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2013年3月26日 (火)

自覚する変態などおそらくホンモノではなかろう

「ホントなんだってば!」


プロのタイガールは、仲の良いコを、よく
おねーちゃんとか妹と客に紹介する。特に
同居している場合はほぼ例外なくそうであり、
血は繋がっていないけれど
姉貴分だとか妹分だという意味なのだが、
タイに来たばかりの頃はよく混乱したものだ。

間もなく理解したが、(義理も含め)たまに
「本物の姉妹」も当然いるわけで、
「面倒だなあ」と感じる
「タイルール」のひとつである。


某「〇〇〇」に向かう時にいつも通る抜け道で
「ソイダイヤモンド」という名の
ウォーキングストリートに対して垂直の路地があり、
55バーやバービアが密集する中、いつもなら
呼び込みをかいくぐって足早に去るその道中
「ちょこん」と座るカワイコちゃんの姿を、オレの優秀な
「レーダー」は見逃さなかった。

「おお。ダイヤモンドにホンモノのダイヤか!?」

しかし、ご承知の通りパタヤのオープンバーに
カワイコちゃんが居ることなど滅多になく、しかも
「ロリータ嗜好」の強いオレが見つけるのは、主に
「たまたま手伝っているママの姪っ子」だったりして
「春を売る」わけではない子供であることがほとんど。

一瞬立ち止まったものの、まあ
「今回もおそらくそうだろう」と一度は通り過ぎたが、
二度目にはちょっと気になって、一応年の為に確認を。

店先で客に声を掛ける女性に
「あのコはまさか仕事してないよね」と尋ねると、
「はははは。私の娘よ」と笑う彼女。

「ウソだー。全然顔似てないぢゃん」
「父親似なのよ」
「だって年齢的に......」
「ぢゃあ、あのコいくつだと思う?」

そこで
「ふ」と考える。

道路より一段上がったテーブルの
ハイスツールに腰掛けるそのコは、確かに
「おかっぱ頭」を少し伸ばしたような
「ボブ」ヘアーであり、一般的
女子小中学生の髪型と言えなくもない。

ただ、ボーダー柄のTシャツとタイトな
ジーンズに包まれるその姿はもう充分に
「オトナ」でもある。

「十六才かな」
「残念。十四才よ。ところであなたは何才?」
「三十六だよ」
「そーなんだ。私は一つ下の三十五。彼女は
四人兄弟(姉妹)の一番おねーさんなのよ」
「マヂか......」

至近距離で見ても全然イケる娘。神さえ許すなら
「速攻」で持ち帰りたいそのコは、例によってオレを
「蔑む」ような暗い目でこちらを見ている。

「そもそもここはレストランで、あなたが
想像しているような類いの店ぢゃないしね」

メイクはキツいが、よく見れば目立った
小ジワもなくキレイな顔をしている母親。

「まあ、一杯飲んでいけば」と誘われるまま、
サンミゲルライトを空けるまで、彼女の軽い
「身の上話」に付き合わされることとなった。

妹だ姉だと身内のフリをして心情に訴えかける
手口(?)もどうかと思うが、
娘だか姪っ子だか知らぬけど、明らかな
「ガキ」ならまだしも、(少なくともオレにとって)
「妙齢」の女子をあのような場所に座らせておくのは
ヒジョーにマズくはないか!?

ま、ひと回り年齢をサバ読むこっちもっちだが。

「今、学校が休みで一緒に来てるのよ」

確かにそーかもしれぬ。しかし、
オレのように引っ掛かってくる輩を狙った
「確信犯」であるならばヒドい話だ。

「四年も付き合ったベルギー人に捨てられて
どーのこーの」

雇われ店長をしていたらしいが、二日後には
娘と共に田舎に帰るとのこと。
だんだん可哀想になってきて、そのうち、つい
「まあ、母親でもいいか」と思ってしまう自分が
何とも情けない。

「オレみたいに勘違いして引っ掛かる客は多いのか?」

よほどそう聞こうかと思ったけどやめておいた。

考えてみれば、こんな
「変態」がそうそういるはずもないし、彼女だって
悪気があってやっているのではなく、おそらく
「部屋に居てもつまんないから私も店に行く」と、
娘が勝手についてきたのだろう。

ああ。最低だな。


帰り際。

おつりの二十バーツ紙幣をチップで渡しつつ
「バイバーイ」と努めて明るく手を振るも、
「獣を見る目つき」で無表情のままの娘。

そしてそんな
「シチュエーション」に甚く萌えるオレ。

これもタイならではだなあ、と、

つくづく思うのだった。

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