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2014年10月 1日 (水)

「出逢いは偶然ではなく必然」と、彼女は言った

最近、どうも元気がないというか、夜は
遊びに行く気があまり起こらなくて家で
「まったり」する日々が続く。

いくつか思い当たる理由があり、まずは
「円安」である。

手持ちのニッポン円を両替しつつ、日々
暮らしているワケだが、実感する為にわざと
一万円づつこまごまとバーツに替えていると、
レートが良かった頃との差をその都度思って
胸が痛くなる。実際、
一万円ごとに数百バーツ違うのだから、
「その分節約せねば」と考えるだけで
何だか気が重くなってしまうのだった。

もう一つは、タイガール全般に対する
気持ちが萎えたせいだろう。

長く暮らしていればこーいうことはたまにあるが、
キッカケはだいたい似通っていて、
「精神的にどーしても深い部分まで繋がれない」
という、言葉や文化や考え方の
「壁」に突き当たった時によくそうなる。

「スマフォ」を購入し
「Line」なるコミュニケーションツールを
頑張って使ってはみたものの、所詮
長くは続かない薄っぺらい会話でしかなく、
その昔、互いに興味を持ったニッポン女子と共に
「もっと分かり合おう」と努力した頃を思い出し、
決してそうはならないタイガールとの関係に
心底萎える今日此の頃なのだ。

知り合って一緒に時間を過ごし、一瞬は
「仲良くなれた」と錯覚するのだけれど、
相手が自分にさほど興味がないと分かり、
こちらも興味を失っていく、という繰り返し。
「Line」というツールを得てからはその
「ループ」に要する時間が少なくなっただけ。

所詮、やっていることは何ら変わりなく、
不毛な日々が過ぎて行くのに気付いた時、
「なんだかなあ」と寂しい気持ちになる。

では、果たしてあの頃オレは彼女らと本当に
心が通じ合っていたのだろうか。

まだ記憶が鮮明な直近のニッポン女子を
引き合いに検証してみよう。
久し振りの
「ホロ苦い想い出シリイズ」である。


寂しくなるとどーしても見てしまうのが、
ニッポンから持って来た
「想い出ヴィデオ」のDVDであり、
M嬢もやはりそこに登場する一人。

タイに移住する前の数年間に親しかった
ニッポン女子の中で最後に近い彼女とは
夏のビーチで知り合った。
Sバ君の移動販売車で出していた
ホットドッグ店の隣りにストッカーを置き、
冷凍パインを売りつつ毎日海で暮らしたあの夏だ。

目の前の浜辺でたまたま行われた
「ビーチバレー大会」のアシスタントで花を添える
「キャンギャル」は彼女の他にも何人かいたけれど、
一目で気に入ったオレは偶然にもそのイヴェントの
撮影スタッフが以前レギュラー出演していた
ラヂオ番組の制作会社の面々だったのをいいことに、
(所属する)事務所の偉い人の許可も一応得た上で
M嬢と連絡先を交換したのだった。

「カフェ好き♪」(実際あの頃、カフェ好きぢゃない
女子なんていなかったのではないか?)という彼女、
前職の店の存在を知っていたし
「将来飲食店をやりたい」などという野望もありつつ、
オレとそんな風に知り合ったことを
「出逢いは必然」と当たり前のように受け入れたのだ。
そして、そのなかなかにポジティヴなセリフを
「いいねえ!」と、とても気に入ったのを覚えている。
明るく前向きな性格もだけど、色白で目が大きく、
小柄でムッチリしたその外見もかなり
「ピンポイント」で好きなタイプだったにも関わらず、
残念ながら彼女には同棲中のカレシが居て、
初デートの時にその事実を知ったのである。

二度目のデートの帰りに、送った家の前で
「今のところカレと別れる気はないから、
<恋愛対象>としてではなく私と会える?」
と問われる。つまり、オレとはこの先
「恋に発展させるつもりがない」宣言だ。
意志の強いコだったし、彼女の言う通り
確かに、そこのところを
「ハッキリ」させておかなくてはなるまい。

「もう寝ている」というカレシの存在を感じつつ、
しばらく悩んだ末
「それならばもう会うのはよそう」と答えたのは、
「恋愛対象」として見ていたこちらとしては
「ただの女子友達」では物足りなかったから。

しかし、その時既に次回、つまり
三度目のデートの約束をしていたので、
「ぢゃあ次で最後ということにして」と請われ承諾。
「食」に興味が強いM嬢は、毎回
「今度は〇〇料理ね」と国を指定してきて、次は
「モロッコ料理が食べたい」と宣言していたのだ。

かくして、一週間後に
「クスクス」を食べたその夜、同棲中の
マンションの前で、オレ達はキスをした。
「なんと大胆な!」とビビったが、まあ、
最後だからねえ。と、妙に納得する。

そこで終わっていればスゴくキレイだったのに、
そうはいかなかった。数ヶ月後に
彼女から連絡があったのだ。但し、
「恋愛対象としてではなく」という条件が特に
変わるわけではなく、友達として会いたい、と。
その時にはもう
「タイ移住」を心に決めていた件もあり、
再び会い始めるオレ達。
カレシは部屋を出て実家に戻り、
仲違いも多くなっているようだったけど、既に
M嬢よりも興味はすっかりタイに移っていた。

以来何度も会って食事をしたが、完全に
「ゴハン友達」としてであり、
飲食店を出店する夢などについて語り合ったり、
それはそれでとても楽しかったのを覚えている。

色がスゴく白くキレイな肌のコで、太腿に
結構大きな〇〇のタトゥーが彫られていた
(イヴェントガールの仕事中は包帯を巻く)。
ファンキイだったけど、とにかく
「ケラケラ」とよく笑ういいコだったなあ。


そんな彼女から、
タイに来てからしばらくして連絡があった。

前のカレシと別れた後新しいカレとの間に
子供ができ、結婚したと言う。メールには
子供の写真も貼付されていた。

「授かっちゃったの。
人生なんて分からないものね」

そう言って
「ケラケラ」笑う彼女の声が

今にも聞こえて来そうだった。

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