノなくても何とかなるだろう。

学校も数回サボったら
行く気がしなくなってしまったしなあ。

う〜む。ついに
動く時が来たか。

ただ、引っ越しとなると、これまた
かなり面倒くさいぞ。

今は一日600THBのゲストハウスに滞在しているが、
一ヶ月に十日をコンスタントに越えるならば
アパートを借りた方がいいし借りたなら当然
パタヤー中心の生活になるだろう。

そうなればいつかは......。

今はただ、やたらと
「暑い」からそう思うだけなのか。
いやいや、そんなことはない。この
「渋滞」と「喧噪」の大都会クルン(グ)テープに
「嫌気」がさしているのは紛れもない事実。

よし。決めた。
パタヤーに部屋を借りよう。

タイにはベッドその他家具付きのアパートが多く、
個人的には全部自分で選びたい中、パタヤーは特に
「サーヴィスアパートメント」的要素の部屋が中心で、
条件に合うアパートが見つかるかどうか分からぬが、
探せばきっと何とかなるはず。そうなれば
50inchのTVを買って、某
「TRUE-HD」のハイヴィジョン放送を契約して、今よりも
快適な暮らしができるに違いない。

とりあえず、某
「IKEA」に行って来ようかな。

そうなればバイクも持って行った方がいいけど、
パタヤーまで運転するのは大変だろうなあ。

どの辺りに住むのが良いか。
中心地よりも、ちょっと離れたナックルアとか
静かな地域の方がいいかな。

などと妄想は尽きないが、次回は
「パタヤーワールドミュージックフェスティバル」を絡めて
27日から一週間行って来る。

ちょっと楽しみだなあ。


*「キットゥン(グ)アライ(3312222)」は「何が恋しい?」の意。

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2012年4月17日 (火)

チンレーオ

「ゴメンナサイ」


例えニッポン語で謝られたところで、
何も変わりはしない。

別にアタマニクルわけでもガッカリするわけでもなく
「やはりな」と思っただけで、一応
言葉では謝っているものの、実はちっとも
「悪びれていない」ことだって、
よ〜く分かっているのだ。

「十五日の夜、仕事が終わってから
借りたお金の半分を持って部屋まで訪ねて行くわ」

あれだけハッキリ宣言していたにも関わらず、結局、
彼女はやって来なかった。

翌日、つまり昨日の午後、その件について
電話でひと言謝っただけで、まるで
「何事もなかった」かのような口調で別の話に移れるのは、こちらが
一切咎めることなく、理由すら聞かず
「スルー」に近い対応をしたからだろう。そーやって
「甘やかせばつけあがる」ことは重々承知だが、今まで散々
「甘やかされて」きた若きタイガールに対して、オレが突然
怒ったり責めたりしたところで、
「何をそんなに怒っているの」と、
「素」で不思議がられることも、重々承知なのである。

「二十六日に全額返します」

Pはそう言うが、おそらく当日になれば
「やっぱムリ」と思うに決まっている。

「仕方がないなあ」と、こちらが
「体での返済」を求めれば素直に応じるはずである。いや、ひょっとすると、
「最初からそのつもり」だったのかもしれない。

くそー。
確信犯か。

考えてみれば
五千バーツとはなかなかに微妙な金額だな。
うまいところを突いてきやがって。

ちなみに、このブログを読んでいるニッポン在住の方は
「<体で返済>って、まさかそんな昭和初期のようなことが......」
と不思議に感じるかもしれぬが、この国では
「よくある話」であり、読者の中の多くの方々はもちろん
よ〜くご存知だろう。ソン(グ)クラーン中に
「ヒット数」が半減したのは、やはり
タイ駐在の読者が正月休みで一時帰国、もしくは
小旅行でもしていたからに違いない。

だから、オレの予想では今現在ほとんどの読者が
「タイ在住者」もしくはこの国に「頻繁に訪れる人々」であり、
「ほぼ全員男子」と断定しても良さそうだ。だって、
並の神経の女子では、この下世話でくだらない内容に
ついて来られるはずがない(*褒めているのです)し、随分前から
こっちはそのつもりで日記を書いているのだ。


話を続ければ、そんな感じの
「肉弾攻撃」を受けたことは一度や二度ではなく、時には
「苦い想い」をするケースだってあるわけで。
どちらにせよ、(主に若い)タイガール達の
「習性」及び「傾向と対策」に、今となってはもうすっかり
慣れてしまったオレ。おそらくその辺りの感覚も
「麻痺」しているに違いない。

では、例えば今この状況で、
遅刻はせず、エッチが巧く、あらゆる面でちゃんとしていて
「ホスピタリティー」の素晴らしいニッポン女子と接したら、そんな
「天使」のような彼女らに対して、心地良さを感じるのだろうか。

答えはきっと
「否」であり、むしろ
「物足りなさ」を憶えるような気がする。

人間とはそういう生き物なのだ。
と、オレは密かに思っている。

もう後戻りできないかもしれないけど、
もちろんそんなこと

覚悟の上なのである。


*「チンレーオ(22332)」は「慣れた」の意。

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2012年4月16日 (月)

ミールークルプラオ

「子供がいない」

という条件も、タイガールの場合には
ヒジョーに重要であることを、あとで
思い出した。

クルン(グ)テープに出稼ぎに来ている理由が
「子供や母親を養うため」であるケースがとても多く、実際
「プロ」の場合は特に、若くしてすでに
子供を持つ母親が珍しくない。
これも今まで何度も経験してきたからもう
驚かないけど、最初の頃は随分と
「ショック」を受けたものである。

最近ではかなり早い段階で聞くようにしているが、
「まさか」と思うようなコに限って
「子持ち」だったりするので本当に
気を付けねばならない。

とにかく、
「子種だけ残して逃げてしまう」ようなタイ男子の父親を持つ
まだ幼い子供及び面倒を見てくれている母親共々の生活まで
支えねばならぬハメになるのだけはイヤなのだ。

先日パタヤーで捕まったオクハク嬢にしたって、
子供さえいなければ間違いなく最後まで面倒を見たのに。


さて、いよいよソン(グ)クラーンも終わりだ。

結局、三日間一歩も部屋を出なかったので(ゴミ捨て以外)、
水を掛けられることなく凌ぐことができた。そして、間もなく
Pが借金の返済に訪れる予定だが、実際どーなるのだろう。

1約束通り半額の2500THBを持って現われる。
2お金を持たずに現われる。
3「ブッち」ぎられる。の三通りが考えられるが、もちろん
それによって対処が変わるワケで。

1の確率は五分五分だと思う。

その場合、今後のお付き合いの件を
真面目に話し合う用意はある。しかし、
2、3ならば残念ながらムリだな。

そんなことを考えつつ、
若かりし時代のことを懐かしく思い出していた。

昔は、女子と仲良くなる過程で、
「三回目のデートには何らかのアクションを起こす」だの
「真剣に口説く時は夜景ローソクなどの
<吊り橋効果>を使う」だの、自分なりに
いろいろなことを考えていたものだ。
容姿に自信がないオレは、とにかく
「口先のテクニック」で相手を堕とすことを
重要視していた。

「三つの相性」の話とか、オリジナルのお約束
「口説き文句」もいくつかあったなあ。

タイ語のスキルの問題上、今までは
「タイガールを真剣に口説く」というシチュエーションにはなかなか
至らなかったが、そろそろそーいうケースが出てくるかもしれず、
今回なんかは良い機会かもしれない。というわけで、いくつかの
「パターン」を考えたりしてみる。


そんな、くだらないことをして過ごす

「お正月」なのである。


*「ミールークルプラオ(223223111)」は
「子供いる?それともいない?」の意。

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2012年4月13日 (金)

チュアイノイ

「おかしいと思ったんだよな」


一応、条件は満たしているのだ。

ただ、現状特定の恋人、つまり
「カノジョ」が欲しいとは思わないし、経済的にも
そんな余裕など、ハッキリ言ってない。

しかし、すでに三年半が過ぎたタイでの生活の中で、
「そろそろ何かを変えなくてはならないのでは」と、心の片隅に
「モヤモヤ」したモノを抱え続けているオレとしては
「きっかけ」として、それもひとつの
「有効な手段」なのかもしれない、よーするに
「カノジョができることによって何かが変わるかも」という考えも
否定できないのだ。

だから、今少し悩んでいる。

「条件」とは
「コイビトにするならば」という視点で異性を見た場合の話であり、
ニッポンに居た時は、明確な
「七つの条件」があった。すなわち
1「歯並びが良い」
2「タバコを吸わない」
3「家が近い」
4「性格が明るい」
5「血液型AB型以外」
6「服装のセンスが良い」
7「経済的に自立している」というもの。

これをそのまま当て嵌めるわけにもいかないので、
「タイヴァージョン」として修正を加えるならば
「服装のセンス」を問わず、
「売春をしていない」ことにするくらいだろうか。

優先順位は特にないけど、これはけっこう
重要なポイントとなる。何故なら、おそらく
「プロ」のタイガールをコイビトにしたとして、
「心配でしょーがない」はずだから。

そーいう意味では、オレの場合
知り合うタイガールのほとんどが
「プロ」であり、必然的に
「このコと(真剣に)付き合おうか」などと
思うことはまずなかった。

ところが、今回の相手は
「水商売」従事者ながら、
「売春」はしていないので、条件的には問題ない。
下側の歯並びがあまりよくないが、
「矯正」で治らないことはないだろうし、
家がやや遠いけど、まあ、
許容範囲ではある。ハッキリ言って
「服装のセンス」は良くないけどね。

ただし、いつ
「売春」に転んでもおかしくないのは、世の常だが。

そして、
「ペット」にしようとした仔猫に
「逃げられた」ばかりのオレにとっては、絶妙の
「タイミング」で、彼女が近づいて来たのだ。


知り合ったのは二ヶ月前。

某飲食移転勤務のPと話していると、
「ディスコに行きたい」と言うので、連れて行くことに。正直
「好みのタイプ」とは少しズレるが、
色白で普通に可愛らしいお嬢さんだ。
あちらから連絡はしてこないけど、電話にはちゃんと出るし、
折り返して掛かっても来る。

女子友達二人と共にディスコに行くこと二度。
いずれもその後ごはんを食べに行くも、当然
飲食代は全てこちら持ちであり、彼女らが
「お礼」を言うこともない。ただし、これは
「水商売」のタイガールとしては標準かもしれない。
彼女らは誘った男子がお金を払うのを
「当たり前」と思っているし、仕事のできる
「カラオケ嬢」以外は、
「コップ(ク)ンカー(ありがとう)」などと
敢えて言わない傾向が強いようだ
(*素人のコ達は普通に言うけどね)。

特にエロエロダンスを交わすわけでもなく、一度
軽い気持ちでキスしようとしたら、思いっきり
「拒否」られたし、まあその辺りも
「プロ」とは少し感覚が違うようだ。

週に一度休みの日があるというので、
「映画でも観に行くか」とデートに誘い、二週連続で
「ブッちぎ」られる。これも
「気紛れタイガール」にはよくあることだが、よーするに
前日、もしくは当日の早い時間には例え
「その気」になったとしても、実際に
「待ち合わせ時間」が近づくと
「眠い」「面倒くさい」となり、
「電話に出な」くなったり本当に
「寝てしまっ」たりするのである。

いったいこれまでに何度、その
「憂き目」に遭ってきたことか。

「超ポジティヴシンカー」のオレが、
相手の立場に立ち、しかも自分に都合良く考えれば、確かに
「週に一度の休みの日くらいずっと家で寝ていたい」だろうし、
「あなたには会いたいけれど、化粧して支度するのが面倒くさい」
という気持ちも、分からないわけではない。でも、それならば
最初からそう言ってくれた方が気は楽だ。

ただ、どちらにせよそーいうタイプは往々にしてそーなるし、
「これはダメだな」と、二度目にはさすがに気付き、その後
こちらから連絡することはなく、向こうからもなかった。

ところが、数週間前から何度か電話があり、
「ディスコには行かないの」などと言ってくる。

「ははーん。またディスコに行きたくなって、
スポンサーを探しているのだな」と思ったオレ。
「自分の都合の良い時にだけ利用しようとしやがって」と、
タイガールの気紛れさ加減を呪っていたのだが、実は
彼女には違う理由があったのである。

この時点で、ケータイのメモリイを消していないところがオレの
「ユル〜い」ところなのかもしれない。
「超クール」なYキさんなら間違いなく消しているはずだし、そんな
ワケの分からない電話には出もしないだろう。果たして
「ユル〜い」オレは案の定、キッチリ彼女の
「罠」にかかることになる。

昨日の朝、Pから電話があり、
「今日仕事が休みだから、ヒマならごはんでもどう?」と言う。
翌日からソン(グ)クラーン本番だし、もし
出掛けるなら最後の日なので(一切水を掛けられたくない)、
「まあ、いいか」と思い、午後七時に迎えに行くことに。

何度か会ってある程度は分かっていたが、彼女は
今までの経験上、オレの考えるところの
「ごく一般的なタイガール」であり、すなわち
「時間にルーズで面倒くさがり」
「タイの若い男子に失望している(浮気者、酒飲み)」
「明日のことは明日になれば何とかなる的発想(楽天家)」という
分かりやすいタイプのコ。そんなPが
「ニッポン人に対するある種の興味や期待」を持つのも、自然に
何とな〜く分かってくる。

それにしても、二度も
「ブッちぎ」った相手を食事に誘ってくるその
「真意」とは。

それを探るため、オレは会話の中で時折
「核心」を突く。

「お前が好きだけど、オレに興味がないのなら
こっちも興味はない」

「都合のいい時だけ必要とされるのはイヤだ」

「オレは今仕事をしていないから金はない」

「ニッポン食が好き♪」というPと、某
「やよい軒」でごはんを食べ、某
「センタン」でまったくワケの分からないコメディー映画を観た後、
深夜一時過ぎ、送って行く車の中でついに彼女が切り出した。

「家賃が払えないから給料日まで5000THB貸して欲しいの」

出た!お約束の
「チュアイノイ(32211援助して)攻撃」。

今までにいったい何度
繰り出されたことか。

「金貸せ」と言われたことは少なくとも十回以上、そのうち
実際に貸したのは五回。返ってきたのは
「セフレ」に貸した1000THB一度だけ。
ただし、基本的には毎回何らかの
「見返り」を求めているし、金額が低いので、
実質的な損はない。

「しめしめ」と思ったオレはすかさず尋ねる。

「助けたとして、お前はオレに何をくれる?」
「........」

わははははははは。
どーだ。参ったか。

ま、最初から怪しいとは思ったし、彼女らが
ニッポン人のおっさんであるオレに興味を持つ理由は
「お金」も含めて、いや、むしろそちらが
「メイン」であるのは常識だ。逆に考えれば
「お金さえあれば何とかなる」とも言える。

てことは、
「フェーン(222カノジョ)」もしくは
「ギック」を作るというのは、つまり
「そーいうこと」なのである。


というわけで、二日後
「お金を返しに部屋まで訪ねて行きます」というPに対し、
「どーしようか」と悩んでいる。

カノジョにするならば、本当はもっと
「キッチリ」したコがいいけど、ただ、まあそんな
「贅沢」を言える身分でもないし、ちょっと
「ルーズ」だけど、明るくていいコだし、
一緒に居たら楽しいだろうし、おそらく
タイ語は上達するに違いない。

休みは週に一日。
パタヤーと行ったり来たりを繰り返すとして、
二週間に一度くらいなら会えるし、そのくらいの方が
「ペース」としては望ましい。
最近関係が怪しくなっているC嬢との件もあるし。
う〜む。いったいどーしたものか。


ま、どちらにしても
「ヤ」ってからぢゃないと分からないな。何しろ
彼女とはまだ、キスすらしていないのだから。

ハッキリしているのは、
「見返り」だけはキッチリもらうよ、と

いうことだけだ。


*「チュアイノイ(32211)」は「援助して」の意。

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2012年4月11日 (水)

レーオテークン

「巣立つの早過ぎやろ!」


「アタマニキタ」から晒してやる。

過去に、何人もの女子を育てた
(という表現はおこがましいとしても)末に
「巣立」たれて、少なからず
切ない思いをしてきたけど、今回はさすがに
「アッ」という間で、傷も浅い。

あれだけなついてくる素振りを見せていたくせに、
三日間店が休みの間まったく相手にされず、最終日の夜、
友達と遊んでいるところをYキさんに見つかり、彼にまで
「甘える態度」を見せるなどという暴挙に出るくらいだから、
「まだ可愛らしい子供」なんてのは大きな勘違いで、実は
「悪魔的クソガキ」に騙された的オチであり、つまり、
「育てる」も「巣立つ」も何も、結局はオレの
一方的思い込みだっただけの話。

まあ、それならばそれで良い。
ペットはもう一匹いるからね。

片や仔犬で片や仔猫か。

なるほど。
よくできたものだ。


というわけで、先程
パタヤーから戻って来た。

結局今回は、五泊して一度も部屋に女子を
「連れ込ま」なかったわけで、
「それって男子としてどーなの?」と責められても(誰から?)
仕方のない状況。ましてや、二人共そうだったのだから
「ぢゃあ一部屋でいいぢゃん」と、ひょっとして
ゲストハウスのスタッフは思ったかもしれない。

ま、たまにはいいのだ。

明後日から三日間は
「ソン(グ)クラーン(112222タイの正月)」であり、
「水掛け合戦」が好きではないオレは、部屋に引き蘢る。

地方によっては干ばつ被害もあるという水が足りない
「乾期」のこのタイミングで、何故、国を挙げて盛大に
「水を掛け合う」のか。

「だって、暑いからね」

まあ、そーだろう。だけど、ついこの間まで
「洪水」の甚大な被害にあったばかりなのに、
大量の水が引いたら、今度は
「水掛け合戦」なんてよくできるねえ。

もちろん、
「レーオテークン(2231122アナタ次第)」ではあるが。

そう。全ては
「レーオテー」なのだ。

水を掛けるも掛けないも、
なつくもなつかないも、
連絡するもしないも、
アナタの好きにすれば良い。


「来るもの拒まず去る者追わず」。

今後共、その
「スタンス」でいきたいと思います。

はい。


*「レーオテークン2231122」は「アナタ次第」の意。


気紛れな仔猫嬢。
Img_3029

ひたすら寝る仔犬嬢。
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2012年4月10日 (火)

ペンプゥアンガン

「ブアブアブアブアブアブア!」


そう言ってから電話を切るGム嬢。

「ブア」は「退屈」とか「飽きる」といった意味であり、
「6ブア」なのだからきっと、よほど退屈なのだろう。

確かに、毎日毎日十二時間以上(休憩含む)
ゲストハウスの留守番&バービア勤務がずーっと続けば、
18才の若者にはさぞ堪えるに違いない。
聞けば給料は恐ろしく安いし、オーナーのママさんは
「ヂャイロォーン(22233短気)」で
「キイモーホー(322212怒りっぽい)」とくれば、見ていて段々
可哀相になってくる。

通常は、遅刻したリ欠勤したりするか、もしくは
「マイサバーイ(322222体調が悪い)」等の理由で店を休む場合
「シアタン(1222罰金)」として、その店の
「ペイバー」代(300〜600THB程度)を自分で払うのがルール。
しかし、彼女は住み込みで働いている都合上、常に
「監視下」におかれている状況となり、いわゆる
「サボ」ることができない。つまり、
「マイサバーイだから今日は休みます」と電話したところで、
「ルンルン♪」と部屋を出て行けば、速攻で
「仮病」がバレてしまうわけで。

雇う側からすれば管理しやすいが、
従業員の立場で考えると、実際かなり
ツライのかもしれないね。

特に今回のように、廻りの店で働く友達は皆休みなのに
「どーして私だけ仕事なのよ!!」となるのはよ〜く分かるし、そこで
「ホンダー。お願いだから私をペイバーして頂戴!」と頼んでくるのも、
「なるほどなるほど」と、納得なわけである。
もちろん、オレ達は友達同士であり、オレが
「キイニアオ(32112ケチ)」だと知っているGム嬢は、
「300THBは後で返すから」、つまり、形式上は
「一緒に遊びに行く風に私を連れ出して、その後は
解放してね♪」という話だ。

で、オレ達は喪に服しつつ一緒に映画を観た後、
「ぢゃあね」と別れた。

腕を組んだり手を握ったりしようと
「ボディーランゲージ」を試みる度に、
「ペンプゥアンガンチャイマイ
(22322223212私達は友達でしょ)!?」と、手を
「パチン」と叩かれる。

実際、彼女は本当に
「しっかり者」であり、先日ディスコ某
「ハリウッド」に連れて行った時も、最初、入り口でセキュリティーに
「ああ、お嬢さん。17才(満年齢)では入れられないねえ」と断られたのに、
「ちょっと待ってね。電話してくるから」と、どこかへ行った後、ちゃんと
一人で中に入って来た。いったいどんな
「マジック」を使ったのかは分からぬが、きっと
誰か知り合いにでも頼んだのだろう。

さっきも、
「ホンダー。今日もお願いね♪」とウィンクされた。
友達と市場に買い物に行くらしい。
「一緒に来る?」と言われたが、
「だいじょーぶ。ゆっくり楽しんでおいで」と断った。

「ペイバー代の300THBくらい払ってやりなよ」という
「読者の声」が聞こえて来そうだが、そこは
「甘やかし」てはいけない。だって何らかの
「対価」を伴うなら別に良いけど、そーでないのなら、
「サボるには実費が必要」という意識を植え付けておいた方が、後々
彼女の為にはなるはずだからね。


さて、一方
一番のお気に入りの全盛期の内田有紀嬢
(本人を見たYキさんとSンちゃんにはかなりツッコまれた)はと言えば、
こちらも普段の仕事がかなり堪えているらしく、ほぼ一日中部屋で
「ゴロゴロ」している。しょーがないので、オレが訪ねて行き、一緒に
「ゴロゴロ」するのが関の山であり、
「映画でも観に行こうよ」とか「海辺を散歩しない?」などと誘っても
「面倒くさい」「暑い」と、まったく取り合ってくれない。
やはり彼女も、看板を持って立ちっ放しの状態が
「ずーっと」続くという肉体的にも精神的にも厳しい仕事なので、まあ、
気持ちは分かるけど。

それにしても、若いタイガールは本当によく寝る。下手したら
一日中寝ているが、頭が痛くなったリしないのだろうか。
ま、ケータイを持ったまま、たまに友達と話したりしつつベッドで
「ゴロゴロ」している状態なのだが、

「寝る子は育つ」というから、別に問題ないか。

三時間四時間で目が覚めてしまうオレからすれば、ある意味
「羨ましい」部分もあるけれど、午前中はビーチで日焼けして、午後は
こうしてブログを書いたり、映画を観に行ったりと、昼間から比較的
「アクティヴ」に行動しているおっさんから見れば、
「休みの日に若い者がいったい何をしておるのだ」とも思う。しかし、
よくよく考えてみれば、こっちは仕事をしていない
「サバーイサバーイ」生活なわけであり(せっかく店が休みで
ヒマなはずなのに相手をしてもらえないという)この状況は、むしろ
当たり前なのである。


今日は三連休の最終日。

「ああ。明日からまた仕事か」と、
皆思っているに違いない。

何だか申し訳ないような気もするが、

こればっかりは、仕方がないよねえ。


*「ペンプゥアンガン(2232222)」は「友達同士」の意。

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2012年4月 9日 (月)

サイスアシーダム

今回パタヤーに来た目的は
「ゆ〜っくり」「の〜んびり」とするのがメインであり、
「ディスコ」や「エッチ」にさほど執着してはいない。だから、実際
金土日の三泊共、寂しく独り寝だった。

昨晩も、いつものように某
「センタン」で「飲茶」してから、一応某
「ウォーキングストリート」を覗いてみたら、
通常の飲食店以外、つまり
ゴーゴーバーなどの風俗店やディスコは、一切
営業していなかった。いや、唯一某
「マリン」だけは開いていたが、昇りの
エスカレーターに乗っている時点で
「音」がまったく聞こえて来ない。
Img_3024

「おいおい。マヂかよ」

薄暗い店内に人はまばらに居るが、よーするに
「B.G.M」がないのだ。てことはつまり
「ディスコ」としては成り立っておらず、ただの
「巨大なバー」である。

いわゆるバービアは、どこも看板や店内の照明を落とし、
暗い中で普通に営業していた。しかし、その
「非日常」な感じが功を奏してかどこも
けっこうな数の客が居て、店によってはかなり
「ウハウハ」の状況。
Img_3043

オープンエアーの真っ暗な店で、大勢の人々が
ビールを飲みつつ盛り上がっているという
「一種異様な光景」であり、そんな中
色黒のタイガールが暗闇に紛れる図式が、なんとも
笑える。

どちらにせよ、あれだけうるさかったパタヤーの街全体
(特にウォーキングストリート)が、普段とは違い
「静かだなあ.....」と思わずつぶやいてしまうくらい見事に
静まり返っている。唯一聞こえてくるのは、屋台の
「街頭CDセールスショップ」がラジカセやミニコンポでかけている
ハウスミュージングくらい。とりあえず、彼らの
「独壇場」である。

「喪に服す」とはいったい
どーいうことなのか。

もちろん、
「素っ裸でポールダンス」は、さすがに
「アカン」よね。

バービアで、王女様のことを偲びつつ、
暗い中ビールを飲むのは、まあ良いか。

ダンスミュージックのコピイCDを
街頭で販売したところで、特に
影響はあるまい。

というわけで、少なくとも
今日一日は政府のお達し通り
黒い服を着て、皆と一緒に

「喪に服す」としよう。


*「サイスアシーダム(11321122)」は「黒い服を着る」の意。


人通りの多さはいつも通りだけど、暗くて静かな
ウォーキングストリート。何だか変な感じだ。
Img_3042

コヨーテバーも中は真っ暗。
Img_3046

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2012年4月 8日 (日)

アーユウシップペァー

「ユウガップクライ?」


「オンナの勘」は本当に鋭い。

G嬢とは、知り合ってからほぼ毎日のように電話で話しているけど、
「誰と一緒に居るの?」などと聞かれたことは初めてである。
金曜の昼。
その時、オレは部屋に居て、
ベッドには女子が寝ていた。

部屋に女のコを連れて帰るのは本当に久しぶりであり、
三百六十五日のうち、自分以外の人間が居ることなんてせいぜい
二日か三日くらいの話なのに、そんな風にビシッと
「ピンポイント」でツッコまれると、ちょっとだけ、いや、
かなり焦るではないか。

「今、どこに居るの?」「部屋だよ」というやり取りの後、いつもなら
「ごはん食べた?」となるはずが、その日に限って、何故。
ひょっとして、オレの受け応えにどこか
「不自然」なところでも?
そんなはずはなく、もちろん、当たり前のように
「ユウコンディアウ(独りで居るよ)」と答えた。通常なら
「ユウガップTV(TVと一緒に居るよ)」くらいの軽い
「ジョーク」をかますところだが、実際、余裕がなくて
「ネーノーンシ−(当たり前ぢゃん)!」と付け加えるのさえ
ためらうほどだった。

「わざとらしい」のでは?と、瞬間的に思ったのだ。

そうやって、オレはまた
「嘘」を吐いた。

だってさ、そこで
「ソイカのゴーゴーバーでオレにすり寄って来た
子犬みたいな18才の女のコと一緒に居るよ。あ、そー言えば
Gと同い年だね。へへへ」なんて答えられるわけないやん。

「嘘」ってそーやって吐くんだよね。

違うの?

現実問題、パタヤー在住のGと
クルン(グ)テープに居るPの、まるで
「子犬」のような二人のタイガールの間で、何とも
「不思議な感覚」を味わっているオレ。

タイプ的に
「大人びた18才」ではなく
「まだ全然ガキぢゃん」という、片や
「少年のよう」な、片や
「小動物のよう」な二人に対する感情は、
「恋」と呼べるようなモノとはまったく違って、言ってみれば
「愛玩物」としての興味としか思えず、年齢差から考えて
「自分の娘に対する愛情」的感覚ならばまだ分かるし
過去に味わった経験が何度もあるが、今回はどうやら、
それとも違うのだ。

おそらく、今までずっと
「したたかで経験豊かなプロ」のタイガール達に、散々
「翻弄」されてきたオレからすれば、そーやって、まだ
「経験が浅」く、ある意味
「純粋」な彼女らに(理由は分からぬが)
「クゥ〜ンクゥ〜ン」とすり寄ってこられるのが、
初めてだからなのだろう。

しかも、二人同時とは......。

「ペット」を飼うには、
どーすればいいのか。

若い頃、マンションの前に捨てられた仔猫を発見してしまい、
仕方なくそのうちの一匹を飼うハメになったことがあるが、
後にも先にもそれキリであり、犬はもちろん
人間など飼ったことはない(当たり前か)。

餌を与えてトイレを替えて、時々
散歩に連れ出す。それくらいのことか。

果たして、オレに
できるのだろうか。


実はもう一人、やはり
十八才のタイガールの友達ができた。

泊まっているゲストハウスの従業員で、今
横に居るのだが、彼女はオレにちっとも
「なつい」てこないので、そんな
「ペット」感覚などもちろんまったくないし、ガキはガキでも、
タイプはまったく違う。

Img_3037_2

ゲストハウスのママさんは、
オレと彼女の仲を邪魔する。

それでも何とか隙をついて、昨日
一緒にディスコに行った。
Yキさんと彼の友達のG嬢と、
ラヨーン(グ)から遊びに来た
「傷心中」のSンちゃんも。

ゲストハウスの一室に下宿する彼女に
「夜這い」をかけるタイミングを狙っているのだが、実際
これがなかなか難しい。

パタヤーでの当面の
「目標」と言えば、

そんなところかな。


*「アーユウシップペァー(22331111)」は「十八才」の意。

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2012年4月 7日 (土)

シアンマイダン

そもそも、自分が書いた手紙を(後から読み返す為に)
「コピイ」して取っておくなんて、かなり
「悪趣味」だし、その時の自分の気持ちを、
「カタチ」にして残しておこう、てな考えが
潔くないということは、よ〜く分かっている。

彼女の言う通り、実際、コピイなどなくても
「あの時の気持ち」は今でもちゃんと憶えているし、
「想い出」というのは、そーやって
「胸の中」にそっとしまっておくものなのだ。

ただ、
「想い出ヴィデオ」を見たことにより、それらの事柄を
懐かしく思い出したのも現実であり、ちょっとだけ
複雑な気分ではあるが。

どちらにしても、今更文章にしてみたところで
「どーしようもない」ことが分かった。
読み返してみても何だかつまらないし、そんな風に
過去を振り返ってみたところで、やっぱり
いいことなんてない。

だってオレは、
「今、この時」を生きているのだから。

では、日記に戻ろう。


昨日の夕方、パタヤーに着いた。

相変わらず暑いが、ここに来ると何だか
「ホッ」とする。
気に入って通ううち、街の雰囲気というか
「空気感」に馴染んできたのかもしれない。

最初のうち、どこを歩いていてもやたらと騒がしく、なんとな〜く
「エロティック」なムードを醸し出す
「喧噪と猥雑」のこの界隈があまり好きではなかった。
ただ、人間とは不思議な生き物で、
どんな環境にもいつの間にか慣れてしまうし、慣れてしまうと
「ネガティヴ要因」があまり気にならなくなり、都合良く
「ポジティヴ要因」のみを受け入れるようにできているようだ。

ま、オレのような
「下世話」な人間だからこそ
「ポジティヴ」に受け入れる要素が多いわけだが、所詮世の中
「オトコとオンナ」の繋がりで成り立っているのだから、
「まったく問題ない」と、個人的には思うんだよね。

さて、昨年亡くなったペチャラット王女様の葬式が
九日に執り行なわれるということで、前後三日間は、国民皆で
「喪に服す」よう通達が出されているらしい。

「王国」の特徴なのか、タイ国民は
「王族」関連の催し物にはとても前向きだし、少しでもディスれば
「不敬罪」が適用されて厳しく罰せられるし、例えば
毎朝八時と午後六時(だっけ?)にはいたる所で国歌が流れ、
公園などの公共施設内では直立不動の体勢を取らねばならなかったり、
映画館では映画の始まる直前、
「国王を敬う映像」が流れ、やはり直立不動で
「王族の幸せを共に願う」という決まりがあったりする。

そんな場面に遭遇すると、何だか
「国民が皆ひとつの方向を向いている」ような印象を受け、
「とてもいいこと」のように思える。

ニッポン人も、かつては
「天皇陛下」を敬う心を、国民全員が
「共通意識」として持っていた頃があった。

でも、今はどうだろう。

オレは別に
「右」でも「左」でもないけど、
「愛国心」を強く持っているし、
「ニッポン国の発展」を願う国民のひとりであることは、
どう転んでも間違いない。例え
異国のタイで暮らしていようと、その気持ちに
何ら変わりはないのである。

だから時々ちょっと
心配になる。

ニッポンの将来がね。

ま、それはよいとして直面する問題は、
皆で喪に服する三日間パタヤーの街が
「いったいどうなるのか?」という件。

昨晩最初に訪ねた某ゴーゴーバーでは、
「ウォーキングストリートは三日間一斉に閉まるし、当然
ウチも休みだよ」と言っていた。で、次に訪れたディスコ、その名も某
「ウォーキングストリート」の入り口に立つセキュリティーのおっさんも
「その三日間は北から南まで皆閉まるはずだよ。当然ウチもね」と言う。
ま、おそらくバービアなどはこっそり営業するだろうが、
ゴーゴーバーだけならともかく、ディスコまで全部閉店では
あまりにも寂し過ぎるではないか。

心配になったオレは、頼みの綱である某
「i-bar」で顔見知りの店員に同じことを聞く。すると、
「心配するなよヤマハー。うちはちゃんとやるからだいじょーぶ♪」と、
彼は胸を張ってみせた。

本当ですかね。

その後もリサーチを続けるが、情報が錯綜して
どーも定かではない。

ま、オレとしては、もし
ゴーゴーバーが休みとなれば、
お気に入りのあのコと、堂々と
「デート」できるわけで、それはそれでとてもありがたいし、例え
夜の繁華街が静かになったとしても、
「海があって、彼女が居て、素敵な会話があればそれでいい」のだ。

むしろ、この
「喧噪と猥雑」な街がどんな感じで静かになるのか。もし
「街全体で喪に服す」としたら、いったい
どーなってしまうのか、に興味津々。


とりあえず、九日当日は政府の発表の通り、オレもちゃんと
「黒い服」を着て、冥福を

お祈りするとしよう。


*「シアンマイダン(1123222)」は「うるさくない」の意。

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2012年4月 6日 (金)

ヂャルム

「琴美ちゃんが
<ラムヂャム>って間違えるんですよ」


やってはいけないことを、また
やってしまった。

クルン(グ)テープに居ると、どーしても
「TV中心」の生活になり、
「TV中心」の生活になれば、やはりいつしか
「見るモノ」がなくなって、ストックしてある
映画のDVDを観ることに。そして
映画にも飽きれば、いよいよ
映画以外のDVDネタ、つまり
「お笑い」か「F1」となり、最終的には
「プライヴェート」なDVDに手を出すこととなる。

で、久しぶりに、
「旅行でタイに来た時に撮った映像」を見ていたら、
まったくもって面白くなく、ついには禁断の
「想い出ヴィデオ」を見るハメに。

それはタイに移住する前にニッポンで撮ったもので、
「寂しくなった時」や
「ニッポンを思い出したくなった時」の為に、と、主に
「女子友達との絡み」の場面を記録してあるのだが、何故
「やってはいけない」のかと言えば、登場人物を含めた
「ニッポン女子」が恋しくなってしまうからであり、現状
彼女らと絡むことはほぼ不可能である以上、精神的に
「苦しむ」だろうことが予想されるためだ。事実、今オレは
「モーレツ」にニッポン女子とおしゃべりがしたい。
「ウィット」に富んだ素敵な会話を交わしたいのだ。

タイガールとはまだムリだ。いや、ひょっとすると
この先ずっとできないかもしれない。当然、オレ自身の
「ボキャブラリイ」の問題もあるが、それ以前に、そもそも
「素敵な会話」が成り立つような相手など
「なかなかいないのでは」という危惧がある。
「会話大好き♪」なオレとしては、魅力的な女子相手に
「楽しくおしゃべり」することに史上の喜びを感じるが、しかし、
タイガールとそんな体験をしたことは、過去に
ほとんどないのである。

この国で楽しく暮らす中で
唯一と言っていいほどの、小さいけど大きな
「不満要素」は、その部分なのかもしれない。

では、その映像の中でどれほど
「素敵な会話」ができているのか、と言えば、実際
まったくたいしたことはない。ていうか、
「オレって、アホだなあ」と、自分でも
呆れてしまうような、くだらない
「ジョーク」とかが多くて苦笑してしまうのだが、それでも
見ているとなかなかオモロイのだ。

そして、懐かしい。
何もかもが。

「想い出なんて捨ててしまえ!」

最初の登場人物からそう言われたことを
今でもよ〜く憶えている。でも、
申し訳ないけどコレだけは捨てられないなあ。
それどころか、見ているうちに
「未来の自分」に宛てて、また新たな
「想い出ヴィデオを作ろうかな」などと思ったくらいだ。

先日、爆弾テロのニュースを見て
「人間、いつ死ぬか分からないな」と、あらためて
実感したせいかもしれない。とにかく
「何かを残しておく」という欲求が、今は強い。
だから、明日から出掛けるパタヤーツアーには、
ヴィデオカメラを持って行くつもりだ。


さて、ヴィデオに登場するのは、オレが
タイに移住する前に接触した、五人の友達。

全員とても魅力的な
ニッポン女子である。

過去を振り返るのは好きぢゃないけど、正直
鮮明に蘇ってしまった想い出を、どーしても
放っておけない気分なので、ここでちょっと
文章にしてみよう。

「アメイジングタイランド!」の趣旨からは
「ズレ」るかもしれぬが、何卒、どーか
お許しいただきたい。


最初に登場する女子を、オレは名前でなく
「姫」と呼んでいる。そんなことは
後にも先にも初めてだし、今となっては
理由も定かではないが、とにかく
そーなのだ。

「一月八日。月曜日」ということは二千七年。つまり、
今から五年前、店を閉めることになる年の正月である。
「水族館に行く」らしいのだが、その前にオレの部屋で
姫が支度をするシーンから、車に乗って
ごはんを食べに行くまでずーっと
「長廻し」(途中若干切れる)していて、後半が
なかなかオモロイ。

姫は当時二十七才。TOKIOに、
「別れたり戻ったりを何度か繰り返し」ているカレシが居て、
その時は別れていた。
知り合って数ヶ月。カノジョのことを好きだったが、正直、オレとしては
(おそらくタイに移住するだろうと薄々感じていたこともあり)、
「恋人になるよりもカレシと拠りを戻した方がいい」と思っていて、
その件を手紙に書いて渡した直後だった。

姫がヴィデオに撮られることを嫌がるところ、車の
「コンソールボックス」上の中央にカメラを置いて、
画面の両端に二人の顔がずーっと映っているわけだが、
「映画の1シーン」のような素敵な場面が、少しだけある。

「B.G.M」は車内でかかっている
「Jazztronik」だ。

赤い眼鏡に黒のキャップ、黒のパーカの上に黒の
ライダースジャケットに迷彩パンツという姿のオレ。
今より少し若いな。
オレにミルク系の飴をくれた後、おもむろに
手紙を読み始める姫もやはり黒いコートを着ている。
「ショートボブ」に切ったばかりの髪は
「アン・シンメトリイ(左右不対称)」で、
「ヒジョーにいい」と、オレ好みであることを強調する。
色白でやや目が吊っていて小柄でムッチリと、
外観も完全に好みのタイプだ。

「コピイ取ってないからね。支離滅裂だけどね。(書いたの)元旦だよ」

「以前に付き合った女子の写真」や、
「女子に宛てた手紙」を大事に保管してあるのを発見し、
「想い出は心の中にしまっておくものであって、
こんなカタチで残すものではない」と、怒り心頭の姫は
「想い出なんて全部捨ててしまえ!」と言い放った後
「私をこの(コレクションの)中に入れるのだけはやめてくれ」
と、懇願した。ま、そーいう経緯で、
コピイを取らずに渡したわけである。
*その数日後、オレは写真と手紙を燃やした。しかし、唯一
Mリの物(写真と、もらった短い手紙)だけは、どーしても
捨てられなかった。

真剣に読みふける彼女をチラ見して
「恥ずかしいな」と言うオレ。
「オシャレジャスハウス(?)」の曲が流れる中、中央に映る
リアウィンドウの景色が流れていき、しばらく沈黙が続く。
画面左端のオレは運転しながら時折頭を動かすが、
右端に映っている姫は顔の左側が少しだけ切れる程度で
表情はよく分かる。
「キョロキョロ」するオレと、ジッと手紙に目を落とす彼女。
飴を口に含みながらではあるが、おそらく
(手紙の)最後の方に差し掛かったところで、
「ほんの少しだけ微笑む」という、実に何とも
「いい表情」をするのだ。

「支離滅裂でしょ」
「うんうん(そんなことないの意)。ありがと」
右斜め上目使いに二秒ほどオレを
「ジッ」と見る姫。
彼女が手紙をカバンにしまうところでオレが
「コピイ取らなくていいかな」と言うと、目を瞑って首を振りつつ
「取らないでいい」と、完全に被せるように姫が答える。
唇を尖らしてから(可愛くないが)つぶやくオレ。
「忘れちゃうなあ」

このシーンがとても良い。

ま、文章では伝わらないだろうが、何度見ても
「ドキッ」としてしまう。


彼女は今どこで何をしているのだろうか。

結婚して子供もいるのだろうな。きっと。

こんな風に、オレが未だに
「想い出ヴィデオ」を見て
「ニヤニヤ」しているなんて知ったら、きっと
怒りまくるに違いない。

「想い出なんて捨てろって、あれほど言ったでしょ!!」

彼女のそんな声が、
どこからか

聞こえて来そうだ。


*「ヂャルム(111)」は「忘れてしまう」の意。

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2012年4月 3日 (火)

ラブァートゥ

「危なかったなあ、マヂで......」


本当にビックリした。

「タイムラグ」的には四十数日あったわけだが、あまりにも
「ピンポイント」過ぎて、オレにとってみれば
「紙一重」な気がしたのである。何故なら、その現場にはまさに
お昼過ぎに毎日訪れていたから。

土曜日の午後、ハートヤイで起きた
「爆弾テロ」の件である。

地下駐車場で車に積まれた爆弾によって
死者三名重軽傷者四百名以上という
多数の犠牲者が出たそのホテルは、某
「センタン」の向かいに建っており、小さくて
「ショボショボ」のショッピングセンターではなく、
飲食店舗の充実していたそちらの二階にある
何の変哲もないカフェで、毎日
コーヒーを飲んでいたし、一階の某
「KFC」でソフトクリイムが販売していなかったことも
(そういう店がたまにある)、よ〜く憶えている。

二階だから、死んではいないにしても
煙に巻かれて苦しんでいた可能性は充分にあり、
「運が良かった」と心から思えるのだった。

一緒に旅行に出掛けたYキさんからの電話で
「事件」を知ったのだが、彼とは昼間
別行動を取っていたので、オレほど
リアルには感じなかったかもいしれない。

「イスラム過激派」によるテロが、タイ南部地方で
多発していることはお互いもちろん知っていたが、それは
「深南部」と呼ばれるマレーシアとの国境付近での話であって、
南部最大の都市ハートヤイで、まさかそんなことが起こるとは
想像もつかなかったのである。確かに、ニッポン大使館からは
「渡航に対する注意勧告」が出ていたし、それを承知の上で
敢えて行ったのだが......。

旅行の前にその話題になり、
「ま、だいじょーぶだよね」と話し合ったのを、今思い出した。

全然だいじょーぶぢゃないやんけ!!

あーコワイコワイ。

地方都市に出掛ければ、必ず某
「センタン」のようなショッピングセンターに頻繁に訪れる
「ミーハー」なオレ。
狙われるのは得てしてそーいう場所なのだ。
せいぜい気を付けねば。


さて、昨日の夜、電話でSンちゃんから呼び出され、
最近煮詰まっているカノジョとの話し合いで、今回はいよいよ
「相手の男子も一緒に来る」とのことだった。

こっちでも
「爆発」寸前だ。

二人の出逢いから知っている経緯上、彼から頼まれれば
「立ち会う」ことはやぶさかではないし、
「タイガール×ニッポン男子」には大いに興味がある。

「変態」のオレが言うのも何だが、Sンちゃんはちょっと
「恋愛」に対する考え方が変わっていて、よーするに
カノジョが他のオトコと会うのは構わないが、
「いつ誰と会う」という件を、あらかじめ正直に
包み隠さず教えて欲しいらしい。しかしそこで、度々
カノジョが嘘を吐くのだと言う。

実は数ヶ月前から、カノジョに
「お客さん以上」の関係になった、つまり
「恋愛感情」の生まれてしまった相手ができて、その人と会う時に、
「その人と会う」とは言わずに会うらしい。

まあ、カノジョの立場からしてみれば、
「カレシを傷付けたくない」が故、どーしても
「誤摩化して」しまうのだろうが、嘘が嘘を呼び、結局は
「バレ」ることになる。そんなこと普通のオトナなら
当たり前のように理解できるはず。ただ、彼女は十八才。例え
「水商売経験」がそこそこあるとは言え、所詮はまだ
「ガキ」なのだ。

もちろんそれを承知の上で付き合っているとは思うけど、
「感情」なんてなかなか簡単にコントロールはできないもの。

話を聞いているとどちらの言い分もよ〜く分かるので、実際
オレとしては困ってしまう。がしかし、本音を言えば
「スッキリと別れて新しい相手を探すべき」だと思う。
相手など他にいくらでもいるのだから。

ただ、まさに今
十八才のタイガールとちょっと仲良くなったオレとしては、
「ガキ相手にマヂになる」彼の気持ちも、
なんとな〜く分かる。Sンちゃん曰く
「表現は悪いですけど、なつかれたペットを手放す感じです」とのこと。
なるほどなるほど。
ペットを飼った経験はほとんどないけど、感覚的には確かに
通じるものがあるような気がする。

というわけで、カノジョの部屋に、
本人と友達(姉貴分)と息子(五才)とおばーちゃんと
ニッポン男子三名が集まり、ミーティング開始。
いいオトナがガキを囲んで
「あーでもないこーでもない」と言い合う
「画(え)」は決して美しくないが、
本人同士にしてみればマヂな話だ。

最終的には
「どちらかを選べ」ということになり、悩みに悩んだ末
Rウが新しいオトコを選んだ。
無理矢理言わせた感もあるが、やはり
女子の気持ちとしては、新しく知り合った方に向くのが
当然の成り行きか。

「Mのことが好きだけどSのことも忘れられない」

そーだろうそーだろう。
二年も付き合えば情が沸くのは当たり前だし、
心から愛した人を忘れるなんて簡単ぢゃない。

まあ、端から見ているとごくごく
「シンプル」な話であり、二人の男子に挟まれて
「片方と一緒に居る時は片方が大事」だし、
「もう片方と一緒に居る時はもう片方が大事」というだけのこと。

欲張りな娘である。

それにしても、初めて会った当初は
「なんて純粋なコなんだ」と思ったものだが、人間、
変われば変わるのだね。
ゴーゴーバーのステージ上で
本当に恥ずかしそうに初々しく踊っていたコが、
たった二年でこれだもの。

ただ、彼女はゴーゴー嬢にしては珍しいタイプで、
浮気もせず一途なコだったのだが、半年ほど前から
「悪い友達」と付き合い出したのが運の尽きか。
実はその経緯もオレは知っていて、
「ああ。コイツらは悪いなあ」と、一緒に遊んでいてすぐに分かったし、
Sンちゃんにもその件は伝えたのだが、
「遠距離恋愛」ではなかなか把握しきれないよね。特に
昨日立ち会っていた姉貴分がボスであり、一番タチが悪いのだ。
しかし、すでにRウが慕ってしまっているので、仕方がない。


たった今、Sンちゃんから連絡があって、
「何もする気がしない」とのこと。昨日の夜も
「独りで居たくない」と言う彼を
「明日仕事なんだから」と、無理矢理ラヨーン(グ)に帰したのだが、
仕事中もそのことばかり考えてしまうらしく、
ごはんも喉を通らない。

「失恋」の典型的症状である。

「オクハク嬢」の次は
「オクハク男子」か。

まったく困ったものだな。

とりあえず、そーいう時は
「次、次」ってことで、
「新しいオンナ」にいくしかないよね。

「でも、今はとてもそんな気にはなれません」
「ぢゃあ、とりあえず相手は誰でもいいからひたすら
<よしよし>ってしてもらいなよ。あと、
ウマいもんを食べること。人間なんて所詮
<欲>の生き物だから、満たすしかないのさ。もちろん
エッチもした方がいいぜ。ま、置き屋は嫌いだろうから
お風呂にでも行くといい」

考えてみれば、例の
「オクハク嬢」があんな感じだったのも、
しょーがなかったんだよね。
プライドが邪魔をして
「オレはそいつの身代わりぢゃないんだ」
とか思ったけど、そーぢゃなく単純に
「よしよし」ってしてあげれば良かったのかもしれない。

ああ。
オレもまだまだガキだなあ。


とにかく、Sンちゃんには
一刻も早く立ち直ってもらいたいものだ。

そのためにも、
「いい出会い」があることを祈ろう。


*「ラブァートゥ」は「爆発する」の意。

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2012年4月 2日 (月)

キットゥンムアンガン2

続きである。


「用事がなくなったんだ。今から遊びに行こうよ」
「え。どこに行くの」
「ハリウッドっていうディスコだよ。この近くの店で働いてるコが
常連だから、一緒に入れば(十八才でも)だいじょーぶ!」
「でも、ディスコなんて行ったことないし......」
「ははは。ただデカい音で曲が流れているだけさ」
「分かった。ぢゃあ、ママさんに聞いてみて」

「今から、ジアブちゃん(仮名)をディスコに連れてってもいいですか」
「ディスコってどこの」
「ハリウッドです」
「ダメダメ。十八才だからまだ入れないわ」
「友達の女のコがスタッフと知り合いだから入れてくれるんです」
「そうなの。ぢゃあいいけど、ちゃんと最後まで面倒見てね」
「もちろんです」
「ペイバー代六百バーツとショートで二千、
朝までなら三千五百バーツね」
「連れ出して遊んで家に送るだけぢゃダメですかね」
「彼女は初めてだからキチッと面倒見てあげて頂戴」
「分かりました。ぢゃあ、ショートで」

ママさんが彼女に説明する。ところが、
微妙な顔をして戻って来た。

「ジアブはコワイと言ってるわ。今度にしてくれない?」
「いや、そんなことないですって。むしろ、オレが最初で
ラッキーだと思いますよ。気持ちは分かるけど、
誰にでも最初はあるでしょ。もちろん
ママさんにだってあったはずですよ」
「......そうね。分かったわ。ちょっと待ってて」

ジアブと話したのは合計一時間足らずだが、
フィーリング的にはまったく問題なかった。
少なくともオレはそう感じたし、それくらいのことは
さすがに判断できる。ただ、
「トムとしか付き合ったことがない」と言う彼女、当然
「処女」ではないだろうが、やはり、客の
「男子」と二人きりで部屋に行くなんて、
「ビビ」るに決まっているのだ。

どうやら覚悟を決めた様子で着替えてきた彼女に、
「だいじょーぶだよ」と笑って声を掛けると、また、
お腹をパンチされた。

「酔い」もだいぶ醒め、正気に戻りつつある。ただ、
いろいろなことがあり過ぎて、精神的にかなり
「疲れている」のを実感していた。

「自らドラマを演じるのも大変だよなあ」

今振り返ってみると大した話ではないが、その時は
「ドラマティック」な展開に結構
「ドキドキ」していたのである。
いや、ただ単に酔っぱらって心臓が
「ドキドキ」していただけかも。

とにかく、
「紆余曲折」はあったものの、どうやらジアブの
「最初の客」になれそうな感じが、ただただ
嬉しかった。

店に着き、常連のゴーゴー嬢を中まで迎えに行って
一緒に入ってもらうと、見事に
「スルー」だった。

な〜んだ。これだけのことかよ。

ジアブは最初店内を珍しげに眺め回していたが、やがて飽きたのか
コーラを飲みながらおとなしくしている。どうやら、
ディスコの雰囲気があまりお好みではないらしい。
スツールに腰掛けさせて話をしていると、何と
「オクハク軍団」のうちの一人がテーブルに戻って来た。

「アンタ何やってるのよ。ギップ(仮名)が寂しがってるでしょ!?
あ、このコ誰なのよ。さてはアンタ浮気者ね!!」
「悪いね。オレの本命はこのコなのさ」

難癖をつけているわりには、
「乾杯乾杯」と妙にノリがいい。時々、ジアブに
耳打ちしている内容は、どーせ
「このニッポン人は浮気者だから気を付けなさい!」と、
告げ口でもしているに違いない。ただ、そんなことも含めて、
体を密着させて踊るカップル達や、バンドに合わせて踊る
きらびやかなダンサーや、DJの選曲と共に流れる映像など、
彼女にとっては、全てが
「不思議な世界」に映っていたのかもしれない。

三時を過ぎて、もうすでに
「お腹いっぱい」だったオレは、Yキさんに
「もうすぐ店が終わるから(三時半)、そろそろ出ない?」と相談する。
連れのゴップちゃん(仮名)も、すでに、
かなり酔っぱらっていい感じだったのだ。

結局、例の女子を一人置いて店を出ると、
コンビニに寄ってから部屋へ戻る。
ゴップちゃんはおねーさんらしく(少し年上なだけだが)、終始
ジアブの面倒をよく見てくれていた。

「今日観たホラー映画面白かったわよ。飛行機に幽霊が出るヤツ」
「あ、知ってる知ってる。私もそれ観た〜い。ホラー映画大好きなの♪」

部屋でも終始、彼女は無邪気なままだ。
TVで昔の映画を観ながらベッドの上で、ずーっと
「ウダウダ」している。
たっぷり二時間以上経った後、
「シャワー浴びてくるね」と言ったまま
なかなか出てこないので心配していると、
バスルームから服を着て戻ってくるなり
「生理になっちった。テヘ♪」と、照れながら笑うジアブ。

こーいうことって、本当によくある。

彼女とは、別にどーしても
「男女の関係」になりたいわけでもなく、ただ
「一緒に居たい」と素直に思えるような
「娘」みたいなコなので、まったく問題はないし、むしろ
「ウダウダ」しているだけの方がいい。結局、
朝方、同居中の姉から心配して連絡が入り、
部屋の近くまで車で送って行った。

「二日目はサイアク」なので、翌々日の木曜日、
シャワールームの電気もTVも全て消された
「真っ暗闇」の中で二人は結ばれることとなる。

そんな風に、ゴーゴー嬢の
「初の客」になったのは別に初めてではなかったが、
ジアブとの間には確実に、何か特別な感情が生まれた。
彼女はまるで、卵から孵ったばかりの
「雛」のように、オレのことを見ていたのかもしれない。
「アヒル」の子が「白鳥」になるかどうかは別にして、
何もかもが新鮮な世界にもし今いるのだとしたら、
もう少し付き合ってあげたいような気がするのだ。

次の日。休みだったジアブと、夜、
友達の誕生パーティ−が終わった後に会い、某
「マクドナルド」でお茶を飲んだ。
パタヤーの夜は風がなく、散歩していてもあまりにも暑過ぎて
「エアコン」の効いている場所が、唯一快適なのだ。
そして、その後はまた部屋で
「ウダウダ」だ。

最終日。出勤前の彼女の部屋に遊びに行く。
一緒の店に勤める姉と同僚の三人で暮らす、家賃
2500THB/月の部屋は、
「カトゥーングッズ」が所狭しと並ぶ、いかにも
「タイガールチック」な印象。

そこでもまた、若い恋人同士のように、
ただ、TVを見ながら
「ウダウダ」するだけ。

「帰りたくない。ずっと一緒に居たい」

そんな、三十年くらい前のガキの頃のような
「恋愛ごっこ」気分を、まさか、大歓楽街
パタヤーで味わえるとは、正直思わなかった。

実際、後半の三日間は、一応
バービヤやディスコを覗いたリはしたものの、
他の相手を探す気になどまったくならず、
人間とはまったく不思議なものだ。

「キットゥン」「キットゥンムアンガン」の
例のやり取りだって冗談抜きで、半ば
「マヂ」のような気もするくらいだ。
まだ子供のジアブが、頻繁に
「○○マックマークルーイ」とか
「○○ヂャンルーイ」とか、ニッポン語でいえば
「超○○〜」「メチャ○○〜」といったような、いわゆる
「若者言葉」を使うのが、とにかく
可愛くてしょーがない。


もちろん、
「雛」だってすぐに育つわけであり、いつかは
大空に羽ばたく時が来る。

そう考えただけで、すでに

胸が痛んで仕方がないのだ。


*船着き場近くのビーチは眺めが悪い。
Img_3034_2

そして、やはり水も濁っていてかなり汚い
Img_3035

特別スペシャルサーヴィスカットだ。
Img_3036

「物売り」がいろいろ売りにくる中、唯一購入する
「沢蟹唐揚げ」30THB。ほぼ素揚げだが香ばしくてウマい。そして、
「カルシウム」補給に。そーいえば、蟹と言えば昔
「マルチ商法」で有名な「キチンキトサン」を
友人に売りつけられそうになったことがあったな。
元雑誌編集長だった女子だが、アイツは今頃
どこで何をしているのだろうか。
Img_3033

朝の置き屋街(ビーチロードソイ6)の風景。
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キットゥンムアンガン

「キットゥン」
「キットゥンムアンガン」


水商売の世界のみならず一般的にも超ド定番の
「社交辞令」であり、日常的に交わされるこの
挨拶代わりの言葉のやり取りを、今まで
幾度となく繰り返してきたし、今後も
果てしなく続くだろう。

ただ、それはやや冷めた見方であって、中には
「本気」の場合もあることは事実として認める。
個人的に経験がなかったというだけの話であり、
「傷付きたくない」という気持ちの裏返しに過ぎない。

しかし、今回はどうか。

いやいやいや。どうせまた
同じに決まっている。

分かりきったことではないか。


そのコはまだ子供だ。

年齢的には十八才と一定のラインを超えているが、
「プロ」の世界で長く生きている経験値の高い同世代のコらに比べ、
行動言動全てにおいて明らかに幼いのである。
ゴーゴーバーの前で宣伝用のボードを持ってにこやかに客を誘うという
「PR嬢」の仕事を始めてまだ四日目だという彼女が、しかし
経験を重ねるうち、すぐに
「スレ」てしまうことを思うと、何だか
とても切ない。

「ダンサー」だけではなく、そういった
「PR嬢」やウェイトレスやマネージャーやママさんだって
「ペイバー」したりエッチしたりできる。ただし、
年齢や本人の希望で断られる場合もあるし、看板娘である
「PR嬢」については、例えば
あまり早い時間に連れ出そうとしても
「まだこれから稼ぎ時だから」と言われてしまうケースが多い。
あくまでもメインの商品は店内で踊るダンサーで、それぞれに
「役割分担」がある、というわけだ。

どちらにせよ、最近はパタヤーでもクルン(グ)テープ並みの
「ペイバー600ショート2000ロング3500」などという料金を
提示してくる店が多く、バービアならば(女子によるが)
「ペイバー300ショート1000ロング1500」で済むところ
「そんな金額を出してまで.....」と、ローソーなオレはついつい
思ってしまう。何故ならば、旅行で来ていた当初ならいざ知らず、
すっかりタイに慣れ、会話もある程度できるようになった今となっては
「商売商売しているゴーゴー嬢」よりも、若くて可愛いコの数が
「雲泥の差」ではあるにせよ、バービア嬢に癒しを求める方が
「結果的には良い」という経験値があるから。よーするに
「リスクマネージメント」が必要なのである。

そんなオレでも、時には
「とびきりのカワイコちゃんとヤりたい」と思うこともあった。がしかし、
容姿が良ければ甘やかされて、結局のところ
「サーヴィスがおざなり」でもある程度許されてしまう空気が、
彼女らをつけあがらせてナマイキにさせてしまうのを止めるのは
なかなか難しいのではないか、と、半ば諦め気味の今日此の頃。

そんな中、今回オレが気に入っ(てしまっ)たのは、例によって
小柄で歯並びがよく、しかし、ムッチリではなく胸などまったくなく
肌が真っ黒なまるで少年のような元気の良いコだった。

年齢出身地家の場所この店で働くことになった経緯など、
さんざん質問攻めにした挙げ句の果てに
「時間がないから(店には)寄れない」と言ったら、いきなり
お腹にパンチを入れられつつ
「ぢゃあ明日は来るよね!?」と脅されて、
「わ、わ、わ、わかりました。もちろんです。
もし良ければ一緒に遊びに行きましょう」と答えるオレ。

容姿が気に入ったというよりは、その
「キャラクター」にヤラレたといった感じだろうか。しかし、
「顔のタイプ」はニッポンの芸能人で言えば、全盛期の
「吉川ひなの」系と、全盛期の
「内田有紀」系というタイガールのカワイコちゃんにありがちな
二系統のうちの後者であり、しかも
「笑うと目が三日月」になるところにも萌える。そして
「声」だ。彼女の声はちょっと引っ掛かった感じのする
「エックスガールフレンド」のKリにかなり似ていた。

とにかく
「オンナ」としてどうとか
「ヤ」りたいとかそーいうのではなく、ただ単に
「ギュー」っとしたくなるという、何と言えばいいか
(もし普通に暮らしていたらいるはずであろう、自分の)
「娘」に対する気持ちのような、少し
「屈折」した感情が心を支配するタイプだ。

お分かりの方もおられるかと思うが、年を重ねると稀に
こういうケースがあるものなのだ。

さて、そこまで気に入ったコを翌日、某ディスコ
「ハリウッド」に一緒に連れて行こうと迎えに行く途中、というか
店に着く寸前でケータイが鳴った。例の
「オクハク嬢」からである。

「姉(貴分)が仕事だから、今日の夜は
一緒に遊びに行けないかもしれない」と言っていたのだが、結局
「行けることになったから連れてって♪」という話だ。

ここでオレは考える。

「失恋したから」と言って、まだ一才の可愛い娘を実家に預けてまで
「傷を癒して」欲しいなどと、わざわざ
「ビーチリゾート」に遊びに来て相手を捜す不良な輩と、
「少年」のような純粋さを内に秘めた全盛期の内田有紀嬢。

正直、後者の方が明らかに魅力的だったのに、現実問題として
「店に着く前に電話が鳴った」という事実を重く受け止める。つまり、
「運命」に従えば、タイミングとしては
「オクハク嬢」を連れて行くべきなのでは。

というわけで、店に行ったオレは内田有紀嬢にまたいきなり
お腹にパンチを入れられつつ、
「今日ディスコに一緒に行こうと思ったけど、用事ができた」と謝り、
店内で彼女の手を握ってビールを飲みながら、何だか
「フクザツ」な気持ちになる。

「ああ。これでこのコが誰か他の客に持ち帰られてしまったら、
きっとショックを受けるのだろうなあ......」

よーするに、出勤五日目の彼女はまだ誰にも
連れ出されてされていないわけで、いわゆる
「ペイバー処女」なのだ。つまり、
この店で働き出してから始めて客とエッチをするという
「シチュエーション」の相手に、今ならなれる。

それなのに。あー
それなのに、それなのに。

神様は何といぢわるなのか。
「オクハク嬢」からの電話が、あと
五分遅ければ。

こーいった場合、今までの経験上
全盛期の内田有紀嬢、つまり、
G嬢とオレがキレイに結ばれることはまずない。
翌日店に彼女を訪ねたとして、
1すでに他の客に連れ帰られた後。
2急な用事で実家に帰った後。
3体調を崩して店に出て来ない。などの理由で
「会えない」というパターンがほとんどなのだ。

「今回もそうなるだろうな」

そう思いながら、彼女には
「明日も必ず来るから。どこかに遊びに行こう」と言い残し、また
お腹にパンチをくらってから、泣く泣く店を後にする。

某「ハリウッド」。

結局、総勢五名で来るらしき
「オクハク嬢」を、Yキさんと彼の連れのタイガールと共に店で待つ。
ミキサーが一本60THBと値上がりし、注文してもいない
ポップコーン(60THB)がセットで無理矢理、しかも
「四名につき一個」という勝手なルールで二個も付く。
ミキサーの内容も、
「連れが来るまで分からないから、とりあえず
水とソーダとコーラ二本づづでいい」と言っているのに、
「最低一人一本注文しないといけないから今決めてくれ」と、
「ハリウッドルール」を押し付けてくるのが、どーにも腹立たしい。しかも、
店員がそれをいちいちわけの分からないタイ語で説明するのだ。
廻りには韓国人客ばかりで、選曲も韓国のヒット曲ばかり。
ニッポン人は肩身が狭いし、おまけにタバコの煙が蔓延している。

「居心地悪い」こと甚だしく、
「こんなディスコもうイヤだ」と、帰りたくなった。

十二時過ぎにやっと現われた
「オクハク軍団」は、テンション高くすでにノリノリであり、
胸の大きい色っぽいコも居たりして、一瞬
気分は盛り上がったが、すでにある
「シーシャ」を勝手に頼んだり、好き放題やりだしたので、
「まあ、結局オレは只のスポンサーなだけやん」と気分が一気に冷め、
「オクハク嬢」がセクシーダンスに誘ったりキスしてきたりするのも
「すべてが演技なのだな」と、怒りさえおぼえる。

「ガキ」ぢゃあるまいし。そんなこと最初から
分かってたはずぢゃないか。なのに、
「何か」を期待していたオレ自身が
「ホトホト」イヤになり、ウィスキイを飲むピッチが速くなる。
「シーシャ」の一酸化炭素とアルコールが体の中で
「グルグル」廻り、かなり良くな〜い感じに堕ちていく。

一時を過ぎると、やはりかなり酔っぱらっている様子の
「オクハク嬢」から
「次行こうよ」と誘われる。

「いやいや。友達がいるからダメだよ」

もー勝手にしてくれ、と思った。

結局、彼女らは移動し、何だか
途方に暮れていると、Yキさんがオレに声を掛ける。

「今からあのコを迎えに行ったらどーですか」

う〜む。
この状況でかね。

濃い目のウィスキイのソーダ&水割りを○杯以上飲み、おまけに
シーシャをガンガン吸い過ぎて、かなり
「いい感じ」なのだよ。しかも、財布を持ってきていないから
(手ぶらで出掛けるため)お金が足りなくて、一旦
ゲストハウスに帰らねばならない。

「ああ。こんな時バイクだったらなあ......」

酔っ払っている時、車よりもバイクの方が間違いなく
運転しやすい。何故ならば、真っ直ぐ走る為に
「バランス」を取る必要があって、その分意識が
「しっかり」するからだ。
車だと黙っていても勝手に真っ直ぐ走って行くので、
「集中力」が途切れがちになるのだ。しかも、オレの車は
「ミッション」なのでヒジョーに面倒くさい。
「酒気帯び運転」が何故「交通違反」なのかは、実際に
運転してみればよ〜く分かる。それくらい
「危ない」のである。

が、意を決してオレは旅立つ。

ここからはオレ自身のことではなく、
スズキさんの話だ。

道は真っ直ぐ一本道でヒジョーに簡単。
七分でゲストハウスに到着。しかし、一度ベッドに仰向けに
「ゴロン」となったが最後、もう、
1ナノも動きたくなくなる。
「グルグル」廻る意識の中、
「ああ。も〜このまま寝ちゃおうかなあ」と、一瞬
本気で考えるスズキさん。

しかし、ストーリイ展開がちょっとドラマっぽくなってきた今、
「いかんいかん。こんなことではダメだ」と、気力を振り絞る。そもそも某
「ジョニ赤」にヒジョーにヨワいスズキさんはフラフラ状態。いつも、某
「Blend285」を飲み慣れているからだ。
意を決して起き上がり、洗面所で歯を磨く。がしかし、
意識は一向にハッキリしてこなくて、再びベッドにバッタリ。

「ドラマの主人公がこんなにカッコ悪いはずないよなあ」

目を閉じ、そんなことを思いつつも
全盛期の内田有紀嬢の顔を思い浮かべる。
果たして彼女はまだ居るだろうか。
時間は深夜一時半。間もなく閉店だ。

十分後。
意を決して部屋を出る。
いつものガムを噛み、屈伸運動を数回。
体の機能を何とか正常な状況に近づけねば。

ウォーキングストリートはすぐ近く。
五分で着き、たまたま空いていたいい場所に車を停め
「フラフラ」になりながらも、彼女の店に到着。

「居た!」


ゴメン。とにかく今だけは
お腹にパンチを入れないで。

お願いだから。


つづく。


*「キットゥンムアンガン(321211122)」は「同じく恋しい」の意。

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2012年4月 1日 (日)

タマライゴダーイ

「おいおい、スルーかよ!?」


パタヤーでもっとも気に入らないディスコ、某
「ハリウッド」のエントランス前で、何だったら
「チップの100THBでも払おうか」と身構えていたオレは、
肩を組んだ二人がセキュリティ−の間を抜け
「スーッ」とそのまま店内に入って行く後ろ姿を見て
「ガックリ」してしまった。

てことは何か。
常連の顔見知りさえ一緒にいれば
何才だって入れるというわけか。
普段あれだけ厳しく身分証を
「チェック」しているというのに。

う〜む。よく分からない。


人間社会を生きていく上で、守らなければならない
「ルール」「マナー」「エチケット」というものが
確実に存在する。しかし、この国で暮らしていると、
それらについての認識、感覚が、どーしても
曖昧になってしまうのだ。それほどに
「何でもアリ」なのがタイという国であり、
気に入って住んでいる大きな理由のひとつでもある。

ただ、ニッポンという国で永年暮らし、
「モラル」について厳しく叩き込まれ続けてきたオレとしては、
「ゆるいなあ」と思いつつも全面的に認めてはいるが、一方で
「マヂですか」と、戸惑う場面もかなりあるわけで。

もちろんここは彼らの国だし、彼らの好きにすればいいのは
「当たり前」の話であり、オレとしても早く慣れて
「似たような感覚」になりたいものである。
しかし、いかんせんニッポン人の
「アイデンティティー」をまだ捨てきれていない分、
「う〜む」と、つい唸ってしまう。

だいじょーぶ。マイペンライ。ボーペーニャン。

一度経験して仕組みさえ分かれば、そのまま
素直に受け止め、取り入れていくだけなのだ。

頭の痛い問題がひとつだけあるとすれば、それは
「地域や場所や店や人によって多少解釈が異なる」点だが、
「目的の事柄」について、調べるなり
「実践」してみるより他、方法はない。

今回分かったのは、パタヤーのディスコでも
店によっては十代のコを一緒に連れて行くことが
充分可能であり、少なくとも某
「ハリウッド」ならば手段はいたって簡単、という件。

ただ、正直
あんな店に二度と行きたくはないが。


例えば、オレがよく利用するステーキハウス某
「Sizzler」だって、メニュウにある
「サラダバー」(とミネラルウォーター)のみを注文し、
「サラダ」だけを山ほど食べて
「メイン」を食べずに帰るのを許されるのなんて、
この国の店くらいではなかろうか。

ニッポンでなら、
「申し訳ありませんお客様。サラダバー以外にも
何かご注文いただけますか」と丁重に断られるだろうし、
本場アメリカならば店からつまみ出されるかもしれない。実際、
「サラダバー」は、ステーキなり肉料理の
「メイン」を食べる添え付けとして
ブッフェで提供されているモノであって、本来それだけを
「食べ放題」されるのが趣旨でないことはオレにもよ〜く分かる。
がしかし、タイで暮らしているうち、すでに
「別にいいぢゃん」という感覚になっていて、現実問題
どこの支店でだって断られたことなど一度もないし、
店員から嫌な顔をされたことすらない。

間違いなく
「マナー」の悪い客だと自負してはいるが、
「タイでなら許されるのでは」というオレの甘えだ。

ちなみに、あそこの
「サラダバー」の内容は実に素晴らしく、週に一度は通っている。
価格は税込みで204THB。本当にお世話になっています。

日光浴をしたビーチからの帰り路。

ビーチロード1〜2へ歩く道のりが暑いので
上半身裸のまま、エアコンの効いている某
「センタン」の店内を抜けられるかどうか試してみた。
ゆでダコ坊主頭にサングラス、
日焼けした体に水着のトランクスのみという姿だ。

地下一階に降りた入り口には、
「禁煙」「写真撮影禁止」「ペット入店不可」という断りが
「ピクトグラム」で示してあったが、
「裸での入店不可」とは書いていない。ま、当たり前か。
ショップには入らずエントランスホールを堂々と歩いていても、さすがに
「ビーチリゾート」だけあって誰も気にすることはない。某
「バーガーキング」「マクドナルド」の前も素通り。
「フードコート」の中に入って行くとちょっと視線を感じるが、
誰からも咎められはしなかった。

「あ、そうだ。ちょっと買い物を......」と、
スーパーマーケットに行って品物を選んでいたら、さすがに
スーツを着たタイ人がやって来て、
「ミスターミスター。服を着て下さい」と穏やかに言われた。
面倒だったので無視してレジに向かったが、結局
買い物までできてしまったのだった。


う〜ん。やっぱり
タイはいい国だよねえ。

皆さんそうは

思いませんか。


*「タマライゴダーイ(22222332)」は
「何をしてもいい」の意。


某「センタン」五階の某「KFC」からビーチロードを見下ろす。
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これが、某
「Sizzler」のサラダバーの内容だ。
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ラタトゥイユがまたイケるのだ。
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これくらいパスタを食べて、野菜との
「バランス」が丁度良いくらいか。
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マッシュルームスープもウマい。
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トーストが付いてくるが、こんなもので無駄な
「炭水化物」を摂るのはイヤなので、
「ごめんなさい」して残す。
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デザートまで付くのだ。
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食後のコーヒーはチァン(グ)ライの
「ドイチャーン(グ)コーヒー」50THB。
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キャラクターのおっさんが何故こんな
「苦虫を噛み潰した」ような顔なのかは謎だ。
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