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2013年10月14日 (月)

「つなぎ」に関する思い入れに、プロ意識の神髄を見た

「タピオカだな」


大喜びでオレが頼んだざる蕎麦を
「一本だけちょーだい」と言って
「ツルッ」と口に入れたその瞬間、
「キュッ」と眉間にしわを寄せて
ハッキリそうつぶやくSゲちゃん。

「マヂっすか!」と驚くオレに
「だって弾力がありすぎるし、色が
不自然に黒過ぎるでしょ?香りも少ないし」
と説明する。

「舌」がそんなによくもなくどちらかと言えば
「食感重視」派のオレは今までずっとまったく
意識していなかったが、言われてみれば確かに
「タピオカ」の食感によく似ているし、
「蕎麦つゆ」をつけずに食べてみるとなるほど
ニッポンで食べる蕎麦に比べて
「コシ」はしっかりとあるものの、噛んだ時の
「ザラッ」とした粉っぽい感じや、鼻に抜ける
蕎麦の実の香りがほとんどないような気がする。

「下手すると<二>から、多くても<四>だな」と、
「蕎麦粉」の割合まで言い当てる彼は、実際
「パティシエ」時代から培った
「舌」の良さには定評があるし、ここ十数年の間
「研究」に「研究」を重ね続けてきた麺類の
「つなぎ」のことに関しては、他人には譲れない
「自負」があるだろうからね。

「えー!フツーは蕎麦粉<八>小麦粉<二>なのに
蕎麦粉<二>にタピオカ<八>ってこと??
オレここの蕎麦ウマいと思ってたけど、ずっと
騙されてたのか」
「まあ、蕎麦粉も小麦粉もこっちぢゃ高価くて
手に入りにくいし、タピオカ粉なら
<歯ごたえ>は出せるからね。ただ、プロや
<蕎麦通>は、さすがに誤摩化せないわな」

プロンポンにある和食の店、某
「〇〇」にはもう二年ほど訪れていなかったが、
「だし巻き卵」と「ネギマ」を食べただけですぐに
「イズミちゃん、ここはダメだよ」とツッコまれて、
昔は常駐していたニッポン人の板前が
「おそらく帰国したのだろう」と説明する。実際問題
いつも満席だった当時に比べると客もまばらで、
明らかに活気がないではないか。

しかし、他のメニュウの味が落ちたのは
さすがのオレにも分かったけど、蕎麦の味は
以前とほぼ変わっていないぞ。

う~む。さすがSゲちゃん。

タバコを吸いに外に出た帰りに、
「だってさあ、この店うどんの売り文句に
<つなぎは使用してません!>って書いてあるもん。
<グルテン>なんだから当たり前やん!!」
と嘆いている。

よーするにこーいうことだ。

小麦粉の粘りの成分である
「グルテン」がそもそも
「つなぎ」の役割を果たしており、
「小麦粉」と「水」と「塩」で作られている
「うどん」が「つなぎなし」なんてごくごく
「当たり前」の話なのに、それをわざわざ
「宣伝」するなんてとんでもない!ってワケ。

「米粉」で「うどん」を作る際、
「グルテンフリイ」にする為に、最初は
「でんぷん」を抽出して混ぜこんだりと、様々な
苦労を重ねてきた彼(特許取得済)にしてみれば
「麺類」、中でも特に
「つなぎ」のことに関しては
「いい加減」なのがどーしても許せないのだろう。

その昔、某資生堂のCMで柴咲コウ嬢が
「ファンデーションは使ってません!」と
断言するのを見て
「嘘吐け!っていうか、所詮
化粧品のコマーシャルのクセに!!」などと、オレが
怒っていたのと一緒か。

いや、違うな。確実に。

それにしても、いつも思うが
「大味」な自分にとってはそんな風に
「細かい味」を見分ける人が、すごく
カッコ良く映ってしまう。

飲食業経験者のクセに大の
「辛いもの好き」で舌がすっかり
「麻痺」してしまっているオレは、
「微妙」な味の区別が付かないのである。

そして、
「つなぎ」に関してそこまで敏感な彼の
「プロ意識」に対しては
「さすがだな」と尊敬するし、
そこまでこだわって完成した
「米麺」に対する思い入れの深さにも、純粋に
「共感」できる部分はやはりあるわけで。


さて、ひょっとして
「死んだのでは?」と思われていたかもだが、実は
木曜日から風邪で完全に
「ダウン」していたのだ。しかも、いつもの
「クルンテープA型ウィルス」(と勝手に呼んでいる、
症状が咳とクシャミと鼻水のみで長く続くタイプ)
ではなく、熱が何と
「38.5度」まであがるという、タイでは珍しい
「クルンテープB型ウィルス」(と新たに命名)に
「ヤラレ」てしまって朦朧としていたのである
(ソープ嬢に感染された件はナイショね!)。

そんな中、死ぬ思い(?)で書いた日記を
単純な操作(コピイとカットのクリック)ミスで
「ぶっ飛」ばしてしまい、しかも
「五種類あるマッサージの中からどれを選ぶか」
というなかなかに興味深い話だったこともあって、
「ガックリ」意気消沈していて、いつもなら
頑張って書き直すところだが、そんな気力も
「高熱」ではさすがに沸きもせず......。

そのネタはおそらく
「お蔵入り」なんだろうな。と、
とてもとても残念に思う。

二日連続で通っている某
「〇〇〇〇〇〇」にて、また新たな
「マッサージネタ」ができたけれど、
それはまた後日ということで。


にしても、
「通風」を煩う程
「食通」で、女子にほとんど興味を示さない
Sゲちゃんは、バンコクで一緒に過ごしても
「張り合い」のないことこの上ない。
フツーの男子が喜ぶ場所には一切
「目もくれ」ず、「つなぎ」や
「グルテン」には滅法うるさいのだ。

そんな彼が、海外での
新事業で何とか良い結果を出せるよう、
友人として

心から祈る次第である。


*注:それでも某店のざる蕎麦は充分ウマいよ。

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