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2012年12月22日 (土)

給料を上げて物価を上げれば良いという構造に変わりはない

ニッポンでは総選挙の結果政権が再び交代したが、
ここ数ヶ月の政局はなかなか興味深かったし、
今後もしばらくは注目すべきであろう。

「ひょっとしていい方向に向かうかもしれない」と、
個人的に阿部さんには少しばかり期待しているのだけど、
果たしてどーだろうか。

永住するつもりでタイに来てからは、
ニッポンの政治がまるで
他人事のように感じられ、腹も立たなくなった。
それよりも重要なのは、もちろん
タイの政治や経済なわけであって、
今最も心配そして懸念されるのは
国王プミポン氏の健康状態及び
「跡継ぎ」問題である。

ただ、それらは当然密接に関係するし、例えば
「円高」「円安」などによる為替レートの変化は
ニッポンから円を持ち込んでいるオレの生活に
ダイレクトに影響する。

そんな個人的な件はさておき、
完全に見捨てたわけでもない
ニッポンという国が、今後
良くなっていくに越したことはない、いや
良くなって欲しいと心から願っている中で、
危機的な状況にある経済への対策、つまり
景気回復なくして明るい未来などないはずだし、
新政権にその部分で最も期待しているのだが、おそらく
国民の総意でもあるのではなかろうか。

前置きが長くなったが、その為にはよーするに
「給料を上げて物価を上げれば良い」という事例を
目の前で見てきたオレとしては、ここらでちょっと
「検証」してみたいと思うのである。


洪水で大打撃を受けた時期を除いては、わりと
順調に経済成長を続けているタイ王国。

当然のことながら、初めて旅行で来た五年前から
物価も少しづつ上がり続けているわけで。

そして、去年政府が行った
「法定最低賃金の大幅アップ」がもたらした効果が
「絶大である」と感じているのは、もちろん
オレだけではあるまい。やはり、
物価も顕著に上がったが、それよりも何よりも
「ムードが良くなった」ことは間違いないし、
「国全体の発展」を思えば、モノの値段が多少
高くなった件に文句を付ける筋合いもなかろう。

単発の旅行者はどうか分からないが、オレのように
タイで収入がなく最低賃金アップに関係がない外国人でも、
「この国が良くなる」のであれば
「物価上昇」など容認であり織り込み済みでもある。
10%程度上がったとしても、日常生活では
さほど脅威には感じない元々の数字なのだ。

具体的に言えばどうか、ということになるが、オレの場合
食料品価格については主婦並みの見知であり、他にも
「ファーストフードショップ」について
利用頻度大の店に限ってはけっこう詳しい。

最も上がり幅が大きいと感じるのは
野菜などの農産物であり、果物よりも特に
野菜が顕著な理由はよく分からぬが、元々
気候などにも影響を受けやすいことも含めた上で
全体的にここ数年でかなり値が上がったと感じる。
ま、自炊しないのであまり関係ないが、
スーパーマーケットのサラダバーなどは
グラム数(量り売り)にかなりビビりながら買う。

材料が上がれば当然のごとく
飲食店の原価を圧迫するわけだが、こちらはそう
おいそれと値上げできないのが苦しいところ。特に
屋台など一般庶民が相手の店はね。しかもほんの
数バーツ上げるというわけにはいかず、どーしても
五バーツ単位になるから難しいのだ。元が安いだけに。
30バーツのクイティアオを35バーツに上げれば、実質
16%以上の値上げということになってしまうのだから。

そーいう意味では、個人商店がもっとも厳しいのかな。

対してファーストフード店は、
値上げ幅が細かくてもいいのでラクだろう。
某「マック」なんて元々、店の立地や
時期(?)によって価格が違うのでとてもややこしいし、
某「KFC」「バーガーキング」等も、例えばパタヤなら
海に近い店とローカル店では何バーツかの差があるのだ。

昨年の最低賃金アップの時期に合わせるように各店
数バーツは確実に上がった。それでも例えば某
「KFC」のフライドチキン1pcは36バーツ(ローカル店)。
今の為替相場でも約百円であるから、まだまだ安い。
そして、ソフトクリイムに至ってはなんと10バーツ!
個人的には、タイで最も
「お値打ち感」のある食べ物に挙げたい。

「ファミリイレストラン」的な店で最も使う某
「Sizzler」(ステーキハウス)のサラダバーは、以前
169バーツだったのがいつの間にか189バーツに。
12%弱の値上げだが、これに関してもまったく問題ない。
というのも、タイで数あるブュッフェの中で
「最も値打ち」と常日頃思っているから。
がしかし、それはもちろん
「サラダバーのみ」を注文した場合の話であり、そんな
「セコい」真似をしている輩はオレを含めた長期滞在の
「不良外人」くらいのものだろうが......。

ちなみに、価格はいずれも税込みであり、
タイの消費税は現在7%。本来は10%のところを、
期間限定で下げているのだが、これがいったい
いつまで続くのか。よくありがちな
「プロモーション価格」と打ち出しておいて
いつまで経っても価格が変わらないのと似ていて、
いかにもタイらしいルールでもある。

いずれにせよ、最低賃金大幅アップのお陰で
工場労働者や飲食店勤務のいわゆる
「貧困層」の稼ぎが増えているため、しかも、
自動車産業を中心に海外からの投資も増え続けており、
例えば中国のように、物価だけが上がって
仕事もなく賃金が上がらず、というようなこともなく
国民が不満を抱えているわけでもない。

フツーに暮らしていても、以前にも増して
「ムードが良い」と感じるわけで、相変わらず皆
とても元気だし、ニコニコしている。

「宵越しの銭は持たない」という
「江戸っ子気質」の彼らのことだから、おそらく
貯金などしないだろうし、そこは少し心配だけど、
だからこそ景気は上向いて行く、とも言えるのだ。

文化や環境がまるっきり違うのだから
同じことがニッポンで通用するとは思わないが、基本
「給料を上げて物価を上げれば良い」という
「理屈」は一緒だろう。あとは、国民が皆
「江戸っ子気質」になってお金を使えば
景気などすぐに回復するはずなのに、
将来が心配で貯金しちゃうんだよね。

いわゆる
「消費者マインド」ってヤツですか。

う〜む。
こればっかりはなあ......。


一つだけ提案があるとすれば、マスコミが
「明るいニュース」だけを流し続けることかな。

どこか一紙だけでも、一局だけでもいいから
「暗い」ニュースは一切排除し、
「明るいニュース」のみをとにかく流し続ける。
地域のごく小さな話レヴェルなら、おそらく
明るい話題なんていくらでもあるはずなだから、それらを
ひたすら探して見つけて流しまくるのだ。
視聴率(購読率)の数字は取れるはずだし、やがて
視聴者から寄せられる明るい話題の情報がどんどん増え、
そのうち、本当に明るい話が増えてくればしめたものだ。

「嘘」であってはならないが、ある程度の
「情報操作」も必要なのだ。というのがオレの考え。

如何だろう。

一時期のオレのブログだって、内容が
あまりにもくだらないことはさておき、
たとえ暗い話だったとしても
「自虐視点」で無理矢理明るい話にもっていったものだ。
読者には常に、それを読んで
「明るい気持ち」になって欲しかった為である。

「発信する意味はそこにある」と考えて
ずっと続けてきた。

個人的なワガママで、最近は
「ピッタリ」と更新していないが。


タイの明るいムードが、ニッポンにも
伝染すればいいのにな。

そんな途方もないことを、ついつい

考えてしまうのである。

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