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2012年9月21日 (金)

プロォワーマイダイ

「しまったなあ......」


次から次へとやって来るバイクを避ける為、
貴様らの鳴らし続けるヒジョーに耳障りの悪い
クラクションの音を聞く為に
この国へやって来たわけではないのだ。

音に関しては、街を歩く時に
「イヤフォンで音楽を聞く」という手があり、事実、
ヴェトナム滞在中もずっとそーやって
何とか凌いでいた。

しかし、ここひと月ほど前から愛用の
「i pod」が見当たらず、引っ越しの
「ゴタゴタ」でどこかへしまいこんだか、もしくは
紛失してしまったのか分からぬまま、
通常旅先に携帯するところ、今回は
持って来なかったのである。

旅行前、新たに購入することも考えたが、
「どうせなら」と、モデルチェンジするらしい某
「i pod touch」の発売を待つべきだろうと判断した。
ということは、それが示唆する何かの理由もしくは
啓示的な意味があるはずなのだ。

とにかく、あの
「クラクション」の音を聞く度に、まるで自分が
「何か悪いことをしている」ような感覚に襲われるのは、
おそらくオレ自身の気の弱さ故の
「強迫観念」がもたらす事象であって、今すぐ
根本的問題を解決することは不可能だから、この
「地獄」のような状況から抜け出すには
大音量で音楽でも聞いて紛らわす他方法はないのに、
「i pod」が手元にはない。

これだけ頻繁に鳴らされると、自分が廻りから
「責められっ放し」のような気がしてさすがに滅入る。

ひょっとして、精神的弱さを克服する為の
「試練」なのだろうか。確かに最近、何もかも
「修行」的に捉えがちなのは事実だが、
旅行に来てまで、果たしてそれは続くのか。

以前ヴェトナムを訪れた時に思ったのだが、何故
「クラクション」はあのような無機質な音質なのか。

もちろん、ニッポンその他の国であれば構わないけれど、
「行くぞ行くぞ」と自己主張的に使用するならばもっと
「ソフト」な音でも良いはずであり、例えば
「動物の鳴き声」なんてどーだろう。

「ワンワン」「ニャーニャー」ならばさすがにここまで
「イラ」つくこともないはずである。

もしオレが、名前通り某
「HONDA」の社員であったなら、来週月曜の
「二輪車販売企画室」の会議に提出する為に、今すぐ
「ヴェトナムインドネシアにおける販促の目玉としての
クラクションの音質改善」というタイトルの
資料を作り始めるところだ。


一方、オレがこの街の渋滞状況や
「クラクション地獄」にここまで神経をすり減らすのは、
一般的人間の通常の感覚とは乖離しており、
「精神的な理由」を伴うのではなかろうか。
と考えるのにはワケがあって、それは
今読んでいる本が、筒井康隆大先生の、
人間心理がメインテーマの、セラピストを主人公とした
「精神医学研究所」が舞台となる内容だからなのである。

「パプリカ」というタイトルは、その千葉敦子女史が
「夢探偵」となる時のコードネームであり、患者の
「夢」を共時体験し、無意識へ感情移入することで
治療を行うという過程でいくつも出てくる
「人間の精神的弱さ」を、現実の自分にもついつい
当て嵌めてしまうのだ。

旅行する時に、その期間に見合うような
「長編小説を携行」し、日程に合わせて
「読み切る」のが通例であり、今回
たまたま持って来た五百頁弱のそのSF小説が
あまりにも面白く、完全に感情移入している。

先日ニッポンを訪れた際、某
「ブックオフ」で仕入れた中公文庫の百五円の本が
ここまでオレを魅了するとはさすがに思わなかった。

今回が二度目であるが、前回読んだ当時の
十五年程前とは心理状況がよほど違う為か、
印象がまったく違うような気がする。実際、
「人間の深層心理や精神」に、ここまで
興味を持つようになったのは最近のことだ。そして、
十五年以上経った今でもまったく色褪せることのないこの
「近未来SF小説」のあまりのクオリティーの高さに、
普段から尊敬してやまない筒井大先生への気持ちを
新たにするのであった。

ホテルの部屋の中に居ても尚聞こえ続けるこの
「クラクション地獄」において
「精神的均衡」を保つ為ヒジョーに
役立っており、また、この文章を綴ることで
「気」が紛れているのは言うまでもあるまい。

これらの状況を冷静に考えた場合、
「音」に対して
「音」で逃げるのではなく、自らの弱さに
「立ち向かう」というのが今回与えられた
「試練」と考えるのが、おそらく
妥当なのだろう。


物事には全て何らかの
「理由」があり、
起こるべくして起こる。
というのが、オレの

基本的考え方なのだ。


という日記を、某サイトに
「アップ」しようとしているのだが、
どーしてもできない。

おそらく何らかのトラブルだろうが、とにかく未だ
「Office」の「word」すら入っていないので、
仕方なくこちらにアップして、書いた文章を
一時的に保存させてもらう。

最近まったくやる気がなくて
読者諸氏にご迷惑を掛けている上、こんな
「ワケの分からない文章」を読まされては
「たまったものではない」かもしれぬが、
何卒、何卒、どうか

お許しいただきたい。


*「プロォワーマイダイ(22322232)」は
「何故ならできないから」の意。

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