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2012年5月19日 (土)

プレーンタイ

「今日カラバーオが来るの。行きた〜い♪」


水曜午後。

C嬢からの電話でそう言われ、あまり興味はないけど
「ま、一度くらい見ておいてもいいかな」という気にはなったものの、
「シトシト」と雨は降り続いているし、出掛けるのが億劫で
「どっちでもいいや」と思っていたら、案の定その後
連絡はなかった。

仕事が休みなわけではなく、早い時間に客が付けば
行けないのは分かっている。彼女とはいつもそんな感じで
行き当たりばったりの逢い引きなのだ。

カラバーオと言えば
「国民的大スター」であり、老若男女を問わず大人気のバンド。
ニッポンの知らない人の為にひと言で説明するならば
「ボーカルが北島サブちゃんのサザンオールスターズ」
みたいなイメージか。
いやちょっと違うな。

とにかくそんな
「大御所」だろうと、ごく普通に某
「タムナーンチョン」というパブでライヴをやるのが
タイのいいところで、つい先日も、超人気バンド
ボディースラムが同じ所に来ていたし、
「ライヴチャージ」だって、誰が来ようとたったの
100THBだ(*テーブルごとにウィスキイを買うシステム)。

主にアルバムリリース時のプロモーションであって、
ツアーで各地を廻る際、主にディスコやパブが会場となる。
もちろんクルン(グ)テープでも四六時中行なわれているが、
数が多過ぎて情報を得るのがかえって困難。その点
田舎の方が分かり易くて良いし、特に
観光都市パタヤーでは音楽関連のイヴェントが多いので、
その辺りの環境は抜群なのだ。

タイ国民は本当に音楽が好きで、皆で
「歌ったり踊ったり」という文化が
「キッチリ」定着している。だから、
「一緒に楽しもう♪」と思えば、自らも
「歌ったり踊ったり」するしかないわけで、その為には
タイの音楽及び彼らの趣味嗜好を知る必要がある。

ディスコやパブなどにさんざん通ってそれなりに触れてきたが、
特徴としてはヒジョーに単純で
「分かりやすい音楽」が受け入れられる、よーするに
「タイの歌で大合唱」とか、
「ビルボードヒットチャート」の
誰もが聴いたことがある曲で盛り上がる、
という構図だ。

そして、何と言っても
「生が大好き♪」。とにかく
「ライヴ」がいいんだね。

実はこれがある意味において
「致命的な要素」であり、オレが個人的に
タイでのミュージックシーン全般を、どーしても
「素直に受け入れられない」大きな理由なのだが、
その説明は後ほどすることにして、せっかくなので
この機会に、もうすっかり忘れていた
「パタヤーインターナショナルミュージックフェスティヴァル」
の話をしておこうと思う。


Img_3130

そもそも、開催時期が延期となったことで
「全てが崩れた」というのが、今回のフェスティヴァルの
誤算であり、結論だ。何故ならば当初
「ブッキング」していた海外のアーティスト達は、
当然のことながらほとんどが
「延期」に対応できず、内容がほぼ
「インターナショナル」ではなくなってしまったから。つまり、
「タイトルに偽りあり」なのであるが、当然のごとく、
そんなことを気にするのはオレくらいのものであり、
タイピープルにとってはあまり関係ない様子だった。

去年は韓国からKARAが来たりと、なかなかの
豪華メンバーだったのが、そんなわけで今年は
たまたま日程に都合のついたアーティストのみであり、
主催者側のメンバー発表もイヴェント直前。それでも、
タイ国内の有名どころは一応揃っていたようで、
「祭り」は「祭り」として大いに盛り上がっていた。何しろ
「タダ」であり、ヒマなタイピープルが国内各地から
「集結」したのだからね。

やはりヒマなニッポン人のオレも、
お目当てのアーティストのライヴを観ようと、会場を相当
「ウロウロ」した。しかし、どこをどー探しても結局
「ピンクステージ」と名のついた場所など見つからず、翌日
インターネットを確認したら、地図から消えていた。

相変わらずアメイジングな国だ。

内容がどうこうよりも雰囲気を説明すれば、やはり
お祭りらしく露店が立ち並び人混みがスゴイ。おそらく、
十万人規模(?)の人出であり、ナゴヤ的に言えば
「内海の花火大会」のようなもの。

そう。
実は、パタヤーは内海(うつみ)にヒジョーに似ていて
オレの郷愁をくすぐるのだが、数年前に花火大会の会場で
「かき氷を死ぬほど売った」懐かしい記憶が蘇るのだった。

あの時は楽しかったな。

ま、ライヴがどう、というよりは
「夏祭り」の要素がメインのような感じ。
Img_3133

ライヴについては、オレもまだまだ
タイポップやロックについてはサッパリだし、
興味はあるものの、そこまで入れ込んでもいないので
実際よく分からないが、好みとしては
「切ないバラード」や「ボサノヴァ的」な
軽い系統の曲に魅力を感じる。

タイの楽曲は全体的に
「メロディーライン」が昔のニッポンの
「歌謡曲」や「演歌」を彷彿とさせるものが多いので、
オレのように古いニッポン人には受け入れ易いはず。

では、タイ国民の魂(ソウル)に響くのはいったい何か。

それはおそらく、
「イサーン音楽」をルーツとした
「裏打ち」の歴史であり、だから
「ヒップホップ」や「スカ」のようなジャンルが
受けるのではなかろうか。いわゆる
「裏」でリズムをとる系統であり、
「ドン、ツッ」「ドン、ツッ」であれば
「ドン」ではなく
「ツッ」の方に重点を置く音楽だ。

以前からなんとな〜くそう思ってはいたが、今回
「レゲエ&スカ」の会場で、ひたすら踊りまくる彼らを見て
あらためてそう感じたし、実際タイには
カッチョイイスカバンドが何組も存在するので
「スカ好き♪」のオレとしては結構うれしい。

まあ正直、面子はちょっと物足りなかったが、
イヴェントとしては充分楽しめるモノだったし、
パタヤーの住人としては、今後も益々
盛り上がってもらいたいと願う次第だ。


ところで、先述の
「致命的な要素」とはいったい何なのか。

それはまた、

別の機会に。


*「プレーンタイ(222222)」は「タイの歌」の意。

「ビー・ザ・スター」という名のアイドル(?)。自ら
「スター」と名乗るのだから相当なものだが、実は
「バリバリ」のゲイらしい。
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メイン会場の観客。
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G嬢の後ろ姿。
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くつろぐ犬。
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祭り会場の景品のキティー。
「ニセモノ具合」がハンパではない。
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