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2013年5月21日 (火)

カンフル剤という名の中毒性危険物質

「確信犯やん!」


TVで夜のニュース番組を見つつ、つい
ツッこんでしまう。

福山雅治@カンヌ映画祭はともかくとして
デヴィッド・ベッカム@現役ラスト試合の方は、おそらく
「サッカーにまつわる過去のいろんな想い出」を自ら
「わざわざ」思い出すことによって涙を誘発するという
「見え見え」の演出に見えたのはオレだけだろうか。

ニュースの最中、画面下では
「桜金造再婚涙のプロポーズ」という文字情報が流れる。

おいおい。
「オトコ泣き」の大安売りかよ。

個人的には反対派だ。

オトコたるもの涙を見せるのは
よほどのよほどのよほどのこと。
ドラマや駆け引きに使うものでもなかろうし、まして
他人に見せるモノでは、決してない。

......と言うわりには、女子とのデート中映画
「ベイブ」開始五分で号泣した情けないオレ。
「子供」「動物」には滅法弱いのである。


そんなオレが人前で思わず
「泣きそう」になるくらい、現状は
ホントにホントに厳しいわけで......。

「pm3:00事件」
「誕生日事件」
「レモンジャム事件」などほぼ毎日
「あっ」と驚く出来事が続く中から、いったい
「ここに書くのはどれが相応しいか」と考える。

とにかく、ハッキリ言えるのは
「事件は現場で起きている」という件であり、
「店」なんて放っておけばいくらでもどこまででも
「悪くなる」という簡単な話だ。

「あの店いいね」の口コミはゆっくりだが、
「あの店ヒドい」の場合は即座に蔓延。結局、皆
「悪口」が決してキライぢゃないのだろうね。

「いい店なのになあ.......」なんて、
作った側のオレは勝手に思うのだが。

ま、この日記本来の
「ストレス発散目的」的見知からすれば、やはり
「誕生日事件」だろうね。説明が少し
ややこしく面倒だけれど、頑張って書こう。


当初、オレは極力現場には勃たない、いや
立たないつもりだった何故かと言えば、当然
二ヶ月でタイに戻るのであって、それ以降
期待されても困るし、クセにもなるからだ。つまり
「モルヒネ」「アンフェタミン」「カフェイン」並に
「中毒性」を持つ「危険物質」というわけ。

ところがどっこい、オレが六年振りに
「トレイ」を持ったのは日曜日、つまり
「テコ入れ」開始三日目にして、早くも
「いらっしゃいませ〜」と、魅惑の甘い
「ハスキイヴォイス」を店内に響かせることに。

「えっ。ホール二人なの?マヂで??」

週末の日曜日ともなれば、良い時ならば
ランチ(パン食べ放題!)百五十食、てことは
三時間弱で一人につき約
八十名のお客様を相手にするという、
卒倒しそうな恐ろしい状況が頭に浮かぶ。

いやいやいやいや。ムリムリムリムリ。例え、
十二時半にはあと一人出勤してくるとしても
二人でランチを廻すのは不可能です。間違いなく。

アルバイトスタッフが一人
「ドタキャン」するだけでこの状況。う〜む。やはり
「雨降るとスタッフ皆来ない」というタイとは違う。

「しょーがないなあ。ぢゃあオレが
勃つか、いや立つか(しつこい?)」となるのは、
至極当然の流れなのだ。

それが二日連続。

おいおいおい。どーするの。Tシャツも
オカマサロン(短いエプロン)もないよ。

そんな中、テーブル配置もメニュウ内容も
まったく把握していない状況で
「ポイッ」と狼の中に投げ入れられた
ひつじのようなオレは、一人で
「アタフタバタバタ」を繰り返すハメに。

しかし、そこは
「昔とったヒレカツ」で徐々に徐々に
「感覚」を取り戻してきて、
「そうそう。一度出掛けたら帰りにも
仕事をしなきゃ」てなわけで、
オーダーをテーブルに運んだ帰り道に
持てる限りの空いた皿を効率良くさげる。
などなどなど。そーしているうちに
一時間半が経って、やっと四人目の
ホールルタッフ登場。

一気に余裕が出たオレは、
各テーブルに水を注ぎに廻るついでに
「学生さんですか?淑徳でしょ??」
「いえ、私は椙山の人(間)関(係学科)で、
このコが学芸(大学)、彼が愛知学院。そうそう
今日彼、誕生日なんですよ」
「マヂっすか。二十歳の誕生日おめでとうございます!」
「いや十九です」「え〜!?お、お、落ち着いてますね」
「ひゃははははははは」などと、ついつい
「接客癖」が出てしまう。

しかしその時、実は
「ひつじさん対応真面目スーツ」を着たまま、
サロンも付けずホールに出ていたのだ。つまり
「あ、この人きっとこの店の偉い人だ」と、
学生さん達でもさすがに分かるわけで、そーなれば
「まあ、お誕生日と聞いた以上何もなしでは......。
お時間まだよろしかったですか」てなわけで、早速
キッチンに戻り
「店からサーヴィスで出したいんだけど何がいい?」
となるのはオーナーだから自然の流れだろう。

ランチに付くデザートは食べ終わった後だったので
「単品のケーキひとつどれか出せる?原価の高くない、
在庫が心配ないもので」とパティシエに聞くと、
「いやもうやりましたよ。昨日電話で
<サプライズでデザート皆でご馳走するので
お皿にメッセージ書いて下さい>と注文を受けてて、
もうとっくにお出ししました」と、ヒジョーに
「クール」(怒)に答えるA実ちゃん。

明らかなドSの彼女、ホールでオレが
「バタバタ」しているのを苦りきった目で睨みつつ
「これはこーであれはこーで」と、ほぼタメ口で
伝票の書き方などノウハウを散々教えてくれたコ。
後から聞くと(早く教えてくれればいいのに!)、
彼女は半年以上店に居て以前はホールだったという
「移籍組社員」だったのである。それを知らず
「ケーキ職人をホールに出しては申し訳ない」と
「M心」を刺激されつつ
「何故オレがそこまでキツイ言い方を
されねばならぬのだ」と、やや憤ってもいたのだ。

「いやいやいやいや。聞いてないよそんなの!」
「ホワイトボードに書いてあります!!」
「なかったよそんなの」
「予約のところとは別の場所です」
「そんなの知らんし!どこどこ?」
「お出ししたら消してます」
「ぢゃあ、後から来たスタッフが分からないぢゃん」
「終わったことは知らなくていいと思います」
「でもまだお客さんいるぢゃん。オレ恥ずかしいよ
(お客様の誕生日を知らなかった件)」
「そんなこと関係ありません」
「いや、関係あるって。だから朝礼やって
<情報共有>しようって言ってるんぢゃん」
とにかくオレがこのカッコ(偉い人風)で
<お客さんが今日誕生日>って知った以上、
何もサーヴィスしないわけにはいかないんだよ」
「でも、そんな勝手なことしていいんですか?」
「オレの店だからいいんだよ。
お金は後からオレが払うからケーキ出していい?」
「分かりました。お好きなのどーぞ(激怒)」

こんなやり取りの後、とりあえず
「モンブラン」を皿に載せて持って行く。

「おめでとうございます。これは
店からのプレゼントです。一番人気の
<モンブラン>ですよ(テキトー)」
「うわー。ありがとうございますぅ〜!
また太っちゃうねえ(本人ややポッチャリ)」と
「昼間から合コン」という風情の五人の学生達は
ひと盛り上がり。

「また来て下さいね〜」
「もちろん来ますよ〜」

よっしゃ。
「リピーター」獲得。

数字を上げる為にはこれを、とにかく
「地道」にやっていくしかないのだ。だから、
「誕生日」なんて店からすればめちゃめちゃ
「チャンス」なのである(販促目線)。

この後、キッチン内で
・「誕生日に店からサーヴィスで何か出すか否か」
・「情報共有はどこまで必要か」という話から
「B1テーブルでランチを食べていただいたTモト様がその日
十九才の誕生日だったことを、スタッフ全員で
あらかじめ知っていた方が良かった否か」という
「大論争」に発展。

さて、あなたならどちら。

A「キッチンスタッフは料理を作ることが
メインの仕事なので、お客様の誕生日は関係ない
(*集中してひたすら料理を作り続けることが最重要)」
B「キッチンスタッフも料理が遅れた時に
(*ホールが足りていない場合など)席へ
運ぶこともあるから、そのタイミングで
<おめでとうございます>と伝えれば良い」

答えは分からない。

ひょっとしたら、今の若いコは
「(飲食店のスタッフに誕生日を祝われるなんて)
そんなのチョーダッサイ」と思ってるかもしれない。

何がカッコ良くて何がカッコ悪いか。よーするに
「価値観」の違いというヤツ。

実際、お客様だってひとそれぞれ。だから
「臨機応変」に対応するのは当然。そんな中
「誕生日」の対応は如何に。

う〜む。難しい問題だ。

ただ、オレが思うのは
「すべてはお客様のため」ということ。

お客様が少なくともウチの店にいる間は
「居心地が良い」「気分が良い」と
思ってもらえるよう最大限の努力をする。

それだけだ。

実はこの話には、まだ
「オチ」があるのだが、
残念ながら時間がない。


というわけで今回、満を持して
「カンフル剤」として注入されたオレ。


癖になっても

知らないよ〜。

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